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他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 17


名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:32:00.45:jQxX6wbN
ここ以外の板にもいろいろ興味深い名言スレがあったので、
そこから興味深いレスを抽出してみた。

前スレ
他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16
ttps://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1543855957/

関連スレ
福田恒存の名言【読売文学賞・芸術選奨・芸術院会員
ttps://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1541642094/
役に立ちそうなレスを転載するスレin名言板 その53
ttps://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1553021138/
◆L4RBdHor8B20 [sage] 2019/06/03(月) 20:35:58.10:jQxX6wbN

人は各々自分の流儀に従って考えねばならない。
なぜなら、人は自分のやり方によって常に真理、あるいは一生を通じて
役に立つ一種の真理を見出すのであるから。
ただ放逸に流れてはならない。自制しなければならない。
単なる赤裸々な本能は人間にふさわしくない。


財産を失ったのは、いくらかを失ったことだ。
名誉を失ったのは、多くを失ったことだ。
勇気を失ったのは、すべてを失ったことだ。
生まれなかった方が良かっただろう。


人はあまりにもつまらぬものを読みすぎているよ。
時間を浪費するだけで、何も得るところがない。
そもそも人は、いつも驚嘆するものだけを読むべきだ。


思案なんぞいっさいやめにして、一緒に世間へまっしぐらに飛び出しましょう。
あえて言いますが、瞑想なんかする奴は、悪魔にとりつかれ、
枯れた草原の上をぐるぐる引きまわされる動物みたいなものです。
その周りには美しい緑の牧場があるのに。


考えている事を考え抜くことができない時のみ、人は本当に考えているのだ。


私の理性と才能が、心よりも高く評価されている。
しかし心こそ、私の唯一の誇りである。これだけが私にとって、あらゆるもの、
あらゆる力、あらゆる幸福、あらゆる禍(わざわい)の源泉だ。


自然は絶えず建設し、また絶えず破壊する。自然の工場は及び難い。


私は何が詩人を作るかを感じます。それは、一つの感情に満ち溢れる心です。


息子の才能をねたまないのは、父親だけだ。


人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(ドイツの詩人)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:36:47.93:jQxX6wbN

世間が求めているのは、感情ではなく礼儀である。


何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな。


(若さを保つ秘訣は)つねに大いなるものに喜びを感じることだ。
偉大なものはいつも新鮮で心を暖め活気づける。
ところがつまらぬ奴らは、つまらぬものにかまけて凍えているのだ。


人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、
自分のやっている仕事を好きになることである。


賢者にまるで過ちがなかったとしたら、
愚か者はまったく絶望するほかはないだろう。


近頃の作家は、インクに水増しをして書いている。


先祖から受け継いだ物でも、それをお前の真の所有にするには、
お前の力で獲得しなければならぬ。


能ある者は、そっとだまっていなさい。
そっとしておいても自ずから現れてくる。どんなに装ってみても、結局は人の問題だ。


人間は、本当に落ちるところまで落ちると、
もはや他人の不幸を喜ぶ以外、何の楽しみも持たなくなる。


どんな師匠も、巧妙や経験を、自分の弟子に伝授することはできない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:37:16.69:jQxX6wbN

各自がおのれの分をわきまえ、他人には他人の利益を認めれば、
永遠の平和はたちどころに成る。


詩というものは傑作であるか、さもなければ全然存在してはいけないものだ。


人間が据(す)えたものは、正しいにせよ正しくないにせよ、どうもぴったり合わない。
しかし神が据えたものは、正しかろうが正しくなかろうが、常にその所を得ている。


人を賛美するのは、自己をその人の水準に置くことになる。


バラの季節過ぎたる今にして初めて知る、バラのつぼみの何たるかを。
遅れ咲きの茎に輝けるただ一輪、千紫万紅をつぐないて余れり。


まだ日は明るい。男なら働くがいい!やがて、だれも働けない夜が来る。


「悪いこと」と呼んでいる事柄は「良いこと」の裏面にすぎない。


おお狂えるこの不幸者───どこまで狂いまわらねばならぬのか。


私は、自身がいかなる大家にも師事しない事を、
むしろ全てが自分自身の天才のおかげだと自慢している芸術家たちを知っている。
愚かな連中さ。それがどこででも通ると思っている。
自己の愚かさも知らず、世界は全く自分たちに迫らず、
自分たちの中から何も引き出さないと思いこんでいる。


折に臨んで判断力さえ欠けていなければ、記憶力が衰えてもたいしたことではない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:52:55.56:jQxX6wbN

ただ知るのではなく利用せねばならぬ。
ただやる気があるのではなく実行せねばならぬ。


希望は風雨の夜に早くも朝紅をさす。


確信したことを成し遂げる力は、誰にでも残っている。


自分を信頼し始めれば、ただちに生き方が変わるだろう。


人はたとえ自然に反抗する場合でも、自然の法則に服従する。
逆らってみようというときでさえ、自然とともに働くのだ。


大切なのは偉大な意欲を持ち、
それを貫くだけの技量と忍耐力とを持つことだ。


生活を信ぜよ、それは演説家や書物より、よりよく教えてくれる。


一人の人間が、あらゆる人生試練のうちの最も苦しいものを凌いで
自己を克服するときには、われわれは喜んでその人間を他の人々に示し、
そしてこう言うことができるのです。「これこそこの人の真骨頂だ!」と。


利益がなくなると、記憶もなくなる。


愛することが苦手な男は、せめてお世辞の言い方くらいは身につけておいた方がいい。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:53:09.85:jQxX6wbN

自分の今行っていること、行ったことを心から楽しめる者は幸福である。


結局、天才に求められるのは、真実への愛である。


心の中の自我を抑えることができぬ者ほど、
自身の驕慢な心のままに、隣人の意志を支配したがる。


完璧な芸術家というものは、生来の素質よりも修業に負うところが多い。


最小のもののうちに、全体を見ることを知れ。


不可能と思えることであっても、まるで可能であるかのように扱うことだ。


小事に喜びを感じる人を見るならば思え。彼は既に大事を成し遂げたのだ。


何を滑稽と見るか、これほど人の性格を描き出すものは他にない。


節度を持った人だけが豊かさを感じる。


目的は手段を神聖なものにする。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:53:37.11:jQxX6wbN

すべてを自分自身のおかげだと思うとしたら、それ以上進歩はできない。


他人を自分に同調させようなどと望むのは、そもそも馬鹿げた話だよ。


自分自身に欠けていたものが息子に実現されるのを見ようとするのは、
すべての父親の敬虔(けいけん)な願いである。


芸術は、見るに堪えないものを表してはならない。


花を与えるのは自然であり、それを編んで花輪にするのが芸術である。


寛大になるには、年をとりさえすればよい。
どんなあやまちを見ても、自分の犯しかねなかったものばかりだ。


最も快い会合は、仲間が朗らかに敬意を表し合うような会合である。


太平の世における愛国心は、庭前を掃除し、
家業に勉励し、世務に努力するよりほかに道はない。


芸術家よ、創れ! 語るなかれ! 吐くひと息も詩であれ!


革命は決して人民の罪にはあらずして、政府の罪なり。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:53:55.24:jQxX6wbN

一本の美しい木ほど神聖で模範的なものはない。


お前の特異性は、たやすくなくなりはしない。だからお前の特質を育てることだ。


死を考えても、私は泰然自若としていられる。
なぜなら、我々の精神は、絶対に滅びることのない存在であり、
永遠から永遠にむかってたえず活動していくものだとかたく確信しているからだ。


理性的なものは常に美しいとは言えまいが、
しかし、美しいものは常に理性的である。


夕方、私は千匹のハエを殺した。
それなのに、早朝、私は一匹のハエに起こされた。


活動的な無知より恐ろしいものはない。


目で見、耳で聞き、心に感じることは間違わない。間違うのは判断だ。


人間は社会の中でものを教わることができよう。
しかし霊感を受けるのはただ孤独においてのみである。


余は罪と同様に失策を憎む。分けても政治的失策は特に憎む。
それは幾百万の人民を不幸のどん底に吟呻(ぎんしん)せしめるからである。


才能は静けさの中で作られ、性格は世の荒波の中で作られる。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:54:23.56:jQxX6wbN

慰めは無意味な言葉だ。絶望し得ない者は生きてはならない。


一時代の内部には、時代を考察する立場は存在しない。


私と同じように、生活を愛そうと試みたまえ。


詩作を理解せんと欲するものは詩の国に行かざるべからず。
詩人を理解せんと欲するものは詩人の国に行かざるべからず。


青年はその将来の見込みによって愛される。


国を鉄床にたとえよう。ハンマーは支配者、打ち曲げられる鉄板は民衆。
勝手気ままなめくら打ちに、いつまでたっても地金ができあがらねば、
鉄板こそ迷惑である。


私はいつも私の敵の価値に注意を向けてきた。


おまえの内部をさがせ、すると、おまえはすべてを見出すことができる。


自然に順応することができれば、事はすべて自(おの)ずからにして成るのである。


自由と人生は、毎日それらを改めて、征服する人のみに価値がある。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:56:56.58:jQxX6wbN

なぜ私は結局、最も好んで自然と交わるのか。
自然は常に正しく、誤りはもっぱら私の側にあるからである。


何も出来ない日や時には、後になって楽しめないようなものを
作ろうとするより、ぶらぶらして過ごしたり、寝て過ごす方がいい。


内面を熱望する者は、すでに偉大で富んでいる。


物事にやり直しがきけば、物事がうまく片付くだろう。


世界は粥で造られてはいない。君等は怠けてぐずぐずするな。
固いものは噛まねばならない。喉がつまるか消化するか、二つに一つだ。


意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である。


常に現在の時間にしっかりしがみつけ。
刻一刻過ぎて行く時間には、無限の価値がある。


文学は堕落したというが、人間が堕落した程度で堕落したに過ぎない。


私は人間だった。それは戦う者だということを意味している。


ある種の欠点は、個人の生存のために必要である。
旧友が昔からの癖を脱ぎ捨てるとしたら、我々は不愉快になるだろう。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:57:13.68:jQxX6wbN

人は多くを願うが、彼に必要なものはごくわずかなのである。
人生は短く、人間の運命には限りがあるのだから。


かの一なるもの永遠にして、多に分かたる、しかも一にして、永遠に唯一つなり。
一の中に多を見出し、多を一のごとく感ぜよ。
さらば、芸術の初めと終りとを会得せん。


太陽が素晴らしいのは、すべての塵を輝かせることだ。


我々はいろいろ理解できないことがある。
生き続けて行け、きっとわかって来るだろう。


ここで今これ以上骨を折っても無駄だ!バラならば、花咲くだろう。


世界中のことを知るよりも、自分自身を知ることのほうがはるかに難しい。


美は芸術の究極の原理であり、最高の目的である。


政治の力は(政策を)実行することであって、演説することではない。


われわれは結局何を目ざすべきか。世の中を知り、それを軽蔑しないことだ。


機知に富み、うちとけた言葉は永久に生命を持つ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:58:23.79:jQxX6wbN

どれほど深く苦悩にひたっていようとも、きみはやはり青春の幸に生まれた身。
勇気をふるいたまえ、敏捷なすこやかな歩みに。
友情にかがやくあかるい空へ歩をはこび、
思いやりのある善き人々の中にあるのを感じたまえ。
そのとき、生の晴れやかな泉がきみに湧き出てくれますように。


想像と理念、法則と仮説、
この区別を理解することのできない人間は惨めである。


いや遠くさまよい出でんとするか。
見よ、善きことはまこと近きにあり。
幸福をとらえる術を知れ、幸福は常に手近にあれば。


個人は何ものかに達するためには、
自己を諦めなければならないということを、だれも理解しない。


科学と芸術は全世界に属する。
それらの前には国境など消え失せてしまう。


若い内は誤謬も結構である。
ただそれを老人になるまでひきずっていってはならない。


幸福な人間とは、自分の人生の終わりを
始めにつなぐことのできる人のことである。


人間はひとりでいるということは良くない。
仕事を一人でするというのは、特に良くない。
むしろ彼が、何かを成就しようとするならば、他人の協力と刺激とが必要なのだ。


人をほめれば、その人と対等になれる。


人は口をきくや否やもう間違いを始めている。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:58:43.30:jQxX6wbN

行く手に美しい希望があると、別れもお祭りのようだ。


あらゆる難関を乗り越えて初めて真の安息の日が来る。


さて今度はただちに内部へ向かうがよい。
内部におまえはひとつの中心を見いだすだろう。
気高い人ならそれを疑うようなことがない。そこには法則が存在するはずだ。
そして自立した良心こそ、お前の道徳の昼を照らす太陽なのだ。


才能は「静」でつくられ、人格は「動」で磨かれる。


建築は凍った音楽である。


いかにして人は自分自身を知ることができるか。
考察によっては決して知り得ないが、行動によってならおそらく知り得よう。
君の義務を果たそうと試みよ。
そうすればただちにどんな能力が備わっているかが君にわかる。


人間というものは、自分の欲するままにどちらに向こうと、
どんなことを企てようと、結局はいつでも、
自分にとってあらかじめ計画された道に戻ってくる。


ことにナポレオンが偉大だった点は、いつでも同じ人間であったということだよ。
戦闘の前だろうと、戦闘のさなかだろうと、勝利の後だろうと、
敗北の後だろうと、彼はつねに断固としてたじろがず、
つねに、何をなすべきかをはっきりとわきまえていて、
彼は、つねに自分にふさわしい環境に身を置き、
いついかなる瞬間、いかなる状態に臨んでも、それに対処できた。


阿呆、燃えているなら消せ。燃えてしまったなら、また建てよ。


一貫したものは環境においてでなく、自分みずからのうちに求めよ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:59:03.13:jQxX6wbN

真の知識は経験あるのみ。


人が必死になるとき、自然の摂理も動く。


三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、
知ることもなく、闇の中にいよ、その日その日を生きるとも。


奇跡は信仰の愛児である。


男は婦人の占めることのできる最高の地位に彼女を置こうとしています。
家庭の支配よりも高い地位がほかにありますか。


女というものは、その本分どおり早くから仕えることを習うのがよいのです。
仕えることによって、やがてはじめて治めることが、
また、家の中で分相応の力を持つことができるようになります。


誤謬を認識するのは真理を発見するよりずっとやさしい。
誤謬は表面にあり、その始末は簡単だ。
真理は深部にひそんでいて、だれもが探究できるとは限らない。


私の言う想像力とは、実在しないものを空想するようなあやふやなものではない。私
の考える想像力とは、現実の基盤から遊離したものではなく、
現実的な周知のものに照らして、物事を予想し、推測しようとする事なのだよ。
その場合、想像力は、この予想したものが可能であるかどうか、
他の既知の法則と矛盾しないかどうかを吟味するだろう。


礼儀作法は、各人がその肖像を映す鏡である。


決断と忍耐とは、最も高貴な性質である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 20:59:19.57:jQxX6wbN

すべての人に玄関を掃き掃除させれば、全世界がきれいになる。


今日をだらだらと無為に過ごす。
明日も同じこと。
そして次の日はもっとぐずぐずする。


聡明な人間は、旅することによって、最も見事に自己を形成していく。


人を現在の姿だけで判断すると悪くしかならないが、
こうなれるかもしれないという見方をすると、あるべき姿になる。


輿論(よろん)に於(お)いて人の誤解されやすいのには驚く。実に驚く。


人生とは石切り山みたいなもので、
そこから型を取り、ノミで削り、人物を形成するのです。


金銭を失うこと。それはまた働いて蓄えればよい。
名誉を失うこと。名誉を挽回すれば、世の人は見直してくれるであろう。
勇気を失うこと。それはこの世に生まれてこなかった方がよかったであろう。


その家に平和を見出す者は、
君子たると庶民たるとを問わず、最も幸福な人なり。


最後には、自己を制限し、孤立させることが、最大の術である。


国王であれ農民であれ、自分の家庭に平和を見出す者が最も幸せである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:01:14.40:jQxX6wbN

逸話集や格言集は社会人にとって最大の宝である。
もし前者を適当な場所で会話の中に混ぜ、後者を適切な場合に想起するならば。


時を短くするものは何か――活動。時を耐えがたくするものは何か――怠惰。


本の中には、それを読んで我々が学ぶためでなく、
著者が何かを知っていたということを
我々に知らせるために書かれたと思われるような本がある。


よろい戸を開けてくれ。光を、もっと光を!


言論の自由を呼号する者は、それを濫用しようとする人間のみである。


ひとりの人間を本当に心の底から愛しさえすれば、
他のすべての人まで、みんな愛らしく思えてくるものだ。


私の知っていることは、誰だって知ることができる。
しかしこの心だけは、私だけしか持つことができない。


焦らず、しかし休まず、星のように己がまわりを巡れ。


立派な目標と偉大な仕事をやり遂げる道は二つしかない。
体力と耐久力である。体力はほんの一握りの恵まれた人間のものである。
しかし厳しく身を守り、常に耐え抜くことは、
ごく弱小な者でもできるし、たいていの場合目標を達成する。
これは、彼の無言の力が時が経つにつれ、何ものにあってもへこたれないほど強力になるからだ。


信仰はその家の隠れた家宝である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:01:35.85:jQxX6wbN

美は憤怒(ふんぬ)の情を和(やわ)らぐ。


人間の最大の罪は不機嫌である。


偉大な先人と交わりたいという欲求こそ、
高度な素質のある証拠なのだ。


君が、自分の趣味をちゃんと確立すれば、
ほかのものを判定する尺度をもったことになり、
ほかのものを過大でなく、正当に評価するようになるだろう。


人間だけは、不可能と思われることを成し遂げることができる。
ただしそれには忍耐力がなければならぬ。


(我々の精神は)太陽と似ており、
太陽も、地上にいる我々の目には、沈んでいくように見えても、
実は、けっして沈むことなく、いつも輝きつづけている。


そうだ。私はただ一個の旅人、地上の巡礼たるに過ぎない。
君たちは、はたしてそれ以上のものたりうるか。


人はただ自分の愛する人からだけ学ぶものだ。


うまく使えば、時間はいつも十分にある。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:01:53.89:jQxX6wbN

戦の前に敵を見くびるのは愚かなことであり、
勝利のあとで敵に追い討ちをかけるのは卑怯なことである。


幼児を抱いた母親ほど見る目に清らかなものはなく、
多くの子に取り囲まれた母親ほど敬愛を感じさせるものはない。


今の時代には、だれも沈黙したり譲歩したりしてはならない。


人間にとってもっとも尊ぶべきことは、
はっきり自覚した目的をもつことと決断、さらに実行なのである。


よろこびをもって仕事をし、成し遂げた仕事をよろこべる者は幸福である。


歌声はどこまでも遠くひびいてゆく。
どんなに離れていても言葉は心にとどくのだ。
たとえ肉声がどこかへ消えてしまおうとも。


真理を言うのに、二つの適切な道がある。
民衆には常に公然と、王侯には常に秘密に言うものである。


この世の全てのものは、泡沫にすぎない。


事物の儚さについて大騒ぎをし、
そして現世の虚しさの考察に耽っている人たちを私は気の毒に思う。
我々がこの世で生きているのは、
実に儚きものを不滅なものに成すためではあるまいか。


自然は一冊の書物である。不可解であり、しかも歴然と明白なるものだ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:02:35.87:jQxX6wbN

誠実に君の時間を利用せよ。


わたしは我慢ができなくなると、地球の辛抱強さを考える。
地球は毎日毎日くるくる廻り、毎年毎年大廻りをしているそうだ。
わたしにだってほかにどういう仕方がある?


大業を成し遂げようと思ったら、年老いても青年でなければならない。


いつまでも一つの土地に釘づけになるな。
思いきりよく元気に飛び出せ。そのためにこの世界はこんなにも広いのだ。


急がずに、だが休まずに。


一人の人を愛する人は、すべての人を憎むことができない。


生きているかぎり、頭をおこしていよう。
まだものを産み出すことのできる限り、諦めはしないだろう。


人間には多くの宝、多くの楽しみが与えられている。
しかし人生最大の幸福、最も豊かな収穫は、なんといっても善良軽快な心だ。


大きく分ければ、人間は二種類しかいない。


有為な人間は、すぐに外面から内面へ向かって自己を教養する。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:02:45.11:jQxX6wbN

自分を実際以上に考えることと、
真価以下に見つもることとは、共に大きな誤りである。


偉大な幸福な人間とは、自分が自分であるために、
支配することも服従することもいらないという人間である。


もし勇気、汝より去らば、すべてのものは汝より去る。


名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。
財産を失ってもまたつくればよい。しかし勇気を失ったら、生きている値打ちがない。


どれほど孤独に生きようとも、人はいつの間にか、
なんらかの債権者あるいは債務者になっている。


種をまくことは、刈り入れほど困難ではない。


もしあなたに夢見るものがあるなら、すぐにでも始めなさい。
ひたむきに励むだけで、心は熱く燃えてくる。
まず、第一歩を踏み出す事だ。そうすれば、夢は必ず達成される。


何をそう深刻に考えて、世間のことで頭を悩ましたがるのだ。
快活さとまっすぐな心があれば最終的にはうまくゆく。


たやすくなる前は、何もかも難しいものだ。


世界は君達に大きく開かれている。どしどし遠慮なく進むがいい。
大地は広々とつづき、空は広大無辺にひろがっている。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:03:17.51:jQxX6wbN

趣味というものは、中級品ではなく、
最も優秀なものに接することによってのみつくられる。
だから、最高の作品しか君には見せない。


おまえは本気でやっているか?一瞬考えてみるがいい。


神と自然から離れて行動する事は困難であり、危険でもある。
なぜなら、我々は自然を通してのみ神を認識するのだから。


我々はどこから生まれて来たか。
――愛から。我々はいかにして滅ぶか。
――愛なきため。我々は何によって自己に打ち克つか。
――愛によって。我々も愛を見出し得るか。
――愛によって。長い間泣かずにすむのは何によるか。
――愛による。我々をたえず結びつけるのは何か。――愛である。


ほしいままに行動するのが金持ちの幸せなのだ。


私は現在に自己のすべてを賭けている。
──1枚のトランプに人が大金を賭けるように。
私は現在をそっくりそのままで、
できるだけ高価なものにしようと努力しているのだ。


忍耐は美徳だ。


真に賢明な思想は、幾度となく考え抜かれてきた。
しかし、それらを真に自分のものとするには、
体験として根を張るまで、自分自身で真摯に考え直さなければならない。


神は、移ろいやすいものだけを美しくした。


ひたすら没頭すれば、心に灯が灯る。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:03:44.72:jQxX6wbN

青年たちが世界各地から集まって、
善のために固い盟約を結ぶ以上に素晴らしいことがありうるでしょうか。


忘恩はつねに一種の弱さである。
わたしは有能な人たちが恩知らずであった例を知らない。


救済法をあれこれ持ちだして、一体どういうつもりだ。
最上の救済法は、この現在の瞬間を精一杯生きる事だ。


私個人は多年人に噛みつかれることになれているので、
経験からこう言いたいと思います。
たとえ人の反対を受けても、自分の声がかき消されるなどという心配はさらさらない。
ただ焦ってはいけない。つねに行動を続け、時に語り合うこと。
そうすれば、われわれの考え方に賛成する人がしまいには結構たくさん出てきます。


人は各種各様の旅をして、結局、自分が持っていたものだけを持って帰る。


ためらいのひとつひとつが、それぞれの遅れをもたらし、
日々のことを後悔しつつ日々が暮れていく。


詩人の手がすくえば、水も水晶の玉になる。


どんな方法で世界を知ろうと、明と暗の両面があるという事実は変わらない。


咎め(とがめ)も効き目はあるが、励ましはさらに有効である。
非難の後の励ましは、夕立の後の太陽のようなものだ。


平和は人類最高の理想なり。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:04:15.94:jQxX6wbN

生の歓びは大きいけれども、自覚ある生の歓びはさらに大きい。


あなたにできること、あるいはできると夢見ていることがあれば、
今すぐ始めなさい。向こう見ずは天才であり、力であり、魔法です。


我々はつねに、自らを変え、再生し、若返らせなければならない。
さもなくば、凝り固まってしまう。


自由でないのに自由であると考えている人間ほど、奴隷になっている。


すべての人間が、自由を得るや、その欠点を発揮する。
強い者は度を超え、弱い者は怠ける。


常に時間はたっぷりある。うまく使いさえすれば。


人はほとんど知らない時にのみ知っている。
知識とともに疑いが強まるのだから。
何でも知らないことが必要で、知っていることは役に立たない。


前進をしない人は、後退をしているのだ。


人間はどんなことにも耐えることができる。
普通の日々が続くことを除いては。


学問と芸術は、世界全体のものであり、
それらの前では、国境は消滅するのである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:04:45.75:jQxX6wbN

光が多いところでは、影も強くなる。


ある種の欠点は、個性の存在にとって必要である。


君の胸から出たものでなければ、人の胸をひきつけることは決してできない。


今日始めなかったことは、明日終わることはない。


身分不相応の生活をする者は、ぼろが出る。


愚者と賢者はともに害がない。半分愚者、半分賢者だけが一番危険である。


信用というものは妙なものだ。ただひとりの言うことを聞くと、
間違ったり誤解したりしていることがある。
多くの人の言うことを聞いてみても、やはり同じ事情にある。
普通、大勢の言うことを聞くと、まったく真相を聞き出すことができない。


まだ日が暮れない。働くのだ、飽くことなく。
そのうち誰も働くことのできない死が来るのだから。


人間の魂は、つねに耕される田畑のようなものである。
よその国から種を取り寄せ、それを選抜し、
蒔くのに時をかける注意深い園芸家であるのは屈辱的なことであろうか。
種子を手に入れ、選抜することが、そんなに早くできるものであろうか。


情熱は欠陥であるか美徳であるか、そのいずれかだ。
ただどちらにしても度を越しているだけだ。大きな情熱は望みのない病気だ。
それを癒しうるはずのものが、かえってそれをすこぶる危険にする。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:05:02.89:jQxX6wbN

興味のなくなるところ、記憶もまたなくなる。


偉大なことを欲する者は、心を集中しなければならない。
制限の中に初めて名人が現れる。


自分を他の人の立場に置けば、我々がしばしば他の人に対して
感ずる嫉妬や憎悪はなくなるだろう。また他の人を自分の立場に置いたら、
高慢や独りよがりは大いに減ずるだろう。


気前がよければ、人から好意を受ける。とくに気前のよさが謙遜を伴う場合に。


どんな地位であっても、
実行、あるいは忍耐によって貴くし得ないような地位はない。


何事につけても、希望するのは絶望するより良い。
可能なものの限界をはかることは、誰にもできないのだから。


私はこう勧めたい。何も無理強いをせぬことだ。
何もできない日や時には、あとになって楽しめないようなものを
つくろうとするより、ぶらぶらして過ごしたり、寝て過ごす方がいい、と。


大衆は有能な人を欠かすことができない。
しかも有能な人は大衆にとって常に重荷である。


ただ、はつらつとした活動によってのみ、不愉快なことは克服される。


みずから勇敢に戦った者にして初めて英雄を心からほめたたえるだろう。
暑さ寒さに苦しんだ者でなければ、人間の値打ちなんかわかりようがない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 21:07:22.89:jQxX6wbN

拒絶するのに多くの言葉を費やす必要はない。
相手はただ否という一言を聞けばよいのだから。


人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物だろう!


人はいかに遇されるかによって、それなりの人物になっていく。


今の人間は偉大なもののあらさがしをしては喜んでいる。
偉大なものを攻撃すれば、その分、自分が偉く思われると信じているのだ。
ばかばかしい!偉大なものを尊敬してこそ、その分、自分も高まるのだ。


自分も犯したことのある過ちなら、人が犯しても好感をいだくものだ。


大切なことを、つまらぬものの犠牲にしてはならぬ。


発言し、活動しなければならない。
多数派に属するか、少数派に属するかはまったくどうでもいいことだ。


自分の方からできるだけ環境を支配するが、
環境からはできるだけ支配されない。
人間の最大の価値はおそらくそこにある。


大切なことは、大志を抱き、
それを成し遂げる技能忍耐を持つということである。
その他はいずれも重要ではない。


本気でものを言うつもりなら、言葉を飾る必要があろうか。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 23:24:14.88:jQxX6wbN

自分だけが愛することができて、それより前にそこまで愛した人はなく、
それより後に同じ方法で愛する人がいないと信じられた時、
それが真実の愛のシーズンである。


小さい夢は見るな。それには人の心を動かす力がないからだ。


人間は努力する限り過ちを犯すものだ。


自由に呼吸するだけでは、生きているとは言えません。


人間はみずからが愛するものごとによって、形づくられる。


知ることだけでは充分ではない、それを使わないといけない。
やる気だけでは充分ではない、実行しないといけない。


何をやっているか知らないことほど恐ろしいことはない。


人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない。


「やる気になった」というだけでは、道半ば。


その夢を失くして、生きてゆけるかどうかで考えなさい。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/03(月) 23:25:21.72:jQxX6wbN

考える事は知ることよりおもしろい。しかし、見ることには及ばない。


自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。


人は、全世界の問題を解決するようには生まれていない。
しかし、自分の限られた理解力のなかで、
自分がやらなければいけないこと、
そして、自制しなければいけないことは見出せるはずだ。


空気と光と、そして友人の愛。これだけ残っていれば、気を落とすことはない。


愛する人の欠点を美点と思えないような者はしているとはいえない。


私たちは、愛するものによって作られ、愛するものによって飾られる。


あの人が私を愛してから、
自分が自分にとってどれほど価値あるものになったことだろう。


恋人の欠点を美徳と思えないような者は、恋しているとはいえない。


僕はどうやらこの世における一個の旅人に過ぎないようだ。
君たちとてそれ以上のものだろうか?


