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饂飩帳


饂飩 [>>sage] 2011/07/18(月) 01:18:16.94:RMaKkzH4
生きるもの全ては活動している
あの小鳥だって毎日食うものを探してる
俺にはそれが出来るだろうか
活動しない者は消えていけばいい
実世界でもそうであって欲しい
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 01:38:05.17:RMaKkzH4
蟻の地面

兼ねてからの願いだった あの星へ
近くの荒野より 近くの墓場より
随分探していたあのジーンズより 僕は憧れていたんだ

白い まだら模様の全貌は
どことなく懐かしさを帯びている
ここから眺めるこの星は まるでお菓子のよう

色は青色 木の葉色 僕は小屋の中
小さな虫が顔をかすめる
名前はいらない [sage] 2011/07/18(月) 02:22:35.95:oLYClmEr
「あの星」が「この星」になってる時点で言葉に対するお前の情熱の甘さに気づく
俺からすればお前が「活動しない者」だよ
それとも実は意味があるのか?
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 08:16:23.44:buyip9Rk

静かな音色は肉を叩く音 キャーシューキャーシュー
やがて虹色のお月様が
「通行券をお取りください」と
この僕に指図する

おっと 方向は常に南を向いてなくちゃならない
チャーシューチャーハン海鮮丼
僕はおもむろに月の頭をかち割った
あーいいかもー
この星に着地してからが本番だ

いいか 誰にも味を教えるな
砂糖で作られたと知ったらおしまいだ
この地は餓鬼しか生きてはいない
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 08:19:08.73:buyip9Rk

ありがとう
近くまでくれば「この星」だよ
そこまでの動きが見えないのは、俺が書かなかったからだけど
読み手に親切に書けないのは俺の悪い癖です。
名前はいらない [] 2011/07/18(月) 13:50:43.58:wVZvrDce
また糞スレ立ってるし。どうせ間もなく飽きて棄てちまうんだろうに
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 16:08:06.27:OAV/DM60
広場

高い壁に苛まれてる
短い脚のテーブルが置かれてる
見上げると小さな穴が空いている
息苦しいのはここが狭いからじゃない
手足を交互にバタつかせると 少し浮く

声を出すと体に激痛が走る
あらゆる血管に空気が入るみたいに
人が犇く音がする 次第に目が痛くなる

浮いたまま上がってこられない
そのまま上がれば出ることは出来る

しかしそれは出口なのか分からない
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 19:06:57.87:rTiPtjs+
想像と選択

うける!
君の笑う様と理由はは猿同然

泣ける!
君の涙は悲しいくらい安っぽい

癒される!
君の魂は永遠に解放されない

簡単な感情のファッションだ
服を着替えるように
香水をかけるように
恋人を変えるように

想像しよう
その中の
皮肉を
欲望を
経済を

それが流行の正体なんだから
何も見るな
何も聞くな
何も感じず
着せかえ人形のように踊れなんて
そんなこと君には出来ないのだから

君だけでも 探せる何かを選べばいい
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 20:01:13.44:rTiPtjs+
雑食の鳥

啄んでも舌を突き出しても
口の中には入らない物がある
それが木の実であっても
肉塊だとしても

僕らは 上を見ながら食べる
ボロボロと食べカスをこぼしながら
ここは臭い
ここで下なんか見ちゃ
嫌な気持ちになるだけさ

時間という広大な土地が広がっている
ここには
機嫌の悪い奴らばかり居座ってる

誰が何を話したとか
あれがこうなったとか
もういいんだ
僕も上を見てる

臭い
饂飩 [sage] 2011/07/18(月) 20:12:03.07:rTiPtjs+
ゆとり

とりあえずお前の話は分かった
後で裏口に来いよ
ビールとつまみをくれてやる
それからテレビとソファと
可愛い猫もやろう

壁はないが誰も見ちゃいない
お前だけの部屋だと思っていい
この世界はお前の部屋だ
周りを気にせず背伸びして
足を組んで懐には猫
扇風機はないが 北風は強い

そして凍える寒さの中
静かに息を引き取ってもいいし
そこのゴミ箱を漁って剃刀を取り出すも良し

俺にできることはこの程度だ
段ボール?
お前はさっき
俺に何て言った?
思い出せよ

お前の望むものは
すべて与えたんだから
饂飩 [sage] 2011/07/19(火) 09:38:40.88:65XoRwXx
野望と宿命に燃えてた時代は過ぎ
タイムリミット おしまいだ
歩くのを止め座り込んだ 俺はうつむき
痺れる足を固く縛る縄をほどいた

やり遂げられなかったことばかりが
散らかったまま 残されたまま
いつまでも汗はひかない
この胸の鉛の歯車はまだ微かに
回り続けている

俺の事を語る人はいない
みんないつだって何かに追われている
俺は後ろの景色になった
振り返ることはない それでいいんだ

陽が暮れるのをゆっくり待ちながら
ずっしりと重い歯車を
胸から取り出し 抱え込む
どこからか聴こえる悲しい歌声に
俺の心は少しだけ和んだ
饂飩 [sage] 2011/07/19(火) 10:05:26.15:65XoRwXx
おでかけ

今日は朝食に出かけましょう
素敵なカフェで卵のオムレツ
ジャムトーストとマキアート
君の眠たげな目が覚めるような
とっても美味しい朝食を
空っぽの籠と エプロン持って
さぁ出かけましょ

午後は買い物に出かけましょう
商店街でウインドウショッピング
君にも似合う服と帽子
ベルトに靴に携帯端末
わたしのおごりで構わない
ファッション雑誌とメモ持って
さぁ出かけましょ

今夜は映画に出かけましょう
君が観たいって言ってたあの映画
今日がその最終日 こればっかりは一緒に
一緒に来てくれなきゃいけないの

ねぇお願い ドアを開けて
早くそこから出てきてよ
饂飩 [sage] 2011/07/19(火) 20:59:30.91:65XoRwXx
午後四時四十五分

遊んでる奴らばかりとは言わない
人間を道具のように「使えない」とは言わない
上が単純に無能だとは言わない 一番おかしいのは
無理して働く俺たちかもしれない

定時が来て ぞろぞろと帰り出す連中
俺には関係ない 俺は残業組だ
経費削減とか ワークシェアリングとか
そんな言葉聞いても 俺には関係ない

労働しても教育はされない
もはや金でどうにかなる話じゃない

救ってもらいたい?そうじゃない
逆に救ってやりたいよ
君たちは定時に縛られてるんだ

時間を感じないくらい必死になれよ
お役所諸君 その革靴を脱いでみろ
すーくー@kusoなんたら [sage なんだ忍法帳って‥] 2011/07/20(水) 00:05:00.73:xQ50Wyqq
読んだ!!
雑草 ◆je5cNlouiI [] 2011/07/20(水) 00:25:03.01:NSHxl10m
蟻の地面:かすかすの空間が良い感じだと思う
広場:出口か出口じゃないのか分からないところが、詩に重さを与えている。もう少し説明を加えても良いような
想像と選択:流行に対して、一度否定してその先を考えることで、否定感の上の肯定を感傷的に与えている
雑食の鳥:臭いというワードが、ハンパに効果的に使われている。メッセージ性の強い詩が多い感じだが、
言葉にもっとこだわっても良いと思う
雑草 ◆je5cNlouiI [] 2011/07/20(水) 00:26:46.10:NSHxl10m
ゆとり:ちょっと分かりづらいが、そこを読み取らなければいけないのだが、どうしても段ボールが分からない。ごめん
:夢について感傷的に語られていて読みやすいのがいい
おでかけ:朝食、買い物、映画と分かりやすいが、ドアを開けて出てきて欲しいという視点に立って、他者に呼びかけている
のが優しい
午後四時四十五分:役所に対する不満を、意見で批判している。決めぜりふがもっと効果的に決まればいいのに
饂飩 [sage] 2011/07/20(水) 00:43:42.50:gDAk1RF4
石の鐘

村から少し離れた高台に
石で出来た鐘が吊り下げられている
火事や川の氾濫などを知らせるために
随分前に高台と共に設置されたものだが
一度もその鐘の音を聴いた者はない

警鐘の代わりにこの村の見張り番は
いざという時 石の鐘をタタンと撞きながら
村中に聞こえるよう こう叫ぶのだ

「鳴らないぞー!!石だから鳴らないぞーっ!!!」
饂飩 [sage] 2011/07/20(水) 01:00:31.47:gDAk1RF4
>>すーくーん
ありがとう。また会えたね。お互い、おかえりー!だね。
忍法帳のせいか出鼻を挫かれたぜ

>>雑草さん
こんな見ず知らずの麺類に丁寧な感想つけて下さって感謝します。
色々と未熟かつ適当な奴なんで、完璧さを求められると謝るしかありません。
段ボールは、ここでは暖を取るためのものです。
布団とかのほうが ゆとりらしかったかもしれない。


ボキャブラリーや生々しさは昔書いていた頃に比べて衰えてるのは確かで、
叩かれつつ建国したのは己のイマジネーションを取り戻すためでもあるのです。
いや、皆さんには関係ないですがね。好き勝手していいですか?
饂飩 [sage] 2011/07/20(水) 01:18:08.52:gDAk1RF4
再婚

君と出会って
君と別れた

ままごとを始めた時は
このまま一緒に居られたらいいな
先のことは考えたくないなって
それはまだ子供の話

嫌になって別れたのは
君が嫌いになったからじゃない
思い通りにいかない事を
君にせいにした僕のせい

そして今日は再婚記念日
やり直そうなんて思わない
これからようやく始めよう

君と別れて
君と出会った

ままごとでも いいじゃないか
饂飩 [sage] 2011/07/20(水) 01:37:46.71:gDAk1RF4
あの日壊れた残像は
地面へと散らばった
それは水溜りのように
下へ下へと落ちていく

川の下流に何となく
石拾いなんてしてみる
苔生した石に足を滑らす
川に落ちて死んでしまう

呼吸しても空気が入らない
目を開けても暗くて見えない
ただ下へ下へと落ち続ける

死ぬ前に見えるものは
遠い昔のことなのか
直前川辺に映る水面なのか

最後に記憶してたイメージを
循環させてまどろみの中へ

何故最後があれだったのか
饂飩 [sage] 2011/07/20(水) 01:42:04.47:gDAk1RF4
とかとか題名付け忘れてました。
でも改めて付け足すのも偉そうだし我慢します。
饂飩 [sage] 2011/07/21(木) 00:28:37.41:O6/GLMOK
カンパン

パンはパンでも焼かなくても美味しい
でも決してパンの仲間には入らないパンなんだ?

なぞなぞにもならないよ カンパン♪

空いてる穴の使い道はこうだ
一つ パンだと思って手にした人への落とし穴
二つ 製造過程で焼いた時 膨れないための穴

ごめん二つ目普通だった カンパン♪


ふっくらしてないし 缶に入ってないタイプもある
トースターで焼こうなんてとんでもない
せめて袋入りにも氷砂糖も入れてほしい
子供が間違って買ってきて泣いてるんです
氷砂糖が入ってない!ってね 夜も眠れない

亀田の柿の種に通じるよカンパン
脇役を引き立たせる名人さ
僕も君みたいになりたいのさ

なろう!なろう!明日なろう!
明日は檜になろう!なろう!ぱんっ
饂飩 [sage] 2011/07/21(木) 21:06:15.44:OW18IkUw
君の瞳にカンパン♪
饂飩 [sage] 2011/07/22(金) 01:03:46.97:URgOUgsS
秘密

貴方のやっている事は薄々勘付いてはいましたが
それだけはやってはいけません
俺はやってはいけない事を停めたまでです
「何でもあり」は貴方が決められることではないでしょう
俺は孤独ですが 貴方の場合は孤立しています
事が明るみに出れば取り合えしが付かなくなってしまう

不器用な性格なのは知っています
俺の前で誤魔化さないでくれたのは
きっと俺の事を信頼してくれていたから
そこは素直に嬉しく思います
ありがとうございました

この事は誰にも言うことはありません
ただ これからもそんな事をするつもりなら
貴方はこの職場を去った方がいい
それは会社のためでもあるし
何より貴方のため
貴方にこの仕事は向いていない

饂飩 [sage] 2011/07/22(金) 01:07:21.31:URgOUgsS

俺は死ぬまでこの事を引きずるつもりです
貴方を仕事が出来る人だと信頼していたから
そして俺以上に貴方が幼かったから

多くの人はどうして自分勝手でいられるのだろう
何故目先の事に気を取られ 周りを見失ってしまうのだろう
出来るだけ これからも俺はそうなりたくない

自分の質を上げるも下げるも自分の心次第なんだ
心が乏しいのはそれだけで不幸せな事だ
俺は心を汚す代わりに いくらでも損をしてもいい

人間正しく生きる事が一番難しい
だから出来る事なら全てを乗り越えないといけない

貴方にも分かっていただきたい
そして貴方自身の心で
あの行為は間違いだと認めてもらいたい
致死呂 [sage] 2011/07/22(金) 19:25:03.12:MRS2OVc4
「あの音色は近くまでくれば」

みんな一斉に走っている
向こうから早鐘が聞こえる
どこでなっているのか見えないけれど
だんだん近づくのはわかる
お母さんが若かった時には
こんなにはっきり聞こえなかった
おばあちゃんが生きていた頃は
鐘があるとも思わなかったそうだ
音色の源はみたくない
鐘を避ける道に逃げ込みたい
みんなが口をそろえるけれど
そんな願いが届くとは
本当のところ信じていない
饂飩 [sage] 2011/07/23(土) 01:07:43.08:tIwBukiz
境界線に立つ

世の中は理解できない事が多すぎる
善と悪の線引きができない俺は
このまま神と悪魔に両腕をもぎられていくのだろう
そんな俺こそが善悪の基準になってやろうなんて
思っていた事もあったさ

どうすれば誰にも迷惑をかけずに死ねるだろう
俺はずっと考えている
そんなこと出来るだろうか
生まれて来てしまった以上は
人に迷惑をかけないよう暮らしてる
こんな俺は矛盾の塊 グレーゾーンってやつだ

葛藤し 悩み続けることが生きる答えだ
常日頃 善と悪の二つのドアに前を行ったり来たりする
迷って決めた結果というものが大事なんだ
考え過ぎとか気を使いすぎだとか言っている奴
お前は真剣に悩んだ事あるのか
無いなら大きなお世話だ お前が嫌いだ
饂飩 [sage] 2011/07/23(土) 01:36:25.84:tIwBukiz

書いてくれてありがとう
情緒的で危機迫ってますね。もうすぐでしょうよ
おばあちゃん、お母さんって下りは伝わりやすい表現ですね。
やや圧縮気味のような気がしますが、俺も人の事言えません。

12行目。ドアの前を行ったり来たりする に変換してください。
饂飩 [sage] 2011/07/25(月) 22:50:01.50:wTWpx6Ku
護身銃

君は何も持っていなかった
足元には千切れた足
目の前にはほどけた綱
己自身に手を下す銃は必要か?

傷が無いのは幸いだ
痛みが無いなら尚のこと
歩けば つまずくから
転がる屍骸を踏み続けた
靴が擦り切れるくらい

その
黄ばんだ肌を捲ってみろよ
それは腐っている
それは諦めている
それは呼吸をしていない

糸瓜が垂れ茂るあの大門をくぐる
空の流れが速い
綺麗な星が黒いなんて
空が白ければ良いのになんて
突然

後ろから
鳥に話し掛けられる

君のこと好きだっていう物好きな男
あっちに行ったぜ

銃は必要かい?
饂飩 [sage] 2011/07/25(月) 22:51:19.09:wTWpx6Ku
怪我

死ぬ時なら大きな怪我をしていい
なんて思うかな
きっとそんなことをした瞬間って
口の中がとても生臭くなるような気がするんだ

生き物の最後ってそうやって
最後は自分自身の確認をして終わるんだろうって

それで 僕の口は臭ったかい?
寝てたものだから分からなかったよ
饂飩 [sage] 2011/07/28(木) 23:58:14.88:8KCGcSbn
とある例え話

蛇とカナヅチを同じ箱の中に入れます
この蛇には眼がありません
カナヅチには細工がしてありまして
人感センサーといいますか
何かが近づくと小刻みに振動します

蛇は震えるカナヅチを獲物だと思って
よせばいいのに呑み込み始めます
やがて蛇の体はカナヅチになります
食べられない物だと気がついた蛇は
慌てて吐き出そうとしますが
この箱は時間が経つと
徐々にしぼんでいく仕掛けになっており
カナヅチを呑み込んだ蛇しか空間が無いため
蛇は吐き出すことが出来ないまま
死んでしまいました

箱はしぼみ続け
蛇とカナヅチにピッタリと貼り付き
やがてカナヅチの形になりました
その中に生き絶えた蛇が入ってるなんて
誰が想像出来るでしょうか
饂飩 [sage] 2011/08/02(火) 00:20:13.49:WYcDboj6
みみずのねどこ

じめじめわらわら
じめじめじゃりじゃり

ころころころん
こちこちこちん

みゅるん みゅるん
もりっ もちちち

こいん わらやら
どかどか どいん

じゃり じゃり
じゃり じゃり

わさ
饂飩 [sage] 2011/08/02(火) 00:54:06.77:WYcDboj6
耳のないうさぎ

生まれつき 耳のないうさぎ
疑心暗鬼の時代 何も知らない

数えることはできても
教えられたりはしない
与えられることはあっても
分かち合うことはなかった

光回線を頭に差し込むうさぎ
埋め立てられた海が割れる

反射的に穴を掘る
穴を掘る 穴を掘る 穴を掘る
眠ることはあっても
目覚めることはない
時に立ち止まるが
決して振り返らない

映し出された言葉と偶像に憧れ
やがて気がついてみれば
誰も彼もが三月うさぎ
兎死すれば狐これを悲しむと
誰が言ったか言わないか

耳のないうさぎ
眠ることはあっても
目覚めることはない

耳のないうさぎ
答えることはあっても
救うことはない
饂飩 [sage] 2011/08/02(火) 01:13:18.64:WYcDboj6
End and End

死んだらそれまで
それまでのことって
一体何をした

残せるものって
なかなかないな
何も残せないなら
子供を作れっていうのか

あいつらは近所の公園で
顔の付いたマネキンと踊ってる
踊ってる ひたすら踊ってる

最後は何が見たいって
今まで見たものは
一体何だろう

何故忘れる
忘れたくない物でも
覚えておけない
今だってほら

あいつらは近所の公園で
火の付いた札束と踊ってる
踊ってる ひたすら踊ってる

この終わりが終わる日は
いつになったらやってくるんだ
饂飩 [sage] 2011/08/05(金) 00:13:07.79:OoNebsmf
ビセラルジア

満ち足りている だけど今だけ
今だけが続けばなんて 痴呆に平和ボケ
そして時にドラマのようにシリアス
幸せという名の不幸は死ぬまで続く
気分だけで萎む心 と欲望だけで膨らむ心
ぐちゅぐちゅとか みっちみっちとかさ
ペニスと同じじゃないか

毎日毎日 身体を無理矢理起こしてまで
やらなければいけない事があるなんて
10年前では想像もしなくない日々を送る
誰かせいに出来るなら
内心いつでも死んでもいいと思ってる
あちこち痛んでる 死ぬために生きてる
意味がわからない 生きるために死ねれば

ブツブツブツブツ……

泣くことが公共オナニーのような時代
人はひたすら演出している
子供から老人 男から女まで
歯が生えて毛が抜けて
出すも入れるもやれたらな
一人でやれれば 何もいらない

そうだ
一人でならな

これもまた自己演出
全ては自分の欲望のため
これで食えれば才能だ
みっちみっち
名前はいらない [sage] 2011/08/05(金) 21:24:12.05:MwqAgL4Z
!ninja
饂飩 [sage] 2011/08/06(土) 12:56:03.00:HO4osZIb
普遍

あがりはないし
ふりだしもない
さいころは転がり続け
盤上に駒はない

錆び茶けた空と
鮮やかな色の海岸線
毎日乱数の嵐に見舞われる

風は一時 西に吹くが
盤上に駒はない
名前はいらない [sage] 2011/08/06(土) 15:43:38.99:1HW1WSdX
雷が鳴ってる
饂飩 [sage] 2011/08/07(日) 20:54:39.66:rtSZTHPa
一弦

一つの心が揺れる
己への焦りと苛立ちが
静かな夜にひとりでに
端から端へと揺れ動く

押さえ込む感情を
解き放つのは光か闇か
明暗を決めるこの指が
今も定まらずに行ったり来たり

今夜も歌えず黙ってる
揺れる心をなぞりながら
饂飩 [sage] 2011/08/09(火) 12:44:01.46:2Hapmhjx
ワイアレス

穴の空いていない身体
呼吸する音は聞こえず
冠羽を立てる鳥のように
常に何かを警戒している

今日も空から人が降り続け
外では誰かの口と眼が飛んでいる
それを某然と眺めながら
手首にはめた吊り革を
無意識に弄くる私に頭はない

瞬時に手に入る世界
地上波の中で暮らしてる
切り落とした部分は紙に包まれ
自宅の押し入れや物置に
死ぬまで開けられることはない

穴だらけの顔と切り取られた手足は
もう宙を舞っている
それは死ぬまで落ちてこない

常に何かを警戒している
それを感じる感覚だけが
辛うじて束ねている

饂飩 [sage] 2011/08/11(木) 00:02:48.37:7e3iRhDP
モラル

両成敗とは言わせない
世の中をナメてる奴ほど
必死に自分を正当化しやがる
俺をまるで裁判官か誰かと間違えていて
言ってる事が恥ずかしいくらい幼稚だ

あんたはどこで間違えたんだろうな
許せないが同時にやるせない
あらゆる責任から逃げている事に
自分でも気が付いているだろ?

ところで あんた今どこで喋ってるんだ
ほら子供が見てる
あんたの子供が見てるんだぞ

これで子供があんたの肩を持つようなら
親として子供と一緒に死んでやってくれ
饂飩 [sage] 2011/08/11(木) 00:37:40.38:7e3iRhDP
優しさ

例えば 母の胎に入っていた時の様に
或いは 親に抱き締められた時の様に
或いは 初恋の人を前にした時の様に
或いは 恋人を初めて抱いた時の様に

或いは 自分の為に
背中を押してくれた人
笑顔を見せてくれた人
手を握ってくれた人
叱ってくれた人

そんな
誰かの優しさに気が付いた時
誰かの為の優しさは生まれる
名前はいらない [sage] 2011/08/15(月) 05:06:28.72:JNz32OoI
蝉が夜明けを知らせてくれる
饂飩 [sage] 2011/08/17(水) 00:56:55.83:pmHocuT4
鉛筆削り

指の間に沈み込む
飴色に溶けた太陽が
汗で濡れた地面を染める
ガシガシガシガシと
辺り一帯に削り取る音が響く

歯を削る 指を削る
爪を削る 皮を削る
鉛筆を舐める
そう生え変わる物は多くない
付け替える場所は少なくない

いつも出来ない事が
瞼を閉じるだけで
饂飩 [sage] 2011/08/19(金) 01:06:43.68:+TheCOz5
しばえ

しばえしばえお さぐらえぼ
こふとえむじに ゆげりばみ
なっとこやえばに じゅじまんじ
ほみみちえんびじ あらおりちんじ

ととこみしをうん とろあちふきふ
をへにどがとんず いっぱまいたら

しばえ しばえ
しばえ しばえ

こちこち
ここここっ

ちゃ
饂飩 [sage] 2011/08/19(金) 01:12:54.39:+TheCOz5
計算のない言葉

軽い軽い そうだね
でもね あのね
できれば
うん

正直 やっぱり
愛だね
変な

おはようございます
お疲れ様です
気を付けて
うふふ


誰にでも同じ様に接したい
そして誰にでも同じ様な印象を持たせたい
様々な事実を無視した立場で在り方で

人の心に居候したい それは
おこがましいことに違いない
饂飩 [sage] 2011/08/21(日) 23:35:24.97:jGUFX9sw
回髄魍魎の節

一つ 痛みを説き伏せ
二つ 宙に飛び出るわ
三つ 腱を切り切り早急ぎ

奥から飛び出したるは
織神の背骨 金色に輝きて
飛ぶ鳥を堕とすように宙を劈く

四つ 最北峰の風が吹く
五つ 三文役者がのたうち回り
六つ どんがらがらがん鳴る小堤

切り潰したるは夜毎小見神
やいのやいのと烏合の衆
下がるぞ上がるぞ闇の中

柔手あまん 釜の灯を
さじめ都の 煙とな
これし日予後の波削り
差し出で取らせぬ 津無楽除け
饂飩 [sage] 2011/08/21(日) 23:51:27.24:jGUFX9sw
黄色いちょうちょ

鮮やかな青色草原の
風は少し苦い味がする
君の持ってる網とムシ箱
僕に貸してくれないか

冷んやりした小川を越えて
しばらく歩いた雑木林の森の中
ここなら
好きなの獲っても言われない
そうさ全てが生きている

色のある世界は偶然じゃない
決められた色に塗られた世界は
毒を帯びているそれを
強く欲してはいけない
そんな手を思い切り伸ばすとー

君の親には知らせてあるよ
もうじき君を迎えにくる
防護服とマスクを付けて
鮮やかな青色草原の
君の頭に乗ったまま
動かない黄色のちょうちょ

今度僕は君へ
本物の黄色いちょうちょをあげるよ
名前はいらない [sage] 2011/08/22(月) 05:48:15.40:o6cgAkDu
道ばたで乾いていた君を連れて帰ろう
植え木鉢の肥やしにちょうどいい
気まぐれに種をまいては失敗したり
ケチくさく青ネギの根元を植えて収穫を期待したり

ひと鉢の土の中で君はずっと
笑ったり呆れたりねたふりをしながら俺と暮らしてくれ

こそとも音をたてなくても君の声はアレだ、すごくよく知ってる
みーん みんみんみんみんみーん
忍法帖【Lv=7,xxxP】 [] 2011/09/02(金) 09:58:13.26:6cMe0wh5
a
饂飩 [sage] 2011/09/03(土) 11:31:28.96:4Q5pYPd7
席の間

君の隣に僕がいる
僕の隣に君がいる
僕と君の間に何がある
椅子の間 両岸の間
繋がらないもの
渡れないこと
溶接できない
埋立地 埋立地
埋立地 埋立地
饂飩 [sage] 2011/09/06(火) 01:17:25.30:Sa+9V+ag
つまらないもの

生け捕られて用意された餌を食っては
排泄を繰り返すのみの幸せな動物は
嫌悪感を捨て 歩きながら死んで行くのを約束に
自由と自己責任という言葉で解放された

用意された道具で 檻と鎖は焼き切った
切った鎖をどこに隠そうか
歪んだ檻をどう誤魔化そう

最初の課題だ
正常に見つかるな
守備良くやらねば殺されるぞ
後に鎖で首を吊られる

守りながら隠し続けろ
饂飩 [sage] 2011/09/08(木) 00:47:23.82:7K7J6fCV
宝の骨

肘から肩くらいまで隠れる
鉄の柵に寄り掛かり
黙って下を向く

遠くから肉の焼ける匂い
そう遠くない場所から
水の流れる音

もう3日経った

俺の細い足では歩けない
毎日呪文が聞こえる
もう決まっている

それは止まない
いつまでも鳴り響く
すでに体は限界なんだ

力を振り絞り
背中の柵にまたがる
足の骨がブラブラしてる

ああ水が飲みたい
もう一度肉が食べたい
白い手から欠けた砂が落ちる

一瞬全身に強い衝撃が走り
途端に視界が大きくブレる

カラカラコロン………… ....,,,o

握りしめた手があんなに遠くに
饂飩 [sage] 2011/09/12(月) 00:27:19.19:7gs1gSKl
意識の無さ

捻りのない会話で夜が明けるなら
この世界はすでに限界なんだ
痛みを感じないとして

顔の皮を掻き毟って
未来の広告チラシを引き剥がせるのか?
目ん玉の中に入った
金属製のボタンを取り出せるのか?