天には星がなければならない。
大地には花がなければならない。そして、人間には愛がなければならない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:01:34.13:gYa+HBTs

目標から目をそらさずに、努力し続ければ、
最後にはかならず幸運が舞い降ります。


とにかく、とりかかれば心が燃え上がるし、続けていれば仕事は完成する。


自分を信頼しはじめたその瞬間に、どう生きたらいいのかがわかる。


愛することより愛されることのほうが難しい。


私たちの心は常に楽をしようとします。
でもそれに逆らって、何かを目指して頑張ると、
今度は心の中が幸せな気持ちでいっぱいになるように出来ているのです。


人が旅をするのは、到着するためではありません。それは旅が楽しいからなのです。


馬で行くことも、車で行くことも、
二人で行くことも、三人で行くこともできる。
だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない。


王様であろうと百姓であろうと、
自分の家庭で平和を見出す者が一番幸福な人間である。


10歳にして菓子に動かされ、20歳にしては恋人に、30歳にして快楽に、
40歳にしては野心に、50歳にしては貪欲に動かされる。
いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのであろうか。


人生は全て次の二つから成り立っている。
したいけど、できない。できるけど、したくない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:02:04.75:gYa+HBTs

涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。


自分自身の道を迷って歩いている子供や青年の方が、
他人の道を間違いなく歩いている人々よりも好ましく思う。


世の中のことはなんでも我慢できるが、
幸福な日の連続だけは我慢できない。


人生で一番楽しい瞬間は、誰にも分からない二人だけの言葉で、
誰にも分からない二人だけの秘密や楽しみを、ともに語り合っている時である。


われわれには理解できないことが少なくない。
生き続けて行け。きっとわかって来るだろう。


いつも変わらなくてこそ、本当の愛だ。
一切を与えられても、一切を拒まれても、変わらなくてこそ。


二十代の恋は幻想である。三十代の恋は浮気である。
人は四十代に達して、初めて真のプラトニックな恋愛を知る。


心が開いている時だけこの世は美しい。


生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要は無い。
何世紀も普遍の価値、普遍の名声を保ってきた作品を持つ、
過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ。


自己の誤りから脱することは困難である。
往々にして偉大な精神や才能の人においてさえ不可能である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:02:21.70:gYa+HBTs

批評に対して自分を防衛することはできない。
これをものとせずに行動すべきである。
そうすれば、次第に批評も気にならなくなる。


気分がどうのこうのといって、何になりますか。
ぐずぐずしている人間に気分なんか湧きはしません。
今日できないようなら、明日も駄目です。
一日だって、無駄に過ごしてはいけません。


卑怯者は、安全なときだけ威たけ高になる。


肉欲を知らぬ動物はいないが、これを純化するのは人間だけである。


気持ちよい生活をつくろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと、
滅多なことに腹を立てぬこと、いつも現在を楽しむこと、
とりわけ人を憎まぬこと、未来を神に任せること。


ひとつのところに執着するな。元気よく思い切って、元気よく出でよ!
頭と腕に快活な力があれば、どこに行ってもうちにいるようなもの。
太陽を楽しめば、どんな心配もなくなる。
この世の中で気晴らしするように。世界はこんなに広い。


時を短くするもの、それは活動。時を耐えがたく長くするもの、それは怠惰。


自分にできること、あるいは夢に思い描いていることは、すべて実行に移すことだ。
大胆であれば、非凡な能力と不思議な力を発揮できる。


何ごともはじめは難しいということわざは、
ある意味では真理かもしれないが、より一般的には何事もはじめは容易だ。
最後の段階に登ることこそ一番難しく、これに登り得る人間は稀だと言える。


真剣さなくしては、この世で何事も成し遂げることができない。
教養のある人と呼ばれる人たちの間に、真剣さはほとんど見出されない実情である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:02:59.95:gYa+HBTs

鍛冶場では、火を吹き、鉄棒から余計な成分を除いて、
鉄をやわらかにする。純粋になったところで鉄棒を打ち、強い力を加える。
そしてほかの水の成分によって、鉄棒は再び強くなる。
同様のことが、人に対してもその師によって行われる。


人はいつも考えているものだよ。利口になるには歳をとらねばいけないとね。
だが実のところ、人は歳をとると、
以前のように賢明に身を保つことは難しくなってくる。


人間は努力しなければならないが、その故に失敗もするものだ。


財布が軽ければ心は重い。


あなたが私を愛してから、私はどれだけ価値のある人間になったでしょうか。


あなたの心の底から出た言葉でないと、他人の心に響くことはありません。


なぜいつも遠くへばかりいこうとするのか?
見よ、よきものは身近にあるのを。ただ幸福のつかみかたを学べばよいのだ。
幸福はいつも目の前にあるのだ。


高尚なる男性は、女性の忠告によって、いっそう高尚になる。


名言集および格言集は、社会人にとって最大の宝である。
もし前者を適宜の場合に会話の中に織り込み、
後者を適切なときに記憶に呼び起こすならば。


意志の力で成功しない時には好機の到来を待つほかない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:03:22.24:gYa+HBTs

新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、実に気持ちがよいです。
人々は他人のすることばかり気にかけて、自分の手近の義務を忘れがちです。


専制政治が廃止されるや否や、貴族生活と民主政治との葛藤がはじまる。


喜んで行ない、そして行ったことを喜べる人は幸福である。


あらゆる階級を通じて、目立って気高い人は誰か。
どんな長所を持っていても、つねに心の平衡を失わない人だ。


愛人の欠点を美点と思わないほどの人間は、愛しているのではない。


本当に不幸なのは、できることを未完のまま放り出し、
理解もしていないことをやり始めてしまう人々だ。
彼らがやがて嘆くのも無理はない。


お前の本当の腹底から出たものでなければ、
人を心から動かすことは断じてできない。


ただ我々の曖昧で散漫な教育が、人間を不確かなものにするのだ。


自分の心を支配できぬ者に限って、とかく隣人の意志を支配したがるものだ。


青年は教えられるより、刺激されることを欲する。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:03:42.44:gYa+HBTs

憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。
したがって、嫉妬がすぐに憎しみに変わっても不思議はない。


多数というものより気にさわるものはない。
なぜなら、多数を構成しているものは、少数の有力な先導者の他には、
大勢に順応するならず者と、同化される弱者と、
自分の欲する事すら分からずに従ってくる民衆とであるからだ。


我々が理解しないことは制御しがたい。


いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。
その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。


人間は常に迷っている。迷っている間は常に何かを求めている。


人間は、現在がすこぶる価値のあることを知らない。
ただ、なんとなく未来のより良い日を願望し、
いたずらに過去と連れ立って嬌態(きょうたい)を演じている。


我々が不幸または自分の誤りによって陥る心の悩みを、
知性は全く癒すことができない。理性もほとんどできない。
時間がかなり癒してくれる。これにひきかえ、固い決意の活動は一切を癒すことができる。


人生は、愚者に困難に見えるとき賢者には容易に見え、
愚者に容易に見えるとき賢者には困難に見える。


人にだまされることは決してない。自分にだまされるのだ。


もし私が忍耐をしなかったなら、誰が私に忍耐をしてくれただろうか。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:04:02.40:gYa+HBTs

目標に近づくほど困難は増大する。


どうせ、人間はどんな瞬間にも満足はしないものだ。


本当の内面的な実在を持たないものは、生命を持たず、
偉大であることもなく、また偉大になることもできない。


若い男性と女性は、変化を好むものです。
そして、老いたひとほど変化を怖がるようになります。


私たちはみな、自分の理解できることだけしか聞いていない。


楽しんでいる時とか悩んでいる時にのみ、人間は自分自身を知る。
また、悩みと喜びのみが自分の求めるもの、
避けねばならないものは何かを教えてくれる。


重要なことはどこまでも、見知らぬもの、見知らぬ人に心をふれてみることだ。


若いうちの誤りは、きわめて結構だ。
ただ、それを年をとるまで引きずってはならない。


義務の重荷から我々を解放する事のできるのは、良心的な実行のみである。


世界を観察すればするほど、人類がその将来において、
賢明で思慮深く幸福な集団になれるとは思えなくなる。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:04:16.97:gYa+HBTs

天才が天才としてなすことはすべて無意識になされる。


自分と似たものを愛し求める人もいれば、
自分と反対なものを愛し、これを追求する人もいる。


我々の犯すひとつの大きな誤謬は、
原因を常に結果の間近にあり、と考えることにある。


初恋が唯一の恋愛だ、といわれるのは至言である。
というのは、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、
恋愛の最高の意味が失われるからである。


人間こそ人間にとって最も興味あるものであり、
また、おそらく人間のみが人間に興味を感じさせぬものであろう。


革命前にはすべてが努力であった。革命後にはすべてが要求に変わった。


虚栄は軽薄な美人に最もふさわしい。


ひそかに清く自己を保存せよ。自分の周りは荒れるにまかせよ。


新しい真理にとって、古い誤謬ほど有害なものはない。


若い娘が学ぶことを愛し、若い男が教えることを愛する場合に
結ばれる青春時代の友情は、ひとつの美しい事柄である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:06:55.35:gYa+HBTs

実際の道徳の世界は、大半が悪意と嫉妬から成り立っている。


人は実際には、学術において何も知ることはできない。つねに実践が必要である。


結婚生活はすべての文化の始めであり、頂上である。
それは乱暴者を穏やかにし、
教養の高い者にとっては、その温情を証明する最上の機会である。


自分自身に命令しない者は、いつになっても下僕(しもべ)にとどまる。


真理はたいまつである。しかも巨大なたいまつである。
だから私たちはみんな目を細めてそのそばを通り過ぎようとするのだ。
やけどする事を恐れて。


年をとるということが既に、新しい仕事につくことなのだ。
すべての事情は変わって行く。我々は活動することを全然やめるか、
進んで自覚をもって、新しい役割を引き受けるか、どちらかを選ぶほかない。


人は青春の過ちを老年に持ち込んではならない。老年には老年自身の欠点があるのだから。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:07:37.80:gYa+HBTs

焦ることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。
焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔を作る。


臆病な考えや、不安なためらいや、女々しい足ぶみや、あわれな訴えは、
少しも悲惨を救うことができぬ。決して君を自由にせぬ。


性に合わない人たちとつきあってこそ、
うまくやって行くために自制しなければならないし、
それを通して、われわれの心の中にあるいろいろ違った側面が刺激されて、
発展し完成するのであって、やがて、誰とぶつかってもびくともしないようになるわけだ。


われわれの本性は、怠惰へ傾いている。
だが、われわれは活動へと心を励ます限り、その活動の真の悦びを感ずる。


若くして求めれば老いて豊かである。


批判に対しては、身を守ることも抵抗することもできない。
それをものともせずに行動しなければならない。
そうすれば批判もやむなくだんだんにそれを認めるようになる。


生きている間は、なにごとも延期するな。
なんじの一生は、実行また実行であれ。


どうあろうと人生は常によいものだ。


努力する人間の困難な問題は、先輩の功を認め、
しかも彼らの欠点によって妨げられないことである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:08:06.56:gYa+HBTs

退屈は雑草であるが、いろんなものを消化させる薬味でもある。


気に入らないものは、棄てておくか、あるいは改善するかである。


30分ぐらいでは何もできないと考えているより、
世の中の一番つまらぬことでもする方がまさっている。


控え目な者は忍耐せねばならぬ。図々しい者は苦悩せねばならぬ。
図々しくても控えめにしても、結局負い目を受けることは同じだ。


ただの1日は間違いと失敗にすぎぬが、
それが積み重なって、ある期間になれば結果や成功がもたらされる。


現実を直視する心に本当の理想が生れる。


最善の努力をしてみよう。
その結果は努力しないよりもはるかによい結果が得られるはずだ。


諸君が賢明な返答を望むのであれば、
諸君は理性的に質問するのでなければならない。


思索なんかする奴は、枯野原で悪霊にぐるぐる
引きまわされている動物みたいなものです。
その外回りには美しい緑の牧場があるのに。


長い間考えこんでいるものが、いつも最良のものを選ぶとはかぎらぬ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:08:31.62:gYa+HBTs

今日という日にまさるものはない。


癖というものは抜けないものだ。おまえの特性の方を伸ばせばいいのだ。


長いこと考え込んでいる者が、いつも最善のものを選ぶわけではない。


毎日を生きよ。あなたの人生が始まった時のように。


人は喧嘩する時、双方とも悪いと感じている。


人間も本当に下等になると、
ついに他人の不幸や失敗を喜ぶこと以外の関心をなくしてしまう。


親として、自分自身に欠けてたものを息子が実現していくのを見たいと思うのは、
全ての父親の慎ましい願いなのである。


この動揺する時代に自分までぐらつくのは災いを増すばかりだ。
おのれの志を守ってゆずらぬ者だけが世の中を作り上げて行くのだ。


人生において重要なことは、大きな目標を持つとともに、
それを達成できる能力と体力を持つことである。


人々が自分に調和してくれるように望むのは非常に愚かだ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:09:01.51:gYa+HBTs

すべてをいますぐに知ろうとは無理なこと。雪が解ければ見えてくる。


一つのことが万人にあてはまりはしない。
めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ。


我々は高みに憧れるが、歩き出すことには無関心だ。
山々を望みながら、平らな道を歩きたがる。


自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。


道徳の時期は四季と同じく移り変わる。


愛よ、お前こそはまことの生命の冠、休みなき幸。


自分自身を知るのは楽しんでいる時か悩んでいる時だけだ。


貸し借りは友を失う。


欲望と愛とは、偉大な行為のための両翼である。


偉大な人間というのは、世間の出来事に左右されるのではなく、
世の中を左右してしまう人間のこと。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:09:30.06:gYa+HBTs

あなたたち自身の中を探しなさい。
そうすれば、すべてを見つけることが出来るだろう。


美しいものは、世界のなかで孤立していることがあるものだ。


経験とは、人が経験することを望まないことを経験することにほかならない。


年をとることは秘術ではない。老年に耐えることは秘術だ。


人間は、どん底まで落ちると、他人を傷つけることにしか興味がなくなるものです。


紙から得た知識、または紙に書くための知識は、私はあまり興味がない。
学問の中にいかに多くの死んだもの、いかに多くの殺すものがあるかは、
自ら真剣にその中に入っていくまで分からない。


過去を知らないで現在を知ることは出来ない。


人間が自己の敵対者の長所を認めるとき以上に大きな利益はめったにない。
このことがかれに、敵対者にたいする明確な優越を与える。


自分を信じよう。そうすればどう生きるかがわかる。


人々は人間を実際以上に危険だと思いがちである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:09:47.90:gYa+HBTs

人間の過ちこそ、人間を真に愛すべきものにする。


自分のなすべき正当なことのみを行なえ。
そのほかのことはおのずからなされよう。


人間は重要なことを、決して十分にじっくりとは考えないものである。


人々は理解できぬことを低く見積もる。


大事を小事の犠牲にしてはならない。


どこに行こうとしているのかわからないのに決して遠くまで行けるものではない。


立派な目標と偉大な仕事をやり遂げる道は二つしかない。体力と忍耐力である。


現在の姿を見て接すれば、人は現在のままだろう。
人のあるべき姿を見て接すれば、あるべき姿に成長していくだろう。


人間の運命よ。お前はなんと風に似ていることか。


ただ黙々と正しい道を歩み続け、他人は他人で勝手に歩かせておこう。
それが一番良いことさ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:10:31.26:gYa+HBTs

結局、自己の内に何かを持っているか、他人から得るか、
独力で活動するか、他人の力によって活動するか、というのはみな愚問だ。
要は、大きな意欲を持ち、それを成就するだけの技能と根気を持つことだ。
その他のことはどうでもいいのだ。


君の値打ちを楽しもうと思ったら、君は世の中に価値を与えなければならない。


自然の公然の秘密をうかがい始めた者は、
自然の最も貴い解釈者である芸術に対して、逆らいがたいあこがれを感じる。


真理に対する愛は、あらゆるところに良いものを見いだし、
これを貴ぶことを知る点に現れる。


詩作を知ろうと思ったら、詩の国へ行かねばならぬ。
詩人を知ろうと思ったら、詩人の国へ行かねばならぬ。


人はどれほど隠れて暮らしていようとも、
いつの間にか貸しか借りができるようになる。


考察においても行動においても、
到達し得るものと到達し得ないものとを区別しなければならない。
そうしないと、生活においても学問においても、効果が上がらない。


年をとることにも一つの取り柄はあるはずです。
それは、年をとってもあやまちは避けられないとしても、
すぐ落ち着きを取りもどすことができるということです。


権威は真理と同様に誤りを伴うものである。
それは、個々のもとのして消滅すべきものを永遠に伝え、
堅く保持させるべきものを拒み消滅させる。
こうして権威は往々に人類をして一歩も先へ歩かせぬようにする原因となる。


私達が神と自然から受けた最高のものは生命であり、
休息も静止も知らない単子(モナス)の自転回転運動である。
この生命をはぐくみ育てる衝動は、各人に生まれついていて破壊しがたい。
しかし生命の特性は自他にとって常に秘密である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:13:53.93:gYa+HBTs

道徳的であることをやめねばならぬ時、私達は力を失ってしまう。


自分の一生の終わりを初めと結びつけることのできる人は最も幸福である。


若いときは興味が散漫なために忘れっぽく、
年をとると興味の欠乏のために忘れっぽくなる。


「あいつらは党派を作って、けしからんことだ!もちろん、我々の党は別だが」


一人間の一生、それがなんだろう?
だが、幾千の人はひとりの人のしたことをとやかくとあげつらう。
一片の詩にいたっては更にささやかなものだ。
だが、幾千の人はそれを楽しんだり非難したりする。
友よ、ただ生きよ、詩作しつづけよl


地上のあらゆる所有の中で、自分のハートが最も貴重なものである。


根本悪とは、めいめいができるだけ自分のなり得るものになりたがり、
他の者は無であれ、否、いなければよいと思うこと。


人は自分の肉体あるいは精神についてよく考えてみると、
たいてい自分が病気であることを発見する。


特殊なものが、より普遍的なものを、夢や影としてでなく、
究め得ないものの生き生きとした瞬間的啓示として、表す場合こそ、真の象徴である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:16:17.28:gYa+HBTs

有能な人は、常に学ぶ人である。


無制限な活動は、どんな種類のものであろうと、結局破産する。


人はそれぞれ特性を持っていて、それを脱することができない。
しかも、自分の特性のために、しばしば最も無邪気な特性のために、
破滅するものが少なくない。


自発的に頼るというのはこの上なく美しい状態である。
そしてそれは愛なくして、どうして可能であろう!


完全は天のもの、完全なものを望むのは、人のもの。


全体によって活気づこうと欲するなら、
全体を極小のものの中にも看取しなければならない。


あらゆる民族の中で、ギリシャ人はもっとも美しく人生の夢を夢みた。


果たされた義務は依然負い目として感ぜられる。
私達は決して完全に満足するようにやったことはないのだから。


なすことは興味をひくが、なされたものは興味をひかない。


願望したものを持っていると思いこんでいる時ほど、
願望から遠ざかっていることはない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:16:48.78:gYa+HBTs

迷信は人生の詩である。従って迷信的であることは、
詩人にとって障りにはならない。


忘恩は一種の弱点である。
有能な人で忘恩だったというのを、私はまだ見たことがない。


叙情的のものはすべて全体としては、
きわめて理性的であるが、個々は少々非理性的であらねばならない。


豊かさは、節度の中にある。


人はみな、わかることだけ聞いている。


個々の人間は、一つの性格を完全なかたちで持ち得るものではありません。
それでは生きることができないでしょう。
生存するためには、人は雑多な性質を持たねばなりません。


最善をなそうと思ったら自分自身に安住しないで、名人の心に従え、
名人と共に迷うのは得るところがある。


音楽は最もよい意味で、比較的新奇を必要としない。
否、むしろ、音楽は古ければ古いほど、
人々がそれに慣れていればいるほど、効果的である。


自然の劇は常に新しい。なぜなら彼女は常に新しい観客を作るから。
生命は彼女の最も美しい発明である。
死は多くの生命を持つための彼女の技巧である。


真に行為する人間を作るものは、才能や、あれこれのことに対する技能ではない。
性格は人格にもとづくものであって、才能にもとづくものではない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:19:54.42:gYa+HBTs

学問と芸術を持っている者は、同時に宗教を持っている。
学問と芸術を持たない者は、宗教を持て!


全てをすぐに探ろうとするものか。雪が溶ければ、ひとりでに見つかるだろう。
ここで今これ以上骨を折っても無駄だ!バラならば、花咲くだろう。


運命は深い傷をおわせるものですけれど、大抵は癒ります。
心が人の心におわせた傷、心が自分におわせた傷は、癒らないものです。


ただちに内部に向かえ、そのなかに中心が見つかる。
どんな貴人もそれを疑いはしない。きっとそこに規則が見つかるだろう。
独立の良心こそ君の道義の日の太陽なのだから。


生き生きした天分を恵まれながら、
実際的な意図をもって手近なことを忘れぬ人は、この世の最もひいでた人である。


感覚は欺かない。判断が欺くのだ。


気高い人間が狭い範囲に教養を負うことはあり得ない。


歴史を書くのは、過去を脱却する一つの方法である。


賢い人々はつねに最高の百科事典である。


人生は悪しき冗談なり。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 00:20:12.20:gYa+HBTs

人が苦悩の中に黙している時、
私の悩みのほどをき口う力を、神様は私に与えてくださった。
いずれは同じ控え目な者は忍従せねばならぬ。図々しい者は苦悩せねばならぬ。
図々しくても、控え目にしても、結局、負い目を受けることは同じだ。


人は自然の法則に従っている。たといその法則に反して働いているような時でも。
自然の絶頂は愛である。愛によってのみ人は自然に近づく。


歴史家と詩人はどちらがまさっているかというような問いは、提出さるべきでない。
競走者と拳闘家が競争しないように、
彼らは競争しはしないのだ。それぞれに別な栄冠がふさわしい。


自分の持っているものを管理することのできる人は裕福です。
それを心得なければ物持ちであるということは煩わしいことです。


あけぼのの薄ぐらいうちにいち早く起き出して、
太陽を待ちこがれていたくせに、太陽が上って来ると、
自がくらんでしまう人のような気持を私は、学問において味わった。


小川は水車屋に親切であり、その役に立つ。
小川は進んで水車の車輸の上に落下する。
もし無関心に谷間をこっそり流れて行くのだったら、何になろうか。


名人気質は往々利己主義と見なされる。


なぜ、このように悪口が絶えないのか。
人々は他人のちょっとした功績でも認めると、
自分の品位が下がるように思っている。


実際は私達は、私達が批判し得ないような書物からのみ学ぶ。
私達が批判し得るような書物の著者は私達から学ばねばならぬであろう。


古い基礎を人々は貴ぶが、
同時にどこかで再び初めから基礎を築きだす権利を放棄してはならない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:04:30.47:gYa+HBTs

見識の代わりに知識を持ち出す人々がある。


一般的な概念と大きな自負は、ともすれば恐ろしい不幸をひき起こす。


我々の持っている天性で、徳となり得ない欠点はなく、欠点となり得ない徳もない。


人間の生活は初めと終わりを持つが、一つの全体ではない。


欠点を改め、過ちを償うことは、最高の幸福である。


乳呑児でさえ最初のうちは母親の乳房を進んで求めようとはしない。
しかし程なく喜んで乳を吸うようになるものだ。
君とて同じ事、英知の乳房が日増しに恋しくなるであろうさ。(メフィストーフェレス)


虹は人間の営為を映し出す鏡だ。
虹を見れば、人生とは色とりどりの陰にすぎぬということが、
よくよく納得できるはずだ。(ファウスト)


諺にもありますな、
「自分と竈といい女房は、金と真珠の値打ちあり」ってね。(メフィストーフェレス)


人が褒めてくれるんだって、半分は気の毒に思ってのことなんだから。
人にちやほやしてもらえるのも、お金があればこそなんだから。
結局なんでもお金次第なのねぇ。(グレートヒェン)

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:04:40.12:gYa+HBTs

友だちの欠点をあげつらう人々がある。それによって何の得るところもない。
私は常に敵の功績に注意を払い、それによって利益を得た。


最悪の日に生まれたものには悪い日も快いであろう。


この放棄と捕捉、逃避と追求の中に、実際一そう高い摂理が見られるように思う。


人という人は苦しむものだが、時には幸福な人もいないでもなかったということを、
万巻の書を紐解いて合点しろというのか。(ファウスト)


最高の幸福の瞬間にも極度な逆境の瞬間にも、私達は芸術家を必要とする。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:05:26.95:gYa+HBTs

理解していないものは、所有しているとは言えない。


人間は、彼の制約されない努力が限界を定めないうちは幸福になれない。


しばしば言い慣らわされている色々の格言も、
後世になって与えられるのとは全く別な意味を持っていた。


人生の行路の秘密を明らかにしてはならないし、明らかにすることはできない。
そこには、すべての旅人が必ずつまずくところのつまずきの石がある。
しかし、詩人がその石のあるところを暗示する。


雷雨の来る前、やがて長い間一掃されてしまうほこりが最後に猛烈にまきあがる。


人間だけが不可能なことをなし得る。


人の霊は水にも似たるかな。空より来たり、空へ昇る。
再びくだっては大地にもどり、永久に変わりてやまず。


皆それぞれが自己の内部で完成されよ。


有能なものは、まちがっていても、毎日毎日、家から家へ働きを及ぼす。
有能なものが、本物であったら、あらゆる時代を越えて働きを及ぼす。


人間は見ることをやめないためにのみ、夢みるのだと、私は思う。
いつか内部の光がわれわれの中から輝き出て、
それでもう他の光はいらなくなるようなことがあるかもしれない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:07:47.27:gYa+HBTs

ああぼくの知ることは、誰でも知り得るのだ。ーぼくの心(ハート)はぼくだけが持っている。


芸術の品位は音楽においておそらく最も高貴に現れている。
それは、音楽には取り除かれねばならないような素材がないからである。
音楽は全く形式と内容だけで、その表現する一切のものを高め、気高くする。


人間は、生来のものであるばかりでなく、獲得されたものでもある。


若いよい頭脳が、他の人々によって既に認められた真理を認めると、
それによって独創性を失うもののように思うなら、
それは凡そ誤りの最も愚劣なものである。


神聖な真剣さだけが生活を永遠にする。


王様であろうと百姓であろうと、己の家庭で平和を見出す者が一番幸福な人間である。


恋愛と情熱とは消え去ることがあっても、好意は永久に勝利を告げるだろう。


フランス語は、書かれたラテン語からではなく、話されたラテン語から生じた。


独創的な人々に:某氏はいう。
「わしはどの派にも属さない。わしが競うに足るような大家は生きていない。
といって、わしは故人から学ぶほど、おろかものでもない。」
この意味を、正しく理解すると、「わしはお手製のばかものだ」ということになる。


お前が誰とつき合っているか、言ってみよ。
そしたら、お前が何者であるか、言ってやる。
お前が何に従事しているかを知ったら、お前が何になれるかがわかる。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:08:08.35:gYa+HBTs

真理は人に属し、誤りは時代に属する。
それゆえ、並はずれた人について、次のように言われる。
「時代の弊風が彼のあやまちをひき起こした。
しかし彼の精神力がそれを離脱させ、光栄を得させた」と。


人間は自分に似た人とだけ、共に暮らすことができる。
が、そういう人とも共に暮らすことはできない。
なぜなら人間は、自分に似た人間のいることに、長い間我慢することができないから。


目が太陽のごときものでなかったら、どうして私達は光を見ることができよう。
私達の中に神自体の力が生きていなかったら、
どうして神々しいものが私達をうっとりとさせることができよう。


道理にかなったことをしようと心がけたことがないJばかりに、
全然あやまちを犯すことのない人がある。


美は、隠れた自然の法の現れである。
自然の法則は、美によって現れなかったら、永久に隠れたままでいるだろう。


自然観察ではいつも全てと同様に個を注意しなければならない。
何ものも内になく、何ものも外にない。内にあるものは外にもあるのだから。


古典的なものは健康であり、ロマン的なものは病的である。


生きてかつ愛さなければならない。命も愛も終わりがある。
運命の女神よ、この両者の糸を同時に切ってください。


真理と誤りが同一の源泉から発するのは、不思議であるが、確かである。
それゆえ、誤りをぞんざいにしてはならぬことが多い。
それは同時に真理に傷をつけるからである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:08:31.56:gYa+HBTs

条理のたたぬことが具体化されているのを見るほど、
恐ろしいことは人間にとって起こり得ない。


物事を凡帳面にとらないような美しい妻が欲しい。
だが、どうしたら私の工合を一番よくすることができるか、
よく心得ている妻が欲しい。


風に飛ばされた葉はしばしば鳥のように見える。


嫉むものは弱点をあわれまず、虚言をなすものは、
誠と信を望み得ず。これを肝に銘じ、断じて惑わされるな。


悪趣味な者に技術が結びつくと、これより恐ろしい芸術の敵はない。


すぐにやらねばならぬこともたくさんありますが、
節度を保ち、不自由に耐えねば、手に入れることのできないものもあります。
徳です。徳とは縁続きの愛も同様です。


前進する行動においては、個々の何が賞賛に値するか、非難に値するか、
重大であるか、徴小であるか、は問題でない。
全体においてどんな方向を取ったか、それから結局個人自身にとって、
身近な同時代にとって、どんな結果が生じたか、
そのため未来にとって何が望めるかが、問題である。


真理より偉大なものはありません。最小の真理でさえ偉大です。
私は近ごろ次のような考えに思い当りました。
たとい有害な真理でも、有害なのはほんの一時であって、
やがては、常に有用な、しかも大いに有用な他の真理に達するのです。
その逆に、有用な誤りは、有用なのはほんの一時であって、
いっそう有害な他の誤りに人を釣りこむものですから、有害です。


地上の子の最高の幸福は人格である。



彼女の愛は、完全になるためには、全く没我的にならなければならないことが、
彼女にははっきりした。実際ある瞬間には彼女はもうこの高さに達したように思った。
彼女はただ友の幸福を願い、もし彼が幸福であることを知りさえすれば、
彼を断念することができると思った。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:08:55.83:gYa+HBTs

老人は人間の最大の人権の一つを失う。老人は対等なものからもはや批判されない。


役に立たぬ人とは誰か。命令することも、服従することもできない者。


誰一人知る人もない人ごみの中をかき分けていくときほど、
強く孤独を感じるときはない。


自分に属するものから脱することはできない。たといそれを投げ棄てようと。


「私の絵をかいではいけません。絵の具は健康に害があります。」


人間が真理の中に住み且つ行為することを、神様が目ざしていたのだったら、
神様は世界の作り方を変えねばならなかっただろう。


予めおもんばかれば、簡単であるが、後になっておもんばかれば、複雑になる。


苦しみが残していったものを味わえ!苦難も過ぎてしまえば甘美だ。


自分の知っていることは自慢し、
知らないことに対しては高慢にかまえる者が少なくない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:09:10.59:gYa+HBTs

人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。
多く知るにつれ、次第に疑いが生じて来るものです。


外国語を知らないものは、自分の国語についても何も知らない。


鳥を見よ!木から木へ飛びせわしく木の実をついばみあさる。
鳥に問え。きっとぺちゃぺちゃと、口はばったいことを言うだろう。
高い自然のおごそかな秘密をついばむのだ、と。


最も恵まれた天才も決して成功しないだろう。
自然と本能だけで、非凡なものへ飛躍することは。


自分の好きなように世界を知るがいい!世界は常に昼の側と夜の側を持っている。


自然研究の与えてくれる喜びにまさるものはない。
自然の秘密の深さは測り知れない。
しかし、私達人間には、次第に進んで自然をうかがうことが、許され、恵まれている。
そして自然は結局測り知り難いという点が私達にとって永遠の魅力を持つのだ。


天国に一人でいたら、これより大きな苦痛はあるまい。


私の著作と生活との意味と意義は純粋な人間性の勝利である。


人間が、かつてできたことを今でもできると考えるのは、きわめて自然である。
未だかつてできなかったことを、できると思う人があるのは、
いかにもおかしいが、珍しいことではない。


合一しているものを二分し、二分されているものを合一させる、
それこそ、自然の生命であり、私達の生活している世界の永遠の吸気と呼気である。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:09:40.42:gYa+HBTs

理論的意味での絶対なものについて、私は敢えて語ろうと思わない。
しかし、現象の中に絶対なものを認めて、
それから常に目を放さぬ人は非常に大きな利益をうけるだろうと、
主張することはできる。


すべて慰めが卑しむべきもので、絶望が義務だというような場合があります。
英雄を描くことを知っていた高貴なギリシャ人(ホメロス)は、
苦痛な衝動を受けている人物を泣かせることを決していといませんでした。
格言の中でさえ彼は「一夜多き人は善良なり」と言っています。


空はどこに行っても青いということを知るために、世界を回ってみる必要はない。


人が私たちのところに来るのでは、その人を知ることはできない。
人がどうであるかを知るためには、私たちはその人のところへ行かなくてはならない。


自由でないのに、自分は自由だと思っているものほど奴隷になっているものはない。


女の流す涙が多かろうが、少なかろうが、
それで海の水かさが増すわけではありません。
でも、幾千人の女のなかでもひとりでも救われるというのは悪くはありません。
幾千人の男のなかに実のある人がひとりでもいるというのは、まんざらでもありません。


見上げた男!彼を私はよく知っている。
彼は先ず妻を殴っておいて、妻の髪をすいてやる。


しかし、だれが他人に対する自分の優越を
時おり露骨な仕方で主張しないほど教養を積んでいるでしょう。


性癖に打ちかつことはむずかしい。
これに習慣が次第に加わって来て、根をおろすと、もう始末におえなくなる。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:10:04.00:gYa+HBTs

棺を見て私が衝撃を受けるとでも、思いますか。
働きのある人は、不死の信仰を胸裏から奪い去られることはありません。


すぐれたものを認めないことこそ、即ち野蛮だ。


知るに値せぬものや、知り得ぬものに携わることによって、
学問は非常に阻止される。


沈んでは行くが、いつも同じ太陽だ。


ユーモアは天才の一要素である。
しかし、それが勝ち過ぎると、天才の代用品に過ぎなくなる。
それは芸術の下落を伴い、ついには芸術を破壊し、滅ぼしてしまう。


空気と光と友人の愛。これだけ残っていれば、気を落とすことはない。


世界歴史の中に生きるものは瞬間を標準とすべきであろうか。
時代を透察し、時代に働きかけるもののみが、語り、且つ詩を作るに値する。


「大衆に逆らおうとするのはだれか。」私は彼らに逆らわない。
彼らの行くにまかせる。大衆は漂い、働き、ぐらつき、
ぶんぶんうなるが、結局は一つになる。


結婚生活は一切の文化の初めであり、頂上である。
それは乱暴者を穏やかにする。また高い教養のあるものにとっては、
その温情を証明する最上の機会である。
結婚生活は解消し得ないものでなければならない
。結婚生活は多くの幸福をもたらすもので、
それに対しては、個々の不幸なんか、すべてものの数でもない。


適切な真理を言うのに二通りの道がある。
民衆にはいつも公然と、王公にはいつも秘密に言うものだ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:10:21.86:QN1cf4FW
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名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:10:27.76:gYa+HBTs

発明とはいったい何か。求められたものの結末。


大きな必然は人間を高め、小さな必然は人間を低くする。


無秩序を忍ぶよりは、むしろ不正を犯したい。


人は言う、芸術家よ、自然を研究せよと。
しかし、ありふれたものから気高いものを、
形を成さないものから美しいものを展開させることは、小さいことではない。


死後の生の確信は私にあっては、活動の観念の中から生じて来る。な、
せというに、もし私が終生休みなく活動するとしたら、
今の存在の形式が私の精神をもはや持続できなくなった場合、
自然は私に存在の他の形式を指定する義務があるからである。


昨日が曇りなく公明であったら、今日は力強く自由に働け。
そうすれば明日にも希望が持てる。明日も同様に幸福であれと。


かの一は、永遠に一であろう。多に分かれても、一。永遠に唯一のもの。
一の中に多を見いだせ。多を一のように感ぜよ。
そうすれば、芸術の初めと終わりが得られる。


いつも同じ花ばかりなので、
花よりほかの何かをお送りすることができたら、と思います。
しかし、それは愛についてと同じことで愛もまた単調なものです。


槌でもって壁を叩き、その都度くぎの頭を
間違えずに叩いていると思っている者が少なくない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:11:03.63:gYa+HBTs

思考する人間の最も素晴らしい幸福は、
究めうるものを究めた上で、究め得ぬものを心静かに称えることである。


仮説は、建築する前に設けられ、建物が出来上がると取り払われる足場である。
足場は作業する人になくてはならない。
ただ、作業する人は足場を建物だと思ってはならない。


「君は不死を信じているね。その理由をあげることができるかい?」
できるとも。その主たる理由は、私達は不死という考えを欠かすことができぬ点に存する。


「言え、どうしたらスズメを追い払えるかを」と園丁が言った。
「それに、毛虫や、さらにカプト虫の族や、モグラや、
ノミトビヨロイ虫や、貰バチや、ウジ虫ゃ、これら悪魔の子を?」
「そのままにしておけ。そうすれば、たがいに食いつくし合う。」


天才も不滅ではないということほど、凡人にとって慰めになることはない。


大小を問わず、性格とは、
人間が自分のできると感じたことを首尾一貫させることである。


どんな場合にも口論なんぞする気になるな。
賢い人でも無知な者と争うと、無知に陥ってしまう。


一切の生活、一切の活動、一切の技術に先だって、手のわざがこなければならない。
それはただ制限によってのみ得られる。一つのことを正しく知り且つ実行することは、
百通りのことを半ばにやるより、官向い教養を与えるものである。


愚か者と賢い人は同様に害がない。
半分愚かな者と半分賢い者とだけが、最も危険である。


鳥獣はその器官によって教えられる。
人間は器官を訓練し、支配する。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:12:54.91:gYa+HBTs

適切な答えは愛らしいキスのようだ。


不正なことが不正な方法で除かれるよりは、
不正が行われているほうがまだいい。


支配したり服従したりしないで、それでいて何者かであり得る人だけが、
本当に幸福であり、偉大なのだ。


軍備をととのえながら防御を予定する状態に、
いかなる国家も堪え得るものではない。


文学は、人間が堕落するにつれて堕落する。


古人が既に持っていた不充分な真理を探し出して、
それをより以上に進めることは、学問において、きわめて功多いものである。


私のあやまちを隠すものは、私の主人である。たとえそれが私のしもべでも。


幾何学を知らぬもの、幾何学に疎いものは哲学者の門に入るを許さずということばは、
賢者になるためには数学者でなければならぬ、などということを意味しはしない。


すべての法律は老人と男によってつくられている。
若い人と女は例外を欲し、老いた人は規則を欲する。


それぞれが自分の戸の前を掃除せよ。
そうすれば、町のどの区域も清潔だ。
それぞれ自分の課題を果たせ、そうすれば、市会は無事だ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:13:14.77:gYa+HBTs

想像力は芸術によってのみ、特に詩によって制御される。
趣味のない想像力より恐ろしいものはない。


仕事の圧迫は心にとって極めてありがたいものだ。
その重荷から解放されると、心は一段と自由に遊び、生活を楽しむ。
仕事をせずにのんびりしている人間ほどみじめなものはない。
そんな人はどんなに美しい天分も厭(いと)わしく感じる。


完成するためには能力のほかに何よりも機会が必要である。


もちろん、世の中に出ながら、孤独で通そうというのは、
常軌を逸した行為だと思われる。


ふとんの長さに従ってからだを伸ばさぬ者は、足がむき出しになる。


世の中のものはなんでも我慢できる。
幸福な日の連続だけは我慢できない。


常識は人類の護り神である。


詩的作品は、測りきれなければきれないほど、
理知でっかみがたければがたいほど、よりよい。


水車屋は、自分の水車を回転さすためだけに、
小麦ははえると思っている。


大衆に仕える者は、あわれむべき奴だ。
彼は散々苦労したあげく、だれからも感謝されない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 01:14:16.45:gYa+HBTs

人間は、宗教的である間だけ、文学と芸術において生産的である。


ランプの燃えるところには、油のしみがあり、
ロウソクの燃えるところには、燃えさしがある。
ひとり天の光は清く輝いて汚点をとどめない。


素材はだれの前にでもころがっている。
内容を見いだすのは、それに働きかけようとする者だけだ。
形式はたいていの者にとって一つの秘密だ。


反対者たちは、彼らの意見を繰返しておいて、
私達の意見を顧みなければ、私達を否定できると思っている。


人間は行きたいほうへ行くがよい。人間はしたいことをするがよい。
しかし人間は、自然が描く道へ、必ずまた戻ってくるに違いない。


自分を満足さすことは全くまれである。
それだけ、他の人を満足させたということは、一段とうれしいことである。


支配することは容易に学び得られる。治めることは学び難い。


何物も生み出すことのできぬ人にとってのみ、何物も存在しないのだ。


始終自分を他の人と同列に置こうとばかりしなかったら、
人々は互いにもっとよく知り合うだろう。


しかし、私達人間には、次第に進んで自然をうかがうことが、許され、恵まれている。
そして自然は結局測り知り難いという点が私達にとって永遠の魅力を持つのだ。
その魅力のため、私達は繰返し自然にひきつけられ、
繰返し新たな観察と発見とを試みるのである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:19:18.93:gYa+HBTs

優れた人でありながら、即席やおざなりには何ひとつできない人がいるものだ。
そんな人はその性質からして、そのつど対象に静かに深く没入せずにいられない。
そういう才能の人は、さしあたり我々の欲しいものが
めったに得られないのでじれったくなる。
しかし、最高のものはこうした方法でのみ作られるのだ。


ものを考える人間の最大の幸福は、探究できることは探究し終え、
探究しがたいことは静かに敬愛するということである。


世の中のいざこざの因(もと)になるのは、
奸策や悪意よりも、むしろ誤解や怠慢だね。


精神の悩みを癒すには知力では役に立たない。
理性もあまり効果がない。断固たる「実行」のみが一切を癒す。


酒は人の心を喜ばす。そして喜びは、すべての徳の母だ。


我々はみな酔わねばならぬ!若い頃というのは酒がなくとも陶酔の時。
老いて酔えば再び若返る。それほどそれは素晴らしい徳。
毎日の生活の憂さは憂さを生む。その憂さ晴らしをしてくれるのが、
このぶどうの酒だ。


謙虚であることをわきまえている人は、最高のことを企てることができる。


興味の無くなるところ、記憶もまた無くなる。


思慮深い人は、決して敵を侮らない。


自由と存在は、日々それを新たに勝ち取る者のみが、受けるに値する。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:19:35.47:gYa+HBTs

成就の扉の、開(あ)いているのを見た時は、己達はかえって驚いて立ち止まる。


人生は彩(いろど)られた影の上にある!


検閲を用い、要求するのは権力者であり、
言論の自由を求めるのは身分の低い人たちである。


人間はどんな荒唐無稽な話でも、
聞いているうちに自然とこれがあたりまえと思うようにできている。
そして、それがすでにしっかり根を下ろしてしまう。
だから、これを削ったり抹殺したりすると、とんでもない目にあう。


希望は不幸な人間の第二の魂である。


人間の最大の価値は、人間が外界の事情にできるだけ左右されずに、
それをできるだけ左右するところにある。


一つの才能を持って、一つの才能のために生まれた者は、
その中に彼の最も美しい生存を見出す。


愚者と賢者はともに害がない。半端な愚者と半端な賢者が、いちばん危険なのである。


幸福な瞬間の思い出を呼び返すものは、一つとして無意識ではあり得ない

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:20:14.67:gYa+HBTs

「死ね、そして成れ!」
──このことをお前がまだ体得しないあいだは、
お前はただ暗い地上の陰気な客にすぎないのだ。


溌剌(はつらつ)と前進してゆく人物は享楽に満足せず、彼らは知識を求める。


自ら創造し得るもの以外には何ら正当な判断を下し得ないものである。


人間らしく幸せにするため、愛は気高い二人を寄せ添わせる。
しかし、神のような歓びを与えるには愛は貴重な三人組をつくる。


心をよみがえらせる泉は、自分の胸中から湧いてこねば、
心身をよみがえらせることはできない。


すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず。


みずから勇敢に戦った者にして初めて英雄をほめたたえるだろう。
暑さ寒さに苦しんだものでなければ、人間の価値なんかわかりようがない。


人間こそ、人間にとって最も興味あるものであり、
おそらくはまた人間だけが人間に興味を感じさせるものであろう。


どんな読者を私は望むか。
私をも自分をも世界をも忘れて、本の中にのみ生きる無私虚心な読者を。


「よく見ると、およそ哲学というものは、常識をわかりにくい言葉で表したものに過ぎない」

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:20:29.24:gYa+HBTs

大学は生活に充分生き生きと働きかけないと言って人々は不平を言う。
しかし、それは大学に関係したことではなく、
学問の取扱い方全体に関係することである。


星のように急がず、しかし休まず、人はみなおのが負いめのまわりをめぐれ!


誠実に君の時間を利用せよ!何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな。


すべては等しく、すべては等しくない。
すべては有益であり、かつ有害である。
すべては語ると同時に無言であり、理性的であると同時に非理性的である。
人が個々の事がらについて表白することはしばしば相矛盾する。


それによってすべてを知るが、結局かんじんなことが何もわからないような本がある。


「明瞭さとは明暗の適当な配置である」ハーマン。傾聴!


月桂冠というものは、どこで御覧になっても、幸福よりも、苦悩のしるしです。


愛人の欠点を美徳と思わないほどの者は、愛しているとは言えない。


無知な正直者がしばしば最も巧妙な食わせ者の手くだを見抜く。


ある女が情熱的に愛されるのを見ている別の女は、
表面上しぶしぶ(しかし内心いそいそと)親友の役を引き受ける。
愛されている友達にかわって、自分がそおっと成り上がる、それも悪くない…
というひそかな思いをほとんど無意識にいだくからである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:20:50.97:gYa+HBTs

真の情愛が、若造をたちまち一人前の男にたたきあげるのだ。


私はこれまでの生涯、自分がどんなふうに愛されたいか、理想をいだいてきました。
そして、その成就をいつも妄想に求めたのですが、無駄でした。


われわれは知っている物しか目に入らない。


才能は孤独のうちに育ち、人格は社会の荒波の中で最適に形成される。


常にによい目的を見失わずに努力を続ける限り、最後には必ず救われる。


男は頭でこそ、家事のうまい女を嫁に…と探すが、
心では、空想では、別の魅力にあこがれているものだ。


行為の最中にも思考の余地がある。


経験したことは理解した、と思い込んでいる人がたくさんいる。


はるかな世界と、広い生活を、長い年々の誠実な努力で、絶えず究め、
絶えず探り、完了することはないが、しばしばまとめ、
最も古いものを忠実に保持し、快く新しいものをとらえ、
心は朗らかに、目的は清く、それで、一段と進歩する。


愛は支配しない、愛は育てる。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:21:16.99:gYa+HBTs

ふたりの愛を深くするには ふたりを遠く引き離しさえすればよい。


涙とともにパンを食べたことのある者でなければ、人生の本当の味はわからない。


人間は利己的でなければならないほど、利己的な人間に隷属させられている。


死とは成熟した自然であり、哲学とは成熟した理性である。


どんなことにも、絶望するより希望を持つほうがよい。
可能なものの限界を測ることは誰にもできないのだから。


自分をひとかどの者に見せたくて、それが明るみに出ることがなければ、
誰だって人様を認めるわけがない。相手が沢山であろうと、一人であろうと。


蚕は糸を紡(つむ)ぐにつれ、だんだん死に近づいてゆくが、
それでも糸を紡がずにはいられないのだ。


偉大なことをなしとげるには、若くなくてはいけない。


自然は絶えず我々と語るが、その秘密を打ち明けはしない。
我々は常に自然に働きかけるが、それを支配する何の力もない。


どんなつまらない雑草でも花でも、懐かしい日記の一片となり得るのである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:21:33.46:gYa+HBTs

人間が本当に悪くなると、人を傷つけて喜ぶこと以外に興味を持たなくなる。


誠実さと信念だけが人間を価値あるものにする。


生活をもてあそぶものは、決して正しい者になれない。


虹だって十五分続いたら、人はもう見向かない。


愛する人の欠点を愛することのできない者は、真に愛しているとは言えない。


女は決して自分の自然な姿を見せない。
なぜならば女は、自然から生みつけられたままでもきっと人から好かれるものだ、
といういうふうに考えることのできる男ほどのうぬぼれがないからである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:22:05.35:gYa+HBTs

外国語を知らない者は、自国語についても無知である。


人間は、努力をする限り、迷うものだ。


楽しく生きていきたいなら、与えるための袋と、受け取るために袋を持って行け。


自信を持つと、他人の信頼も得る。


人が旅するのは到着するためではなく、旅行するためである。


幸福は世にあるものだ。しかし我々はそれを知らない。
いや、知ってはいるが、それを尊重することを知らないのだ。


才能は一人で培(つちか)われ、性格は世の荒波にもまれて作られる。


自由に呼吸することは、人生を孤独にしない。


行動する者はつねに没良心である。省察する者以外、誰も良心がない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:22:24.91:gYa+HBTs

身分不相応の生活をするものは馬脚を現す。


誤りは人間しかない。人間におけるひとつの真実は、
誤りを犯し、自分や他人や当事者への正しい関係を見出し得ないことである。


人間は、たがいにぶつかりあいながら、水に浮んでいる壺である。


気分がどうのこうのと言って、なんになりますか。
ぐずぐずしている人間に気分なんかわきゃしません。


誤謬は真理に対して、睡眠が覚醒に対するような関係にある。
誤謬から目覚めて人がよみがえったように、再び真理に向かうのを見た。


今後どんなに奇妙に運命が私を導くかを、とにかく忘れて私は生きたい。


フランス人が礼儀と称するものは、典雅(てんが)にまでやわらげられた高慢である。


生涯の終着点を生涯の出発点と結びつけることができれば、
最も幸せな人といわねばならない。


信仰は、見えざるものへの愛、不可能なもの、ありそうにないものへの信頼である。


二つの平和な暴力がある。法律と礼儀作法がそれである。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:22:41.34:gYa+HBTs

現在は魅力ある女神なり


なんでも知らないことが必要で、知っていることは役に立たない。


目的が近づけば近づくほど、困難も増す。


僕はどんな時でも自分の好む時に、
現世という牢獄を去ることが出来るという自由感を持っているのさ。


功ばかりでなく誠実さが人格を保ってくれるのです。


本当の自由な心とは「認める」ということである


中途半端にやる習慣を脱し、全体の中に、善いものの中に
、美しいものの中に、決然と生きることを心がけよう。


どこか遠くへ行きたいとあこがれ、あわただしく飛び立とうとしているようだが、
きみ自身にも他人にも誠実であれば、せまい巷(ちまた)もさながら自由の別天地だ。


およそ完全に矛盾したことは、
愚者にも賢者にも等しく神秘的に聞えますからね。
あなた、学芸の道は、昔も今もおんなじだ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:23:14.27:gYa+HBTs

キリスト教は計画的な政治革命であったが、
それに失敗してからは道義的なものになった。


同じ経験を繰り返して話をする人に言えることだが、
彼らは経験すべきことの半分も自分が経験していないことを、
いつまでもわかっていない。


人はほとんど知らないときにのみ知っている。
知識(が増える)とともに、疑惑が強まる。


たいていの人間は大部分の時間を、生きんがために働いて費す。
そして、わずかばかり残された自由はというと、
それがかえって恐ろしくて、それから逃れるためにありとあらゆる手段を尽くす。


人が流行と称するものは、瞬間的な伝統である。
そしてあらゆる伝統は、流行と同列になろうとする一種の必然性を備えている。


天上への途はとざされている。
眩そうに上を見て、雲の上に自分に似たものがあるなどと空想するのは
馬鹿もののすることだ。(ファウスト)


白樺の幹や枝にはもう春が息づいているし、樅(もみ)にさえ春の気配がある。
どうして我々のからだにも春が働きかけてこないことがあろうか。(ファウスト)


涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:23:50.84:gYa+HBTs

長いこと忘れていた戦慄が己を捉える。人間の一切の苦しみが己を捉える。(ファウスト)


人に欺かれるのではない、自分で己を欺くのである。


人間というものは望んで得たものをしっかりと握ってはいないで、
愚かにももっといいものが欲しいと憧れ、
一番すばらしい幸福にもすぐ慣れっこになってしまうのです。(メガイラ)


大層ぽっちゃりしているね。
東洋人なら高い値をつけそうなやつだ。(メフィストーフェレス)


悪い便りは、どんな美しい使者をも醜く見せるというのに、
お前は一番醜い女のくせに、好んで悪いたよりばかりを
持ってきたがるのだ。(ファウスト)


保身が利己主義の鉄則だ。感恩も思慕も、義務も体面もないのだ。
悪徳の勘定書が一杯になると、隣家の火事で自分も
焼き殺されるということを考えないのだ。(皇帝)


人間を堕落に導くもっとも大きな悪魔は、自分自身を嫌う心である。


全く君方の演説は、下手に光っていて内容は空疎
、秋の枯葉の間を吹きわたる湿った風のように気持の悪いものだ。(ファウスト)

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:24:32.20:gYa+HBTs

この一大事業が完成するには、
幾千の手を指図する一つの精神があれば足りる。(ファウスト)


不可能を欲する人間を私は愛する。(マントー)


おん身、不死にして天上に在りて、三つの名称、三つの姿を具え給う者よ。
地上にてはディアーナ、天上にてはルーナ、
地下にてはヘカテーと呼ばるる神よ。(アナクサゴラス)


人格を保とうとなら、手柄だけでは足りません、
忠誠ということがなければ。(パンタリス)


立法者にしろ、革命家にしろ、
平等と自由を同時に約束する者は、空想家か、さもなくば詐欺師だ。


もう何年も前にびくびくもので西も東もわからぬ新入生としてここを訪れて、
髭の先生方を信用して奴らのおしゃべりを有難がった所だが。
(奴らは古い本を手にして知ってる事や
知っていても自分で信じてない事を言って僕を騙し、お互いの生活を台無し)


神様、お裁きください。この身はあなたにお任せ致しております。(グレートヒェン)


私らも根っからの馬鹿ではなかったから、少しは悪いことも時にはやったものだ。
ところが今では世の中がまるで逆になって、
獲物が何一つ、しっかりと捕まえられない。
(成り上り者(第一部・ワルプルギスの夜より))


幽霊に足が無いということは、とうの昔に証明済みのことではないか。
しかるにお前らが我々人間並みに踊っておるとは
全くもって怪しからん。(尻に霊を見る人第一部・ワルプルギスの夜より)


反逆皇帝が出てきたということは、余の利益になる。
今にして初めて余は、余こそ皇帝だということを感ずる。(皇帝)

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:24:53.03:gYa+HBTs

およそ哲学というものは、常識をわかりにくいことばで表現したものにすぎない。


好いたお方を探しに来た土地だ、
化け物さえありがたいのですね。(メフィストーフェレス)


あらゆる理論は灰色で、緑なのは生命の黄金の樹だ。(メフィストーフェレス)


猿にも富籤(とみくじ)が買えたなら、
猿もわが身を仕合せと思うだろうが。(メフィストーフェレス)


法律や制度というものは、永遠の病気の様に遺伝して、
ずるずるべったりに親から子、子から孫へと伝えられ、
国から国へとおもむろに移り動いていく。(メフィストーフェレス)


ファウスト「君は一体何者なのだ?」、
メフィストーフェレス「常に悪を欲し、常に善をなす、あの力の一部です。」


わたしの言葉は耳に聞こえなくても、胸の内には響くはずです。
姿をいろいろと変えて、怖ろしい力を揮うのがわたしです。(憂い)


いのちというものは血の中に動いてるのだが、
その血が最も活発な動きを見せるのが青年ではありませんか。(得業士)


私があやまつと、だれでも気づく。うそをつくと、だれも気づかない。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:25:23.04:gYa+HBTs

ライプツィヒは良いところだ。小パリと呼ばれるもむべなるかな。
ここに住んでいると洗練されるからねぇ。(フロッシュ)


人間という、この世の小さな神さまは、昔からずっと同じ性質で、
天地創造の日以来、奇妙なことをやり続けています。(メフィストーフェレス)


己は神々似ておらぬ、成程よくわかった。
塵の中にうごめき、塵を喰って生きていて、人の足に踏まれて埋め殺される蛆虫、
己が似ているのはその蛆虫なのだ。(ファウスト)


マシだということは、まず大抵はうぬぼれと短慮ということなのですよ。(ファウスト)


過ぎ去ったのと、何もないのとは、全く同じではないか。(メフィストーフェレス)


おこがましくも博士だのと名乗って、もうかれこれ十年間も
弟子どもの鼻面を縦横無尽に引き回してはきたものの、、、
さて、とっくり分かったのが、人間、何も知ることは出来ぬということだとは。(ファウスト)


さようでございますな。技芸の道は長く、人生は短し、で。(ワーグネル)


正直のところを申さば、これほどの美人があろうか。
こういう美人が出てきたのでは、どれほど弁舌が冴えていても、
どうにも形容の言葉がない。(天文博士)


この国が危難の中から危難の中へと生み落した、自由の精神と限りない勇気を持ち、
自らの血潮を流すことを厭わない人々に―抑えがたい神聖な志操を
持って戦うすべての人々に戦勝を得させよう。(エウポリオーン)


ここはまあなんたる牢獄だ。
自分も退屈し、学生たちをも退屈させる。(メフィストーフェレス)

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:25:50.54:gYa+HBTs

ねえ、不正なものは、どんなに立派なものにしろ身のためにならないんですよ。
これは聖母様にお供えしてしまおう。
そうすれば天国の蜜が頂戴できるんだから。(グレートヒェンの母)


時よ止まれ、汝は余りにも美しい!(ファウスト)


ローマ帝国なんか気にすることはないということを、毎朝神に感謝しろよ。
己も自分が皇帝や宰相なんかでなくって、
本当によかったと考えているんだ。(ブランダー)


よろしい、底の底を究めてみようか。
君のいわゆる虚無の中に万有が見出されるだろう。(ファウスト)


悪魔は年寄りだ、歳をとったら悪魔の言うこともわかるでしょう。(メフィストーフェレス)


望んでいたものを手に入れたと思い込んでいるときほど、願望から遠く離れていることはない。


この小さなおてんば娘を引っ張っていって、手籠めにしてやろう。
自分の楽しみ、喜びのために、あばれるこの娘を抱き締めて、
いやがる口に接吻してやるのだ。
そうしてぼくの力と心意気を見せてやるのだ。(エウポリオーン)


永遠に生きて働く生成するものが、愛のやさしい柵でお前たちの周囲を包み、
揺らめく仮象となって漂うものを、
お前たちは渝(かわ)ることなき理念で繋ぎとめるのだ。(主)


ひとりの人を愛する心は、どんな人をも憎むことができません。


最高なことは、一切の事実は既に理論であるということを理解することであろう。
空の青い色は色学の原則をわれわれに示している。
現象の背後にものを求めようとするな。現象そのものが学理なのだ。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:26:03.50:gYa+HBTs

どんな賢明なことでも既に考えられている。
それをもう一度考えてみる必要があるだけだ。


不正なことが、不正な方法で除かれるよりは、
不正が行われている方がまだいい。


処世のおきて:気持ちの良い生活を作ろうと思ったら、
済んだことをくよくよせぬこと、滅多なことに腹を立てぬこと、
いつも現在を楽しむこと、
とりわけ、人を憎まぬこと、未来を神にまかせること。


「完全は天ののっとるところ、完全なものを望むのは、人ののっとるところ。」


最上のこと:もはや愛しもせねば、迷いもせぬ者は、埋葬してもらうがいい。


あせることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。
前者はあやまちを増し、後者は新しい後悔を作る。


山と谷を越え、迷いに迷いをかさねたのち、再び広野に出るが、
そこはまたあまりに広すぎて、いくばくもなくまた新たに迷路と山を求める。


批評に対して自分を防衛することはできない。
これを物ともせず行動すべきである。
そうすれば、次第に批評も気にならなくなる。


賢い人々は常に最上の百科全書である。


何かを非難するには、私は年をとり過ぎている。
だが、何かをなすだけの若さは、いつでも持っている。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:26:54.65:gYa+HBTs

本で読んだ真理も、われわれはあとで自身で考え出さねばなりません。
頭のはちの中は種子がいっぱいはいっていますが、
それにたいして感情が初めて培養土と培養ばちの役をするのです。


なんじが終わりえないことが、なんじを偉大にする。


頭がすべてだと考えている人間の哀れさよ!