色々腐った頭の中では
誰でも芋虫を飼ってるんだ
こいつのお陰で不思議とよく眠れるんだ
脇から砂が飛んでくる
饂飩 [sage] 2011/09/16(金) 22:22:50.95:w1MpanSn
教育

それなら俺の手を引っ張ればいい
肩から思い切り外れるから
そのまま持って行けばいい
変わった形でもないから
不信がられる事もない
焼け付いた道路にへばり付いた
軍手の方が目を惹くくらいだ

俺の手を持って
手を上げろ
って役所で叫んでみろよ
窓口の姉ちゃんがさりげなく
保育所を紹介してくれるだろうさ
先生の言う事を理解出来ないふりをして
馬が合わない奴の髪の毛を引っ張ればいい

まぁ あっちには
大きな椅子なんてないけどな
饂飩 [sage] 2011/09/20(火) 00:39:56.66:ZyxvVk3b
藁酒

みんな可笑しな顔をしてやがる
狂ったようにひん曲がった口してさ
太郎は仕事してるのか?とか
花子はもうそんな年か?とか
煎餅だって齧りたくもなるよ

足に蜘蛛の死骸くっ付けてさー
豚肉を生なのに食っちまう
そんであんな重い石を軽々とよ
持っちまうのは夢だと思ってんだろな

ああ百姓には用はねぇんだよ
だって酒をケツに隠すクズにはな
てめえは起きずに夢で死に続けろ
東寄りの風がてめえにはお似合いだ

ととよい よととい
ことんと よよよい

醒めずにいられっか
饂飩 [sage] 2011/09/24(土) 22:23:00.45:mC5vE/z5
金色

知らずのうち横道に入って 気がつけば
狭っこい壁の中にめり込んでる
金色の電線が天を貫くように立ち立ち

きちんとしたドアの前で襟を立て
袖の中には水を入れた紙コップ
こじんまりしたスーツの中に納まる身体
街の景色は空虚の一点張り罵詈

今夜楊貴妃を抱く
駆けずり回る目は尻しか見ない
酔いしれた女の目は何もしていない
傷の深みまで差し入れて
やがて心の真ん中に突き立てる
そして空虚

街の真ん中で金色の電線を見上げてる
饂飩 [sage] 2011/09/24(土) 22:31:36.10:mC5vE/z5
落とした指

自意識過剰な切断面
見栄の張った言訳を
話したかったのか ひっそりと
離したかったのか 静かに静かに
かりそめの感情が 零れ落ちる

絆創膏なんて邪魔なだけ
傷は毟ればいい
最後の顔は骨格だけなんだから

指の断面は熱くほとばしる
赤く燃えた鉄のように
消え消えになって
いずれ消えていく切断面が
小さい声で軋むのを
鼓膜が覚えていればそれで良い
饂飩 [sage] 2011/09/26(月) 12:40:36.59:LJbH5eu2


舌を千切れるくらい引っ張って
鉄板の上でぶん殴る時って
使うのはハンマーかそれとも

感情が食べられる物であるなら
クシャミに失敗した時や
煙草が吸えない時の気持ち
それもだし
退屈な雨の日の休日や
行列に並んでいる時など
それと言う物は
一皿にのるくらいの大きさだろうか
それとも人の感情なんて
小瓶に入るような調味料だったりして

いずれにせよ
ハンマーなんかじゃ取り分けられないな
饂飩 [sage] 2011/09/26(月) 12:51:44.06:LJbH5eu2
灰色の空が地平線へ流れ落ちていく
単純で大きな力に捻り潰されたビル
奥の方へ 奥の方へと揃わね足音達
時々ここはガラスの破れる音がする
一方向へひたすら地面が動いている
その先には穴はないが段差がある
段差は高い かさぶた位の
ほんの少しだけある

全てはそこへ吸い込まれるように
饂飩 [sage] 2011/09/28(水) 00:10:08.48:erMgatiX
愛想笑い

今に見てろ
お前と入れ替わってやる
単なる小生意気な奴だと思ってろ
お前より良い仕事をしてみせる
お前より人の信頼を集めてやるよ

俺は勝てない勝負しかしない
自分勝手ってのはお互い同じ事だ
今の時代どっちが生き残れるか
先急ぐ奴に同情なんてないね
魂胆が違う 魂胆が鼻っから違うんだ

悩む事を美としない奴なんて
嘘っぱちだ お前はペテン師だ
あんたが捨てた吸殻
俺が拾っといてやるよ

今に見てろよ
お前と入れ替わってやる
これからお前の出番は減る一方だぜ
今のうちに俺をバカにしておけ
それがあんたの最後の仕事さ

笑っとけ 笑っとけよ
名前はいらない [sage] 2011/10/04(火) 15:49:40.03:JzXeJCOo
>61
勝ち負けを決めるのは慢心と折れた心であって、どちらもあまり感心しない。
より善いものへ、より明るい方へ、手を携えて進むのが人の道だと、経済の真ん中に飛び込んでみて思ったよ。
そこに熱意こそあれ、敵意は不要なんだよ、きっと。

新しく生まれてきた娘のために詩を書きたくて、柔らかい言葉を取り戻すために戻ってきたよ。
たくさん吸収させてもらう。
再会も楽しみにしてるよ〜
饂飩 [sage] 2011/10/06(木) 00:35:30.44:1NFFfNOV

ありがとう遠い今の人。
俺は弱い人間だから、このくらい思わないと潰れちまうんだ。
例えヘタレだろうが身の程知らずだろうが
自分で決めた道で、いずれ誰にでも認められる仕事がしたいんだよ。
俺も平和でいたいけど、胸では野心を燃やさずにはいられない。

俺の見ても参考にならないだろ、すいません。
誰かのために書こうって、人も変わるんだなぁ
饂飩 [sage] 2011/10/06(木) 00:50:53.61:1NFFfNOV
耳のない目

トスをする振りをして
後ろを振り向いた すでに
みんな違う試合をしていた
僕は向こうに行こうと
走るため少しだけ頭を下げたら
鉄柱が顎にぶつかった
カチンと妙な音がした
顎の事が心配になったから
大きく口をパクパクした

向こうのみんながこっちを見てる
みんなが慌てた様子で僕の方へ
駆け寄ってくる みんなが僕のいる
檻の前で今の僕みたいに
口を大きくパクパクしてる
何も聞こえない
ただパクパクしてるだけ
何も聞こえない
みんなに近付こうと一歩踏み出したら
鉄柱が膝にぶつかった 痛がる僕をみて
みんな笑っているようだった

何も聞こえないけど
きっと笑っているんだ
名前はいらない [sage] 2011/10/06(木) 09:23:07.35:eajyXMRY
>63
勝利よりも達成のほうが美酒だと思うのだ

人は変わるよね
明るい方向を向く事ができているのは人生に善い出会いがたくさんあったからで、みんなに、勿論饂飩っちにも感謝してるよ


>64
疎外感と焦燥感と無力感
真っ黒な革袋に詰め込まれたような気分
悪い夢をみたような感覚がした
饂飩 [sage] 2011/10/17(月) 00:47:46.82:+2p7O5VD
会話

こっちに来るな それは
俺にとっての劇薬だ
その瓶に入ってるそれだよ
食えるんだろ
お前はそれを舐めちまいな
そんで空っぽの瓶だけ渡すんだ

俺の頭の中では
マッサラ色のグリスを作ってる
それは影の色のようで
空気みたいな色だ
こいつを見えないところで吐き出す
内緒話みたいに

俺の爪先に塗料が付いてるって?
いや ぞれはお前のアイデンティティだよ
1/2 [sage] 2011/10/17(月) 18:51:13.22:NBGVCJVn
奈落のように貪婪に何もかも呑み込みたい
何時も何時も腹が減って仕方がない

光輝く小さな愛娘も
皮を剥がれたメキシコの生首も
雲の中の莫大な記憶すべて
便所の壁にのたうつ文字の塗料でさえも

空中に楼閣を成す鮮やかな音の連なり
銀幕幻灯
脚を縮めた虫ケラの乾いた亡骸
太陽光の巨大な質量

人間の意志の閃光だ
無関心な虚空だ
無理強いして開かれる白い女の足も
廃墟に置かれた一脚の骨董椅子もだ
2/2 [sage] 2011/10/17(月) 19:05:12.33:NBGVCJVn
粗い歯の間から噛み砕いた万象を撒き散らし
極めて下品に食い散らかすのだ

それでいて
無色透明で湧き出る清水のような笑みを浮かべるのだ

そうして最期の日まで過ごすのだ
それが生きる事であるからには
名前はいらない [sage] 2011/10/18(火) 10:39:01.42:GztZYTGo
溶けて消えそうな微温の光に倒れ伏し
その儚さに泣いている自らを
透明な空と一体化して
遥かな高度から見下ろしている
そういった心模様に秋を覚え
饂飩 [sage] 2011/10/19(水) 01:00:23.37:BzLTprbt

貴方とはいつか、無言でいいから一緒に海でも眺めに行きたいものです。


欲求が暴走しているようで、それを楽しんでいる。
混沌としてるんだけど、どこか幸せみたいなのを感じる。


世界と自分とが一体なった瞬間。
この世界が愛しくなってしまったら、もう逃げ出せない。
饂飩 [sage] 2011/10/19(水) 01:09:27.65:BzLTprbt
シューター

空中で暴れているあいつ
かりそめの欲情ってやつか
俺は石でも投げつけてやりたいね
そしたらあいつはどういう顔で
俺に向かってくるだろうな
それを思うとやっぱりやめておこうか
なんてゆっくりと面倒臭そうに砂埃が舞う

突然死したようにあいつは
バッタリと倒れたかと思いきや
地面を掘り出した まるで削岩機だ
あぁその下は土砂降りだ

俺は本気で砂でもかけてやろうかと思った
饂飩 [sage] 2011/10/19(水) 01:24:11.52:BzLTprbt
シンジケート

近寄られても背中を向けろ
尋ねられても返事をするな
尻込みして女々しくなって
恥部を見せたら
やつらは永遠にお前を笑う

嫌なら自分の手首を切って
病院に運ばれた方がいい
牢獄なのか天国なのか
それはお前が決めればいい
やつらから避け続けるには一番だ
[精神なんちゃら]ってのは
人間の特権さ

そんでお前は自分の血溜まりを
丁寧にスポイトで吸い取って
点々と数えて生きればいい
饂飩 [sage] 2011/10/19(水) 01:35:19.33:BzLTprbt
傷と舐め合う

愛が枯渇なら適当に
何でもいいから吐き出せばい
一時しのぎで生きて生きて
仕事もすれば情なんて薄れていく
毎日はそんなもの

孤独が死だと言えるなら
誰が貴方を引き止めるだろうか
意識の中で誰かを待ってる
それとも誰かのせいにしたいだけ
生きる術は己の中
死する術は誰かのせい

ひたすら落ち続けて 落ちて落ちて
地面ではない何かに当たった時
人は何故だか救われた気がしてしまうもの
それが誰かの心の断面だとしても
幸せは一瞬
不幸は一生もの


名前はいらない [sage] 2011/10/19(水) 11:12:16.08:9mj7/5bt
Re:シューター

俊敏なエイミングでヘッドショットを決め
倒れゆく陰を視野の隅に捉えたらもうかえりみない
最速で前線を押し上げるポイントマンだぜ俺は
名誉や栄光ではなくスリルと鍛錬した獰猛性の解放のために
相互にフェアな武装さえあれば殺人も合法なフィールドを駆けるのさ
名前はいらない [sage] 2011/10/19(水) 11:18:20.86:9mj7/5bt
愛が泡沫とは誠に言い得ており
石鹸を水に溶くようなこまめな少しの手間さえ惜しまなければ
虹色の愛情は絶えず沢山浮かべ続ける事ができるわけだ
要は原理の積極的応用なのだね
名前はいらない [sage] 2011/10/19(水) 11:23:42.69:9mj7/5bt
その発見には注意深さが必要だが
流転する万物にはシンジケートのように隠された繋がりの網がある
気分が優れている日には
あらゆるものから前進の糸口を見出すことができる気がするものだろう?
名前はいらない [sage] 2011/10/19(水) 11:34:29.18:9mj7/5bt

前みたいにかい?
幕張の浜から東京湾を見なかったっけ
近頃は潮騒から遠のいた生活だけどね
饂飩 [sage] 2011/10/19(水) 23:56:07.02:BzLTprbt
強迫観念

いきなりだけどあなたは
死んでしまう昨夜の
私の言葉があなたを襲う
見たことのない
夜景があなたには毒みたい
静かな風がヨットを
沈没させるかのように
部屋の奥の窓の中
街の街路樹が突然突き立って
あなたの大事な棚を破壊する

私は自由です だから
あなたを守ります
でも私の世界が
あなたを殺し続けるのが
とても苦痛なのです
饂飩 [sage] 2011/10/20(木) 00:06:11.81:9epHHGBv

軽やかに繋げますね、さすがです。
饂飩帳なんて、調子付いて名付けなければ良かった!


あの頃は言葉も見つからず気まずかったけど。
今ならお互いの視線が見るものは、海でもなく
遥か遠い他のモノなんでしょう。それはそれとも、
互いのすぐそばに居るのかもしれない。
時間を共有できる他人というものも貴重でしょう。

いや、別に俺たちできてないですよ?皆さん
饂飩 [sage] 2011/10/20(木) 00:07:48.31:9epHHGBv
あと、表現の中だけで別に海にいかなくてもいいんですよ?
饂飩 [sage] 2011/10/20(木) 00:19:13.40:9epHHGBv
ダビング

目に飛び付いた小さな破片のように
瞬きはしても擦ってはいけない
感じとしてはビデオテープだ
噛んで動かなくなったらお釈迦さ
真っ黒い塊がずっと目に焼き付く

巻戻したら必ず失敗するんだ
だからといって早送りはご法度だ
これは磁気テープじゃない
真っ赤に今にも溶けそうな
鎖なんだから

ヘッドを下げろ
先ずはそこからだ
ゆっくりとゆっくりだ
再生をと停止を繰り返せ


饂飩 [sage] 2011/10/24(月) 00:47:16.74:t08B205h
テクノブレイクと急性アルコール中毒を間違えた医師がいる
饂飩 [sage] 2011/10/25(火) 00:33:19.97:2vE1r1aq
イミテーション

規則的に群がった蟻が
砂糖と腐肉で出来た岩盤を
囓り取っていくように
私の本物と信じ込んだ
この胸に宿る原石は
冷たく燃えていく
だらしなく無規則に
えぐれていく

灰に塗れた掌
砕けた泥の塊が
罠に掛かった獣のように
のたうち回る手の平で

誰にも気付かれぬよう
手を広げ落としたらそれは
音もせず影のように沈んでいった
地面と空は何も答えてくれない

そして私は
己に流れる血液すら
疑うようになってしまったのだ

饂飩 [sage] 2011/10/25(火) 00:56:08.91:2vE1r1aq
アルファベット

非常に簡単なことだ
記憶を寸分違わず
覚えておけばいいだけ
ただそれだけの事なのに
何故間違えて覚えてしまったんだ
どこで間違えたんだろう

僕が話すと 誰かが笑う
僕が考えると 誰かが笑う
非常に簡単なことなんだ
それはもしかしたら
箸の使い方に似ているのかも

規則的に並んでいるのに
僕は何故か迷ってしまう
知恵の輪の迷路の推理小説だ
僕は楽しんでいる
僕は自分を笑っている

間違って覚えてしまったら
相手にされなくなるだけ
無口な労働者?要らないよ
饂飩 [sage] 2011/11/02(水) 00:01:02.39:uuHvKW0j
声を掛けられる

やぁ!やぁやぁ忘れてないよね?
え?箸の使い方がイマイチ分かってないって?
それってーのは俺だって分からないまま使い続けてるぜ?
そんなんいいーじゃん!死ぬまで誤魔化せよーっ
君だって駄菓子屋のばぁちゃん騙してたんだろ?
バレなきゃ誰が何やってたって分からんよ
日本人なんて皆優しいんだからさーっ
そんなことよりさ、これからをさ、走り抜けたいよね?
ほらほら?そんな泳いだ目だと迷っちゃうぜ?
行く?行く?シリコンバレー行っちゃう?