鉄の忍耐、石の辛抱。


虹だって十五分も続いたら、人はもう見むかない。


何事につけても、希望するのは絶望するのより良い。


すべての階級を通じて、一段と気高い人は誰か。
どんな長所を持っていても、常に心の平衡を失わぬ人。


人が実際の値打以上に思い上がること、
実際の値打以下に自分を評価すること、共に、大きな誤りである。


仕事の圧迫は心にとってきわめてありがたいものだ。
その重荷から解放されると、心は一段と自由に遊び、生活を楽しむ。
仕事をせずにのんびりしている人間ほどみじめなものはない。
そんな人はどんなに美しい天分もいとわしく感じる。


利己的でない好意的な行いが、最も高い最も美しい利子を生み出す。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:27:05.09:gYa+HBTs

三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、やみのなかにいよ、
その日その日を生きるとも。


博学はまだ判断ではない。


集会:ある大きな集会からある時、静かな学者が帰宅した。
「いかがでした?」と尋ねるとー
「あれが本だったら、わしは読まないだろう」と彼は答えた。


キリスト教は、政治的革命を企てたが、失敗したので、
のちに道徳的なものになった。


この世の、すべてのものは、泡沫にすぎない。


誉めれば間違いだし、謗ればなお悪い。君がそのことをよく理解していない時には。


これですべての片がついたね。私はお前のもの、お前は私のもの。
私たちはこんな風に結ばれ合った。これが最も望ましい状態だ。(ファウスト)


国王であれ、農民であれ、家庭に平和を見いだせる者が、最も幸せである。


自由だと勘違いしている者より悲惨な奴隷にされる者はいない。


ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:27:23.12:gYa+HBTs

人口が増えて、皆それぞれに生活を楽しみ、それのみか教養を身につけ、学問をする、
結構なことに違いないが――結局謀反人を養い育てるだけのことではないか。(ファウスト)


起て、学徒よ。誓って退転せず、塵の世の胸を暁天の光に浴せしめよ。(ファウスト)


人間の声を聞くと、忽ち胸糞が悪くなる。
神々になろうと一生懸命だが、
いつになっても一箇所で足踏みをしているという哀れな代物だ。(ネーレウス)


物事に拘泥せぬ心から出た善行は、大きく実るものでございます。(ファウスト)


神様というのは、信ずる人次第だ。
だから神様は、ああもたびたび嘲りの対象になった。


試練は年齢と共に高まる。


太陽が照れば塵も輝く。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 02:27:53.14:gYa+HBTs

人類ですって?そんなものは抽象名詞です。
昔から存在していたのは人間だけです。
将来も存在するのは人間だけでしょう。


奇妙な身振りをして、人は浮き身をやつす。
何かになろうという人はなく、みんなもう何かになったつもりでいる。


今日と明日の間には長い期間が横たわっている。
君がまだ元気なうちに早く処理することを学べ。


人間のあやまちこそ人間をほんとうに愛すべきものにする。


気分がどうのこうのと言って、なんになりますか。
ぐずぐずしている人間に気分なんかわきゃしません。
・・・きょうできないようなら、あすもだめです。
一日だってむだに過ごしてはいけません。


人が苦悩の中に黙している時、私の悩みのほどを言う力を、
神様は私に与えてくださった。


われわれはだれにも汚れた生活境遇を望むべきではない。
しかし、偶然それに落ち込んだものにとっては、
汚れた生活も、性格と、人のなし得る極限との試金石である。


社会が死刑を命じる権利を放棄すれば、すぐにまた自衛が登場する。
血の復讐がドアをノックする。


人が君の議論を認めない場合も、忍耐を失うな(コーランから)


若者よ、精神と感覚ののびるうちに、心せよ、
芸術の神は君の道づれにはなるが、君を導くことはできないことを。

ゲーテ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 11:18:54.59:YKp/V/4f
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名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/04(火) 12:52:33.80:Ypbv9wHv

貰ったけどアプリは速消し
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/09(日) 10:46:27.91:wquuP1G7
昭和美人
ttp://https://youtu.be/zEEIw7m2yZo
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:34:37.84:sQEBcB1Q

砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ。


君という人間は君の行為自体の中に宿っている。
君の行為こそ君なのだ。もうそれ以外のところに君はない!


探しているものは、たった一輪のバラやほんの少しの水の中にも見つかるはずだ。


僕の命を救ったのは、他でもない。このささやかなほほ笑みだったんだ。


やはりお前は、お前の生命を投げ出させるものによってしか生き得ないのだ。
死を拒否する者は、生命をも拒否する。


人類が最後にかかるのは、希望という病気である。


おとなは、だれも、はじめは子供だった。
しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。


人間はね、急行列車で走りまわっているけれど、
何を探しているのか自分でもわかっていない。


人間であるとは、まさに責任を持つことだ。
自分には関係がないような悲惨を前にして、恥を知ることだ。


ぼくがこれほど、あなたに執着しているのは、
たぶんあなたを、自分で勝手につくりあげているからだ。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:35:15.32:sQEBcB1Q

生きながらえるためには、服従すべきであり、
存在しつづけるためには、戦うべきである。


計画のない目標は、ただの願い事にすぎない。


もし誰かが、何百万もの星のなかのたったひとつの星にしかない一本の花を
愛していたなら、そのたくさんの星をながめるだけで、その人は幸せになれる。


歩みだけが重要である。
歩みこそ、持続するものであって、目的地ではないからである。


真実の愛は無限です。与えれば与えるほど大きくなる。


一滴の水が、どうして己を大河と知るであろうか?
だが大河は流れているのだ。
樹木を作る細胞の一つ一つが、どうして己を樹木と知るであろうか?
だが、樹木は伸び広がっているのだ。


どこにでも好きな方に歩いていける。ぼくは自由だ… 
だが、この自由はほろ苦かった。
世界と自分が、どれだけつながっていないかを思い知らされた。


真の意味でぼくを豊かにしてくれたのは、ぼくが受け取ったものより
多くのものを与えた場合だけだった、ということを認めなければなりません。


征服とは、おまえの内部に、おまえを通して、おまえ自身を築きあげることである。


人間は自分がすでに自分のうちにいだいている世界にしか気づかぬものである。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:35:27.22:sQEBcB1Q

僕にあっては飛行機は自分を創り上げる手段だ。
農夫が鋤(すき)を用いて田畑を耕すように、
僕は飛行機を用いて自分を耕すのだ。


手に入れたものによってと同様、失ったことを惜しむもの、
手に入れたいと望むもの、喪失を嘆くものによっても、
導かれ、授乳され、成長させられる。


労働の一部は身を養いますが、他の一部は人間を築きあげるのです。


みんなぼくを信頼してくれているのだ。
もし歩かないとしたら、ぼくはならず者だ。


人間は固い水晶に穴を穿(うが)ちながら、ゆっくりとすすんでゆく。


人は、障害に向き合った時、自らを発見する。


私が疑うことのできぬ唯一の勝利は、種子の力の中に宿る勝利だ。
黒い大地の中に蒔かれた種子は、すでにして勝者だ。
しかし、小麦に宿るその勝利に立ち会うためには、時の流れが必要なのだ。


少年は生活に直面することを恐れない。
嫉妬、裁判、人生の悲しさ、これらがすべて苦にならない。


大地を耕す事を通じて農夫は少しずつ自然のあらゆる秘密を引き出す。
その鍬によって掘り出した真実は普遍的です。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:35:57.88:sQEBcB1Q

船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり、
作業や任務を割り振ることをせず、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。


生命力のあるものは、生きるために、創造するために、
自らの法律を生活するために、あらゆるものをけちらかすものなのだ。
それは防ぎようのないことだ。


他人の心を発見することで、人は豊かになる。


星が空で光っているのは、
皆がいつか、自分の星を見つけて帰ってくるためなのかなぁ。


愛とはなによりもまず、沈黙のなかで耳を傾けることである。


他人を裁くより自分を裁く方がずっと難しい。


心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
肝心なことは、目には見えないんだよ。


真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。


完全に孤立した人間は存在しない。


でも、人に感心されることが、なんで、そうおもしろいの?

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:36:23.26:sQEBcB1Q

ものごとの意味は、それ自身に内在するのではなく、
ものごとに対する我々の姿勢のなかにある。


機械は人間を偉大なる自然の問題から分離させないであろう。
むしろさらに深刻な問題で人間を悩ませることであろう。


人間たちはもう時間がなくなりすぎて、
ほんとうには、なにも知ることができないでいる。
なにもかもできあがった品を、店で買う。
でも友だちを売ってる店なんてないから、人間たちにはもう友だちがいない。


人間は充実を求めているのであって、幸福を求めているのではない。


本当の贅沢というものは、たったひとつしかない。
それは人間関係に恵まれることだ。


ぼくたちは、たとえどんな小さなものであろうと、
自分の役割を自覚したときにだけ、幸福になれる。


利害を越えた究極の目的を人と共有する時、
初めて心のままに生きることができる。


本当の愛は、もはや何一つ報酬を望まないところに始まるのだ。


愛とは、互いに見つめ合うことではない。ふたりが同じ方向を見つめることである。


いったん出来事のうずの中に身をおいてしまえば、
人はおびえないものだ。人を不安にさせるのは、未知のことだけだ。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:36:56.21:sQEBcB1Q

愛と所有の陶酔とを混同してはならない。所有の陶酔は最悪の苦しみを伴う。
人々は愛に苦しめられるのだと思っているが、
そうではなく、その反対のものである所有欲に苦しめられるのである。


これほどたくさんの星があっても、夜明けの香り高い一杯の
コーヒーをぼくたちに用意してくれるのは、この地球だけだ。


人間は、障害にむきあったときに、自らを発見するのだ。


わかるだろうか・・・人生には解決なんてないのだ。
ただ、進んでいくエネルギーがあるばかりだ。
そういうエネルギーをつくりださねばならない。解決はそのあとでくる。


事件の渦中に入ってしまうと、人間はもはやそれを怖れはしない。


人に好かれるには、同情しさえすればいい。
でも、ぼくはめったに同情しないし、同情しても隠すことにしている。


あなた自身を与えれば、与えた以上のものを受け取るだろう。


真理とは発見するのではない。創造するのだ。


ほかの人たちが成功したことなら、自分もきっと成功できるはずだ。


心を高揚させる勝利もあれば、堕落させる勝利もある。
心を打ちひしぐ敗北もあれば、目覚めさせる敗北もある。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:37:27.11:sQEBcB1Q

努めなければならないのは、自分を完成させることだ。


地球は先祖から受け継いでいるのではない、子どもたちから借りたものだ。


ひとりの人間の死とともに、未知の世界がひとつ失われる。


完璧がついに達成されるのは、何も加えるものがなくなった時ではなく、
何も削るものがなくなった時である。


不思議なことが多すぎると、それに逆らおうなんて気がしないものだ。


人間であることは、自分の意志をそこに据えながら
世界の建設に参加しているのだと感ずることである。


雷雨や、濃霧や、雪などが、ときどききみに難儀をさせるかもしれないが、
そんなとききみは、自分以前にこれに出会った人たちのことを思い出すのだ、
そして自分に言ってきかせるのだ、他人がやりとげたことは、自分にも必ずできるはずだと。


生命の歓喜が、ぼくにとっては、この香り高くて熱いひと口、
この牛乳とコーヒーと小麦粉の混合物に、集中されているのであった。
それを通じて人は、平和な牧場とも、異国風な耕地とも、収穫とも合体し、
それを通じて人は、全地球とも合体するのであった。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:37:43.63:sQEBcB1Q

61ひとは一度なにかを選び取ってしまいさえすれば、
自分の人生の偶発性に満ち足りて、それを愛することができる。
偶然は愛のようにひとを束縛する。


人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。


長い年月、人は肩を並べて同じ道を行くけれど、
てんでに持前の沈黙の中に閉じこもったり、
よしまた話はしあっても、それがなんの感激もない言葉だったりする。
ところがいったん危険に直面する、するとたちまち、人はおたがいにしっかりと肩を組みあう。


人は発見する。おたがいに発見する。おたがいにある一つの共同体の一員だと。
他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする。
人はなごやかに笑いながら、おたがいに顔を見あう。
そのとき、人は似ている、海の広大なのに驚く解放された囚人に。


何ものも、死んだ僚友のかけがえには絶対になりえない。
旧友をつくることは不可能だ。何ものも、あの多くの共通の思い出、
ともに生きてきたあのおびただしい困難な時間、
あのたびたびの仲違いや仲直りや、心のときめきの宝物の貴さにはおよばない。


物質上の財宝だけを追うて働くことは、われとわが牢獄を築くことになる。
人はそこへ孤独の自分を閉じこめる結果になる、
生きるに値する何ものをも購うことのできない灰の銭をいだいて。


未来とは、あなたが予知しようとするものではなく、自分で可能にするものだ。


あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、
そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ。


心の中に一輪の花を持っている。
この世の中に花はたくさんあるけれど、自分が大事にするたったひとつの花がある。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:38:35.24:sQEBcB1Q

自分の内側を見てみても、ぼくは自分以外のものと出会ったことがない。


救いは一歩踏み出すことだ。さてもう一歩。そしてこの同じ一歩を繰り返すのだ。


心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。


純粋論理学は精神の破滅です。


砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ。


技術学校の劣等生でも、自然やそこに行われる法則についてなら、
デカルトやパスカル以上のことを知っている。
だがはたして、彼に、あの二人と同じほどの精神力があるだろうか?


今日では、種族全体に活を入れるために、
少量の血を流すなどいうことはなくなっている。
飛行機と爆弾とでなされるようになってから、
戦争は、一種血まみれな外科手術でしかなくなってしまった。


つまり、ぼくらは解放されたいのだ。
つるはしをひと打ち打ちこむ者は、自分のそのつるはしのひと打ちに、
一つの意味があることを知りたく願う。
しかも徒刑囚を侮辱する徒刑囚のつるはしのひと打ちは、
探検者を偉大ならしむる探検者のつるはしのひと打ちとは、全然別のもの。


人は彼らに教育は与えるが、修養は与えない、
教養の意味を、もっぱら公式を鵜呑みにすることだと
信ずるような厄介な意見が行われることになる。


なぜ憎みあうのか?ぼくらは同じ地球によって運ばれる連帯責任者だ、
同じ船の乗組員だ。新しい総合を生み出すために、
各種の文化が対立することはいいことかもしれないが、
これがおたがいに憎みあうにいたっては言語道断だ。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:39:28.63:sQEBcB1Q

たとえ、どんなにそれが小さかろうと、
ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは、幸福になりうる、
そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、
なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。


おたがいにコンクリートの壁で作った隠れ家の中にひそんで、
仕方なしに毎晩毎晩編隊を送っては、相手の心臓部を爆撃し、
その生命の根源を破壊し、その生産と流通を不随ならしめる。
勝利は最後に腐るほうの側にある。
しかも双方とも、たいていは同時に腐ってしまうのだ。


戦争はぼくらを欺く。憎悪は、競争の昂揚に、何ものをも加えはしない。


イデオロギーを論じあってみたところで、何になるだろう?
すべては、立証しうるかもしれないが、またすべては反証しうるのだ。
しかもこの種の論争は、人間の幸福を絶望に導くだけだ。
それに人間は、いたるところぼくらの周囲で、同じ欲求を見せているのだ。


人間であるということは、とりもなおさず責任をもつことだ。
人間であるということは、自分に関係がないと思われるような
不幸な出来事に対して忸怩たることだ。
人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。
人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、
世界の建設に加担していると感じることだ。」


現代技術のあまりにも急速な進歩に恐れをいだく人々は、
目的と手段を混同しているようにぼくには思われる。
単に物質上の財宝をのみ希求している者に、
何一つ生活に値するものをつかみえないのは事実だが、
機械はそれ自身がけっして目的ではない。


人間に恐ろしいのは未知の事柄だけだ。だが未知も、
それに向って挑みかかる者にとってはすでに未知ではない、
ことに人が未知をかくも聡明な慎重さで観察する場合なおのこと。


もとより人間を、左翼の人と右翼の人、せむしと非せむし、
ファシストとデモクラートに、区別することはできよう。
しかも、このような区別は、非難しがたいものなのだ。


ただ、本然というものは、諸君も知られるとおり、
世界を単純化するものであって、けっして混沌を創造するものではない。
本然というのは、全世界に共通なものを引き出す言葉なのだ。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:39:41.52:sQEBcB1Q

戦争を拒まない一人に、
戦争の災害を思い知らせたかったら、彼を野蛮人扱いしてはいけない。
彼を批判するに先立って、まず彼を理解しようと試みるべきだ。


理屈はどんなことでも証明する。
世界に起る不幸を、せむしたちのせいだとかたづける男にも理屈はあるのだ。
ぼくらがもし、せむしに対して宣戦したとしたら、
ぼくらはやがて、彼らに対して激昂する理由を見いだすだろう、
つまりぼくらは、せむしたちの罪悪に復讐して戦うわけだ。


生きる、ということは徐々に生まれることである。


愛と所有の陶酔とを混同してはならない。所有の陶酔は最悪の苦しみを伴う。


僕がこんなに、あのバラのことが気になるのは、
バラが僕のことを愛してくれたからじゃない。
僕が、バラのことをたくさん世話したからなんだ。


僕ら人間について、大地が万巻の書より多くを教える。
理由は、大地が人間に抵抗するがためだ。


君が自分でなじみになったものに対して、
君はずっと責任があるんだからね。君は君のバラに対して責任があるんだよ……。


君が君のバラのために失った時間こそが、
君のバラをかけがえのないものにしているんだよ。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 18:40:09.17:sQEBcB1Q

生命というものは、その時々の状態によって説明されるものではない。
その歩みによって説明されるものだ。


人を愛することの本質は、互いに相手を見ることではなく、
共に同じ方向を見る中にあるのだ。


家や星や砂漠や、そういったものに美しさを与えるのは、
何か目に見えないものだ。


重要なのは自分の生きるよすがとなったものが、
どこかに残っているということだ。さまざまな慣習でもいい。
家族の祝いごとでもいい。思い出を秘めた家でもいい。
重要なのは還ることをめざして生きるということだ。


犠牲とは、お前をなにものからも切断することなく、
逆にお前を富ますものだ。


人にとって最も必要なことは、ついに「存在する」ことであり、
存在の豊かさの内に死ぬなら、獲得とか所有とかは問題になるはずがない。


問題はただ一つ、効果があるかどうかだ。


あなたがバラのために時間をかけた分だけ、
バラはあなたにとって大切なものとなる。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:24:12.24:sQEBcB1Q

さあ、いつまでもぐずぐずしないで。
いらいらするから。行くって決めたのなら、もう行って。


彼女はぼくをいい匂いでつつみ、明るくしてくれたんだ。
ぼくはぜったい逃げてはいけなかったんだ!
彼女の下手な駆け引きの裏にある優しさを見抜くべきだったんだ。
でも、ぼくは彼女を愛するには若すぎた。


ぼくは、あの星のなかの一つに住むんだ。その一つの星のなかで笑うんだ。
だから、きみが夜、空をながめたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。


相手の自己評価を傷つけ、自己嫌悪におちいらせるようなことを
言ったりする権利は、誰にもないのです。
大切なことは、相手をどう思うかではなく、相手が自分自身のことを、
どう思っているかなのです。相手の人間としての尊厳を傷つけることは、
犯罪だということをわきまえておきましょう。


人がそれを見つめて、大聖堂を思い描いた瞬間、石はただの石ではなくなる。


きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時から嬉しくなってくる。
そこから時間が進めば進むほど、どんどん嬉しくなってくる。
そうしてとうとう四時になるともう、そわそわしたり、
どきどきしたり。こうして、幸福の味を知るんだよ。


置いていかなければならない宝物を持っていることを、天に感謝したい。


あんたはこのことを忘れちゃいけない。
めんどうみた相手には、いつまでも責任があるんだ。


一度犯した失敗は今後もう起こりにくいので、
この先、失敗する可能性はひとつ減ったことになる。


知性にしても、判断力にしても、創造者ではない。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:24:39.70:sQEBcB1Q

秩序とは、生命の結果であって、その原因ではない。
秩序とは、ある強力なる都市のしるしではあるが、その起源ではない。


この子が綺麗なのは、心の中に薔薇を一輪持ってるからだ。


子どもたちは、ぼろきれのお人形に時間を費やす。
だからそのお人形はとっても大事なものになる。
それで、とりあげられると泣くんだね・・・


過去とは成就された全体、
かつて未来としてあったものを乗り越えた全体であろう。


努めなければならないのは、自分を完成することだ。
試みなければならないのは、山野の間にぽつりぽつりと
光っているあの灯火たちと心を通じあうことだ。


私は私自身の証人である。

サン・テグジュペリ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:24:54.63:sQEBcB1Q

自信というものは、いわば雪の様に音もなく、
幾時の間にか積った様なものでなければ駄目だ。
そういう自信は、昔から言う様に、お臍の辺りに出来る、頭には出来ない。
頭は、いつも疑っている方がよい。
難かしい事だが、そういうのが一番健康で望ましい状態なのである。


「あいつは、ああいう奴さ」という。甚だ厭な言葉である。
だが、人を理解しようとして、その人の行動や心理を、どんなに分析してみた所が、
最後につき当る壁は、「あいつは、ああいう奴さ」という同じ言葉であるから妙である。


ただ「葦」であるには「考え」がありすぎ、ただ考えるには「葦」であり過ぎる。
僕という存在は、僕という観念を超え、又、その逆でもある。


「あわれ」とは、歎きの言葉である。
何かに感動すれば、誰でも、ああ、はれ、と歎声を発する。
この言葉が、どんなに精錬されて、歌語の形を取ろうとも、
その発生に遡って得られる、歎きの声という、その普遍的な意味は失われる訳がない。


美というものは、現実にある一つの抗し難い力であって、
妙な言い方をする様だが、普通一般に考えられているよりも
実は遙かに美しくもなく愉快でもないものである。


思い出のない処に故郷はない。
確乎たる環境が齎す確乎たる印象の数々が、
つもりつもって作りあげた強い思い出を持った人でなければ、
故郷という言葉の孕む健康な感動はわからないのであろう。
そういうものは私の何処を捜しても見つからない。


青年は観察されることをきらう。観察されていると知るや、すぐ仮面をかぶる。
その点で、青年ほど気難かしく、誇り高いものはない。
青年は困難なものと戦うのが最も好きだ。


幾時の間にか、誰も古典と呼んで疑わぬものとなった、
豊かな表現力を持った傑作は、理解者、認識者の行う一種の冒険、
実証的関係を踏み超えて来る、無私な全的な共感に出会う機会を待っているものだ。


問いがそのまま答えになるほど執拗に問う人もあり、
問う能力がないから答えを持っている人もあるのだ。
解決を欲しがる精神が、奴隷根性の一変種であるのが大体普通なのである。


映画を見に出かける人々には、
酒場や踊場に行く人々と全く同じ基本的な念願がある。
自分では織れなくなった夢を織って貰いに行くのだ。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:25:12.60:sQEBcB1Q

自然は、美や真理を提供してくれるモデルではない。
自然とは貧乏人にこたえる冬の事だ。
こたえない人は、恐らく人間の一部を廃業したのだろう。


2+2=4とは清潔な抽象である。
これを抽象と形容するも愚かしい程最も清潔な抽象である。
この清潔な抽象の上に組立てられた建築であればこそ、
科学というものは、飽くまでも実証を目指す事が出来るのだし、又事実実証的なのである。


詩を失ったリアリズムとは、無私な観察というものの過信による文体の喪失である。
独特の文体を持たぬ作家の観察という様なものが一体何んだろう。
そんなものを誰も文学から期待しやしない。


あらゆる思想は実生活から生れる。
しかし生れ育った思想が遂に実生活に訣別する時が来なかったならば、
凡そ思想というものに何んの力があるか。
大作家が現実の私生活に於いて死に、仮構された作家の顔に於いて更生するのはその時だ。


批評の対象が己れであると他人であるとは一つの事であって二つの事でない。
批評とは竟に己れの夢を懐疑的に語る事ではないのか!