おいーっす!
饂飩 [sage] 2011/11/02(水) 00:07:15.00:uuHvKW0j


こんな寒いのにさっきから
ジャーマンポテトが茹だるのを待ってる
震えながら待てるのは ジャーマンポテトだからか
それとも ジャーマンだからなのか
それとポテトってさ 芋の事?だっけ?

「あっきれた。あなた、芋男ね」
「うるせー!芋女!」

こんにゃろ!こんにゃろめ!
今夜は帰さないぞ!ふぅふぅ。
こんにゃろー!こん…ナハハハハ!

おっと今日は蒟蒻芋の日か
饂飩 [sage] 2011/11/10(木) 00:42:38.98:9s9cfOzR
カンニング

視界の九割を瞼に裏で見ている
信用出来ないのはそこじゃない
煙草を辞めたのに隠れて吸いたくなる
そんな心が気に食わないんだ
俺の机の横から覗こうとする奴
そんなのはとっくに居ない
それは俺が何も知らないから

他の奴らのした事を邪悪に感じるのは
頑なに守り続ける俺が居るから
邪魔なら消してくれ
俺の存在を消してくれ
目障りなんだ
俺が不正をしないだろうかと
俺を俺が瞼の裏で見張ってる
饂飩 [sage] 2011/11/10(木) 01:02:11.47:9s9cfOzR
徘徊する放浪者

今もおっかなびっくり歩いてる
あの小高い丘を目指して
その先は険しい山だろうか
あるいは谷だろうか
段差の連続を経験し続ける
一人きりで歩いてる
道中肩を叩いてくれないのが
一番困る 僕は歩くのが遅い
間違えに気が付かないで
そして僕の事に気がついた時
ほら ずっと向こうに行っちまってる
そう言って呼び止めもしてくれない

轍のような僕の影だけが背後を染める
それもやがて風に飛ばされて
再び つい最近までの僕を見失う
コンパスはどこかに無くしてきたらしい
遥か数日前の向こうから
誰かの声が聞こえた気がした

忘れてしまったが それは
さっきまで一緒に居た人かもしれない
饂飩 [sage] 2011/11/11(金) 21:45:46.05:ejRRP7zV
重傷患者

傷もないのに身体中が痛み出す
汗を流すたび痛みが増してくる
やがて気が付く
全身の毛穴が無数の刺傷だってことに
指は手足からパックリ割れた切傷で
眼はすでにえぐられている
鏡を見ると
血で赤く覆われた
重傷患者が写っていた

助けを呼ばないのは痛みで
声が出ないからじゃない
大きく開いた傷を
閉じたきり立ち伏してる
饂飩 [sage] 2011/11/11(金) 22:00:07.22:ejRRP7zV
役立たずが立つ

難しいことなんてないさ
百も数える間に万事解決
悲しむこともないさ
百日も寝れば忘れてる
いいかい
全ては誰かが(もしくは時間が)解決してくれる
それで解決できないことなんてない
誰かが代わりにやってくるし
誰かが代わりに忘れてくれる

僕の代わりは幾らでもいるわけだから
僕が死んだら誰かが代わりに生きてくれる
好きなように嫌いなことを嫌えばいい
歌でも歌えば今日もご機嫌さ

君のこと?
さぁね
饂飩 [sage] 2011/11/22(火) 01:50:08.78:q3uYoy+4
インメロディ

公に並ぶことのない商品を買うように
千差万別に独占欲を満たしていく
時には断食みたいなことをして
コンビニのパンの角だけ食べながら
写真しか目に写らない新聞でも広げて
「衰退期だってさ」 なんて呟いてる
仕事の話と家族の話はテレビで見ました
ステレオタイプの人生
今日も美味しい水を飲んで暮らしている

流れる音楽 歌ってる顔
そこには耳なんていらない
フィクションを 演じる顔
触れない想像をし続ける
そう触れない想像なんだよ
フィクションはファッションなんだ
命の大きさは比べられない
大きく見せているのは広告の仕業だから

メロディだけ覚えてる
ひたすらメロディだけ流れてる
言葉も知らない洋楽の
メロディだけを口ずさむ


饂飩 [sage] 2011/11/23(水) 01:52:21.52:7umWF/Fl
昨日からの客

一言でもいいから その口を減らせよ
昨日から聞きっぱなしなんだぜ
上には社長と、専務と、アルバイト一人っきりだ
味噌汁飲むか?朝から何も食ってないんだろ?
それとこの なんだ 名前が分からねぇ これさ
カウンターの上にもう一週間も置いてある
要るかい?誰かの忘れ物だ
余計な事は言うなよ 好きに持っていけ
今は窓から見る限り夕方だ 雨が降ってる
水でいいのか?勝手に飲んで来いよ
暴れたりするなよ 社長らが降りてくるぞ
第一 いい加減帰ったらどうだ?
名前?知らないね
カウンターの上のから探してみたらどうだ?
OK 水は俺が持ってきてやるよ

味噌汁、そうか要らないか
饂飩 [sage] 2011/11/28(月) 13:27:36.29:IaJxucYi
寿命を縮められたらいいのに
饂飩 [sage] 2011/12/07(水) 01:04:02.98:tOZrM9xZ
やり直し

嫌な言葉が負の連想の架け橋になって
向こう岸からいくつもやって来る
その様子を僕は呆然と見てるだけで
やがて僕の居る窓にぶつかって来て
勢いよく開いた拍子に僕は小脇に抱えていた
小さくて甘いお菓子を落としてしまった
床に散らばるとあっという間に腐って
拾う気にもなれない

その腐ったお菓子のせいで部屋は
物凄く臭くなるし今まで僕が食べたのまで
腐り出して
やがて腐敗したガスで僕の身体が膨らむ

部屋の周りの森をあいつらが綺麗に整備し始める
僕は溜まったガスを抜こうとお尻に力を入れる
でも上手くいかない 周りで工事をする音が聞こえる
断続して継続して計画的で機械的なリズム
お尻に力を入れる
断続して継続的で無計画で非建設的なリズム
出すものを出して すぐに部屋から飛び出した
やはり何もない
騒がしい音が聞こえなくなってくるばかり

近くの川の流れが鬱陶しい程静かだ
饂飩 [sage] 2011/12/07(水) 01:21:17.63:tOZrM9xZ
リユース

所々飛び出してくるバネを押さえてる
どうやら頭の配線を間違えたみたいだ
僕はいつまでこうしていればいいんだろう
二十歳を過ぎて恥ずかしいけど 歯が痛い
いい加減 汚い場所にも慣れたよ

抑え切れない何かを僕は使えない
それは目の前で時間を掛けて静かに萎んでいく
関係の無い物が不要だって誰が決めた?
僕は望まずに集めようとしていただけ
そろそろ諦めないといけないな
何も残らない人生も悪くないだろう

死んで行くまで時間が勿体無いなら
誰かに差し上げたい
饂飩 [sage] 2011/12/13(火) 01:19:49.43:gLJQy7OK
生クリーム

白くってねっとりしてて
甘くってまた食べたくなる

舌を突き出して欲しがる私
顔中が真っ白になって
所々には自分の肌
埋れていく胸の方まで
怪我も流血も白く染めて
残りの命を数えるまでも無い

ずっとそのまま
そのままでいい
溢れ続けて欲しい
この顔が露出しないよう
永遠に体の中に送り込めるように
黒くなる身体を忘れ続けることに

白く染めて
繰り返すだけ
饂飩 [sage] 2011/12/20(火) 02:14:59.11:sucF7XiK
キャンベル

パパだよ ママだよ
あははは お前って可愛いな
なんだ いたずら電話かい?
冗談さ そんなに正直になるな
どうした 泣いてるのか?
今どこにいるんだ?
分かった もういいよ

あのな キャンベル
お前は誰に似たのか 優しすぎるんだ
どんな誠実に生きようが
成果を上げなきゃ認めないよ

いいかい キャンベル
人から何でもいいからさ
盗って来いよ 畜生だったら尚更だ
人より良い暮らしをするために
それがお前に教える全てだ

そうだ キャンベル
やったらやり返される
だから必死に守るんだ
自分の物を人になんてくれてやるな
誰しも牙を隠してる 誰も信じちゃいけない
お前に恋人が出来たら
すぐに子供を作れ
その理由はそのうち分かる
ただ 我々は因果な生き物という事


キャンベル?
聞こえてるかキャンベル?
お前には幸せになってもらいたいだけだ
パパもママも願ってる
キャンベル?
今どこにいるの?
自分が傷付く事だけは止めなさい
何か喋って
ねぇキャンベル?キャンベル……

饂飩 [sage] 2011/12/22(木) 02:09:28.77:xu2wm+xo
籠の中の鳥

こっちに来て
小さな声で鳴いてるの
そっと手を差し伸べて
触れ合う指にキスすれば
私はきっと出られるの

ここには何もない
水の張ったプールに
映る音も影もない
私はきっとこれが最後
広げた翼 すでに羽根は無い
饂飩 [sage] 2011/12/26(月) 01:59:21.83:zES8tLe7
いつも二時

俺の頭には鎖が巻かれていて
鎖なら始めと終わりが
あるはずなのにそれがない
一日一日生き続ける度に鎖は重くなる
どうやら外に出るたびに俺は
鎖の輪を増やして帰ってくるみたいだ
俺は楽になり 走りたい
俺は宙に浮き 死んでやりたい
無防備な首から下は全身
金属疲労を起こした針金のように
一触即発だ 頭だけが重い
縫い目を探る間に眠くなる それが
決まっていつも二時だ
饂飩 [sage] 2011/12/26(月) 02:03:02.19:zES8tLe7
甘えん坊

俺が何をした
俺が何をしたって言うんだ
俺は誰も傷付けたくない事を
誰にそれを気付いてもらいたい
庇った奴が俺に言うんだ

苦労は買ってでもしろってね
もし俺が神の力を手に入れたなら
黙って皆殺しだ

あんたもやるだろ?
おいそれは笑ってるのか?

そうかい
饂飩 [sage] 2011/12/26(月) 02:06:29.43:zES8tLe7
俺と君はいつも冷たい体を冷たい手で温め合おうとする
名前はいらない [sage] 2011/12/27(火) 17:28:05.06:NVPiQPly
冷マイナス×冷マイナスはプラス
なんちってな
小学校の算数の話だが
饂飩 [sage] 2012/01/13(金) 01:08:44.47:yZ+gyKmy

生きてることって不思議って思う不思議
いつの世もいつまでも変わらないで欲しい
饂飩 [sage] 2012/01/13(金) 01:23:03.60:yZ+gyKmy
サージカルテープ

先端がドス黒く膨れ上がる
きつく巻き過ぎたんだ
取ろうなんて無駄な足掻きだ
小さな心臓が出来たように
それは激しく脈打ち冷たくなっていく

やがて破裂した風船のように肉が弾ける
あんまり勢いがいいものだから
痛みなんてマメが潰れる程度で済んだ
ほら 膝のところ
巻かれた部分の傷跡なんて綺麗なものさ

さあ
無い足を引きずって歩いていこう
次は腕だ

饂飩 [sage] 2012/01/29(日) 00:27:20.55:Sf5xLgh+
見栄

どいつもこいつも
小さい自分の存続の為に
日夜骨肉を削ってる
あんたも手に持ってるだろ
話せない事と話したくない事が
記された分厚い本をさ

なぁそれの維持費はいくらだい?
そんな目立つ物を持ってるから
他の奴らに疑われたり狙われるんだ

俺?無いよ?
俺は生き字引だから
独り歩きした世界が出来ていたり
いやその中は空っぽかもしれないが
饂飩 [sage] 2012/02/07(火) 20:02:29.21:WtqQbTxR
愛を買って物を売るなんて
因果な商売だな
饂飩 [sage] 2012/02/07(火) 20:03:01.07:WtqQbTxR
サンキュー

さらさらっとした太陽の光が
水たまりに溶ける
乾いた砂場に乾いた雑草が風に揺れる
踊りたい 君と踊りたいな
きっと楽しいよ手足をバタバタと
子供みたいにさ 心から

枯れ木に花を咲かせましょう
猫も小鳥もゆらゆらダンシング
大きな栗の木の下で
最高の一時を
サンキュー
饂飩 [sage] 2012/02/09(木) 23:59:22.17:jLjIticP
傍観

靴の先から軍手の先まで身体中
砂に蜂蜜の混ざったようなものが入ってる
手に持つ道具が真っ赤に焼ける
思わず地面に落としたそれを
誰かが足で蹴飛ばす
次第に地面の下から巨大な刃が迫り出す
何かが俺の髪の毛に引っかかる
砂煙の中に幻を見る
乾いた喉に紫色の飛沫がかかる
そうだ 今分かった

あれは俺だったんだ そう思った矢先
あいつは俺の顔を見て こう言い放つ
「無知で良かったな。お前を誰も攻めや出来ないさ」
俺は目を合わせることなく俯いた
饂飩 [sage] 2012/02/10(金) 00:10:20.72:EowX1AUj
紐っぽい卵の糸みたいな奴の事

しじみ汁に八つ裂き卵を入れながら
ケンジーは現在も活動中だよ
思い返せば時を遡ること一分半
ケンジーは大事な栄養素を買ってくるのを忘れました
卵の白身に入ってるなんか太っぽい糸みたいな
黄色いつーか クリーム色っつーか まぁいいや
あれを作ってるの群馬県の卵区なんだってね
俺知らなかったよ え?やっぱり知らない?
あっぶねー 俺結構知らないからさー
えぇあケンジーは栄養について詳しいんだ
そりゃスーパーで働いてれば身につくってものだ
ご苦労様って感じだけどな あれから三十年か
ケンジーも頑張ってるよな 若くないのにな
あ、ケンジーに卵の白っぽいの入りまーす
饂飩 [sage] 2012/02/10(金) 00:16:26.54:EowX1AUj
やっぱり駄目ですか
饂飩 [sage] 2012/02/10(金) 00:25:16.73:EowX1AUj
悩み

人が人の命を創るのが「産む」のなら
人が人を命を絶つのが「殺す」のなら
殺風景の反対が産風景になってもいいよな?
でも苦しいなこの表現は痛いよな
なんちゃら47みたいだもんね
あー!なんで正反対になれないんだ
こんなんだから俺は都合と不都合の奴隷なんだ
俺は自分の辞典を作って生きてる
いっそ殺してくれよ その後こっそり産まなくていい
名前はいらない [sage] 2012/02/10(金) 17:50:59.60:j9RVuwVu
ノシ
饂飩 [sage] 2012/02/12(日) 00:38:41.63:K7LOJpdm

ありがとうございます
饂飩 [sage] 2012/02/12(日) 00:52:18.67:K7LOJpdm
現役の世界

昔のように戻ってと君は言う
それは間違いだ
君の知るもっと前までを
僕は戻ってる

象の形にくり抜かれた
可愛い水遊び場が見えるだろう
そこで無邪気に遊ぶ僕達と しゃがんで
俯き顔で手で水を掻く大人達
慣れてない大人は子供好みに作られた
物体にアレルギー反応を起こすから
彼と彼女らはそれを嫌がっている
それってなんなんだろうね
僕らの世界に交わるのが嫌なんだろうか
子供の頃って
なんで子供らしい感情がないんだろう

僕はヒステリーになってそこに飛び込んだ
浅瀬なのにね 痛いって思う前に泣いてた
それで 不幸中の幸い
足を突き指しただけで済んだんだ
饂飩 [sage] 2012/02/12(日) 01:05:57.62:K7LOJpdm
育み

僕を形作る多くのもの
それらが成分表みたいに
明記してあればいいのに
そうすりゃ馬鹿な僕でも
足りないものが分かるだろ?

でも人間みたいなのに限っては
書かれることのない
キャリーオーバーみたいなのが
とっても重要な気がする

だから今までを振り返って
僕が一番なりたかったものが分かった

僕は生まれながらに僕は
僕の親になりたい
そして僕の今までの
全てのことを見守りたかった

あぁそうか
だから人は自分の子供を育てるのか

饂飩 [sage] 2012/02/12(日) 01:47:00.33:K7LOJpdm
空手前代一直線

俺の生徒に変わった独り歩きしたやつがいる
そいつの名は古城サレンダー
ハーフじゃないよ キラキラ☆ネームね
えぇ?帯で鼻をほじるだってー?
いかんそれは遺憾な
この一本松あ相手になってやろう!

そりゃー
あー人種違いますね
饂飩 [sage] 2012/02/12(日) 01:48:41.10:K7LOJpdm
こんにちわ饂飩です。
貝割れ大根と四葉のクローゼットの分別をしております
饂飩 [sage] 2012/02/19(日) 01:33:14.74:UEAwoGci
君の手をずっと握って
飽きても痛くても
滑っても転んでも
ずっとずっと
離れなくなるまで!
名前はいらない [sage] 2012/02/21(火) 23:52:52.79:DAqdAB7E
あたしの手をずっと握って
飽きても痛くても
滑っても転んでも
ずっとずっと
離れなくなるまで!

友達だって認めたでしょう?
この我侭どうかきいてよ!
饂飩 [sage] 2012/03/03(土) 23:07:40.51:OosDZSVc

ごめん。どうしよう
饂飩 [sage] 2012/03/05(月) 02:28:13.77:spSgNt0n
トランスミッター

影法師の子供が朝方遠くへ遊びに行ったまま
戻ってこないでとうとう夜になってしまった
君が受信出来るのは 光か闇か
明日見つけるには遅いんだ 闇に喰われてしまうんだよ
朝日を浴びた瞬間にあの子はトナーのように細かくなって
スズメがくしゃみしただけでも飛び散ってしまうよ

君の力を借りたい
鉄階段を駆け下りてあの部屋に向かおう
棚に置いてあるCDジャケットの
封印シールを剥がす
オレンジ色の円盤が入ってるはずだ
番号だ 円盤に刻まれた番号を教えて欲しい
君にしか分からない
そうだそれを読んでくれればいい

ふと場面が飛ぶ
雑念と因縁が湧き出る泉のそばに
君は腰掛けている
足の小指が紫色に腫れ上がっていて
何かあったのか?と僕が聞くと
君は 忘れたことを忘れたよと
小さく困った様な笑みを浮かべた

この建屋のロッカー室を探せ
彼が戻ってこないのは
小さな体がすっぽりと隠せる
闇にはまってしまったからだ
君のから聴こえるぞ
彼の啜り泣く声が

近い場所に居たんだ
きっとまだ
間に合うから

饂飩 [sage] 2012/03/08(木) 00:25:21.64:mZ06DE+m
川辺

目が吸い込まれていく
顔と手が流れていく
まつ毛と踵は打ち砕け
肩と両足は背中から転がり落ちる
グラスファイバーの水面が大きく揺れた
饂飩 [sage] 2012/03/09(金) 00:03:42.51:qB1E5E8X
電柱にファスナーが縫い付けてある
ネバネバした水が染み出してる

帰らなきゃ!
饂飩 [sage] 2012/03/09(金) 00:10:59.51:qB1E5E8X
マニュピレーター

掴む
離れる
回して
逆立つ

髪の毛
骨髄
裁断
識別

破断
溶断
熱処理
構築

掴む
離れる
血管
編集

根元を回す
下に落ちる
二つに重ねる
丈夫になった


饂飩 [sage] 2012/03/09(金) 00:22:28.80:qB1E5E8X
カブトエビの事を考えてみる

裏には殻がついてない
あるのは肉とモヤシみたいな細い足だ
エビなのにスーパーで見たことない
大きく尖った角持つのがオス
尾びれが広がってるのがメス
声帯は持っていないがミシミシ鳴る
産卵期には紫色の卵を岩の裏に産み付ける
水族館よりも淡水生物館などで見られる
好物はカニカマとかっぱえびせん

カブトエビって
想像ではこんな生き物だと思う
饂飩 [sage] 2012/03/10(土) 22:09:19.36:KKL48ANv
踊らされてるのはお前のほうだろ
自分を見据えた上で俺を馬鹿にしてほしいな
饂飩 [sage] 2012/03/14(水) 01:37:55.29:kBhQ35JN
妄想成敗

俺は儲かる話が好きだ
もらえるものは頂く
ばれなきゃ何でもありだ
でも人には優しいのさ
金塊の隠し場所を知っているからね
しらばっくれるなんて訳ないよ
実は俺の物だ
そしてみんなの物だ
だから俺が使う
文句無いだろ?
お前を随分面倒見てやったな
どれだけお前を助けたか覚えてないさ
俺が居なきゃお前なんてここに居ないよ
俺のお陰だろ
色々仕事も儲かる話も教えてやった
お前がそれをやったかは知らないがな
その様子だとしてなかったんだな
俺に恩を感じたくないんだろ
だからそれ なんだろ?
あああああああああああ
俺は死にたくない
死にたくないんだ
助けてくれ
嫌だ!!

壁に手をつき腰を抜かしたお前は
口に泡をつけながら俺に訴える

俺はそいつを躊躇無く叩き斬った
饂飩 [sage] 2012/03/14(水) 01:42:26.76:kBhQ35JN
大体人間30にもなれば
光ることはあっても輝くことはないね
減り続ける一方だ 早く諦めなければ
名前はいらない [sage] 2012/03/15(木) 19:05:26.41:MArvPGW8
こんにちは
東日本大震災があって、今も怪しく揺れているぽいので
少し心配しています

ごはんしっかり食べて、元気なからだをたもっていてね
ちなみにここは読んでません

うどんくんへ(漢字はむずかしい)

もうきん
饂飩 [sage] 2012/03/16(金) 18:18:20.35:9r5mZGbA
もうきん(何故か変換出来ない)さん、読んでくれてなくてありがとう。
久々に会えて、わざわざ心配してくださる貴方の優しさが、
いじけてる俺には何だか辛いです。

色々ここで酷い事書いてるけど、いつだって相変わらずの麺でございます。
猛禽(これだ!)さんの事あまり知らないけど、
花粉対策しっかりなさってお身体に気を付けてくださいね。
ありがとう!
饂飩 [sage] 2012/03/26(月) 00:54:54.08:bdLA1hVk
心が死ぬ時に花は枯れるか
それとも

それともは無い
饂飩 [sage] 2012/04/06(金) 01:05:45.22:WWuiYA1s
グリード

たまに落ち葉を踏んだような乾いた音がする
お腹の辺りから シャツを捲ってごらんよ
君のお腹には大きな裂け目がある
どれをどう食べればこんなになるんだい
君の体はまるでセミの抜け殻だ
その中に今までの長ったらしい言い訳を
腸詰めにして詰め込んでいたのか
聞かなかった振りをして右耳から左耳へ
通った言葉が迷い込んだのか

君はお腹からそれらを取り出し
目の前に並べたら
おやつでも食べるかのように
美味しそうに食べ始めた

何から選ばせたって答えは同じ
君の思い通りさ
饂飩 [sage] 2012/04/06(金) 01:19:08.86:WWuiYA1s
湖のあるベッド

僕が眠るベッドが水の中
沈まずに静かに回転して行く
様子を見た
僕の隣にいる君
が朝まで
眠らずに息を殺している様な
振りをしてる

僕は顔を布団に擦り付け
目覚めることもしないで
枕の下にある君の手の上に乗った
湖の水面に波が立つ
相変わらずベットが水中を揺蕩う

湖に居る僕を見つめる君
の横で僕は君の足を蹴る

君が息を漏らすとベッドが萎んだ
饂飩 [sage] 2012/04/11(水) 00:33:37.86:Lw2aDh0w
イミテーション

壁に引っ掛けたガラクタを見て奴らは感動した
地面にこぼした水を見て奴らは驚愕した
錯覚なのか 暗示なのか
どうだっていい 都合の良い反応さ

電車の走る音 耳に入れた吸殻
割れた便器に用を足すと
足元が変に冷たくなる
その不快感も大きな音に潰される

便器の隙間に灯りを入れようとすると
後ろから呼び止められて
耳の中に砂を流し込まれる

舌が痒いから
風呂場の軽石を舐めた
饂飩 [sage] 2012/04/11(水) 00:36:55.53:Lw2aDh0w
失敗。無理に題名を付けようとするからいけないんだな。
饂飩 [sage] 2012/04/21(土) 00:26:48.82:9MSK5kid
地面

サイコロの目は全て同じだから乱数なんてものは存在しない
例えるなら確実すぎる確実の中に我々は根を張ってる
それは空気なんかよりずっと地面は確かなものだった
壁は地面で地面は壁だ 宙に浮き続ける物などない
我々の地面からの繋がりを断つに断てない生き物の一つだ

過去と現在一つの線で結ぶとするならその線が地面であり
人生である
この当然過ぎる当然の中で我々は生まれ死んでいく
それは揺るぎのない
事実過ぎる事実である


説教を垂れてた野郎はどこかに行っちまったよ。
地面の上に立って 安全靴。そしてヘルメットを被れ
とりあえず思い切り両足を叩きつけろ
底という底がなくなるから全てのものは落下する
落下し続ける 落ちることがないんだ 接点はないんだから
そうさ
地面がなくなっても俺たちは平気なんだ
地面がなけりゃ
俺たちは死ぬこともないし 傷付くこともない

地面がないって
地面がないって

使えない奴だって言われることもないし
俺って駄目人間だって思うこともない
それに不味い飯を食うこともないし
第一 勉強なんてしなくていいんだ

地面がないって!
地面がないって!