人間は自分の姿というものが漸次よく見えて来るにつれて、
自己をあまり語らない様になって来る。
これを一般に人間が成熟して来ると言うのである。


疑いを挑発しない解決という様なものが、この世にありようがない。


「人間喜劇」を書こうとしたバルザックの眼に、恐らく最も驚くべきものと
見えた事は、人の世が各々異った無限なる外貌をもって、
あるがままであるという事であったのだ。
彼には、あらゆるものが神秘であるという事と、
あらゆるものが明瞭であるという事は二つの事ではないのである


僕等は近代にいて近代の超克ということを言うのだけれど、
どういう時代でも時代の一流の人物は皆なその時代を超克しようとする処に、
生き甲斐を発見している事は、確かな事と思える。


どんな天才作家も、自分一人の手で
時代精神とか社会思想とかいうものを創り出す事は出来ない。
どんなつまらぬ思想でも、作家はこれを全く新しく発明したり発見したりするものではない。
彼は既に人々のうちに生きている思想を、作品に実現し明瞭化するだけである。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:25:28.20:sQEBcB1Q

実生活の自然な傾向は行為せずに眺める事を禁じている。
作家の眼は、この禁制を破る。
作家は、観照の世界という全く不自然な心的態度のうちに棲むものだ。
この世界に居ると、実生活は、狂態で充満していると見えるのが当り前な事なのである。


死を目標とした生しか、私達には与えられていない。
その事が納得出来た者には、よく生きる事は、よく死ぬ事だろう。


私は、沢山売れる本は読みません。
沢山売れる本を決して軽蔑しているわけではないのでして、
私は本は勉強以外には読まぬ覚悟をしているだけです。
遊びたい時には外の事をして遊びます。
およそ、本を読むなどというとぼけた、愚劣な遊びは御免なのであります。


芸術を愛する人々は、美というものを定義しようとも証明しようともしない、
愛してさえいれば、そんな必要がないからではなく、
愛していることが美の定義も証明も不可能だとはっきり教えてくれるからである。


現実の苦がい経験を嘗めた人に、小説が軽薄に見えても仕方がない。
ただ問題は次の一事だ。生ま生しい経験を、生ま生しいままに貯えるには
一種の術が要る、というよりも一種の稀有の資質が要る。


議論が、全く正しいという事の為には、
一つの言葉は明瞭に一つの概念を表すという頗るたわいもない仮定が必要だ。


西洋模倣の行詰りと言うが、模倣が行詰るというのもおかしな事で、
模倣の果てには真の理解が現れざるを得ない。
そして相手を征服するのに相手を真に理解し尽すという武器より強い武器はない。
これは文化の発達の定法であって、
わが国の文化は、明治以降この定法通りに進んで来た。


ドストエフスキイの発明した人間の自由に関する思想は、
彼のかけ替えのない体験の質によって保証された現実性によって、
その効力を発揮するが、ある集団の各人に平均的な自由主義という思想は、
頭数が増えるだけが頼みである。


水掛論なるものが一体、両方に正しい理窟があるものじゃない、
中途までしかものを考えない内に議論を始める処から起る現象である。


友と共感する為に何かを捨てる必要はない様に、
芸術作品に対しても、人々は自己流にしか共感しない。
芸術作品は、各人の自己を目覚めさせる事によって、人の和を作り出す。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:25:48.74:sQEBcB1Q

真似は尋常な行為である。
子供は、理解する前に、まず真似をしなければ、大人にはなれないし、
私達の生活の大部分は人真似で成り立っている。
真似をするには、他人の存在が必要であるのみならず、他人への信頼が必要である。


人間は、憎悪し拒絶するものの為には苦しまない。
本当の苦しみは愛するものからやってくる。


君が口にする社会不安という言葉さえ、
君のみじめな生活を隠す様に働いていると思った事はないか。
君の生活が混乱している様に君の精神は混乱しているか。


善良な不平家というのがいちばん嫌いだ。いちばん救われないような印象を常に受ける。


考えるとは、合理的に考える事だ。
どうしてそんな馬鹿気た事が言いたいかというと、
現代の合理主義的風潮に乗じて、物を考える人々の考え方を観察していると、
どうやら、能率的に考える事が、合理的に考える事だと思い違いしているように思えるからだ。


一体自分を語るのと他人を語るのと、どちらが難しい事であろうか。
いずれにしても、人間は、決して追い付けないもう一人の人間を追う様に見える。


ドストエフスキイは矛盾のなかにじっと坐って円熟して行った人であり、
トルストイは合理的と信ずる道を果てまで歩かねば気の済まなかった人だ。


見る事と生きる事との丁度中間に、いつも精神を保持する事、
どちらの側に精神が屈服しても、批評というものはない。
これは理智の上の仕事というより、寧ろ意志の仕事である。


「自分の嗜好に従って人を評するのは容易な事だ」と、人は言う。
然し、尺度に従って人を評する事も等しく苦もない業である。
常に生き生きとした嗜好を有し、
常に溌剌たる尺度を持つという事だけが容易ではないのである。


社会のあらゆる表現は決して捕らえる事の出来ぬ錯乱の証左である。
だがこの証左を悟る精神はまた愚劣に満ちている

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:26:08.57:sQEBcB1Q

私達は、皆、人間の顔には、非常に興味を持っている。
生活上の必要から、興味を持たざるを得ないから、
人の顔の表情に関しては特に鋭敏にもなっている。
私達は、皆、凡庸なものであろうが、肖像画家の眼を持っている。


死はいつも向うから歩いて来る。俺達は彼に会いに出掛けるかも知れないが、
邂逅の場所は断じて明かされてはいないのだ。


考えるという事と書くという事は二つの事実を指してはいないのである、
言葉という技術を飛びこして何か考えるなどとは狂気の沙汰である。


重要な事は、人々は、人々のそれぞれの生活に
即した現実を見ているに過ぎないという事、
人々は各自の職業習性を離れて決して現実を眺める事は出来ぬという事である。


実生活を離れて思想はない。
しかし、実生活に犠牲を要求しないような思想は、動物の頭に宿っているだけである。
社会的秩序とは実生活が、思想に払った犠牲にほかならぬ。
その現実性の濃淡は、払った犠牲の深浅に比例する。伝統という言葉が成立するのもそこである。


ヘーゲルは歴史上の一人物に過ぎず、
歴史がヘーゲルのシステムのなかにあるのではない


僕がドストエフスキーをとうとうダメにしたのは、
キリスト教がわからなかったからなんです。どうしてもわかりません。


自分の本当の姿が見附けたかったら、
自分というものを一切見失うまで、自己解析をつづける事。
中途で止めるなら、初めからしない方が有益である。
途中で見附ける自分の姿はみんな影に過ぎない。


有効に行動する為に予見すること、これが知性の目的である。


老醜という言葉は様々な生物にいえるが、
大木には当てはまらぬ。大木は老いていよいよ美しい。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:26:52.56:sQEBcB1Q

誑かされるのが生きる事ではない。生きる事が誑かされる事なのだ。
この瓜二つに見える言葉は、俺には全く異なった音を伝える様だ。


人生を解釈する上に非常に便利な思想というものは、その便利さで身を滅ぼす。
便利さが新たな努力を麻痺させるからだ。


百五十年も前に、ナポレオン法典は、各人の思想発表の自由を規定したのである。
めいめいが好き勝手な事を主張する自由を認めた上で、
皆が協力して秩序ある社会を作ろうとは、
また何んという困難極まる理想を人間は抱いたものか。


あゝ夏よ去れ心明かすな棲みつかぬ季節よ失せ行け切れぎれに惑ふわれかな


姿は似せがたく、意は似せ易し。
言葉は、先ず似せ易い意があって、生れたのではない。
誰が悲しみを先ず理解してから泣くだろう。先ず動作としての言葉が現れたのである。
動作は各人に固有なものであり、似せ難い絶対的な姿を持っている。


表現以前にある個性という様なものは、全くの空想である。
芸術家は、材料と取り組み、己れを空しくしてある形を作り上げてみて、
はじめて己れの個性という様なものが、出来上がった形に現れるのを悟るものです。
その現れたものが最初にあったのではない。


テレビを享楽しようと、ミサイルを呪おうと、
私達は、機械を利用する事を止めるわけにはいかない。
機械の利用享楽がすっかり身についた御蔭で、機械をモデルにして
物を考えるという詰まらぬ習慣も、すっかり身についた。
御蔭で、これは現代の堂々たる風潮となった。


思想史とは社会の個人に対する戦勝史に他ならぬ。
……「犬は何故しっぽを振るのかね」「しっぽは犬を振れないからさ」。
この一笑話は深刻である。


生きた人が死んで了った人について、
その無気なしの想像力をはたく。だから歴史がある。


観察された或る事実が、動かし難い無二の現実性を帯びる為には、
観察者のその時一回限りの感動というものに、
その事実が言わば染色されていなければならない。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:29:56.16:sQEBcB1Q

出来上った知を貰う事が、学ぶ事ではなし、
出来上った知を与える事が教える事でもなかろう。
質問する意志が、疑う意志が第一なのだ。


どちらを選ぶか、その理由が考えられぬからこそ、人は選ぶのである。
そこまで人は追い詰められねばならぬ。


小説の面白さは、他人の生活を生きてみたいという、実に通俗な人情に、
その源を置いている。小説が発達するにつれて、
いろいろ小説の高級な面白がり方も発達するが、
どんなに高級な面白がり方も、この低級な面白がり方を消し去る事は出来ないのである。


人間精神は言葉によってのみ壮大に発展出来るのだが、
この事実は精神が永遠に言葉の桎梏の下にあることも語るものだ。


文字という至便な表現方法を知らずに、いかに長い間人間は人間であったか、
優美や繊細の無言の表現を続けて来たか


小説とは、今日も依然として小人の説の織りなすドラマであって、
私小説とか社会小説とか言ってみたところで、
外面的な曖昧な区別たるを免れない。
本質的に考えれば、登場人物が一人であるか、多数であるかの区別しかないのである。


一般に若い頃に旺盛だった読書熱というものを、
年をとっても持ちつづけている人はまことに少い。
本を読む暇がなくなったという見易いことには誰でも気が付くが、
本というものを進んで求めなくなって了った自分の心には、
なかなか気付がかぬ。又、気が付き度がらぬ。


批評するとは自己を語る事である、他人の作品をダシに使って自己を語る事である。


俺はよく考える。俺達は皆めいめいの生ま生ましい経験の頂に
奇怪に不器用な言葉を持っているものではないのだろうか、と。
ただそういう言葉は当然交換価値に乏しいから手もなく置き忘れられているに過ぎない。


思想の力は、現在あるものを、それが実生活であれ、理論であれ、
ともかく現在在るものを超克し、これに離別しようとするところにある。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:34:25.55:sQEBcB1Q

人間が種族保存上、有効に行動し生活する為に、
自然は、人間に、知性という道具を与えたのは確からしいが、
己れの謎を解いて貰う為に与えたとは到底考えられぬ事である。


神経質で、敏感で、いつも自分がいい子になりたいと思っている奴は、
時とすると実によく相手の心持ちを見抜くものだ。
然し、自分に関係のない事柄、つまり、どっちにしたって
自分はいい子になってられるという場合には、恐ろしく鈍感になるものだ。


変わり者はエゴイストではない。社会の通念と変った言動を持つだけだ。
世人がこれを許すのは、教養や観念によってではない、附き合いによってである。
附き合ってみて、世人は知るのだ。自己に忠実に生きている人間を軽蔑する理由は何処にあるか、と。


困難は現実の同義語であり、現実は努力の同義語である。


何故に人間の捕えた理想は空しいのか。それは単なる人間精神上の戯れだからだ。
何故に人間を捕えた理想は現実的なのか。自然の理法は常に人間精神より沈著だからだ。
だが、誰が知ろう、お前の理想は捕えた理想か、捕えられた理想か。


現在が語り難い様に過去は語り難い、殊に精神のうちの出来事は。
今飛び去っているものは捉え難いし、
既に飛び去って了ったものは形を変えて今飛び去っている。


直情だけでは、直情の歌を作るに足りぬ。
天真と見える万葉の歌が、どんなに巧妙な鋭敏な言葉の使い方から生まれているかは、
現代の歌人が、絶えず驚きを新たにしている処である。


モネの印象は、烈しく、粗ら粗らしく、何か性急な劇的なものさえ感じられる。
それは自然の印象というより、自然から光を掠奪して逃げる人の様だ。
可憐な睡蓮が、この狂気の男に別れを告げている。


先ず何を置いても、全く謙遜に、無私に驚嘆する事。
そういう身の処し方が、ゴッホの様な絶えず成長を止めぬ強い個性には、
結局己れを失わぬ最上の道だったのである。


電車に乗って前に腰掛けた人間達の顔を見渡してみたまえ。
如何に壮大なる愚劣を発見する事か。
兵隊も紳士も番頭も、神様から戴いた顔をどうしようもなく
肩の上で動かしている光景は、如何にすばらしく無惨な事か。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:34:50.55:sQEBcB1Q

人間とは何かという問いは、自分とは何かという問いと離す事ができない。


ともかくも俺は生きのびた。そうだともかくもだ。
ともかくもなどとなんとうまい言葉を人間は発明しただろう。


歴史を鏡と呼ぶ発想は、鏡の発明とともに古いように想像される。
歴史の鏡に映る見ず知らずの幾多の人間達に、
己れの姿を観ずる事が出来なければ、どうして歴史が、私達に親しかろう。


エンペドクレスは、永年の思索の結果、
肉体は滅びても精神は滅びないという結論に到達し、噴火口に身を投じた。
狂人の愚行と笑えるほどしっかりした生き物は残念ながら僕等人類の仲間にはいないのである。


必然性というものは図式ではない。僕の身に否応なく降りかかってくる、そのものです。
僕はそれをいつもそれを受入れる。どうにもならんものとして受入れる。
受入れたその中で、どう処するべきか工夫する。その工夫が自由です。


現在というものを理解する事は、誰にもいつの時代にも大変難しいのである。
歴史が、どんなに秩序整然たる時代のあった事を語ってくれようとも、
そのままを信じて、これを現代と比べるのはよくない事だ。
その時代の人々は又その時代の難しい現在を持っていたのである。


幾人にでも分配の可能な、社会的思想という匿名思想には、
無論、個性という質がないわけであるから、その効力は量によって定まる他はない。


吾々にとって幸福なことか不幸なことか知らないが、
世に一つとして簡単に片付く問題はない。


笑いの裡には常に防衛と不安とがある。微笑は何んの武器をももっていない。
微笑する人には、何んの不安もない。そこではただ生命の花が開くだけだ。


人間は憎み合う事によっても協力する

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:35:09.59:sQEBcB1Q

美しいものは、諸君を黙らせます。美には、人を沈黙させる力があるのです。


同じ理論を抱いているというので親友だと思い込む、
実はただひとりでものを言うのが不安だからに過ぎぬとは気が附かぬ。


凡そものが解るという程不可思議な事実はない。
解るという事には無数の階段があるのである。
人生が退屈だとはボードレールもいうし、会社員も言うのである。


互いに己れを主張し、攻撃と防禦の気を伺っている様な思想は、
権力のかぶった仮面に過ぎないからであります。
これらの思想は各々の陣営の中に住んでいるので、人間の精神の裡にあるのではない。


己れを実現する為の、最も現実的な保証なり根拠なりを、
原子爆弾の数の上に置いている、さようなものを思想と呼ぶのは滑稽である。
この思想としての内的根拠を全く欠き、一方、物質のシステムの明瞭性も
全く欠いた怪物に、世人は、イデオロギイなどというえらそうな名を付けました。


学者とはずい分長い間、書物に書いてある知識くらいは皆空で覚えていた人だったでしょう。
書物は、記憶の不確かな処を確かめる用しかしなかったでしょう。


詩は言うまでもないが、散文にしても物語だった。
読まれたのではない、語られたのです。
本は、歌われたり語られたりしなければその真価を現す事は出来なかったのです。


凡そ究極的な問題は、直覚によって掴む他はないもので、
直覚の率直な表現が、屡々逆説と見えるという事は、ニイチェの作でいつも経験する事です。
真の逆説とは言わば認識に於ける極めて率直な決断なので、
ひねって逆を言ってみるという様な事てはない。


現代の批評病は、いろいろな症状を現しているが、
根本のところは、物に対するこの心の手ごたえを失っている事から来ている様に思われます。
何かを批評している積りであるが、その何かが実はないのである。


ベルグソンが、晩年の或る著述の中で、これからの世にも大芸術家、
大科学者が生まれるかも知れないが、大政治家というものは、もう生まれまい、
と言っております。つまり政治は、現在既に大政治家など
いよいよ必要としない傾向を辿っているというのです。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:35:26.09:sQEBcB1Q

個人の独創により、普遍的人間性を表現しようとする十九世紀理想主義の
権化たる点において、ベエトオヴェンは、文学の世界で言うなら
ゲエテやバルザックに比すべき稀有な芸術家だった…


天下を整理する技術が、大根を作る技術より高級であるなどという道理は
ないのでありますが、やはり整理家は、無意味な優越感に取りつかれるらしい。
交通巡査でさえそうかも知れぬ。


自分の経験した直観が悟性的判断を越えているからと言って、
この経験を軽んずる理由にはならぬという態度です。


私は、美術や音楽に関する本を読むことも結構であろうが、
それよりも、何も考えずに、沢山見たり聴いたりする事が第一だ、
と何時も答えています。


今日の知識人達にとって、己れの頭脳によって
理解出来ない声は、みんな調子が外れているのです。
その点で、彼等は根底的な反省を欠いている、といっていいでしょう。


近代科学の本質は計量を目指すが、精神の本質は計量を許さぬところにある。


極端に言えば、絵や音楽を、解るとか解らないとかいうのが、もう間違っているのです。
絵は、眼で見て楽しむものだ。音楽は、耳で聴いて感動するものだ。
頭で解るとか解らないとか言うべき筋のものではありますまい。


ソヴェトには言論の自由はないであろうが、沈黙の自由ならある筈だ。
言葉のしゃれではない。黙らされた人間は、必ず沈黙によって自己を現すものであり、
この力は必ずしも言論の力に劣るものではありませぬ。


文字のなかった時代の教養人とは、無論、何でも頭で覚えていた人だ。
そしてこれを上手にしゃべった人だ。
そういう教養人の態度が、文字ができ、書物が書かれると、
急に変わってくるという様なことは考えられぬ。


浪漫主義が流行させた、独創とか個性とかいう言葉は濫用されています。
濫用しているうちに、知らず知らず、芸術作品の個性という意味が下落する。
下落して単なる個人個人の相違という意味と混同されます。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:36:27.38:sQEBcB1Q

もし芸術作品の個性という事が言いたいのなら、
それは個人として生まれたが故に、
背負わなければならなかった制約が征服された結果を指さねばならぬ。


批評文の作者はいつも、ある命題が心に浮ぶと同時に、
その反対命題が心に浮ぶくらい鋭敏でなくてはならぬ。


人生の謎は、齢をとればとる程深まるものだ、とは何んと真実な思想であろうか。


心に疑惑の火を絶たぬこと、これが心に皺がよらない肝腎な条件に思えた。


人の心は問題の解決をいつも追っているかも知れぬが、
矛盾の解決によって問題を解決しようとは必ずしも希ってはいない。
生活意欲というものは寧ろ問題を矛盾したまま
会得しようと希っているし、事実それを日々実行している。


誰も彼もが他人の言葉には横を向いている。
迂闊だからではない、他人から加えられた意見を、
そのまま土台とした意見を捨てきれないからだ、
土台とした為に無意味なほど頑固になった意見を捨てきれないからだ。
誰も彼もがお互に警戒し合っている、騙されまいとしては騙し合っている。


ニューズの氾濫は人々に疲れやすい神経的昂奮を齎すばかりではない。
人々に戦争を悪く冷静に模倣する術も教えるのだ。
戦争に関する僕等の直覚力や想像力を、
この異常な人間経験に対する僕等の率直な理解を麻痺させて了う。


室町時代という、現世の無常と信仰の永遠とを
聊かも疑はなかったあの健全な時代を、史家は乱世と呼んで安心している。
それは少しも遠い時代ではない。何故なら僕は殆どそれを信じているから。


科学主義というものは一と口で言えば、
問題を解決する事を知って問題を提出する事を知らぬ一面的な批評主義だ。


誰も、己れの心を、自分の感じ方でしか感じはしないし、
己れの語り方でしか語れはしない。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:38:01.06:sQEBcB1Q

人間の生活を一番よく知っている人が一番立派な文学作家なのだ。
私はもう、それを信じて疑わない。他はみんな附けたりだ。
それでなくて何が文学というものが面白かろう。
文学だと思って読まなければ面白くないような文学は私はもういらない。


キリストの一生ほど、彼〔ドストエフスキー〕に強い疑いを起させたものはなかった。
人から来た疑いは解く事も出来よう。だが神から来た疑いを解く事は出来ぬ。


ベルグソンは若いころにこういうことを言ってます。
問題を出すということが一番大事なことだ。
うまく出す。問題をうまく出せば即ちそれが答えだと。
この考え方はたいへんおもしろいと思いましたね。


諦観は悪い事かもしれないが、諦観に生きる人々は厳存する。
宿命観はいけないかも知れないが、宿命観を強いられる精神の苦痛は厳存する。


美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない。


生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな。


保守派は、現実の習慣のうちに安んじて眠っている。
進歩派は、理論のうちに夢みている。
眠っているものと、夢みているものとは、幾らでもいるが、覚めている人は少い。


終戦の翌年、母が死んだ。母の死は、非常に私の心にこたえた。
それに比べると、戦争という大事件は、言わば、私の肉体を右往左往させただけで、
私の精神を少しも動かさなかった様に思う。


言葉の故郷は肉体だ。
僕等の叫びや涙や笑いが、僕等の最初の言葉である事を疑う者はあるまい。
だが、言葉は拡散する。厄介な肉体の衣を脱いで、軽々と拡散する。
もう再び肉体を得ないのだとしたら、一体何処まで飛び去ればいいのだろうか。
詩人とは、その事に気附いた人間だ。


左翼だとか右翼だとか、みんなあれイデオロギーですよ。
あんなもんに「私」なんてありゃしませんよ。信念なんてありゃしませんよ。
どうしてああ徒党を組むんですか。

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:39:27.29:sQEBcB1Q

才能の鍛錬が、才能の玩弄に落ちない事は、先ず稀有だと言っていい。


凡そ物の真相とは、人間が追求するが発見は出来ない或るものの様にも考えられるし、
発見はするが追求は出来ない或るもののようにも考えられる。
恐らくどちらも本当であろう。


人はこの世に動かされつつこの世を捨てる事は出来ない、
この世を捨てようと希う事は出来ない。
世捨て人とは世を捨てた人ではない、世が捨てた人である。


俺を支えているものは俺自身ではなく、ただ俺の過去なのかもしれない。
俺には何んの希望もないのだから。
だけど、俺が俺の過去を労ろうとすればするほど、それは俺には赤の他人に見えて来る。


理想に捕えられ、のたれ死にまで
連れて行かれたトルストイは、理想の恐ろしさをよく知っていた。
彼の定義に従えば、理想とは達する事の出来ぬものだ、
達せられるかも知れぬ様な理想は、理想と呼ぶ様な価値はないのである。


愛読書を持っていて、これを溺読するという事は、なかなか馬鹿にならない事で、
広く浅く読書して得られないものが、
深く狭い読書から得られるというのが、通則なのであります。


近代の歴史思想というものは、思想界に於ける産業革命の
如きものではあるまいかと、私はいつも思っている。
私達は、歴史に悩んでいるよりも、
寧ろ歴史工場の夥しい生産品に苦しめられているのではなかろうか。


真理の名の下に、どうあっても人々を説得したい、
肯じない者は殺してもいい、場合によっては自分が殺されてもいい。
ああ、何たる狂人どもか。
そこに、孔子の中庸という思想の発想の根拠があった様に、私には思われる。


人の有るが儘の心は、まことに脆弱なものであるという、
疑いようのない事実の、しっかりした容認のないところに、
正しい生活も正しい学問も成り立たぬという、
彼〔宣長〕の固い信念、そこに大事がある。


私達は皆めいめい自己流に生きている、そうであるより他はない、
これは実に厄介な困難な事である。
小林秀雄『政治と文学』 共感する

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:40:28.07:sQEBcB1Q

日本の歴史が今こんな形になって皆が大変心配している。
そういう時、果たして日本は正義の戦いをしているかという様な考えを抱く者は
歴史について何事も知らぬ人であります。
歴史を審判する歴史から離れた正義とは一体何ですか。空想の生んだ鬼であります。


極めて柔軟な精神は屡々懐疑的な精神と間違えられる。
極めて懐疑的な心は屡々無関心と誤られる。
これらには共通した消極的な類似があるからだ。


私は客観的な尺度などちっとも欲しかない。客観が欲しいのだ。


歌とは、敗北を覚悟の上でのこの世の定め事への抗言に他ならぬ。


古典は単に私達の眼前に在るのではない。歴史のぎりぎりの結論として在るのだ。


悲劇の反省など誰にも不可能です。悲劇は心の痛手を残していくだけだ。
痛手からものを言おうと願う者は詩人である。
そして詩人が、どんなに沢山の、どんなに当たり前な人間の心に
住んでいるかを知るのには、必ずしも専門詩人たるを要しないでしょう。


例えば、物忘れがひどくなったのが呆けた事なら、呆けた事など大した事ではあるまい。
詰まらない事を、あんまり覚え過ぎたから、いっそさっぱりしているようなものだ。
呆けたという特色は、そんなものではない。棺桶に確実に片足をつっ込んだという実感です。


古典とは、私達が、回顧の情をもって近づく生きて考えた優れた人間の姿なのであって、
分析によって限定する過去の一思想の歴史的構造ではない。
従って、古典とは、理解されるものというより、むしろ直覚されるものだ。
小林秀雄『「論語」(評論)』 共感する

小林秀雄
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:40:45.15:sQEBcB1Q

あらかじめ売ることを考えて、新築する料簡は、千三ツ屋のそれに似ている。


作の真髄を会得する感覚を養うなら、幼少からじかに一流品に接するに如くはない。


肉眼と心眼があるかぎり、レンズの目は邪魔だと私は心得る。


けれどもこの世に、もし平和というものがあるならば、
季節のものだけしかない食膳の上にあるのではないかと、このごろしきりに思うのである。


非が常に他人にあって、みじんも自分になければ、経験が経験にならない。


ビニールレザーはビニールのくせに、革にみせかけた新建材である。その心根がいやしい。


金を貰ったくせに、貰わぬ昔のままでいたい、またいられると思うのは心得違いである。


本もののつむじ曲りは、自分がつむじ曲りであることを常に残念に思い、
かつ恥ずかしく思うものである。


むかし映画は大作でもないものを大作と言ったから、すこし大作のときは困って超大作、
もうすこし大作のときは超弩級と言って言葉の信用をおとした。


何の目的も学問もないものが、海外に遊んでも得るところはない。大仕掛けな「はとバス」に
乗ったようなもので、故に私は海外に旅しない。


ひとの懐を勘定して羨むのはいやしむべきことだが、人は本来いやしい存在である。


わが情報はいくらあっても肝心なことは書かない。
それをかいつまんで言うのがジャーナリストの務めなのに、言ったためしがない。


ある種の動物が全地球を覆うほどふえたためしはない。ふえればそのふえたことによって滅びる。

山本夏彦(コラムニスト。雑誌「室内」主宰)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:41:36.97:sQEBcB1Q

世間には笑われておぼえることが山ほどあるのである。


この言葉を聞くと前の言葉はうそだと分る。それなら今の言葉もいずれはうそになる可能性がある。


政治家が国を誤るのは俗受けをねらってパフォーマンスをやる時に多い。


歳は勝手にとったのだ、白髪は知恵のしるしではない、老人のバカほどバカなものはないと
私は金言のありたけを並べるが、その誘惑にたえかねるのだろう、老人は教えたがる。


カメラマンはスキャンダルの主を追って三日三晩寝ずの番をして
首尾よく盗みどりに成功すると自慢である。
こんなことが男子一生の仕事かと、ためしに言ってみてもけげんな顔をするだけである。


毎日出勤途中見るビルたちは、全く無計画無秩序に建てたもので、見るにたえないが、
あれも自分の内奥を具体化したものだと笑うよりほかないのである。


禽獣の親は仔が一人前になるまでは実によく面倒をみるが、
一人前になるとあかの他人である、それが自然で孝は自然ではない、教育なのである。


先方からおしかけてくるものにロクなものはない。


こげ臭い菓子をつくる家の菓子は、いつもこげ臭い。


我々は大ぜいが言うことを、共に言う存在である。
この世の中は、自分で考える力のあるひと握りの人と、
自分では考える力がなくて、すべて他人に考えてもらう大ぜいの人から成っている。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:42:25.59:sQEBcB1Q

有名な作家の、有名な作品を読むのも似たようなものだ。そんなに面白い作品なら、
作者が生きていようといまいと関係なく面白いはずである。作品は作者から独立すると、
作者は思いたいから思う。作品は不朽で、死後も遺ると思いたいから思う。ごく稀に死んで
からも売れる作品があるからそう思うのは無理もないが、作者は死ぬと同時に読者を失う。


読者も共に老いただろう。六十七十を越え、亡くなった人もあるだろう。
健康でも、もう本は買わないだろう。読まないだろう。
作者は長生きすると、読者がこの世からいなくなるのを見ることがある。


仕事らしい仕事がなくて、給料が世間並なら割がいいと、もし若者が思うなら間違いである。
終日仕事がないことが、どんなにつらいことか知らないのである。
人生、同業組合の職員になるなかれと、このとき私はながめて思ったのである。


原則として、大ぜいが異口同音にいうことなら、信じなくていいことだと私は思っている。


そのころのことを知るものがいないのをいいことに、私は若いとき貧乏した、苦労したと妻子や
他人に自慢したらおかしい。誰がおかしがるのでもない。私がおかしがる。


縁台は個人のものであり、横丁のものであった。これを町内という。今は地域社会という。
コミュニティの訳語だろうが、地域社会なんていっているかぎりよい町内はできないだろう。


寄せては返す波の音は自然の繰返しだから、慣れれば何でもなくなる。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:42:53.40:sQEBcB1Q

まねっ子の方が売れて、元祖のほうが売れないとは神も仏もないが、
神と仏は住々ないものである。


ひとりで旅してひとりで暮らしたら、鴎外漱石の時代とたいした違いはないのではないか。


男はその精神の内部によって目立つことは許されても、
衣装のような外部によって目立つことは許されないと、
むかしものの本で読んでもっともだと思って以来、私は風俗には従うことにしている。


手巻きと称して手で巻いて棒状のままを、ぬっと鼻先につきつける。
なぜ切らないかと問うと、包丁の金けがうつるからだと小癪なことを言う。
ついこの間まで包丁をいれていたではないか。そのころは金けはうつらなかったのか。


私はただ自分の金なら惜しんで、他人の金なら
湯水のように使う私たちの料簡に深甚な興味をもつだけである。


有能は何をしでかすか分らない。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:44:12.78:sQEBcB1Q

私はしばしばひとを当人と他人に分ける。
そしてこの世はその当人にみちみちたところだと見わたす。
イギリス人は自分の国の小学生に、わがイギリスが世界中に植民地を持ったのは、
南アフリカでは首長に懇望されたからであり、エジプトでは王の苦しい財政を助けるためであり、
インドではインド人の幸福を願ったためであると教えているという。

あまりのことに中国人も日本人も笑うが、その中国人は尖閣列島から
石油が出ると聞くと、すぐこの島々は中国領だと言いだす。
わが外務官僚はこのとき直ちに駁して尖閣列島は沖縄に属し沖縄はわが国に属すと言った。
日本の利益を代表する弁論である。ところがわが国の大新聞は中国に遠慮して、
その日もあくる日も沈黙して、十何日が何十日かたってから、ようやくわが国の領土だと社説で駁した。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:44:32.35:sQEBcB1Q

あなた四十にもなって、ほんとうに男がほしくないの?と辻元清美に迫ったのは瀬戸内寂聴で
(「婦人公論」九月二十二日号)、辻元は言葉をにごしていた。
瀬戸内は辻元が袋だたきにされているのを見かねて、
話なら聞いてやるからいつでもおいでと言ってくれたので来たのである。

瀬戸内はその昔デビューした当時、女であることを売り物にしたといじめられた。
女にも当然性欲があること男と同じである。一人ならず何人とでも恋愛すると昂然といったのだろう。
再起できないまでにたたかれたのによく耐え、婦人の支持を得て次第に人気作家になった。

むかし身分ある老女に、女はいつまで女かと問うたら
桐の火桶を火箸でゆるりとかき回しながら、灰になるまでと答えたという。
平林たい子が亭主に逃げられたとき慰める女だちの手をふり切って、
この年でもう一度男ができると思うかと悲痛な声で叫んだと聞いた。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:44:52.02:sQEBcB1Q

わが選挙権は税金(初め十五円のち三円)以上納めた成年男子にしかなかった。
税金と選挙権とは関係ない。成人したら自動的に選挙権あるべしち騒いで
制限選挙を撤廃し普通にせよと大正末年にめでたく成功したのはいいが、
婦人参政権を忘れていた。婦人もそんなものほしがらなかった。