最高に幸せだろ!!
饂飩 [sage] 2012/04/23(月) 00:54:31.74:X/VrvquK
誰かが言った
「優しさでは金は買えない
金がないから人は狂うんだ」
そんな流れなのか
理由の無い殺し合いが盛んらしい
俺はこう言う
「愛を手に入れろ 愛は分け合える
一つしかないものを取り合うから人が死ぬんだ」

死ぬまで幸せで居られるように
愛に対し贅沢で欲張りな心を持ちな
俺は金では買えない利益がある事を知っているぜ

饂飩 [sage] 2012/04/25(水) 00:26:45.43:qC0csI21
・・とっておいた昔のスレッドを読み返してたらさ、我ながら
あの時の方が言葉も作りも良く出来てるなって。
昔より経験も考え方も充実してるはずなのにね。今の俺は楽しめてない。
社会に出たてで、あの頃の方が大変だったはずなのに
どこか余裕があったのかな。それともただ俺が擦れてしまっただけか
いずれにせよ、面白くない。今も気持ちや感じたことを率直に書いてるのに
饂飩 [sage] 2012/04/25(水) 00:48:16.01:qC0csI21
流出

外に出ないことで俺は世界を作り上げた
やがて人と話し 意見を述べる事で
俺は構築した世界の欠片を惜しげもなく
配りまわるようになる

気が付けば自分の世界を失っていた
代わりに部屋の壁は取り払われ
広い広い世界と繋がった
それは俺にとって敗北を意味していた
結果は分かっていたことだが
俺は生き伸びる道を選んだんだ

その選択は間違いなく成功
しかし死ぬまで後悔し続けることだろう
もう二度と会うことはないだろうな
はっきり別れを告げよう

さようなら 俺だけの魂
皆さん これからも宜しく
饂飩 [sage] 2012/05/10(木) 00:20:30.60:YDPvVYno
次、降ります。
饂飩 [sage] 2012/05/19(土) 01:39:22.55:zEDzhHdO
偽善者

愛を理解しようとしない人達が
掠め取った金を握りしめて
今日も階段を駆け上がって行く

彼らは 共存とは信頼の上では
成り立たないことを教えてくれる
信じていいのは 血と金だけ

両手で作る器の中
掌の中に最後まで残るものは
金か愛か 嘘か誠か
僕はこの先も長い間
自分の選んだ結果を気にしてる
そしてどこかで勝ち負けを求めてる

それがどうにも可笑しくて悔しくて
気が付くと笑いながら怒りを叫んでいた

今日も階段の下から
彼らの不注意な足が見える

僕は何もしない
何もしない
笑っているだけさ
饂飩 [sage] 2012/05/19(土) 01:45:50.67:zEDzhHdO
上のタイトルはルサンチマンの方が似合うかな
じゃあそれにします。そうかじゃあ俺は今ルサンチマンか。
人間らしくなったな
饂飩 [sage] 2012/05/26(土) 01:07:24.78:2D0HQgtB
誰も真実なんて求めてはいない
饂飩 [sage] 2012/05/26(土) 01:22:46.38:2D0HQgtB
キツネにらりるけれ

野蛮な王子がいました
校舎の窓ガラス割ったり 生肉しか食べないし
あと身体中に毛皮を縫い付けてました
それにー変なドラッグもキメてます
誰かが言いました
王子はキツネなんだと
多くの人は王子を非難しました
でもみんな実はタヌキでした
お店には顔に油を塗る機械があります

洗面器に王子を座らせます
寄って集ってゼロ距離で石をぶつけ
みんなで殺しました
王子は痛いとも言わず
苦しい顔もせずに逝きました
みんなは王子にそこまでして初めて
化かされていたのに気が付きました

今更もう駄目です。
たった一人の王国はこうして滅びました
饂飩 [sage] 2012/05/26(土) 01:24:08.10:2D0HQgtB
君は誰かに似ているな
そうだ!
何の取り柄もない死に損ないの僕そっくり!
饂飩 [sage] 2012/05/26(土) 01:30:17.39:2D0HQgtB
人生に酷く影響を及ぼすものって他人の存在だけだよね
そもそも俺を産んだのも他人だし
生まれてきた以上は仕事しますよ
饂飩 [sage] 2012/05/31(木) 12:47:21.22:fpxeSdgv
どうすることも出来まい
饂飩 [sage] 2012/05/31(木) 12:57:23.08:fpxeSdgv
軍手

汚れた手で鏡を磨いている
僕の顔は酷くやつれていて
瞼と鼻は黒く目玉は赤い
頬に刻まれた傷は膿んでいて
同じように口も塞がる事はない

側に焼け焦げた軍手が落ちている
腐った臭いがする
今だにブツブツと燻ってる
僕は鏡を磨き続けます
饂飩 [sage] 2012/05/31(木) 23:36:22.33:uzg+YoUR
抵抗するための道具なんて無かった

言葉でも仕事でも道具を使う癖はやめるべきだ
手ぶらだと自分では何も出来ないんだと分かってしまった
道具を作るための道具を作るため陰で何回も嫌味を言われる
そのせいかよく覚えておきたいことを忘れる
口に出した言葉が裏切ることもある
俺は何回も確認してその度に疲れる
腕は前より太くなったが頭は弱くなったように感じる
気がつかない間に時間が過ぎやがて俺も年老いる
結局は俺は道具を使うために道具に使われていたというのか
周りじゃ皆価値もない話題に耳を傾け調子が良いのは悪口のみ
大衆を避けるために篭って王国を築いた身であった
幻想と埃にまみれ唯々腐っていくのを確認しながら
朽ちていくのも悪くはなかった
残すものなどないのだから
道具に操られ己を失った生き物は虫ケラのように反応で生きればいい
俺もやがて心の自由を失い苦しみもがきながら大衆に呑まれて行く
しかし我々と呼べるものは何一つ無い

感情は道具のように扱えれば一人前です。
泣き言を言うなら辞めてもらおうか。
饂飩 [sage] 2012/05/31(木) 23:37:22.31:uzg+YoUR
明日が死ねばいいのに
饂飩 [sage] 2012/06/01(金) 00:00:17.21:AkmnsWwm
本当の善意

俺のは優しさじゃない
たまたま相手のニーズに合っていたってだけ
優しくした時に感じる幸せなんて偽物だ
勝手な思い込みで他人を計り
都合に合った展開に一喜一憂していただけなんだ
俺の善行の真意は俺にしか分からない
真に喜んでもらった事なんて知る由も無い

教えて欲しい
どうすれば本当に感謝されるのかを

饂飩 [sage] 2012/06/01(金) 17:59:11.97:AkmnsWwm
エンカウンター

人と人は互いの存在に怯え
晴れることのない疑いに身を削っている
ある人は己の存在意義の為に虚勢を振りかざし
またある人は総てを見透かしたかのような目で嘲笑う

君と僕は一途に愛し合い
影響し合いながらそれぞれの可能性を喰い潰している
決められた人生ではないが既に歩き疲れているから
互いに求め合う物の違いに葛藤している

手を交わすことも泣き伏すことも
血を通わすことも水を分け合うことでさえ
隠れずに行う勇気があるだろうか
饂飩 [sage] 2012/06/01(金) 18:05:26.03:AkmnsWwm
変哲のない愛をください
饂飩 [sage] 2012/06/14(木) 00:11:20.75:j6BlJQYP


いつもそうだ
あいつは僕の傍から離れようとしない
声 とても苛つく 誰なんだか
言葉 耳障りだ 誰なんだか
態度 僕を怯えさせる

誰なんだか 誰なんだか
振り向くとそいつの肩が当たる
顔を上げるとそいつの顎が当たる
跪くとそいつの目から逃げられない

そいつは馬鹿な僕を笑う
その度にシワが次々出来て
今じゃ玉袋みたいな面をしてる
笑ってる事は
音でしか分からないけど
その度に僕は白線から飛び出したくなる
もう今じゃ
どんな顔をしてたか分からない

僕は我慢出来なくなって
振り向きざまに平手をお見舞いしたら
その玉袋はポリポリと自分の顔を掻いた
饂飩 [sage] 2012/06/16(土) 00:21:22.88:zlxbRrxj
シロップ

気だるい日常の中で動き回って
焼けた身体を無理矢理横に振り回す
俺の根性は腐れ切っているのに
空から吊るされた糸に引っ張られ
シロップのプールに引きずり落とされる

砂糖漬けになった俺は叫ぶのをやめ
プラスチックの管の中で眠る蛇みたいなった
手足は固まり自分で息をする事さえも出来やしない
すぐ先に見える出口の先は俺も知っている
そして前にしか進めないことが俺を苛つかせた
答えは先延ばしになるだけで逃れることは出来ない

いつだって縛られてないといけない
振動もせず 白く固まっていないと
俺は飛んでいってしまうんだろう
饂飩 [sage] 2012/06/16(土) 00:31:11.93:zlxbRrxj
罪滅びず

無意識のうちに俺は
人を傷付けようとしている
誰かがそう仕向けているかのように
自分から言うのも変だから
黙っているけど罪を感じる

無意識のうちに俺は
人の手に噛み付いていたようだ
手の味なんて表面だけで中身は
そこまで大きくは変わらない
ただ 咀嚼をしながら罪は感じる

これが正当防衛だ
俺を殴りつけろ
饂飩 [sage] 2012/06/29(金) 00:42:53.32:HfLPFftT
僕が振り向いた音

気がついて見たらここはどこだろう
あんなにしつこかった呼び込む声も
けたたましく鳴り響く警鐘も消えた

リハーサルと本番の間のような無音と
緊張感が永遠に続く中に僕は放り込まれた
そんな気持ちでいっぱいになった時には
既に全く見覚えのない場所に足を踏み入れていた
ここは綺麗でもなく 汚れているでもない
だけど事より音が全くしないのだけは
僕をひたすら不安に陥れるだけだった

自分の呼吸ですら煩わしく聞こえるほどの無音
音を立てることが怖くてたまらず
その場にうずくまる僕は
やがて上から溶け出して来る闇に
抵抗する事なく飲まれていった

音も形もない物を触る
これがどれだけ辛く虚しいものなのか
情報など得られる訳がない
感触すらその度に変わり続け
安心することがない そう 心の静寂はない
耳を食い破られそうになった声と警鐘ですら
思い出すだけで胸が軽くなるくらいだ

見えないものを触っては地面に叩きつける
こんな事を繰り返してどれだけ時が過ぎただろう
いつものように息を殺して音も立てずに壊れて行く
感触を感じていたら 突然何かが聞こえてくる
足音のような 物を食べる音のような
一定した感覚で近づく音
僕の耳はその音にへばり付いた
周囲は振動する 靴が地面をノックする

革靴だ
そして男性だ
僕に変わって
迷い込んだのか
だけど

それは誰でもなかった
今分かった
これは過去だ

僕は振り向いた
饂飩 [sage] 2012/07/08(日) 00:46:40.99:YW0zF5kW
お前は大丈夫って、誰が言った?
饂飩 [sage] 2012/07/08(日) 00:48:38.26:YW0zF5kW
コココレンポキー

しゃだっくあれぎばれこんとれりあじばー
ぎふとれれれれれれれれれれれれれれれれ
ーーーーぴかおいきぎかつりかづれがいをわん
ぽあっかっかっかっはっはっはっははははははー
じゅぐつるおおおぽぶぶぶぶぶふうるつうっかいいいえう

ローマ字入力
饂飩 [sage] 2012/07/08(日) 00:49:23.41:YW0zF5kW
それじゃ誰が頭のいい人か教えてあげようかー
えーとねー。やっぱやめた
饂飩 [sage] 2012/07/13(金) 00:55:48.82:XEaQ1kN3
ほーらーほらほらホラーまたきたよ
饂飩 [sage] 2012/07/13(金) 00:59:43.54:XEaQ1kN3
パノラマ人間

うっとおしい焼き付いた景色を消した
今のところベストな設定を維持し続けてる
俺の場所には乾いた塀も湿った枯れ木も無いぜ
あるいは防塵のガスコンロを使って焼いてみるか
今日はシジミを売りにくるおっさん来ないな
饂飩 [sage] 2012/07/22(日) 19:16:36.97:qUMn14L5
知らない海

膝まで近づけると怯えて飛び掛ってくる
海面までの距離は関係ない
乗っけたままの鉄板が滑り落ちる
誰か舵を取るものを持ってないだろうか

いたずらに泳いでいると失われる
無作為に甲羅と鱗が浮いた海
顔と手のひらを月に向け
試しに唱えて見るといいさ
天気と海面の変化を注意深く見て
唱えてみればいいさ
夜の波が背中を押し潰す前に
饂飩 [sage] 2012/08/02(木) 00:47:25.98:DBZRB65n
よそ見しながら滑空する
饂飩 [sage] 2012/08/07(火) 00:35:21.45:tUbbVDOP
壁の向こうに行くのが夢で
真面目に勉強すればいけるとおもってた
でも僕は勉強が嫌いだ
饂飩 [sage] 2012/08/07(火) 00:48:12.75:tUbbVDOP
ああ!まただ
まだだよ
饂飩 [sage] 2012/08/20(月) 00:15:25.78:Ja1K1NRT
晴れ渡る

イマジネーションの片隅で
引きずり込もうと待ち構えてる
刃向かうこともせず静かな流れに沿って
日の指す方へ目をやると一面の青空
昇り立つ雲は辻褄を合わせようともせず
適当に白く切り取っていく刻んで行く
ぼんやりと歩くと待ち伏せていた川
渡ることもせずに渡ることがない
後ろに倒れれば水の中に落ちていくから
イマジネーションの繰り返し
空と水と雲が混ざり合う
饂飩 [sage] 2012/08/20(月) 01:10:30.60:Ja1K1NRT
うぅ!苦しいっ!!
饂飩 [sage] 2012/08/20(月) 01:12:46.73:Ja1K1NRT
ニンニク


臭いっ!!、!、
饂飩 [sage] 2012/08/29(水) 00:29:07.00:rRUjPG5Z
望みを叶えたければ両手を離せ
成功は下にもあるぞ
饂飩 [sage] 2012/08/29(水) 00:30:13.78:rRUjPG5Z
俺って自分で思ったよりイケメンじゃないや
アイデンティティって下らないな
饂飩 [sage] 2012/09/05(水) 01:05:34.85:o4hiowRr
人は誰でも望まない死を迎えることも
誰かを殺してしまうことだってある
想像は何よりも大切な作業で
事実と結びつけることで僕達は
それぞれの世界を創り上げている
だが僕らの想像力は時として事実を無視する
饂飩 [sage] 2012/09/12(水) 22:26:01.37:pkXOv097
やいやい!やいやいやい!
饂飩 [sage] 2012/09/14(金) 00:55:10.90:YTattfyf
メトロノーム

絶え間なく打ちつけろ
それは一定の秩序を持ち
闇の中から聞こえる言葉

人の声 雑踏に飲まれぬよう
朝の光 夜の灯火に揺らがぬよう
争いの炎 敗北の雨に打ち消されぬよう

耳元で微かでもいい
途切れぬ鼓動のリズム
世の中の孤独の中
絶え間なく打ち続けろ
饂飩 [sage] 2012/09/25(火) 00:42:34.50:JutYhOWf
冷蔵庫が外に移ったようです
もう電気代かからないよね
饂飩 [sage] 2012/09/25(火) 00:43:43.98:JutYhOWf
あー言っておきますが、先月エアコンかけたの10日くらいです本当です。
饂飩 [sage] 2012/09/25(火) 00:51:48.91:JutYhOWf
アンサー

これでもかと窓ガラスにヘンテコば数式を並べ書き
グチャグチャの答えを皿にも盛り付けずにあんぐり
むしゃりとそいつは食べるそしてこう言うんだ
忘れちまったよ!!

それが答えらしい

僕は納得がいかず答えを探そうと
窓ガラスを見つめるとそいつはこう言い放つ
訳の分かんねぇことをするな!