かりに制限選挙のとき有権者は八百万人しかいなかったとせよ。それだけで沢山だ。
凡そ人間は汚濁ばかりの集団だとしても、稀には国益第一のものもいる。
良心あるものもまじっているに違いない。貧乏人代表がいないと仰有るならその代表何百人かをまぜるがいい。
ただ有権者が二倍になれば腐敗は十倍になる。

だから制限選挙でいいのだ、ギリシャ人は一定の税金を納め、
いったん緩急あれば武器をとってポリスを守る意志と能力のある壮丁にしか選挙権を与えなかった。
老いれば選挙権は失う。これが制限選挙の模範である。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:45:09.88:sQEBcB1Q

日清日露の戦役まで侵略戦争だと支那人が言うのは勝手だが、日本人が言うのは不自然である。
それなら当人ではない。他人である。
当人というものは自分の利益とみれば沖縄県石垣の尖閣諸島でさえ自国領だと言いはるものである。
それが健康な個人であり国家である。わが家であり、わが社である。

故にと健康というものはイヤなものである。
けれどもおお、個人も法人も国家も健康でなければならないのである。
わが国のごとく他人が言いはることを先回りして言って良心的だと思う国家は、
怪しいかな他国に侮られるのである。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:45:31.19:sQEBcB1Q

芸人の代表は力士だと私は見ている。
相撲とりは、幕下から十両、さらに関取と日の出の勢いで出世するから、贔屓が何十人もつくのである。
勝ち相撲のあとは座敷がかかる、着かえてかけつけ大杯をぐっと呑みほす、
祝儀を頂いてから次から次へと座敷をつとめる。最後の座敷には芸者が待っている。

関取は芸者に買われるのである。
芸者はいやな客の機嫌気褄をとって、そのうさ晴らしに役者買いをするのである。
橘屋のいろなら買いたいという旦那がつくのである。
大阪では白粉ちんこ、砂ちんこ、扇子ちんこといった。
役者買いは歌舞伎役者が第一、二の次は関取、噺家、講釈師はげてもの買いだといった

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:45:51.17:sQEBcB1Q

戦後といっても昭和三十年代までは戦前と同じである。
すべて石油によって変わったと思えば早分かりである。
三井三池の大ストライキ(昭和三十四年)は石炭が石油に変わったということで、
石炭は高いが石油はただ同然で、その石油を採用することによってわが高度成長は成ったのである。

したがって三井三池の血を血で洗うストライキは無益だったのである。
失業者の救済策だけ講じればよかったのである。このときマスコミが果した役割を思い出してみるといい。
一大決戦みたいなことを書き、負けるに決まった戦さを勝った勝ったと書くこと戦時中のようだった。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:46:18.78:sQEBcB1Q

新聞は常に野党的である。これは旧幕臣で才あるものが新聞をおこしたから自然である。
新聞の反体制の根は遠くここにある。反政府でなければ「御用新聞」と同業にも読者にも見放された。
徳富蘇峰の国民新聞は日露戦争でわが国はすでに弾薬も兵糧も尽きている。この講和条約は渡りに舟であるから
結べと書いて、勝った勝ったと浮かれている読者の激昂にあって焼打ちされた。
社員は畳を盾に抜刀して応戦したと伝えられる。当時一流の新聞は徳富と同じ情報を得ていた。
講和やむなしと思いながら暴徒を恐れて徳富を見殺しにした。
国民新聞は御用新聞と言われて部数は激減して他は激増した。

新聞ははじめ薩長の藩閥政治反対の論陣を張った。薩長政府が去って政党政治に移ると、
今度は政党の汚職を連日あばいて政治家を「財閥の走狗、利権の亡者」と糾弾した。
それをまにうけた青年将校が浜口(雄幸)を犬養(毅)を倒すと、
テロはいけないがその憂国の至情は諒とするとかばって、軍部独裁への端を開いた。
汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼすのである。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:46:32.52:sQEBcB1Q

五・一五、二・二六両事件の青年将校は、まじめと正義の権化だった。
話せばわかるまあ坐れと犬養毅は言ったが、問答は無用だ撃てと命じてなお正義だった。

まじめということはよいことだと思われているが、実は悪いことなのだ。
まじめと正義は仲良だ、したがって正義も悪いことなのだ。人は何より金を欲すつというが、
実はもっと正義を欲する。大好きな正義!正義は潔白の仲間だ、そして潔白は残念なのだ。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:47:24.66:sQEBcB1Q

来世は男に生まれたいかと女に問うと、戦前はみんな男に生まれたいと答えた。
「人生婦人の身となることなかれ、百年の苦楽他人(夫)による」と唐代の詩人はうたったから、
千何百年も前からそうだったのだろう。女はソンで男はトクだと思っていたが、戦後は反対になった。
来世も女に生まれたいと答える女がふえたが、今は十人中九人までは再び女に生まれたいと答える。
どうしてと聞いても「どうしても」と言って要領を得ない。
稀代の美男に生まれて慕いよる娘を人妻を、片はしから犯したらさぞよかろうと言っても、
やはり女のほうがいいと笑って承知しない。

まれに一年間だけなら男に生まれてもよいがそれ以上はいや、もとの女に返りたいという娘がある。
これはまだ男を知らぬ女だ。男を知った女に問うと男は哀れだからと言う。
たいてい年増で、どこが哀れだと問つめてもそれ以上は答えない。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:47:50.11:sQEBcB1Q

自分がその席に坐ったら必ずとるワイロを、坐れなかったばっかりに鋭く追及するのが正義か、
さすがに食傷してこのごろは読んでもうわの空になった。そしたらあろうことか検察官の頭株が汚職した。
そもそも検察を正義のかたまりだと思うのは迷信ではないのか。外務官僚その他と友でないのか。


痛烈というのは自分のことは棚にあげ、他を論難攻撃することである。
辻元清美女史は鈴木宗男議員を追いつめて、痛烈だったという。
(中略)今度は自分の政策秘書の給金の猫ババが露呈して、弁明も出来なかったという。
痛烈の正体をこれほど短時間に見ながら、なお人は痛烈が大好きなのである。


今はノンポリばかりである。新聞記事をファイルしておけと命じても脱落が多い、
朱でしるしをつけたところが貼ってないと言ったら、
この仕事はぼくには向きません向く人にやらせてください、ぼくには他の仕事を。
これまた言うべき言葉の用意がないので黙って、あるなら教えてくれ。ただしごくごく手短に


電通世界一に便乗して群小代理店も、
運搬以外の仕事がないのに電通が一流になったので自分も一流になったと誤解する。
それは幹部がむかし賤業だったのをかくすために誤ったプライドを植えつけた結果である。
教育しなおすことが出来ないことは電車内で行儀の悪い子を教育することが出来ないことに似ている

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:51:56.41:sQEBcB1Q

人の患いは好んで人の師となるに在りとシナの賢人が言っている。
人生教師になるなかれと私は教師の口もとを見て思うことがしばしばある。


旧幕のころは〜遣米使節木村摂津守、村垣淡路守の日誌をのちに読んで知った。
異人に伍してよく自己を失わず摂津守のごときは頭のてっぺんから足のつまさきまで貴人だと、
かの地の新聞に書かれた。「草の葉」の詩人ホイットマンは日本使節をたたえる詩を書いた。


論より証拠というのは昔のことで、今は証拠より論の時代だとは何度も言った。
論じれば証拠なんかどうにでもなる。


「今も昔もマッチポンプ」煙があがる、火がないはずがないと記者は必ず言う。
然り煙があがる、たとい自分がつけた火でも。


一流だろうが二流だろうがサラ金はサラ金で、
銀行がこれに貸すならその一味であることを白状するようなものである。


鹿を追う猟師山を見ずといって、税史は税だけを追って他を見ない。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:52:24.01:sQEBcB1Q

大正デモクラシーというのはブルーカラーを低く見た時代で、
商人をバカにしてホワイトカラーを高くみた。
これは今も続いている。そろばんの動きを教えないのがいい学校だなんてその極みである。


社員でさえ読まない本 社史


駅のそばの丸井はもとは月賦屋といわれてさげすまれていた。
中野の店の二階の天井は昭和二十年代にぬけおちた。朽ちていたのである。
それがクレジットと称して一躍恥ずべきものでなくなった。ネーミングにはこれだけの力がある。


オカネ ガ アリマスというコラムを書いたことがある。
わが国の教育は維新で零落した士族の失地回復運動で、
東大さえ出ていれば十人の、百人の、千人の支配者になれると士族の子弟は一家をあげて、
東大をめざすこと今日の如くだった。武士は金銭を賤しむ風がある。
したがって金銭の教育をしない。


ノンポリがふえて日の丸と君が代騒ぎは来年は減るだろうと私は思わない。
あれは天皇制打倒の最後の砦である。死守するだろう。
死守したからといって公立学校ではクビにできない。それを承知の上での死守である。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:52:46.75:sQEBcB1Q

「神州清潔の民」という言葉なら、私は子供のときから知っていた。
してみれば西洋人は不潔の民なのかとけげんに思った。
戦国乱世のころわが国に布教に来たフロイス以下の宣教師は、
日本人の入浴好きに驚き、街路に塵ひとつとどめないのに驚き、
皆々巧みに箸をつかって食事するのに驚いた。


ロケーションをしてだれに監督させるか、それにいくら払ったらいいか見当がつかないから、
いっさいを電通または博報堂にまかせる。三千万円のCFならそれなりの見積がでる。
コピーライターだのスタイルストだの髪結いだのはこの見積のなかにもぐりこんだから、
大金がとれるようになったのである。


味の素や三越のような大スポンサーには食わせる飲ませる握らせるサービスをして引き合ったのは
金額が大きいのと手数料の大半が外交のものになって、
会社にはっぽっちりしか納めないですんだからで、これを大外交といった。
それなら大外交は金持かというと、飲む打つ買うのごろつきで堅気ではなかった。


昭和三十年までの広告界は戦前とほぼ同じだった。今では日本一の大読売新聞だが、
当時は広告がなくて無断掲載や再掲載をすることしばしばだった。
無断掲載というのは朝日または毎日に出した広告を黙って読売にのせるのである。
空白のまま出すわけにはいかないから許可なくして載せるから無断掲載という

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:53:23.91:sQEBcB1Q

多く雑誌を出していれば松下グループの広告だけで毎月一億や二億にはなる。
テレビラジオならもっと莫大になる。それを総引き揚げするぞと言われたら松下の批評はできなくなる。
私は浅薄な正義は嫌いだが、こんな脅迫に屈するのはもっと嫌いだから今これを書く気になったのである。


花森安治は耳で聞いて分かる言葉を使え、全部ひら仮名で書いてみて、そのままで分かる言葉を使え。
いい文章を暗記せよ。写せ。英和辞典に出ている言葉は日本語だと思うなと叱咤したという。
そっくりそのまま新聞記事の批評である。テレビのコピーの批評である。


日本人はいつからニセ日本人になったか、私は怪しんで少年のころからじっと見守っていた。
昭和初年から日本の知識人はわが国を、この国と書くようになった。
この国あの国と書けば書き手とわが国の間に距離が生じる、ははあ自分は西洋人のつもりなんだな。


人はいつまで無実か(露見するまで)と私は書いた事がある。我ながら気に入っている。
外務省の何とか室長は長いこと室長のままでいて、新聞にその名を書かれなかった。
ひとたび逮捕されると実名をかかれたが、予算が余ると一本何万円もするワインを買って消化したという。


朝日新聞は重信房子を評して、いまだに革命ごっこの幻想を抱き続けて、ヒロインの役を演じているが哀れだと書いた。
この半世紀社会主義を支持した危険な火遊びに終止符を打って
商業主義の権化である正体をあらわしたが、若くして洗脳された思想は去らない。
なお外務省、文部省その他の省庁に新聞社のデスクにその申し子はいる。
水に落ちた犬を打てと故人は言っている。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:54:05.71:sQEBcB1Q

新聞は、ことに朝日新聞は終始社会主義の味方だった。日教組を手なずけたのは大成功だった。
入試試験は朝日から出るぞとおどして部数をふやした。国鉄民営化にも反対した。


動労は国民に見放されたのになお千葉動労だけでもゼネストはできる、全国の動労に千葉動労の同志がいる、
その一人が一本ずつ犬くぎを抜けば、即ちゼネストだと豪語したが、
さすがに民心は離れたと見たのだろう新聞は全く書かなくなった。
報道がなければその言は存在しない。


新聞は近く日教組を見捨てる。その兆しはすでに投書欄にあらわれているとはいつぞや書いた。
日の丸君が代騒ぎは天皇制打倒の最後の砦だから組合は死守し新聞は味方したのである。


社会主義革命は成就すると同志を殺す。スターリンはラデック、ブハーリン、トロツキイを殺した。
永田洋子は革命が成就しないうちに同志を一人一人殺した。


戦後アメリカ一辺倒になった与党に新聞は反対して、ソ連中国にべったりになって、
国民に独立の気概を失わせた。社会主義には正義がある、資本主義にはない。
若者は正義に魅せられる。労働組合は悉く左傾した。
ソ連と中国が一枚岩の間はよかったが、不仲になるとわが社会主義も分裂した。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:54:28.85:sQEBcB1Q

60年安保のたぐいはわが国の独立運動ではなかった。ソ連または中国の属国になって、
宗主国から首相に任命されて、にこにこして組閣する写真を見たような気がする、
どうしてこんな事になったか。日本人のすべては日米戦争なんかのぞんでいなかったからだ、
あの時我らはすでに「ニセ毛唐」だったのだ。


キャンペーンと称して正義と良心を読者に強い、賛成して共に言うならよし、
なお言わないと読者は読者を村八分にした。書き手と読み手はぐるなのである。


私が正義をほとんど憎むのは、自分のことを棚にあげて初めて正義だからである。
戦前は修身が説かれた。戦後は修身は追放された。けれども新聞の「天声人語」のたぐいは、
自分が決して実行しない正義を説いて好評を博した。


天が下に新しきことなしと古人は言った。この世の中にニュースはないと私は言う。
江戸の町人は浮世のことは笑うよりほかないと、世間を「茶」にした。
天下国家を論じるのをヤボとした。私も町人のまねをして天下国家を論じない


日本は独立国ではない、米国の属国だと言うとまじめ人間は驚く。
五十年来独立国だとわが国自身にあざむかれ、信じてきた事を覆されたのが何より不快なのである。


ソ連とアメリカ、北朝鮮と韓国、イデオロギイの違う国同士の間に話しあいはできないと言うと、
男は承知しても女はしない。だから婦人に選挙権を与えたのは誤りだと言うと立腹する。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:55:05.61:sQEBcB1Q

工場や機械があればそれをかたに銀行は金を貸す。
プランには影も形もないから戦前の銀行は出版には全く貸さなかった。当然である。
戦後貸すようになったのは銀行の堕落だとは前に言った。出版と印刷(製本も)の違いを、
ひと口で言うと右の通りである。何事ごとも複雑に考えないほうがいい。


マスコミが印刷製本を一段下に見るのは奇怪だと、私は昔から不承知でこの世の中で
全く論じられないものの一つに印刷業と印刷術があると書いた。
(中略)出版と印刷の違いを、ひと口で言うと印刷には工場がある、機械がある、
出版には何もない。机と電話とプランがありさえすば〜出版たちどころに成る。


旧幕のころ三代目澤村田之助が脱疽を患ったのを手術して名高いヘボン博士は、
本当はヘップバーンHepburnであるが、耳にはへボーン、さらにはヘボンと聞える。
ヘボン式ローマ字はいまだにヘボンのままである。


黒岩涙香の四男菊郎は明治四十三年生まれ、昭和四十年代までの父兄は明治生まれがまだいた。
それが大正生まれになり、昭和生まれになる過程を履歴書で見た。


親の職業はもう参考にならないことはこのとき知った。質屋の娘だと聴いて、
質屋なら人情の機微をいくらか知るだろうと思ったら案に相違した。
娘を大学へやるほどの親だから商売のことを知らしめない。これは提灯屋のときも同じだった。
大学で提灯屋なんてかっこいいと珍しがられて自慢である。


学研は小学館のまねして戦後デビューした。小学館が書店売りなら学研は学校売りで
小学校の先生にまとめて買ってもらって成功した。私が学研の名を知ったのは
免状を出したことによってである。戦中戦後の免状は見られたものではなかった。
あれには本来大判の局紙が用いられた。それでこそ権威があった。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:55:23.33:sQEBcB1Q

配給のキリンビールのラベルが墨一色になったのを見て、この戦争も終わりだなと思ったことは以前書いた。


「文章は経国の大業、不朽の盛時」という言葉がある。このごろ絶えて言わなくなったが、昔はよく言った。
文章は不滅であとまで残るというほどのことだから、恥ずかしくて言わなくなったのである。
文章は俗論に反することを述べるものだといえばお分かりだろう。


唐突だが戦前は職業婦人といった。どういうわけか電話の交換手は明治の昔から娘だった。
百貨店の売子、銀行の窓口嬢、昭和になってからはバス・ガールがあった。
いずれも志願者が多く、それをいいことに薄給だった。ただ高給をとったのは派出看護婦で、
一等二等三等があって、一等は昭和初年住み込みで三円五十銭とった。
専門職だから上膳据膳で家事は一切しなかった。のちに内田百閧ェ陸軍士官学校、
海軍機関学校さらに法政大学の教授をしながら高利貸と手を切れなかったのは
不思議でならなかったが(略)

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:55:54.82:sQEBcB1Q

新時代の堕落は、旧時代の堕落に負うところが多い。


犬猫でさえ人類よりましである。第一彼らは銭を持たない、従って売淫しない、戦争しない。


空腹と空腹感は、本来別物だそうだ。


青少年のくせに、何らかの反逆と革新の気概がなく、テレビにうつつをぬかすなら、フヌケである。


新薬の出現によって、百年このかた人は死ななくなった。ほんとは死ぬべき人が、生きてこの世を歩いている。


経験すれば人は利口になるというのは、迷信ではないのか。人は経験によって何かを増したろうか。


マジメ人間というものは、自分のことは棚にあげ、正論を吐くものである。


禁じられた遊びを遊んだことのない子は、動物としての感覚を欠く。


人は分って自分に不都合なことなら、断じて分ろうとしないものだ。


八百屋が若い衆を社員、おかみさんを専務と、本気で呼んだらおかしかろう。


実社会は互いに矛盾し、複雑を極めている。それは他人を見るより自分を見れば分る。
自己の内奥をのぞいてみれば、良心的だの純潔だのと言える道理がない。
-

人はついに自ら見て、自ら考える存在ではないのか、ないのであると、自問自答して、
私は信じまいと欲して、信じざるを得なくて、あきらめかけているのである。


何ごとによらず、この目下大流行のものならうろんである。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 20:56:14.84:sQEBcB1Q

俗に自分のことは他人の目で見よというが、いくら他人になっても、他人もまた人である。


居ながら見られるのは便利だが、病人じゃあるまいし、映画や芝居くらい見物に出かけてはどうか。


自動車にもとづいた未来の都市計画案は、私には荒涼たる無人の廃墟に見えます。


その末端にあるカーをクーラーをテレビを享楽して、てっぺんの原爆だけ許すまじと
歌っても、そうは問屋がおろさぬと言ったことがある。


いくら世の中が変わっても、遊びは自分の金でするものである。


我々は世間が許す涙しか流さない。世間が許す笑いしか笑わない。
-

人前で立派なことを言う人なら、たいていうそつきである。


印刷された言葉なら、まずたいていは眉つばだと、一度は疑ってかかるがいい。


この世は問答無用の些事から成っている。


歌は自らうたわれることを欲するのに、うたえば二重三重に金をとって、
なお不足で五十年にのばすとは図々しい。


その使いわけが面倒だというなら、かのフランスを見よ、
国語を大切にすること、わが国の比ではないと、事ごとに感服するふりなんぞしないがいい。


あれほど惜しんだ命、また魂とはついに何か。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:20:00.48:sQEBcB1Q

大げさに言えば、このまずはめでたいの、まずはのなかに、千万無量の思いがこもっている


「春秋に義戦なし」と古人は言ったが、この世の中にニュースはないと、ながめて私は
楽しまないのである。


その席にすわらなかった、あるいはすわれなかったばかりに吐く正論を、私は謹聴しない。


おめず臆せず自分の見たところを言うものは、ばかでなければ勇気あるものである。


書評は多く八百長だから、まにうけるとびっくりすることがある。


明治末年以来、ずいぶん利の全盛時代が続いたから今度は義が争われる番かもしれない。


青少年の美的センスが堕落するということは、当代のセンスそのものが堕落するということである。


むかしは軍と官が言うことを禁じたが、今は誰が禁じるのでもない、
あたりをうかがってみずから禁じるのである。


むかし映画は大作でもないものを大作と言ったから、すこし大作のときは困って超大作、
もうすこし大作のときは超弩級と言って言葉の信用をおとした。


社員は制裁をうけるどころかエリート中のエリートである。


原爆許すまじという。何という空虚な題目だろう。


自分の職業の「分」を守って、他の仕事に手を出さないのは、昔はいいことだったが、
今はそうでなくなった。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:20:28.33:sQEBcB1Q

事故を未然に防ぐ親切から作ったと、この悪意は親切を装うほどの悪意である。


女たちは男たちの上品が、口さきだけなのを知っている。


何の目的も学問もないものが、海外に遊んでも得るところはない。大仕掛けな「はとバス」に
乗ったようなもので、故に私は海外に旅しない。


生れるのが自然なら死ぬのもまた自然なのに、こんなに死ににくくなった時代はない。


一流だろうが二流だろうがサラ金は、サラ金で、
銀行がこれに貸すならその一味であることを白状するようなものである。


小なりといえども自動販売機は工業デザインの粋で、それが人の味覚を左右するとは
たぶん発明者の考えなかったことだろうが、大げさにいえばまあ文化の危機である。


男と女の交際ままならない時代に、遊郭を一大社交場にしたのはすぐれた知恵であり文化である。


字句はひかえ目のほうがショックはそれらしく伝わる。


三十年も同じことをしていれば、すこしはうまくなるだろう。


男の子なら端午の節句、女の子なら雛の節句にまとめて祝うのはいい習慣である。


鹿を追う猟師山を見ずといって、税史は税だけを追って他を見ない。


煙があがる、火がないはずがないと記者は必ず言う。然り煙があがる、たとい自分がつけた火でも。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:23:36.83:sQEBcB1Q

論より証拠というのは昔のことで、今は証拠より論の時代だとは何度も言った。
論じれば証拠なんかどうにでもなる。


社員がかけつけるのは見舞のためではない。払わぬ理由をさがすためである。


いくらいいと言われてもキチガイじゃあるまいし、
新聞に求められて原稿料をもらってその紙上に新聞の悪口を書けるものではない。


ひとの懐を勘定して羨むのはいやしむべきことだが、人は本来いやしい存在である。


社会主義国にせよ資本主義国にせよ修身のない国はないのに、ひとりわが国にはない。


新聞が八つざきと言えば同じく言い、冤罪だと言えば同じく言うのは別人ではない。
全く同一の人物で最低の者どもだが、この世は最低の者どもの天下である。


情報の時代というのは情報があり余って、並のひとなら途方にくれる時代ではなかろうか。


わが情報はいくらあっても肝心なことは書かない。それをかいつまんで言うのが
ジャーナリストの務めなのに、言ったためしがない。


凡百のなぜを承知した上でのなぜが真のなぜなのである。


一日の苦労は一日で足りるのである。一日が充実していればそれだけでいいのである。


前にも言ったと思うが、何より自分の国を陰に陽に悪くいう教科書ならよくないにきまっている。


才能は天賦だというと絶望するものがあるから、才能は根気だとか努力だとかいって慰めるのである。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:23:57.05:sQEBcB1Q

私たちが預金をそのままにしておくのは、稼業にはげんだほうがもし成功すればなまじな
利殖よりはるか有利だからである。それにまっ当だからである。


父母が生きているかぎり子と孫は歓迎されるが死んだらされない。


今年の魚が毒なら昨年の魚も毒だろう来年の魚も毒に違いない、魚食うべしいくらでもと
私が書いたら婦人たちはとびかかろうとしたが、そのうちそっぽを向くようになった。


ことに正義は自分にあって相手にないと思うと居丈高になる。


反対した幹部はいまその不明を恥じているかというと、
やめさせられはしたものの関連会社に天下って平気の平左である。


日経新聞のような一流新聞が家庭婦人にまでマネーゲームをすすめるとは狂ったかと
書いたら、なにあれはもともと株屋の新聞だよといわれた。


銀行が高利貸と区別されるのはモラルであるという点だけである。


つい戦前まで人前で脚を出し尻を出すくらいなら死ぬと言っていた女たちが、今は胸を出し脚を開く。


本も雑誌も誰も頼まないのに作っているのである。返されても仕方がないのである。


何より日本人は金持だ。しかもまったく無防備だ。
これを襲わないでだれを襲うのかと一朝彼らが目ざめたらことである。


男女を問わず人は衆をたのめば何でもする、何でも言う。一人では何もできない。


今の栄耀栄華は「一炊の夢」だと知っているせいかもしれない。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:24:54.90:sQEBcB1Q

自分のよく知ることを全く知らない人に知らせることを、難なく出来ると思う人は絶対に出来ない人である。


世間には笑われておぼえることが山ほどあるのである。


いまの私たちの老後の諸問題は昔はみな孝が始末していたものである。


狼に育てられた子供に似て言葉はあとから教えても身につかない。


短くする発想がないのはけげんである。長いばかりが能ではないぞ。


とらぬ狸の皮算用と承知の上で皮算用をして、見物も期待したふりをしてよくもまあ倦きも倦かれもしないものだ。
「「金」でなければメダルじゃない」より


不良銀行をつぶしたらそれが波及して優良までつぶれる、つぶれたら大衆の預金はふいになる、
それを守るために銀行を助けるのだと、大蔵省はこのごに及んでもなお預金者に恩を着せるのである。


政治家が国を誤るのは俗受けをねらってパフォーマンスをやる時に多い。


横文字や片カナ語がいけないのはこれが全盛をきわめると、他がことごとく死にたえるからである。


見ない相手にかいつまんで話して聞かせ、共に興ずるには多少の訓練がいる。
-

自分には大事な宝物かもしれないが他人の目にはただのお多福である。


古人が隠蔽したのはするだけのわけがあったのである。


コクがあるのにキレがあるなんて怪しい日本語を一ビール会社がひろめるのは恐れを知らない仕業である。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:25:28.13:sQEBcB1Q

新しい本は古い本を読むのを邪魔するために出る、
読むべき本があるとすればそれは古典で、十冊か二十冊である。


再販問題で本も雑誌も売れなくなる、文化の危機だと騒いでいるが、こんなものなくなって何の危機か。


戦前は金さえあればどんなお洒落でもできると貧乏人は思ったが、
それがとんだまちがいだということが、うそかまことか一億総中流になって分った。


「とかくこの世はダメとムダ」と私は見ているものだからこんなこと位で怒りはしない。浮世の
ことは笑うよりほかないと笑うだけである。


あらゆる不祥事にかかわらず銀行は平気である。
預金の利息をただ同然にしたからそのぶんまるごと利益になった。


祖国というのは「言葉」だとシオランは言っている。
私は理解を得る手がかりがなくてほとんど途方にくれている。


真の馬鹿はいかなる弁舌をもってしても説得することはできない。
孔子さまもただ上知と下愚は移らずと仰有った。


禽獣の親は仔が一人前になるまでは実によく面倒をみるが、一人前になるとあかの他人である、
それが自然で孝は自然ではない、教育なのである。


天が下に新しきものなしと洋の東西を問わず賢人は言っている。


金銭というものは清く正しいものではない。邪悪な暗いものだから株屋はあっていい。
ただそれには相応の差別があるべきだ。


ベレエ帽をかぶってアンカットのフランス語の詩集を携えて、
マイカーに婦女子を誘いいれて次々と殺した大久保清じゃあるまいし、
もしそれをかぶれば詩人にみえるなら詩人はベレエ帽をかぶらない。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:26:27.13:sQEBcB1Q

我々はある国に生れたのではない、ある国語のなかに生れたのだ、祖国とは国語だ、国語
以外の何ものでもないというシオランの言葉を私は固く信じるものである。


タダは客と芸人とドラマを限りなく堕落させる。


漱石崇拝に抗して退屈が予想される長編を読むことがいかに苦痛かを書くのは勇気のいることである。敵は幾万である。


私は全くの死語は用いない、半死半生ではあるが、いま使えば息ふき返す言葉なら勇んで
用いる。抵抗である。言葉は五百年千年の歴史あるものは過去を背負っている。


かいつまんで言え、かいつまんで。


(破滅が来るまで)ひとはその日まで枕を高くして寝ている存在であることロスやニューヨークの市民に異ならない。


私は文語文に返れといっているのではない。そんなことはできはしない。ただ文語にあって
口語にないものは何々ぞと数えたのである。漢字と漢語は自然に減る。ただ半死半生の
言葉、今なら蘇生させることができる言葉をなぜ蘇生させないかと言っているのである。


マイコンのたぐいは操作すれども理解はせずで、子供ばかりでなく、大人も野蛮人に返ったのである。


本を読むことは死んだ人と話をすることで、私は本によって大ぜいではないが、何人かの故人を知った。


俗に猫に小判というが、三歳の童子は猫に似て、小判をありがたく思わない。
小判より声をかけてくれる人、かまってくれる人のほうを喜ぶ。
そして人の知能は多く三歳を越えないと、知能を調べる学者は言っている。


誤解を恐れないでいえば、犬と子供と女はよく似た存在である。それならどうして男も似た存在でないことがあろう。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:27:09.32:sQEBcB1Q

我々は大ぜいが言うことを、共に言う存在である。
この世の中は、自分で考える力のあるひと握りの人と、
自分では考える力がなくて、すべて他人に考えてもらう大ぜいの人から成っている。


人気さえあれば天から降ってくる芸人の十万円と、
堅気の月給十万円は、同じ十万円ではあっても、全く別ものである。


所詮この世は生きている人の世の中である。


わが家にピアノがあって、隣家になくて、はじめて豊かなのである。


記事はまじめくさって、たわけたことを書く。
広告は割引いて読むからいいが、記事は額面通り読むからいけないのである。


戦前は陸海空の強制によって、書かざるを得なかったというが、今はだれの強制によるのだろう。


男は十年二十年働いて、保険金のご厄介にならないのに、
半年や一年しか働かない娘たちが、むやみにほしがるのは怪しい情熱である。


だから私はそば屋でそばを食べて、そのつど受取をもらう屈辱に、私たちは値いすると思うのである。


老人が老人らしく見えないのは、たいてい衣装のためで、
内部より外部のせいだとわかったのはめでたいが、さりとて男が今さら和服を着るわけにはいかない。


運を天にまかせたといえば聞こえがいいが、実は私たちは他の哺乳類と共に理解しないのである。


原則として、大ぜいが異口同音にいうことなら、信じなくていいことだと私は思っている。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:27:40.13:sQEBcB1Q

用もないのに人は遠くへ行かない。
パリの住民でエッフェル塔へのぼったことのないひとはいくらでもいる。


私自身がすすめられてもしないだろうことを、すすめても仕方がない。


町で「合鍵三分でつくります」という看板を見る。
あれを見ると「四分目には泥棒にはいります」と言いたくなると笑った建築家がいた。


物くれる人はよい人だと古人は言っている。


以前は私たちの胸の中には、堪忍袋という袋があって、それには緒がついていて、めったに
切れなかったが、このごろはすぐ切れるようになったという。


寄せては返す波の音は自然の繰返しだから、慣れれば何でもなくなる。


自分の国の言語を、文章を、こんなに軽んじる国民は珍しい。世界中どこにもない。


本というものは、自分で買うものである。いくら良書でも、読めと与えられたら、薬くさくなる。


昨今の本はたいていこのリズムに欠くから、読むに難渋する。


給金は現金正貨で支払われるから、堅気の会社員とその妻子は、今でも手形を知らない。


治まる御代という言葉があるが、治まる御代というのは、
だれも憲法のことなど口にしない御代のことである。


私がここで言いたいのは、わが税制は税をとりたいばかりに、
何百年何千年来のモラルを破壊したということです。
たとえば、借りたものを返さないかぎり利益は生じない、倹約は徳だというがごときモラルをこわしました。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:28:17.30:sQEBcB1Q

いまそれが美しいのなら五十年前百年前も美しかったはずです。
当時それを発見しないで、いまごろ発見したのを私は黒人の代わりに不快に思っているのです。


スナックのマスターやそこで知り合った麻雀友だちは、やはり友ではありません。


家庭教師をして何か得るところがあったかと問うと、
希に「家庭教師なんかするものじゃない、ということが分った」と答えるものがあります。


人は獅子や虎を猛獣と呼んで恐れますが、なに彼らは腹がいっぱいなら何もとって食いはしません。


欲ばれば出来るが欲ばらないと出来ないことをソ連人は気がつくのが遅いと、
それを見ていた中国人は気がついたのです。


自分は純真で無垢ですべて相手が悪いなんて、こんな好都合なことはありませんが、
そんなことはこの世にないことです。


私はただ自分の金なら惜しんで、他人の金なら湯水のように
使う私たちの料簡に深甚な興味をもつだけである。


有能は何をしでかすか分らない。


完璧を目ざしていつも完璧だから、
ひょっとしたらしくじりはしまいかと手に汗をにぎるのである。


哲学が読者を失ったのはにせの難解のせいである。


二流の名人は時代と妥協するが、一流の名人は孤絶するという。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:28:53.90:sQEBcB1Q

改まらないものには改まらない十分なわけがある。


物が盛んなときは衰えるときである。


人は言論の是非より、それを言う人数の多寡に左右される。


千万人といえどもわれ往かんという言葉がある。
自分で考えて正しければ、相手がたとえ千万人でも、自分が一人でも屈しないと訳されて、
今も時々用いられるが、千万人も往くなら俺も往こうと訳すのが本当である。


大ぜいが異口同音にいうことなら信じなくてもいいことだ。


歳月は勝手にきて勝手に去る


事典中に「木口小平」を掲げても軍国主義にはならない。
削除しても軍国主義を追放したことにはならない。
       
山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:29:37.95:sQEBcB1Q

言葉というのは電光のように通じるもので、それは聞く方がその言葉を待っているからである


人は分って自分に不都合なことなら、断じて分ろうとしない。


明治の昔の貧乏と、今日のそれとは質的に相違したもので、
電気じかけの貧乏こそ真の貧乏だと、仔細あって私は信じている


高度成長はラクして月給をたくさんくれる仕事をよい仕事だと若者たちに思わせました。


私はこの世は、むだから成っているとみている。
そもそも私が生をうけ、こんにちまで生きてきたのは、むだそのものだとみている。
私はむだに終始して、いまだにむだ中に埋没している。どうして区々たるむだを争おうか。


事実があるから報道があるのではない。報道があるから事実があるのである。


善良というのものはたまらぬものだ。危険なものだ。殺せといえば、殺すものだ


正邪美醜、その双方を兼ねて初めてひとなんだと思うんです。


実を言えば、人が傷つかないところで傷つくのは、才能の一種なのである。


私は、正直者は馬鹿をみるという言葉がきらいである。ほとんど憎んでいる。
まるで自分は正直そのものだと言わぬばかりである。この言葉には、自分は被害者で潔白だという響きがある。
悪は自分の外部にあって、内部にないという自信がある。


ほめる言葉の多少が文明の尺度なら、憎まれ口の多少も同じく文明の尺度である。


子供は大人がみくびるほど鈍くはない。彼らは大人が何を欲するか知っている。


よくおぼえさせるには、分らないことを一つ二つころがしておくほうがいい。

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:29:52.35:sQEBcB1Q

(嫉妬は)磐石のように存在している。だからその存在は認めなければならない。
認めると、それはそれなりの用をしていると分かるのである。


そこにあるものは目にはいるが、ないものは目にはいらない。したがって、そこにないものに私は注目する。


私は人生に対して「当人」であるより「他人」である。見物人である。
だから当人には見えないものが、時々見えることがある。


私の書くものを進んで読んでしばしば笑う婦人なら、きっと頭のいいひとだろうと勝手ながら私は決めている。


しゃれのわかる人としゃれを言う人は別人で、わかる人が十人いても言う人は一人の見当で、
そして言う人が二人いないと応酬はできないから、しゃれは急速に滅びたのである。


話は短いにかぎる。短くてよく分ると、聞くものは自分が頭がいいと思って喜んでくれる。


風邪は生きものだからなまじ治そうとしないほうがいい。
むしろ促進剤を開発して早くクライマックスに達しさせ退散させるにしくはない。売り出せ風邪の増長薬。


私は人生は些事から成ると見ている。些事にしか関心がない。
些事を通して大事に至るよりほか、私は大事に至りようを知らないのである。


私はもういつ死んでもいいのである。それは覚悟なんてものではない。いっそ自然なのである。
その日まで私のすることといえば、死ぬまでの暇つぶしである。


ワイロは浮き世の潤滑油である。
もらいっこない人は自動的に正義漢になるが、一度でももらってごらん、人間というものが分かる。
古往今来正義の時代は文化を生まなかった。
『文化は腐敗の時代に生まれた』と昔,渡部昇一は言った。卓見である


タバコの害についてこのごろ威丈高に言うものが増えたのは不愉快である。
いまタバコの害を言うものは、以前言わなかったものである。
いま言う害は全部以前からあったものである。
それなら少しはそのころ言うがいい。
当時何も言わないで、いま声高にいうのは便乗である。
人は便乗に際して言うときは声を大にする。
ことは正義は自分にあって相手にはないと思うと威丈高になる。
これはタバコの害の如きでさえ一人では言えないものが、いかに多いかを物語るものである

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 22:30:33.24:sQEBcB1Q

30枚のものを10枚に、10枚のものを3枚に削るのが私の仕事だ


むしろ短くせよ、一言でいえ


イデオロギーの相違は根本的かつ絶対的で、話し合いで解決できるようなものではない。
もし話しあいで理解に達したら、それは理解ではなく屈服したのだ


私は衣食に窮したら、何を売っても許されると思うものである。女なら淫売しても許される。
ただ、正義と良心だけは売り物にしてはいけない


アポロは月に着陸したという。勝手に着陸し、次いで他の星にも行くがいい。
神々のすることを人間がすれば、必ずばちが当たるといって分かりたくないものは分かるまい


『愛する』という言葉を平気で口に出して言えるのは鈍感だからだ


大昔から食いものを捨てる国民、助平の限りを尽くした国民は滅びました。
ギリシャ・ローマの昔から王侯貴族だけが独占できた贅沢です。
それを100年に一回くらいずつ革命を起こし、人類は健康を保ってきたのです。
ところが20世紀末の現在、大衆が食い物を捨て助平の限りを尽くしても倒す人がいなくなった。
まるごと倒れるほかなくなりました


身辺清潔の人は、何事もしない人である。できない人である


二十七年前(昭和四十年)山口証券が倒産に瀕したとき大蔵省と日銀は山一を助けた。
当時山一はまだ株屋である。世間の評価は高くなかった。株屋を見はなすチャンスだった


神は細部にこそやどる


一人安全かつ居丈高なのは新聞の正義だけである。けれども、およそ大ぜいが
異口同音に言う正義なら安物で眉ツバにきまっている。
たとえ肉体は売っても、正義を売り物にするなかれ、と古人が言っている

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 23:12:52.10:sQEBcB1Q

私はジャーナリズムを嫌悪し、かつ軽蔑しながらなお長年そのなかで衣食してきたものである。
だから、せめて自分でも信じないことは書くなと言いたい


大蔵省は銀行が一行つぶれたら恐慌がおこると恐れるが、アメリカでは年中つぶれている。
我が国だって東洋信金は事実上つぶれたが痛くもかいくもなかったではないか


銀行は国民の敵ですぞと私は何度も言ったが、実はその背後にいる大蔵省が敵なのである。
不良銀行をつぶしたらそれが波及して優良までつぶれる、つぶれたら大衆の預金はふいになる。
それを守るために銀行を助けるのだと、大蔵省はこの期に及んでもなお預金者に恩を着せるのである


齢をとって利口になるのなら歳をとった価値はあるが、白髪は知恵のしるしではない。
それでは若くさえあればいいのかというと、あれは今の老人の0十年前の姿だから同じく何の価値もない


日本人とは何か、一口で言ってみる。あれは『ニセ毛唐だ』


年寄りの馬鹿ほど馬鹿なものはない


人の人生はちょうど50冊の手帳程度のものだ。
高く積めば一メートル。横に広げれば一坪。
そのぐらいの程度である


言論の自由は、大勢と同じことを言う自由であり、罵る自由であり、罵らない者を村八分にする自由である。
これが言論の自由なら、これまであったし、これからもあるだろう


衣食足ると偽善を欲する


人は分かって自分に不都合なことなら、断じて分かろうとしない


同類は何百人集まっても一人である


嫉妬は正義の仮面をかぶってやってくる

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 23:13:15.46:sQEBcB1Q

欲張って損した者を、欲張らない者は笑う資格がある。
笑って、自分の内部にある欲張り根性を封じるのである。
それは、すんでのことで、躍りでて同じことをしようとした根性である


才能というものは、のぼり坂が三年、のぼりつめて三年、くだり坂が三年、〆て十年続けばいいほう


あれ、老衰の兆なんですよ。
年をとってから一番避けなくちゃならないのは、人生の師匠になりたがることと説教すること。
年とったからって自動的にひとの師匠になれるなんて、とんでもない誤解ですよ。(意地悪は死なず)


先生ぐらい意地悪なものはありませんよ。真面目な先生ほど意地悪だね。
そして意地悪の自覚がないんだから困る。
意地悪っていうものはそもそも自覚を欠くものなんですね、あれ。(意地悪は死なず)


理解をさまたげるものの一つに、正義がある。
良いことをしている自覚のある人は、他人もすこしは手伝ってくれてもいいと思いがちである。
だから、手伝えないと言われるとむっとする。むっとしたら、もうあとの言葉は耳にはいらない。


そこにないものを見ないと、世の中のことは分らない。
それというのも、ものはそこにあるものより、ないものから成ることが多いからである。(二流の愉しみ)


私は、女が女である部分、男たちが追い回して争う部分を見ようとした。
はじめから見たかったが、恐れていた部分である。私はかっと目をみひらき、
重複した襞と、隠湿なその奥をのぞいたが、たちまち顔をそむけた。
男がこんなものを追及するのは、まちがっている。それは美とは無縁なもの、むしろ醜なるものである。
白昼正視にたえるものではない。(日常茶飯事・夢で女に)


テレビは巨大なジャーナリズムで、それには当然モラルがある。
私はそれを「茶の間の正義」と呼んでいる。眉ツバものの、うさんくさい正義のことである。
(茶の間の正義・はたして代議士は犬畜生か)

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 23:13:34.35:sQEBcB1Q

芸人や文士は、最後の個人だる。かせげばかせぐほどまきあげられる。
彼らは特殊な、個人的な才能で、国は何一つ手助けしない。しようにも出来ない。
それなのに七割を奪って、三割を投げ与える。だから〇〇芸能プロと称する法人を作り、
そのプロから給与を貰ったことにすれば、タレントは法人になり得る。
言うまでもなくそれはトンネル法人、ニセ法人で、彼は彼個人をごまかして、
税の大半をまぬかれるのである。税はまぬかれても、心身の頽廃をまぬかれることはできない。
自分の金を自分で盗むとは、神武以来の椿事である。頽廃の極である。
…中略…こんなにウソで固めた時代は、有史以来なかったのではあるまいか。
ここまで固めてはいけないのではないか。それもこれも、わが税制のゆえである。
これを改めない限り、区々たるモラルを論じてもはじまらない。ろんじてもむなしい。
モラルは税制の結果だとは、すでに言った。個人が法人に変装したのは、国が強いたからである。
私は我が身をかえりみて、わが半身が法人と化しつつあることを認めないわけにはいかない。
もとの個人にしてかえせ、と言いたい。(茶の間の正義・株式会社亡国論)


私は「暮らしの手帖」をほめたことがある。
ひと口に雑誌の性格というが、その性格は、誌面にあるものからばかり成っているのではない。
むしろ、ないものから成っている。たとえば、この雑誌には、流行作家の小説がない。
芸能人のスキャンダルがない。政治に関する議論がない。身上相談、性生活の告白のたぐいがない。
さながら、ないないづくしである。けれども、以上は偶然ないのではない。
ほかの雑誌にあるものを、わざと去って、それによって、この雑誌の性格は顕著なのである。
だから、あるものばかりでなく、ないものを見よとほめたのである。(変痴気論・暮らしの手帖)


文はうそなり、と私は思っている。
文は人なりという言うが、それは同時にうそなのである。(毒言独語・文はうそである)


異端を述べる言論は、二重の構造になっていなければならない。
すなわち、一見世論に従っているように見せて、読み終わると何やら妙で、
あとで「ははあ」と分かる人には分かるように、正体をかくしていなければならない。
いなければ、第一載せてくれない。(毒言独語・文はうそである)

山本夏彦
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/11(火) 23:14:51.81:sQEBcB1Q
人の一生    四年 山本夏彦
おいおい泣いているうちに三つの坂を越す。
生意気なことを言っているうちに少年時代はすぎてしまう。
その頃になってあわてだすのが人間の常である。
あわててはたらいている者を笑う者も、自分たちがした事はとうに忘れている。
かれこれしているうちに二十台はすぎてしまう。
少し金でも出来るとしゃれてみたくなる。
その間をノラクラ遊んでくらす者もある。
そんな事をしているうちに子供が出来る。
子供が出来ると、少しは真面目にはたらくようになる。
こうして三十を過ぎ四十五十も過ぎてしまう。
又、その子供が同じことをする。
こうして人の一生は終ってしまうのである。
(「文藝春秋」平成13年6月号。山本氏が10歳の頃に書いた、小学校の作文)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/14(金) 15:22:16.17:8db4u2iq
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名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 11:04:54.00:7kjbOIGs
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名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:17:03.78:E+qYQDDh

経営者に課せられた第一の責任とは、
現有の資源から最大の経済的効果を挙げることである。


天才的なひらめきをあてにするオーナー起業家は、ひらめきのように消えていった。


知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。
報酬ではなく仕事そのものから満足を得なければならない。


組織にも違いがある。凡庸と一流の違いというよりは、学んでいない組織の違いである。


新しいものは常に障害にぶつかる。その時戦う者を必要とする。
成功させると胸を張り、取り組む者を必要とする。


教育ある人間は、現在に影響を与えるために、
自らの知識を役立たせる能力をもたなければならない。


あらゆる組織が3つの領域における成果を必要とする。
すなわち、直接の成果、価値への取り組み、人材の育成である。
これらすべてにおいて成果をあげなければ、組織は腐りやがて死ぬ。
したがって、この3つの領域における貢献をあらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。


危険や弱みが機会の存在を教える。それらを機会に転化するとき、異常な成果が得られる。
時には、そのような転化はマネジメントの姿勢だけでもたらされる。


自ら未来をつくることにはリスクがともなう。
しかし、自ら未来を創ろうとしないことのほうがリスクは大きい。


組織が偉大たりうるのは、トップが偉大だからである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:17:39.72:E+qYQDDh

(リーダーを)信頼するということは、リーダーを好きになることではない。
常に同意できることでもない。リーダーの言うことが真意であると確信できることである。


マネジメントは、医療が科学でないのと同じ意味において科学ではない。
マネジメントも医療も実践である。


知識労働者は生産手段を所有する。
それは頭の中にあり、持ち運びができる膨大な資本財である。


重要なことは、わが子をその人の下で働かせたいかと思うかである。


イノベーションこそ、マネジメントの中核に位置づけなければならない。


仕事のできないことを、設備、資金、人手、時間のせいにしてはならない。
それではすべてを世の中のせいにしてしまう。
よい仕事ができないのをそれらのせいにすれば、あとは堕落への急坂である。


イノベーションの真贋は、価値を創造しているかによって判定される。
イノベーションとは、顧客にとっての価値の創造である。新奇さは面白いだけである。


実のところ、販売とマーケティングは正反対である。
同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。


マネジメントの仕事ぶりとは、主として明日に備えて優れた仕事をすることを意味する。


企業とは有機体である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:18:00.40:E+qYQDDh

(組織において)重要なことは、人を変えることではない。
人の持つあらゆる強み、活力、意欲を動員し、そうすることによって全体の能力を増大させることである。


情報とは組織を一体化させるものであり、
かつ一人ひとりの知識労働者に成果を上げさせるものである。
したがって、組織としても個人としても、いかなる情報を必要とし、
いかにしてそれらを手に入れるかを知らなければならない。


妥協には二種類ある。
一つは「半切れのパンでも、ないよりはまし」であり、
もう一つは「半分の赤ん坊は奪われるよりも悪い」である。


人々を動機づける能力がなくては、経営者とは言えない。


貢献に焦点を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、
あるいは上司、同僚、部下との関係において、
さらには会議や報告の利用において成果をあげる鍵である。


自由とは楽しいものではない。幸福、安心、平和、進歩のいずれでもない。
それは選択の責任である。権利ではなく義務である。
真の自由は何かからの自由ではない。それでは特権にすぎない。


成果をあげる人に共通するものは、つまるところ成果をあげる能力だけである。
成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の集積である。
実践的な能力は習得することができる。


働く人たちこそ同僚であり、主たる資源である。


知力や想像力や知識は、あくまでも基礎的な資質である。
それらの資質を結果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。
知力や想像力や知識は、限界を設定するだけである。


真摯さは修得できない。仕事についたときに持っていなければ、あとで身につけることはできない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:18:16.60:E+qYQDDh

マネジメントは神学ではない。実学である。


(組織の)成功の鍵は、自分の情報を必要としているのは誰か、それはどのような情報か、
逆に自分は誰の情報を必要としているかを全員が自問することである。


イノベーションに優れた組織は、科学的あるいは技術的な重要度によってではなく、
顧客への貢献によってイノベーションを評価する。


自らの果たすべき貢献を考えることは、知識の段階から行動の段階への起点となる。


(職場では)自らの強み、仕事のやり方、価値観とともに、
ともに働く者全員の強み、仕事のやり方、価値観が重要な意味を持つ。
あらゆる者が個性を持ち、大きな違いを持つ。


強みに集中せよとの格言は常に正しい。組織は多角化していないほどマネジメントがしやすい。


起業家が金に無頓着ということはあまりない。多くの場合、貪欲である。
そのため利益を重視する。しかし、それはベンチャーとして間違った態度である。
利益は結果としてもたらされるのであって、最初に考えるべきものではない。


意思決定とは行動を約束することである。
起こるべきことが起こらなければ、意思決定を行ったことにはならない。


想像力や知識は成果の限界を設定するのみで、成果をあげることとは関係がない。
成果をあげるためには、仕事をやり遂げる能力を持つこと。


イノベーションに関わる仕事、とくに事業、製品、サービスの開発を目的とする仕事は、
既存事業の現場のマネジメントではなく、イノベーション担当の役員のもとにおかなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:18:43.82:E+qYQDDh

いかなる組織といえども、多くの分野において卓越することはできない。
しかし、一つの分野において卓越することはできる。
成功するには、この一つの分野における卓越性に加えて、多くの分野において並以上でなければならない。


自らの強みと仕事の仕方が合わないことはあまりない。
両者は相乗的である。ところが、強みと価値観が合わないことは珍しくない。


時間を管理するためには、自由になる時間をまとめなければならない。


組織に働く者の場合、自らの成長は組織のミッションと関わりがある。


運と機会はあらゆる人間活動に影響を与え、事業に影響を与える。
しかし、運だけで事業はつくれない。機会を発見し、それを開拓する企業だけが繁栄し、成長する。


自由とは解放ではない。責任である。
楽しいどころか一人ひとりの人間にとって重い負担である。
それは、自らの行為、および社会の行為について、自ら意思決定を行うことである。
そしてそれらの意思決定に責任を負うことである。


成果をあげる人の共通点は、行うべきことを行っているだけである。


今日では、援助が経済開発をもたらさないことは、十分すぎるほど明かである。
一国の経済を外部から発展させることはできない。なかんずく援助では無理である。


行動に出るのもいいし、尻込みして奇跡を願うのもいいだろう。
確かに奇跡はすばらしい。いつ起こるのかはわからないが。


能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。
能力なくしては、優れた仕事はありえず、人としての成長もありえない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:19:24.09:E+qYQDDh

このような転換期に生き残るためには変化を待っていてはいけない。
自ら変革の担い手となりなさい。もちろん大きなリスクがある。
でも受身で変化に飲み込まれてしまうより、リスクはずっと小さい。


人は、生物的存在として呼吸するための空気を必要とするように、
社会的政治的存在として機能するための社会を必要とする。
しかし社会を必要とするということは、必ずしも社会を手にしていることを意味するわけではない。


イノベーションを実現させるためには、
欠けているものは何か、成果を一変させる一歩は何か、
資源の能力を一変させる小さな変化は何かを問わなければならない。


時間の使い方を知っている者は、考えることによって成果を上げる。
行動する前に考える。
くり返し起こる問題の処理について、体系的かつ徹底的に考えることに時間を使う。


学問的な言い方ではないが、仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる。


繰り返し起こる混乱は、ずさんさと怠慢の兆候である。


成功の展開が機会志向の体質をつくりだす。組織も伸びる。


リーダーシップとは、人のビジョンを高め、成果の水準を高め、人格を高めることである。


誰かにできることは他の者にもできるというものである。


これからは誰もが自らをマネジメントしなければならない。
自らをもっとも貢献できる場所に置き、成長していかねばならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:21:13.38:E+qYQDDh

凡庸な人間に凡庸ならざることをさせることが組織の目的である。


生産性は労働者の責任ではなく、経営者の責任だ。


知識は本のうちに求めることはできない。本には情報がのっているにすぎない。
知識は情報を特定の仕事の達成に応用する能力だ。それは人間の頭脳や手技からのみ発現する。


知識労働とサービス労働は、何を行うか、
どのような技能によって行うかによって生産性が左右される。


働く者としての責任とは、成果をあげることに責任を負うだけでなく、
成果をあげるうえで必要なことのすべてを行い、それらの成果に全力を傾けることである。


決定は実務レベルに下ろさないかぎり、決定とは言えず良き意図にすぎない。


重要なことは、できないことではなく、できることである。


いかなる事業であっても、焦点を絞らなければならない。
多角化が成功するのも、情報があるときだけである。


客観的な指標によって、三年から五年後に倍の規模に(企業が)成長することが
明らかになったならば、やがて必要となるトップマネジメント・チームの構築が急務である。


自己開発とは、スキルを修得するだけでなく、人間として大きくなることである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:21:35.83:E+qYQDDh

組織は存在することが目的ではない。種の永続が成功ではない。
組織は社会の機関である。外の環境に対する貢献が目的である。


組織に必要とされるものは、
真摯に仕事をする有能なトップマネジメントであって、超人ではない。
今日何人かのスーパーマン的なトップがいるということ自体が、トップマネジメントの危機を表している。


組織が存在するのは社会のニーズを満たすため。
組織はあくまで手段である。それら組織の中核がマネジメントだ。


小さく始めなければならない。大がかりな万能薬的な取り組みはうまくいかない。


私が定量化を行わない最大の理由は、
社会的な事業の中で真に意味のあるものは定量化になじまないからである。


成果に向けた一人ひとりの自己啓発こそが、組織として社会ニーズに応え、
個として自己実現するための唯一の方法である。
それこそが、組織の目標と個のニーズを合致させる唯一の方法である。


イノベーションの能力とは、一見関係のないものを一つの全体として見る能力である。


未来を予測するだけでは問題をまねくだけである。
なすべきことは、すでに起こった未来に取り組み、
あるいは来るべき未来を発生させるべく働くことである。


リーダーが公言する信念とその行動は一致しなければならない。
少なくとも矛盾してはならない。


そもそも社会的責任のためとして不経済なことをするのは、責任ある行動ではなかった。
たんに情緒的な行動だった。損害を被るだけのことだった。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:22:05.38:E+qYQDDh

変化をマネジメントする最善の方法は、自ら変化をつくりだすことである。


成長するには、ふさわしい組織でふさわしい仕事につかなければならない。
基本は、得るべき所はどこかである。
この問いに答えを出すには、自らがベストを尽くせるのはどのような環境かを知らなければならない。


人が抜きん出ることのできるものは一つか、せいぜい二つか三つの分野である。
よく出来るはずのことを見つけ、実際にそれを行わせなければならない。


技術の発展はマネジメントの領域を拡大する。


問題は、何に貢献したいかと思うことではない。
何に貢献せよと言われたかでもない。何に貢献すべきかである。


正しい人事のために4時間をかけなければ、あとで400時間とられる。


真摯さはごまかしがきかない。
一緒に働けば、特に、部下にはその者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。


企業の人たちも、官僚と同じように昨日に愛着を持つ。


知識労働者というものは、自らが自らに課す要求に応じて成長する。


起業家は変化を当たり前のものとして見る。
自ら変化を起こそうとはしないが、変化を探し、変化を機会として利用しようとする。
それが起業家である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:22:24.12:E+qYQDDh

仕事が刺激を与えるのは、成長を期しつつ、自ら興奮と挑戦と変化を生み出すときである。
これが可能となるのは、自らと仕事の双方を新たな次元で見るときである。


産業が衰退する最初の兆候は、
能力と意欲のある者に訴える力を持たなくなることである。


資金開拓とは、NPOの使命が支持するに値するがゆえに
資金を拠出するという、支持者を獲得する行為である。
資金を拠出することによって活動に参画する仲間を開拓することである。


人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを行うからである。


仕事の定義が、もたらすべき成果を明らかにする。
しかし、何を成果とすべきかの答えは複数ありうる。
デパートの場合、買い物一回当たりの売上も正しいし、リピート率も正しい。


何をもって(人に)覚えられたいか、五十歳になっても答えられなければ、
人生を無駄に過ごしたことになるよ。


知識労働者は、ほとんどが専門家である。
彼らは一つのことをよく行うとき、すなわち専門化したとき大きな成果をあげる。


最も簡単にかつ効果的に生産性を向上させる方法は、
1.仕事を定義し直すこと。2.やる必要のない仕事をやめること。


企業家として成功した人を大勢知っているが、リスク志向の人はいなかった。


企業買収はいかに相乗効果が大きそうに見えようと、
買収される側が買収する側に何を貢献するかではなく、
買収する側が買収される側に何を貢献するかを検討しつくして、はじめて成功する。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:23:44.97:E+qYQDDh

企業活動の目標は、富の創出能力を最大化することにある。


組織より長生きするがゆえに、知識労働者は仕事を変えることができなければならない。


企業の目的は顧客の創造である。


(IT革命の)鍵はエレクトロニクスではない。認識科学である。


生徒に先生役をさせるほどの近道はない。


新しい任務を行ううえで必要なことは、卓越した知識と才能ではない。
それは、新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において
致命的に重要なものへの集中である。


知識労働者には二つのものが不可欠である。
その一つが、知識労働者としての知識を身につけるための学校教育である。
もう一つが、その知識労働者としての知識を最新に保つための継続教育である。