それが分からないらしい
饂飩 [sage] 2012/09/27(木) 23:28:34.29:tyXlIlDL
一生後悔するような事って、簡単に手に入るんだ
名前はいらない [sage] 2012/09/28(金) 11:29:13.11:k93btNcM
当たり前だ
だが手放すな
饂飩 [sage] 2012/10/05(金) 01:28:59.09:gt9XcGdZ

ありがとう。そうやって歳を重ねるごとに胸が重くなる。
きっとこの先の道は進めば進むほど細く、風が強まってくる
転がり落ちない為には、重さが必要なんだねきっと
饂飩 [sage] 2012/10/05(金) 01:40:30.40:gt9XcGdZ
コンスタント

へりくだったり
ねじ曲げたり
誤ったり謝ったり

蹴落としたり
ひざまずいたり
語ったり騙ったり

どうやら人の事を分かってないね
もっとコンスタントに頼むぜ

頼んだり 無視だったり
笑ったり 無慈悲だったり
遊んだり 無関心だったり

板についてるね それ
あんたもやってるぜ

どうせならコンスタントに
諦めつくからコンスタントに
位置を変えるな 位置を変えるな
俺はここを離れたくないんだ
饂飩 [sage] 2012/10/05(金) 01:50:55.90:gt9XcGdZ
旧友

おいそこのあんた
俺のパーフェクトを知らないか
あれは俺を導くものだった
あれは俺を採点するものだった

なあそこのあんた
俺のパーフェクトを見なかったか
大自然のように文句の付け所のない
愛する人を守るように戦っていた

俺はパーフェクトを失望させた
やつはどこかに消えてしまった
彼もまた完璧ではなかったようだ

俺たち いつかまた会いえるといいな
一緒に酒でも飲めたらいいな
また会おう パーフェクト
饂飩 [sage] 2012/10/05(金) 20:57:53.65:/xfilkEs
エンド

歪の中に光が見える
眩しく大きな光が
ビールの泡のように細かい
沢山の粒子が空へ昇る

渦巻く夜の星達が
白い森に隠れても
探す気になれば
いつでも見つかるなんて
思ってたのかもしれない

エンドからの先は見えない
その先には空白があるだけ
エンドの先は空白の道
それ以上は進めない

隣の彼らは進むべき道を目指し
隣の僕らはエンドの前で足踏み
叶わない夢は叶えよう
エンドの前で 気付かない
君に教えよう

終わりが終わりなんだと
諦めが始まりなんだと
饂飩 [sage] 2012/10/05(金) 20:59:00.46:/xfilkEs
諦めが終りなんだと

にしておいて
饂飩 [sage] 2012/10/14(日) 19:22:35.78:tarBgDk1


気がつかないのは呆け始めてるから
悩まないのは気がつかないから
ほらまた後ろ指 可哀な奴だよ

眠れないのは風のせい
目覚めないのは夜のせい
ほらまただ お気の毒に

輝く虹色の空
酷い幻覚を見ちまってる
それは何もかもを
どうでもよくしてる

そうさそれは誰かのせいなんだ
饂飩 [sage] 2012/10/16(火) 22:14:55.83:eIWXk9sQ
子供なんて誰でも作れる
饂飩 [sage] 2012/10/16(火) 22:16:41.04:eIWXk9sQ
人間は馬鹿じゃなれない
饂飩 [sage] 2012/10/17(水) 23:44:36.22:oaCEVngb
苦しいのなら目を閉じろ
目を開くなら苦みもがけ
饂飩 [sage] 2012/10/17(水) 23:59:49.83:oaCEVngb
bara

ジレンマのフットワークは軽い
シマウマの背中の上には甘い君
木曜日の水道橋には沢山の人
土曜日の金閣寺には消防隊員

はじめまして!はじめまして!
私はあなたの下であぐらをかく

ナパームの中はメンソールがたっぷり
クリームの隠し味はドラマの名シーン
ミディアムのウェルダンには荒焦げ目
ローからブルーの間には辛うじて温度

御機嫌よう!御機嫌よう!
あなたは私の上で糸を引く

けたたましくもバラっと感じた
あなたと私のシンクロニシティ
饂飩 [sage] 2012/10/20(土) 00:02:47.68:DN6eta0y
全て忘れるに越したことはない
そしてこの先何も覚えられぬ有様だ
饂飩 [sage] 2012/10/20(土) 00:24:41.55:DN6eta0y
記憶操作 情報操作 人格操作 時間操作
最近板に縛り付けられることが板に付いたな
饂飩 [sage] 2012/10/20(土) 00:25:33.84:DN6eta0y
俺は何も分からない
何も覚えていない
叩いて音がなるだけだ
饂飩 [sage] 2012/10/22(月) 00:48:29.40:jNkM4Z6o
バグ

俺から言わせてもらえば
みんなおかしいよ
持てない物を持とうとして
大勢でどうにか持ち上げて
上の連中が歓喜してる
みんな泣きながら気絶してる

どうなってるの?
どうなるの?

俺も泣いている
そして死にたがってる
饂飩 [sage] 2012/10/22(月) 00:49:23.11:jNkM4Z6o
そうやすやすと喜ぶものか
饂飩 [sage] 2012/11/03(土) 23:45:55.46:m8cqorME
また歯車が狂ってきた。落ちこぼれに逆戻りだ
饂飩 [sage] 2012/11/07(水) 00:35:10.33:CmvwBr5t
今の私は実に気楽だ
そう失業したかのように
饂飩 [sage] 2012/11/07(水) 00:50:40.98:CmvwBr5t
栓抜き

もう飲み込められないくらい
沢山の肉を頬張ってる
窒息しそうだ
肉汁が喉に流れ込む
もう臭みしか感じない
俺の額からは汗が流れ
それは口に入って行く

目玉がくり抜かれ
唇が剥がれて行くような
錯覚を恐怖として捉えた

俺は馬鹿なんだ
分かってる
近くにあるビール瓶を掴む
ポッケの栓抜きを使ってみるか?
今に破裂するぜ
饂飩 [sage] 2012/11/10(土) 00:45:39.01:YBn72P7n
発した
言葉が
全て
釘に
なって
俺に
向かって
飛んでくる


痛えよ
痛えよ
饂飩 [sage] 2012/11/27(火) 01:07:07.42:4nP0Xjyk
死亡禁止

俺のまわりには墓標が並んでて
まだ生きてる奴らの名前もある
そして地面にはでっかく俺の名が
所々 模様みたいに刻んであった

俺は死んでいるのか
彼らは生きてるのか
何で生きているのか
そして俺はいかにして
彼らを自身の中で生かせられるだろう
饂飩 [sage] 2012/11/27(火) 01:15:29.20:4nP0Xjyk
立場

俺のことを
知らないという
馬鹿にするなよ
俺だって今あんたのことを
知ったのさ

いいか
俺はあんたの思っているような奴じゃない
括りつけるような真似は御免だぜ
あんたの思い通りになるなら
俺なんて既に誰かの言いなりなのだから

あんたはどうなんだい
饂飩 [sage] 2012/11/27(火) 01:25:48.55:4nP0Xjyk
破裂したな
俺が
饂飩 [sage] 2012/12/04(火) 01:14:11.58:R/8hFOlS
花は首が取れたら何になる?
まだ植物って言えるよな
人って首が取れたら何になる?
それは死体って言うんだよ
饂飩 [sage] 2012/12/04(火) 01:18:07.87:R/8hFOlS
歪む影 歪む線
眼鏡がひしゃげたんじゃない
俺の顔が太ったんだ
人間の角度が引っ張られる
地面の角度が持ち上がる
誓おう これは嘘じゃない
愚かな俺は太り続ける
饂飩 [sage] 2012/12/13(木) 00:41:18.87:NtDhd+AC
仕事の話以外喋るな
饂飩 [sage] 2012/12/14(金) 23:22:16.99:PzvDUoG2
世界が終わりに向かっているというのに
未来うんぬん抜かしてるんは何でなんだ?
饂飩 [sage] 2013/01/06(日) 23:52:01.71:CP5EY5ai
そうだ今までのは初夢さ
俺の一年はここから始まるんだ
饂飩 [sage] 2013/02/01(金) 19:35:19.35:9ZND/OOf
強く 弱く
醜く 美しく
傲慢で 謙虚で
投げ出して ひたむきで
配慮して図々しくて
怒っていて 笑ってる

明日は誰になる?
饂飩 [sage] 2013/02/09(土) 00:56:20.84:hWh5rA43
工作

『万国共通。死体は喋れない』

この共通の認識を打開する為に
私(もしくは私に協力してくれた物達は)
多くの時間と財力を費やしてきた
それは歯磨きのした時に口から出る泡とか
赤提灯のノレンが潜れないようにする技術とか
あるいはソウルマッコリの非買運動とかがそれだ

この国に居る全員ですら
「死体は死体だ。」
「売り言葉に買い言葉。」
「役立たずが立つこともあるじゃまいか。」

とかなんとか滑稽な事を
蘊蓄交えてネットで、
街頭で、広告で、馬小屋で、ベッドの上で
唱えてるのだ

私が思う所に寄れば、それらは思いよがりも甚だしい
一切喝采まるで分かっていない
自宅の壁での立ちション便を自慢してようなものに過ぎない

私が研究している『死体が死体を語る事実』から抜粋するとしたら、
生命の活動における摂理とはその個体単位の話ではなく、
宇宙的規模で支配されているものである。結論から言えば、
「我々の認識では、一般的な人間のケースは自身の頭で考え、
行動し、歳を取れば身体が衰え、やがて死に近づいていき。死に至らしめる何かにより
死んでいく。」という具合だろうが。果たしてそうなのだろうか
私独自の研究考察を踏まえて言えば、それは、突貫工事も甚だしい訳で、
人間というのはそもそも自分の命、即ち人生を自分では選択できない生命体であり
外部の何か別の果てしなく大きな存在が我々人類、否、地球上の生きとし生けるものの
平等なる命を管理、操作しているのでは無いかと言えるのだ。
饂飩 [sage] 2013/02/09(土) 00:57:35.67:hWh5rA43
あーやっぱりやめます。ドギマギしてるし
饂飩 [sage] 2013/02/22(金) 00:48:26.99:BHwTl2HX
気遣いって犯罪なんですか?
饂飩 [sage] 2013/02/23(土) 21:12:39.39:yvLlRGzN
宿のある野宿

日に当たり待てど暮らせば川探し
焼けた地面を蹴って静かな頭
汗で黒ずんだ体の中に潜む蛆
弄くり回した陰を穴の中に隠す

気だるい思い出と沈んだ煌めき
錆びた池のへりに打ち上がった指
雉子の目と解れた飾り羽と総入れ歯
ポケットからは鼻くそがこぼれ出る
縮こまって戻らないシリンダーの

先端 毛布 散歩紐 両手の爪 地雷

コインを投げて 安らぎを求めて
色の付いた水を飲む
饂飩 [sage] 2013/02/23(土) 21:38:16.82:yvLlRGzN
カミカゼ

ホイップクリーム絞るアレ
なんてーのか知らないけどアレなんだけどさ
口を縛られてたのね クリーム舐めたいのにさ
我慢できないから ぶった切ってクリーム舐めたさ
厳密に言うと飲んだんだけどさ
もっというと食べたに近いね
遠回しにダイレクトな表現でごめんね

実は俺の自宅じゃ今 大量の武器を密造してる
人を殺すのや 人を自殺させるのや
ちょっと普通じゃ置いておけないのとかね
みんなちょっと俺の家近づけないっしょ
便利そうでしょ でも極端な物しか置いてないよ
背中痒けりゃ背中の皮を引っぺかす道具しかないように
俺の気持ちとおんなじさ
だからホイップクリームのアレなんかも
ぶった切った道具で俺だって傷つくのさ
最低ラインで言うとこの致命傷ってやつだな

クリーム舐めたいが為に命を落っことす
クリーム舐めたいが為に命を落っことす
だけど我慢出来なかったんだよ
俺だってクリーム舐めたかったんだよ
つーか口一杯に入れて食べたかったのよ

切り刻んだ指と 穴の開いた大きな口
まだらな桜色と触覚で感じるクリーム

そもそも縛ったやつは誰だ
誰なんだ 俺のアレを縛ったやつ
饂飩 [sage] 2013/02/23(土) 22:05:53.58:yvLlRGzN
建国

役立たずを認めない国を作ろう
せわしなく働き続ける労働者
彼らには自由な時間を与えよう
労働という自由を無条件に与えよう
この国に役立たずという言葉はない
仮に彼らにそのような者が居たとして
労働の茂みの中では誰も気がつくまい

そう労働を例えるならば茂みなのだ

歩く
大きい者は草を蹴り
小さい者は草を潜り

跳ぶ
大きい者は草を踏み
小さい者は草に潜る

話す
大きい者は大きい者と
小さい者は小さい者と

この国では役に立つ事が最重要課題である
仕事を与えられ労働を与えられることで生きる彼ら
役に立つ為に生まれてきた彼らには自我はない
起きる時に起き 命令に従いそれに対し疑問も感じないのだ
着実に そして完全に労働を行い眠くなったら寝るだけなのだ
彼らは揺り籠から墓場までコントロールされ続ける
よって街では規律法則を構築する
道路・日付・信号・行列・言葉は不要となる

この国を監視・管理
そして彼らに相応しい労働を与え続ける
彼らの親 兼 上司 兼 社長 兼 神
その席に座る人はまだ誰も居ない
饂飩 [sage] 2013/02/28(木) 01:46:42.53:qUi1sH3j
君なんていない。そうなんだろ?
中身があっても外からは見えないんだ
饂飩 [sage] 2013/02/28(木) 01:55:51.31:qUi1sH3j
祭りのない夜

遅れてきたものは諦めよう
僕の手に届く頃には腐っている
きっと奴らの頭の中では焼鳥が焼けてるぜ
乾く頃には宴会も終わって街中の路肩には
ゲロと変なゴミが散らばっている

よく行くステーキ屋の裏で
ビニールシートに包まって
早く寝すぎた夜を目覚めてから悔やんで
いる明日の僕がさっきまで見てた夢なんてものは
陳腐でちっぽけで誰の目にも止まらない
でも僕は必死で寒い足元をスカスカの
シートで隠そうとモジモジしてるんだよ!
饂飩 [sage] 2013/03/05(火) 01:35:51.60:DVGD6Lrv
先発隊はとっくの昔に朽ち果ててる
待ってるしかないよね?これ
饂飩 [sage] 2013/03/30(土) 01:13:43.10:GumWKhHd
あんたの為の歌はない
あるのは気まぐれな金縛り
手の平から出てくるのは乾いた音
あんたの出る幕は無い
饂飩 [sage] 2013/03/30(土) 01:55:48.25:GumWKhHd
記録の為にもマルチを失礼する



目覚まし

どうしてくれようか
彼らのくだらない主張はグリコのおまけ以下だ
しがないクリーチャー達を指導して謙虚に振る舞う
帰れば妻子のおままごとに付き合い

我らが創造主の復活を待ちくたびれ
仕舞には神と名乗り
寝言を言えば

「寒凪の 枯葉恋して 泣き止まず
事は焚き火の すべからく」

とか特異な句を読んでタバコをぷかりぷかぷか

ふっくらした装いの水鳥達は
漬け物汁の湖で黄色くなるのを静かに恐れるようになり
能天気な人間どもは
それがまるで人事のようにツケを払い続ける

協議会では慢性的なねじれを直すため
一人の若い議員が立ち上がる
「俺の意見は間違っているんだから、誰一人文句を言ってはいけないのだ」
彼は解決の天才だ

これで万事解決

それはさておき俺自身は昼前に夢から醒めておきたい
たむろする指と風邪薬の瓶が転がる寝床で
俺の頭上高く それは過去に失った睡眠時間より高い位置

大いなる目覚まし時計がセットされた
饂飩 [sage] 2013/03/30(土) 01:56:35.27:GumWKhHd
自分の使ってる歯ブラシが分かるだけ上等じゃないか
饂飩 [sage] 2013/03/30(土) 01:59:51.46:GumWKhHd
愚者の反対が賢者だって?
馬鹿言えよ
同義語だよ
饂飩 [sage] 2013/04/15(月) 01:18:32.57:FiaJceTK
結局自分では気がつけない罪を抱えている奴が多すぎるんだよ
己の暗闇に向かって不平不満を言うような事ってのは
実に愚かで救いようも無い

まともな判断が出来ずにいるんだ
アルコールを常時服用させた人間に
れっきとした人間をやってのけろ
とか言うもんだよね

俺を死刑にしてみろよ
きっと死んでみせる
饂飩 [sage] 2013/04/15(月) 01:21:51.84:FiaJceTK
守るべきものを守れないはおろか
その守るべきものをナイフで刺したとき
自殺するしかないのかな
饂飩 [sage] 2013/04/15(月) 01:23:34.30:FiaJceTK
280円だって窃盗だ
俺は盗みを働いた
俺が盗むように巻き込んだ
そいつを殺してやるか
自分か死ぬか
おれは
饂飩 [sage] 2013/04/15(月) 01:25:19.21:FiaJceTK
恥ずかしい人間だ
自分の守るべきものを
自分で捨て去ったのだから
誰か俺を裁いてくれ
日本は嫌な国だ
俺はそれが許される国が大嫌いだ
裁かれる国に行きたい
饂飩 [sage] 2013/04/27(土) 01:08:01.34:28waD5WO
はちーちれんだ
饂飩 [sage] 2013/04/27(土) 01:11:03.00:28waD5WO
ろふつ

はちるとのれれんんふぁるとゆ
あじづろとうとも
あうじるとんこれついにう
あえうりつろっとちょちうにいこ
あうーあはいりふおこえおれいしこい

こづぐうぬここおんこおりとお
きおおうといおんきょいむこうこうこばぶ

こいううぶうんこう
へんんこいううこちおうおおんこ
こぬーみこうあふ
饂飩 [sage] 2013/04/27(土) 01:12:09.59:28waD5WO
手が痛い誰が俺を噛むんだ
饂飩 [sage] 2013/05/06(月) 11:11:54.47:elHvV5U0
やめます
名前はいらない [] 2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN:z2G6tDqa
さよなら
致死呂 ◆OHYdsadGXM [sage] 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN:BE1fKjV5
俱車の繁体が見じゃ立って?
馬か家世
道義誤だよ
饂飩 [sage] 2014/08/27(水) 23:50:32.62:5ny7ts66
苦しいから戻ってくるかもしれない
次の俺の書き込みが有れば今決める
饂飩 [sage] 2014/08/27(水) 23:56:57.29:5ny7ts66
全ては気分だ

俺は誰よりも富を手にしたい
それは結構 それは気分だ
君はクズでも生きてていい
それは結構 それも気分だ
俺も結構 わがままに生きてみたくなった
こんな年で今更 自分の為に生きてみたくなった

沈まれ 沈み続ける魂よ
己は己の為でアレ 俺
絆でも義理でもない
全部気分 全部俺で アレ
仲直りも名誉挽回もおなじさ
自分の為であれ 結局は己の為でアレ
信頼も愛も希望も夢も争いも葛藤も義理でさえ
使命でもへったくれでもない
俺だ
俺だ
俺だ
俺だ
全部俺 全部俺でアレ
饂飩 [] 2014/08/28(木) 00:04:31.42:+01QDRmi
浮上

宣戦布告だ
センスなんか要らない
言いたい事だけ言えれば良い
後の事は知らん夜 そんなの
舐めずにはいられない
俺のやりたいようにやればいい
現実と空想には間は無い
俺のやりたい事をやりきればいい
戦線布告と同時進行で
和平円満といきたい
戦わずして 平穏を勝ち取りたい
夢を見たい 真っ白で悩まない世界の
真っ黒でも良い 悩まない世界ならば
小さくて大きい潜水艦が
大海原に浮上するよ
大海原は 大海原は
変わらないよ 変わらず変化をし続ける
潜水艦も まっぴらだ
ミサイルを落としたい そお年玉 そお年玉 そお年玉
落としたい
饂飩 [] 2014/08/28(木) 00:08:15.42:+01QDRmi
気付かないの

死んで良いよ
お前でいい
死んでいよ
どうでもいいから
関係ないね
お前何もしてないから
そうでもいいね
何もしてない

私は
後悔なんか
してない
そうやって
心を操れるのかい
みんな同じだけど
みんな全然違う
なんでかな
ありがとうと ごめんなさいを
言えれば
また始めてもいいのかな
饂飩 [] 2014/08/28(木) 18:15:43.83:+01QDRmi
反復

コンビニで反復する人が居るコンビニで反復する人が居る
コンビニで反復する人が居るコンビニで反復する人が居る
同じ事でも 結果は2つだけであろうとも
同じ事でも 結果は2つだけであろうとも
2倍と4倍でも興味がなければどうでもいいことだ
2倍と4倍でも興味がなければどうでもいいことだ
反復は楽なのかい 反復は楽なのかい
反復は楽なのかい 反復は楽なのかい
誰よりも 自分の事で 考えろ
誰よりも 自分の事で 考えろ
反応 反射 反復 反対 反比例
反応 反射 反復 反対 反比例

楽しさを大事にしろ
楽しさを大事にしろ
酒に酔っとけよ
酒に酔っとけよ
人間自分に逃げるが勝ち
人間自分に逃げるが勝ち
人間自分に逃げるが勝ち
人間自分に逃げるが勝ち
饂飩 [] 2014/09/01(月) 01:01:47.40:4Vc+dp3z
歩かないゾンビ

細っこい身体 節々は丸まってて
不格好でやりきれないよね
感情とかメンド臭くってね
ゾンビみたいに一途になってりゃ
悩みも少なく済むもんさ

独りで虐め抜いた心なんて
他人が見りゃただのバカなのさ
歩くのを止めれば朽ちていく
自分に疲れてただ足が腐っていく
饂飩 [sage] 2014/09/01(月) 01:05:26.63:4Vc+dp3z
影響

誰しも夢を見る
何かになりたい
何かをしたい
それを導く誰か
影響を与える何か
俺はない
何も見えない
何かに影響されたい
夢見る力が欲しい
饂飩 [sage] 2014/09/03(水) 01:39:03.05:t114ZSFe
君の見た夢の中に僕が出て来た時
実際の僕は一体どんな夢を見てただろう
泣きながら君は夢から醒めた
そして僕の名を呼んだ
痛む胸を押さえながら
夢の話を遠い場所から聞いたんだ
饂飩 [sage] 2014/09/18(木) 23:22:33.46:COwVd8BC
ちくわ夫婦

傷つけられた果実のように
僕らの絆は黒ずんで行く
そうなのかい?僕ら
真ん中空っぽ ちくわ夫婦
なのかい?
僕ら分かり合えないまま
ぽっかりしたまま漂ってたのかい
饂飩 [sage] 2014/09/18(木) 23:24:15.22:COwVd8BC
無題

よくできた映画みたいに
一つ一つ意味のある物で溢れてれば
こうも悩む事さえNGテイク
わかり切った台詞が見つからない
繋がった一連の感情が物語を垂れ流す
それを眺める誰かは 僕か 誰か
饂飩 [sage] 2014/10/28(火) 01:03:00.59:2Bkv6al9
つなみ

ちなみにこの場所では最近ハッピーがブームだ
いくら積まれたってこの場所の事は言えないな
それが人生で三度に一度のチャンスだってさ
君があまり好きじゃない歌の事
それは言い訳とは日記に近いのかな
水が流れてる
大きく流れてる
期待した通りの未来
流れて来るといいな
沈んだ心の隣に座っていたいな

絆が錨のように居座って
水中の身体がボロボロと崩れさって
いってしまいそう
さりげなく悟っておきたいな
悟っておきたいんだ
饂飩 [sage] 2014/10/28(火) 01:16:54.91:2Bkv6al9
アスリート

誰だって流れ着いた先で溜め息ぐらいつくさ
生真面目な人があそこにもいるよ
人生の半分も四分の一も関係ないってね
ようは悩んだ数と時間だっていいたいのかい
君の前に立ちはだかる壁は
幻想だって思い込み 怪我をしたなんてね
走り方を変えてみると良い
真っすぐに自分のペースで前を向け
他人に責任があるとしたらそれは
君を力づくで止める時だ
それ以外は己の問題なのだから
饂飩 [sage] 2014/10/30(木) 00:58:40.88:09rgXtEZ
歌が欲しい

瞬く間の感情とリフレイン
君が気がついた
フラッシュ フラッシュ
今度の為に残しておこう
音楽の為の歌を用意しようか
それは玄関の片隅に置かれてる
傘のよう いつでも準備万端
可愛い曲にのせてた
少しキッチュで 物凄くハンサム
角にいた猫が可愛らしく鳴いたよ

感じるままの それは背丈くらいの
あんまり背伸びしないくらいのリリック
感情だよ これは情緒のオンパレードだ
君の声は眩しく くすんだ フィラメント
とても儚く 眩い光だ 奥日光
数えるだけの感動を 僕は大事にしたい
キマイラのようなイメージで
全ての良い所を歌にする
自分のそういう所を大事にすることは大事だ
絶対に離さないでおこう
この歌を この歌が
この世を飽和してますように
良い加減に還元してますように
饂飩 [sage] 2014/10/30(木) 01:08:42.56:09rgXtEZ
ワンダフルみらい

削れた 磨いたトイズ
むかし昔の記憶
回って 遊んで 削れた未来
このポケットに入っているのかな

絶妙な設定の人生は
僕の過去なんて気にも止めない
完成されてるんだよ
俯瞰の対象はこの僕なのだ
孤独なあいつと一緒で
この僕だって 決まりきった道を
走ってる 誤摩化しのない 道順で

走る走る 止まらずに猪突猛進 猛進
もう止まれない 止まらずに 擦れてゆく
信じたくもない 未来が壁なんだよ
痛くっても突き破るだろう
成るようになるんだから 未来
饂飩 [sage] 2014/10/30(木) 01:12:36.98:09rgXtEZ
人が生きるから人生で
自然に生きるから野生なんだね
これからは人間らしく生きていよう
飢えと苦しさと 共に歩もう
饂飩 [sage] 2015/02/27(金) 23:48:17.20:OxP0RzIp
ボトルネック

神様がしようとしたこと
それは案外単純なことなのかもしれない
動物ではなく 人として生きよ
そしてそれが我々にとって我々故に
非常に試練を伴うことだということ
動物のように瞬間を懸命に生きよ
それでいて人として生きよ
我々はとんだ巡業者なんだ
饂飩 [sage] 2015/11/03(火) 22:22:54.67:lOdQSV8u
しっかりと

しっかりと踏みしめる
砂の足場を 爪先で
バランスは最も大事で
潤滑剤は最も大事で
転んだら一大事
饂飩 [sage] 2015/11/03(火) 22:29:59.81:lOdQSV8u
ウォーターマーク

静かにしてみよう
きらめいて目から離れない
ウォーターマーク
いつもの音がきらきらと
ピッタリはまるよ
ウォーターマーク
頭から離れない
心も絆もお金じゃ買えない
ウォーターマーク

ふらふら歩いてここにいる
シマシマの道を歩いてきた
太陽の下 ここは地球
彼と彼女は愛し合ってる
あの子と誰の子はお互いを知らない
それでも視界に張り付くのは
あのウォーターマークさ

誰もが知ってる
ウォーターマーク
あの子の額にも
ウォーターマーク
死んでも消えない
ウォーターマーク
あした天気になあれ
ウォーターマーク×4
饂飩 [sage] 2015/11/03(火) 22:38:53.27:lOdQSV8u
タイム

時間は止まっているように思える
俺の心も止まっているように思える
でもそれは退行してるだけなんだ
俺はこの瞬間も生き続けている
時と共に前へ前へ進み続ける
壁の色が変わってる
空の色は変わらないのに
家族がもう一人居る
愛する行為は変わらないのに
時間は進む 地球は回る
そう我らは進んでいるんだ
変わらない 回り続ける
詩帝・二階堂 ◆3H/4wGejElAB [age] 2017/12/20(水) 05:15:02.79:vMiEHFJ9
「童貞または自我分裂症的な躁鬱」


俺の垂れ流した赤目のドクロは
ドロドロと地の汁を吸い上げ
やがて一人の裸の女となる。

それを聞いた
女の恥部に宿る蒸れた熱を

それを捧げた
肉にいだかれた盲目なる刻印を

豪雨の如く浴びた情熱は
地獄の薔薇のように暴れたかと思うと
白鳩の羽となり一斉に飛び散った
名前はいらない [] 2018/02/12(月) 16:49:09.66:zYRw8/V7
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