第一に、今日必要な現金がない。
第二に、事業拡大に必要な資金がない。
第三に、支出、在庫、債権を管理できない。
おまけに、これら三つの病は同時に起こる。


経営者本来の仕事とは、?経営理念の確立 ?社運を左右する決断 ?
後継者の養成 ?対外関係の調整 である。


2.あらゆる製品、サービス、プロセスを組織的かつ継続的に改善していかなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:24:38.34:E+qYQDDh

時間は最も貴重な資源である。
有能な経営者とは、時間の有効な使い方を知っている者である。


知識労働者の生産物は、それだけでは役に立たない。
それらのものが意味をもつためには、他の知識労働者がインプットとして使い、
何らかのアウトプットを生み出してくれなければならない。


データ化できないものを考えなければならない。


業績をあげられないのでは、企業は他のいかなる責任も遂行できない。
よき雇用者にも、よき市民にも、よき隣人にもなれない。


いつもその仕事の上で、すぐれた成果をおさめることに失敗するような人間、とくに管理者は、
これを容赦なく排除することが経営者の任務である。


真摯さはごまかしがきかない。
一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。


3.成功、特に予期せぬ成功、計画外の成功を追求していかなければならない。


4.体系的にイノベーションを行っていかなければならない。


仕事の効果をあげる第一条件は、努力の集中である。
優れた経営者は、最も重要な仕事から一つずつ片付ける。


事業売却は、販売の問題ではなくマーケティングの問題である。
考えるべきは、何をいくらで売りたいかではなく、
この事業は誰にとっていくらの価値があるかである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:24:56.28:E+qYQDDh

ソフトとは仕事の再編である。知識の適用、特に体系的分析による仕事の再編である。


強みの上に築け。


成果をあげるには手を広げすぎてはならない。一つのことに集中する必要がある。


成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。
あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは最も欠乏した資源である。
それが時間である。


品性より頭脳が大切だと考える人を、経営管理者に任命してはならない。


もはや起業家的なイノベーションを
マネジメントの枠外ないしはその辺境に位置づけることは許されない。


企業とは何かを決めるのは顧客である。


成果をあげるためには、大きな固まりの時間が必要である。


学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、
始めから身につけなければならない資質が、一つだけある。
才能ではない。真摯さである。


IT革命が行ったことは、昔からあったプロセスのルーティン化だ。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:30:48.00:E+qYQDDh

(企業にとって)利益は目的ではなく、
社会貢献を続けるための原資。利益とは、企業存続の条件。


知識社会とは非階層の社会であって、上司と部下の社会ではない。


その人が真摯であるか否かが分かる問い。「その者の下で自分の子供を働かせたいと思うか」


大恐慌以来、失業は、現代社会と現在経済に特有の病、かつ最も危険な病とされてきた。
しかし年金社会では、失業の増大に代わって、インフレがその地位に座ったとしてよい。


職業選択の用意ができている者は驚くほど少ない。
強みは何か、弱みは何かと聞くと、怪訝な顔をする。
仕事についての知識で答えようとするが、それは間違いである。
履歴書でも、依然として、経験してきた地位を階段のように列挙する。


人こそビジネスの源泉。


真摯さを定義することは難しい。
しかし真摯さの欠如は、マネジメントの地位にあることを不適とするほどに重大である。


事業はすべて、資金の配分と人材の配置によって具体化される。
この二つの資源が、優れた業績をあげるか、貧弱な業績しかあげられないかを左右する。
資金と人材は慎重に投入しなければならない。


プロにとっての最大の責任は、2500年前のギリシャの名医、
ヒポクラテスの誓いの中にはっきり示されている。
「知りながら害をなすな」である。


ベンチャーが成功するのは、多くの場合、思いもしなかった市場において、
思いもしなかった顧客が、思いもしなかった目的のために買ってくれることによる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:31:58.44:E+qYQDDh

万人が生産手段としての知識を手に入れ、
しかも万人が勝てるわけではないがゆえに、成功と失敗の並存する社会となる。


個人にとっては、社会的な位置づけと役割がなければ、社会は存在しないも同然である。


ネクスト・ソサエティにおける企業の最大の課題は、社会的な正統性の確立、
すなわち価値、使命、ビジョンの確立である。他の機能はすべてアウトソーシングできる。


経済発展は、社会的目的の達成を約束するかぎりにおいてのみ望ましい。


「何によって憶えられたいか」──これは、自らの成長を促す問いである。


経済的な不安ではなく、心理的な不安が社会を不安定化する。
恐怖をもたらす。しかも、その恐怖は未知にして予測不能なものであるがゆえに、
生贄と罪人を求める。


何らかの販売は必要である。だが、マーケティングの理想は販売を不要にすることである。


責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。


最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。


体重を五ポンド減らすほうが、体重を五ポンド増やさないようにするよりもはるかに難しい。
コスト管理についても同じことがいえる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:32:17.55:E+qYQDDh

能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。


NPOは、単にサービスをしているのではない。人を変えようとする。
そのためにサービスをする。与えるのではなく、一体化しようとする。


あらゆるニッチ戦略に共通する弱点が永続性の欠如である。


これからはマネジメントの階層が急減する。
その代わりに、情報を中継すべく残された者は、きわめて有能でなければならなくなる。


マネジメントとは、仕事の絆で結ばれたコミュニティとしての組織において機能すべきものである。


マネジメントとは多様なニーズと目標をバランスさせることである。
利益だけを強調することは、企業の存続を危うくするところまでマネジメントを導く。


組織に、社会・経済・コミュニティ・一人ひとりのための
成果をあげさせることが、マネジメントの役割である。


「われわれの事業は何か」を問うことがマネジメントの責任だ。


大切なのは肩書きではなく責任である。
責任をもつということは、仕事に相応しく
成長したいといえるところまで真剣に仕事に取り組むことである。
責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。


知識労働者には特有の問題がある。若くしてやる気を失うことがある。
四十代での燃えつき現象は、仕事のストレスによるものではない。仕事への飽きから来る。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:32:39.79:E+qYQDDh

(企業や事業の)予期せぬ失敗は、顧客の認識や価値観の変化を示す。


知識に関わる者は、高度の倫理基準を求められる。


成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。
手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。
組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える。


(企業や事業の)予期せぬ成功や予期せぬ失敗は、
消費者側の認識の変化によるものであることが多い。
認識の変化が生じても、事実は変わらない。起こるのは意味の変化である。


事業の定義は(絶えず)検証していかなければならない。
(事業の定義は)石版の碑文ではない。仮説である。


組織の目的は、人と社会に対する貢献である。


組織の精神とは、訓戒、説教、善意ではない。実践である。


リーダーは仕事に目を向ける。重要なのは仕事であって、自らはその道具に過ぎない。


やがて妥協が必要になるからこそ、何が受け入れられやすいかではなく、
何が正しいかを考えなければならない。そもそも、何が正しいかを知らずして、
正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない。


知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。
彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。
彼らは、知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。
したがって知識労働者には挑戦の機会を与えることが不可欠である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:33:13.36:E+qYQDDh

あらゆる知識労働者に、三つのことを聞かなければならない。
1.強みは何か、どのような強みを発揮してくれるかである。
2.何を期待してよいか、いつまでに結果を出してくれるかである。
3.そのためにはどのような情報が必要か、どのような情報を出してくれるかである。


知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。
自らの仕事を業績や貢献に結びつけるべく、
すなわち成果をあげるべく自らをマネジメントしなければならない。


問題解決を図るよりも、新しい機会に着目して創造せよ。


やたらに危機感を煽ったり、人を無理矢理、牛馬のように駆り立てるマネジメント方式ではだめだ。


会議を成果あるものにするには、会議の冒頭に、
会議の目的と果たすべき貢献を明らかにしなければならない。
そして会議をその目的に沿って進めなければならない。
特定の目的のある会議を、だれもが勝手に素晴らしいアイデアを
言い合う自由討議の場としてはならない。


革新とは、単なる方法ではなくて、新しい世界観を意味する。


忙しい人達が、やめても問題ないことをいかに多くしているかは驚くほどである。
なすべきことは、自分自身、自らの組織、他の組織に
何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うことである。


たいていの経営者は、その時間の大半を「昨日」の諸問題に費やしている。


成功した企業は、きまって誰かがかつて勇気ある決断をした。


組織にとっては、リーダーを育てることのほうが、
製品を効率よく低コストで生産することよりも重要である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:33:41.90:E+qYQDDh

人材は、企業規模とは無関係である。


階層をなす組織の危険は、上司の言うことを部下がそのまま実行することだ。


企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。


昨日を捨てよ。自分が得意だと思っていることに溺れるな。
物事の本質を鋭く透察する心を持て。


学校は長くいればいるほど、自分で意志決定を行う機会が少なくなる。


これまでの実績など捨てなさい。自分の強みを過信した者は、生き残れません。


リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない。


選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、
正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。


現実が主人である。
カリスマの公約、プログラム、思想に対し現実のほうが膝を屈することはない。


経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:34:15.38:E+qYQDDh

意思決定における第一の原則は、意見の対立を見ないときには決定を行わないことである。


経営者が第1になすべき、また絶えず行うべき職責は、
現存の資源を用いて最高の成果をあげることである。


企業は何よりも「アイデア」であり、
アイデアを生むことができるのは個々の人間だけである。


人を見分ける力に自信のある人ほど間違った人事を行う。
人を見分けるなどは、限りある身の人間に与えられた力ではない。


間違った問題定期への正しい答えほど始末に負えないものはない。


決断の場面にあっては、トップはつねに孤独である。


明日は必ず来る。そして、明日は今日とは違う。


管理者は、高潔な品性をもってこそ、指導力を発揮し、多くの人の規範となりうる。


今日、完全な青写真を提示している者は、
何が本当の問題かを知らないことを暗に白状しているにすぎない。


顧客にとっての価値を想像してはならない。直に聞かなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:34:53.60:E+qYQDDh

自らの貢献に責任を持つ者は、
その狭い専門分野を真の全体に関係づけることができる。


複雑なものはうまくいかない。


人間にとって成長ないし発展とは、
何に対して貢献すべきかを自らが決定できるようになることである。


未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
現実からしかスタートできないからである。


マネジメントと呼ばれるものの大部分は、働く人たちにとって面倒なものである。


マネジメントとは物事を正しく行うことであり、
リーダーシップとは正しい事を行うことである。


世の中の認識が、「コップに水が半分入っている」から「半分空である」に変わるとき、
イノベーションの機会が生まれる。


コミットメント(責務)なしでは、単に約束と希望があるだけで、そこに計画はない。


元々しなくても良いものを効率よく行うことほど無駄なことはない。


効率とは物事を正しく行うことであり、効果とは正しい事を行うことである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:35:10.77:E+qYQDDh

変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである。


人に教えることほど、勉強になることはない。


ビジネスには二つの機能しかない。マーケティングとイノベーションである。


マーケティングの目的とは、顧客を理解し、
製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。


生産性の本質を測る真の基準は量ではなくて、質である。


コミュニケーションで最も大切なことは、
相手の言わない本音の部分を聞くことである。


働く人たちの姿勢は、何にもまして経営管理者の行動を反映する。
彼らの姿勢は、経営管理者の能力と構造を映す。


時間は最も乏しい資源であり、それが管理できなければ他の何事も管理することはできない。


計画とは未来に関する現在の決定である。


将来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:35:38.48:E+qYQDDh

リスクには2種類ある。
踏むには危険が大きすぎるリスク。それと逃すにはあまりにも惜しいリスクだ。


経験をつんだ後のほうが勉強できる科目は多い。
マネジメントがその一つである。
しかも一般的にいって、重要な科目ほど経験をつんだ後のほうが学びやすい。


あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。
したがって、常に最初に問うべきは、「われわれの強みは何か」である。


必要条件を簡潔かつ明確にするほど、決定による成果はあがり、
達成しようとするものを達成する可能性が高まる。
逆に、いかに優れた決定に見えようとも、必要条件の理解に不備があれば、
成果をあげられないことが確実である。


「責任」は同時に「権限」を意味する。一方があって他方がないということはありえない。


ビジネスの目的の正しい定義はただひとつ。顧客を作り出すことである。


コミュニケーションで一番大切なことは、
相手が口にしていないコトバを聞き分ける力である。


最も重要なことから始めよ。


傲ってはいけません。企業は、社会に存在させていただいているものなのです。


日常化した毎日が心地よくなったときこそ、
違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:36:02.62:E+qYQDDh

優れた者をさらに優秀にするより、
無能を凡人にする方がはるかに大きなエネルギーが必要だ。


定年の必要は実際のところ、年老いたということではない。
おもな理由は、若者たちに道をあけなければならないということにある。


手っ取り早く、効果的に生産性を向上させる方法は、
何を行うべきかを明らかにすることである。
そして、行う必要のない仕事をやめることである。


誰かが勇気ある決断をしなければ、どんな事業も成功しないだろう。


我々が行動可能なのは現在であり、また未来のみである。


働く者が満足しても、仕事が生産的に行われなければ失敗である。
逆に、仕事が生産的に行われても、人がいきいきと働けなければ失敗である。


自分はここで何を貢献できるかを考えよ。


世界一になりなさい。さもなければ撤退しなさい。


チャンスとは、ひとつのことに一心に集中することによって、
かろうじて見つけることができるものである。


重要なことは「明日なにをするか」ではない。
不確実な明日のために「今日なにをするか」である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:36:31.11:E+qYQDDh

経営トップの一番大事なことは何か、それは品性だ。


もし私が会社の社長だったら、一番恐れることは、
大会社とその経営者が自分では露ほども不法なことをしていると考えず、
道徳観念がルーズで無神経に行動することである。


市場に関する報告書など信頼してはいけない。マーケットはトップ自身の目と足で確かめよ。


企業にとって何よりも大事なのは、新しい生きたアイデアをどう生むかだ。


イノベーションの戦略の一歩は、
古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。


経営者に必要なのはキャラクターの高潔性だ。


反対論がない場合には結論を出してはならない。
勇気と勉強に不足があれば反対論は出ない。


多くの人が、話上手だから人との関係は得意だと思っている。
対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。


部下の弱みに目を向ける事は、間違っているばかりか無責任である。
上司は、部下一人ひとりの強みを可能なかぎり生かす責任がある。
そして、部下に対して彼らの強みを最大限に生かす責任がある。


優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いを
したことのない者をトップレベルの地位に就かせてはならない。
間違いをしたことのない者は凡庸である。
そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:36:47.63:E+qYQDDh

何も行動しないということは、いかなる行動にも劣らない立派な意思決定である。
問題に対しては、つねに行動をとらなければならないという考えそのものが、迷信にすぎない。


成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。
いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。
しかし、組織というものが最近の発明であるために、
人はまだこれらのことに優れるに至っていない。


企業経営のエッセンスは、何かに「卓越」することと、「決断」することである。


決定のためには、いろいろな案がなくてはならない。
可・否の二案だけでは不足であり、決定しない、という決定もある。


仕事を生産的なものにするには、
成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。
技能、情報、知識は道具にすぎない。


未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ。
未来を予測しようとすると罠にはまる。


できることから始めるのではなく、正しいことから始めるのです。


自らに対し、少ししか要求しなければ、成長はしない。
極めて多くを要求すれば、何も達成しない人間と同じ程度の努力で、巨人にまで成長する。


エコノミストは数字を見る。私は人を見る。人と社会、その価値観の動きを観察する。


重要なことは、未来において何が起こるかではない。
いかなる未来を今日の思考と行動に織り込むか、どこまで先を見るか、
それらのことをいかに今日の意思決定に反映させるかである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:37:51.50:E+qYQDDh

今を生きるということは、明日を今に巻き込み引き寄せることだ。


当時のIBMは大恐慌でも社員を解雇せず、
社員の訓練に注力する異色の存在だった。
これによって倒産せずにすんだのである。


会社よりも家庭が大切である。
しかし会社を休むことだけが家庭を大切にすることではない。


金銭的報酬についての不満は勤労意欲を低下させる。
しかしその満足は必ずしも勤労意欲を鼓舞しない。


間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。
そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことにしか手をつけない。


どんなに苦しくとも遵守しなければいけない原則が一つある。
資源配分、特に高い能力を有する人的資源の配分においては、
最も有望な分野のニーズを最大限にまず満たさなければならないということだ。


自らの強みを知り、それをいかに強化するかを知り、
かつ自らのできないことを知ることが継続学習の鍵である。


「できないこと」ではなく、「できること」に注目せよ。


問題が起こったとき手を貸せないのであれば、意思決定に関与してはならない。


すべての人々が年中会議をしているような組織体は、
誰も何事も達成できない組織だといわねばならない。
会議は原則であるよりは、むしろ例外でなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:38:36.54:E+qYQDDh

各責任領域に関して「どんなことが起きそうか」「実際に起きたか」
「なぜ起きたか」「見込みと相違」「次に何が起きると予期しているか」
「それに対してどうしようと考えているのか」「長期的な目で見た機会と脅威は何か」


組織の中心的存在は、頭脳を用いて仕事をする知的労働者である。


「体質」「組織風土」とは、
「仕組み」「判断の傾向」「ナレッジ」と言い換えることができる。


労力を節約する機械や装置は掃いて捨てるほどあるが、
「思考を節約する装置」「仕事を節約する装置」は、いまだ誰も発明していない。


優先順位を決めるうえで大切なことは、分析ではなく勇気だ。


ヒットラーかゲッペルスのどちらかは演説で
「われわれはパンの値段の引き上げも引き下げも固定化も求めていない。 ナチスによる値段を求めている」
と叫び、農民の喝采を浴びた。これはファシズムの本質を的確に示していた。


人はコストではなく資源である。
共有する目的に向けて共に働くとき、大きな成果が得られる。


不振に陥った企業は、問題点に注目するのではなく、成功例に注目する姿勢を取り戻すことが必要だ。


「知りながら害をなすな」との言葉こそ、
プロとしての倫理の基本であり、社会的責任の基本である。


一度で成功できなかったら、もう一度だけやり直すことだ。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:38:57.37:E+qYQDDh

成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。
新しい現実をつくりだす。新しい問題をつくりだす。


生産性とは機械や道具や手法の問題ではなく、姿勢の問題である。
換言するならば、生産性を決定するものは、働く人たちの動機である。


経営管理の96%は、ルーティーン的な定例反復業務であることを決して忘れてはならない。


品質が価値だという。だが、この答えはほとんど間違いである。
顧客は製品を買っているのではない。
買っているのは、欲求の充足である。彼らにとっての価値である。
何を価値とするかは、顧客だけが答えられる複雑な問題である。
推察してはならない。顧客のところへ出かけて行き、聞かなければならない。


専門化した知識は、それ単独では何も生み出さない。
仕事に使われて、はじめて生産的な存在となる。


なすべきことは、自分自身、みずからの組織、他の組織に
何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うことである。


忙しい人たちが、やめても問題のないことをいかに多くしているかは驚くほどである。


知識労働者は単なる従業員ではなく、むしろボランティアとして取り扱わねばならない。


直感に頼ることなく、明確でシンプルな事業の定義をもつことが、
成功する事業の特徴である。


成長に必要なものは責任である。あらゆるものがそこから始まる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:41:39.29:E+qYQDDh

仕事ができる人は、仕事を楽しむ。


経営者の仕事から最終的に生まれるのは、
知識と洞察ではなく、「意思決定」と「実行」である。


リーダーは、専門家をファシリテートするだけではなく、
複数の異なる知識分野を統合する。


知識が技能をなくすことはない。逆に知識は技能の基盤となりつつある。
高度の技能を身につけるには、ますます多くの知識が必要となっている。
しかも、知識は技能の基盤として使うとき、はじめて生産的となる。


すぐれた医者は、正しい診断を最も多く下す人ではなく、
誤った診断をすばやく見つけ、それを直ちに改めることのできる人である。


自己管理によるマネジメントは、人間が責任、貢献、成果を欲する存在であることを前提とする。


目標を設定することによって初めて、事業は晴雨、風向き、事故に
翻弄されることなく、達すべきところに達することができる。


リスクなき構想は必ず失敗する。成功の可能性は必要だが、等しく失敗の可能性も必要なのだ。


価値観に反する仕事は人を堕落させる。強みすら台無しにする。


利潤は事業の妥当性をはかる物指しである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:47:28.39:E+qYQDDh

世界中の人々が新たなコミュニティを求めて集まってきますが、
それは地理的なコミュニティではなく、機能的なコミュニティです。


より大きな悪を防ぐために悪を利用しようとするとき、人は悪の道具とされる。


組織において、力強くはあっても腐ったエグゼクティブほど、ほかの者を腐らせる者はいない。


昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが、
明日をつくることよりも大きなリスクを伴う。


指揮者は、一人の人間を受け入れるために、楽譜を書き直したりはしない。


組織は人間から成るものであるがゆえに、完全を期すことは不可能である。
したがって、完全ならざるものを機能させることが必要となる。


生産性を向上させるには、その職種で上級幹部になれるというところに委託すべきである。


経済的な業績こそ、企業の第一の責任である。
少なくとも資本のコストに見合うだけの利益をあげていない企業は、社会的に無責任である。
社会の資源を浪費しているにすぎない。


経済的な目的は、企業が社会的責任を免除されるべきことを意味しない。
逆に、企業にとっての利益の追求が、自動的に社会的責任の遂行を意味しなければならない。


成果とはつねに成功することではない。そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 14:57:30.19:E+qYQDDh

急激かつ予測不能な変化の時代にあっては、
基本的なトレンドにのった戦略をもってしても、成功が保証されるわけではない。
しかし、それなくしては失敗が確実である。


真のマーケティングは、顧客から出発する。すなわち人間、現実、欲求、価値から出発する。


一つの成果をうるためには数千のアイデアを育てなければならない。


企業の精神は、どのような人たちを高い地位につけるかによって決まる。


部下の成長は、育成した者にとって昇進に値する貢献としなければならない。


力を集中するための第一の法則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。


忠誠心を買うことはできない。獲得すべきものである。
金の力で引き留めようとすれば、引き留められた者が
誘惑に対する自分の弱さを会社のせいにするだけである。


(組織の)内を見るよりも外を見るほうが易しい。しかもそのほうが賢い。


できない子は、生まれつきではなく、できる子であるわけがないという決めつけから作られる。


企業の目的は何か?利益は、目的ではなく手段である。
企業とは社会のための道具であり、社会のための組織である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:01:48.65:E+qYQDDh

後継者を自分一人で選んではならない。どうしても20年前の自分に似た者を選びたくなる。


問題の分析によって解決案が一つしか見つからなければ、
その解決案は、先入観に理屈をつけたにすぎないものと疑うべきである。


我々に足りないものは何か。それはアイデアではない。
使えそうな優れたアイデアでさえ、掃いて棄てるほどある。
我々に欠けているのは、アイデアを積極的に歓迎するマネジメント体制である。


目指すべきは、組織に働く全員を責任ある存在にすることである。
問うべきは「いかなる資格があるか」ではない。「いかなる責任があるか」である。
全員を「ボス」にすることではない。全員を「貢献者」にすることである。


自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、
誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。


事業の存続と繁栄にとって、最小限の利益が必要とされるという意味において、
利益は「最大」という概念よりはむしろ「最小」という概念に結びついている。


四十年前には広く受け入れられていた「組織人間」の概念ほど短期間で覆されたものはない。


リスクという言葉は、語源的には「今日の糧をかせぐ」という意味のアラビア語である。
経営者にとって「危険を冒す」ことと「今日の糧をかせぐ」ことは同じ意味である。


どんな愚かな人でも予算を守ることができる。
しかし、守るだけの価値ある予算をたてられる人はめったにない。


「正しい答えは何か」ではなく、「正しい問いは何か」を求めなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:02:19.92:E+qYQDDh

組織と働き手との関係の希薄化は、きわめて危険である。


成果の90%は上位10%の事象によって生み出されるが、
コストの90%は成果をもたらさない残り90%の事象が原因で発生する。


企業および企業文明の目的は、優れた人間を作ることである。


自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。


情勢の変化に適応するだけでなく、情勢の変化を作り出すことが必要である。


真の資本は知識である。


効果的な経営者は、次のように自らに問うのである。
「自分の属している組織の業績や成果を大きく向上させるためには、私に貢献できることは何か」と。


誰の指揮下にもなく、誰をも指揮しないという状況、
つまり指揮権というもののない状況下で、どう管理していくかを学ぶ必要がある。


仕事を失うことが人を傷つけるのは、金銭ではなく誇りのためである。
仕事とは、人格の延長である。


目標は絶対のものではなく、方向を示すものである。
命令されるものではなく、自ら設定するものである。
未来を決めるものではなく、未来をつくるために資源とエネルギーを動員するためのものである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:02:43.29:E+qYQDDh

10年以内に規模を倍にできないのであれば、
資金、人、資源の生産性を倍にする目標を掲げなければならない。
生産性の向上はつねに現実的な目標であり、つねに実現可能な目標である。


専門性の進化と、異分野との接触のバランスを実現しなければならない。


顧客は特定の商品を買うのではなく、特定のニーズの充足を買う。


イノベーションを行うのは人である。人は組織のなかで動く。
したがってイノベーションを行うには、
そこに働く人間一人ひとりがいつでも起業家になれる構造が必要である。


政府、大学、ビジネス、労組、教会のリーダーたる者が
意思決定の前提とすべきものが、「すでに起こった未来」である。


まだ行っていなかったとして、今これを始めるか?


あらゆる生産手段のうち、人的資源ほど効率の悪いものはない。
この人的資源の活用に成功したわずかな企業が、生産性と産出量の飛躍的な向上を実現する。


リーダー的存在であるためには、
公共の利益が自らの利益を決定するといえなければならない。
この確信だけが、リーダーとしての唯一の正統性の根拠である。


組織は、自らのために存在するのではない。
組織は手段である。それぞれが、それぞれの社会的な課題を担う社会のための機関である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:03:05.20:E+qYQDDh

つまるところ、成果を生むために既存の知識を
いかに適用するかを知るための知識がマネジメントである。


五十年も働くことが当たり前になったからには、自らを再生することが不可欠となる。
たんに活力を得ることを超え、新しい自分をつくらなければならない。


仕事ができる者は、多くのことで成果をあげなければならないことを知っている。
だからこそ集中する。


重要なことは「すでに起こった未来」を確認することである。


イエズス会の司祭とカルヴァン派の牧師は、
重要なことを行うときには期待する成果を書きとめておくことになっていた。
そして九ヵ月後、実際の成果と比べなければならなかった。


リーダーシップの本質は
1.リーダーシップを仕事とみること。
2.リーダーシップを責任と考えること。
3.信頼が得られること。


起業家精神とは体系的な作業であり、イノベーションとは技術よりも経済に関わることである。


私は、仕事を楽しんでいない組織のコンサルティングを引き受けない。
仕事が好きで、かつ楽観的であれば、それだけで組織の空気は違ってくる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:03:26.78:E+qYQDDh

知識ではなく叡智に、力ではなく自己規律に、成功ではなく卓越性に焦点を合わせる。


知識にあふれた人たちは管理できないという発想から始めるのがよいかもしれません。
彼らの生産性を上げることに力を貸すこと以外には、何もできないのですから。


イノベーションとは物事を新しい方法で行うことによって
資源のもつ富の創出能力を増大させることである。


毛沢東が行ったよいことの一つが、読み書きのできない人を大幅に減らしたことである。
まことに古い方法で問題を解決した。字を読めるようになった子供に先生役をさせた。
生徒に先生役をさせるほどの近道はない。


企業の目的として有効な定義は唯一つである。顧客の創造である。


エコノミストは長期と短期は容易に両立するという。
実際にマネジメントを行っているものは、そう簡単でないことを知っている。


目的と使命に取り組むうえで答えるべき究極の問いは、顧客にとっての価値は何かである。


真の全体を創造するには、全体としての成果と、
それらの成果を実現するための多様な活動との双方をを見なければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:03:51.55:E+qYQDDh

マネジメント・サイエンス(経営科学)は、一つの前提を持たなければ鳴らない。
企業とは有機体であるとの前提である。


変化は組織の外で起こる。


顧客は誰かという問いこそ、企業の目的と使命を定義するうえで、
最初に考えるべき最も重要な問いである。


コミュニティと家族は安定のためのものである。
安定を求め、変化を阻止し、あるいは変化を減速しようとする。
しかしわれわれは、人の手によるあらゆるものが歳をとり、硬直化し、
陳腐化し、苦しみに変わることを知っている。


日本の成功は、マネジメントが原動力であり、経済発展はその結果であることを示した。


ニーズを書き出すだけではニーズを満たしたことにはならない。
しかしニーズを書き出して、はじめて望む成果を得るための必要な条件を知ることができる。


知識労働者は、ほとんどが専門家である。
彼らは一つのことをよく行うとき、すなわち専門化したとき大きな成果をあげる。
しかし専門知識はそれだけでは断片にすぎず不毛である。
専門家のアウトプットは、他の専門家のアウトプットと統合されて成果となる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:04:10.97:E+qYQDDh

優先順位の基準は、「過去ではなく未来」「問題ではなく機会」
「横並びではなく独自性」「無難で容易なものではなく変革」
さらには「内部ではなく外部」であり、これらを選択することは勇気がいる。


予期せぬことを重視しなければならない。
ところが報告システムのほとんどが予期せぬことを無視するようになっている。
この間違いを直すことはできる。


学ぶ土壌が人をつくり、それらの人がまた土壌をつくる。組織の価値観は、そんな好循環から生まれます。


経営科学は、一つの前提を持たなければならない。企業とは有機体であるとの前提である。


組織には、明確な使命がないといけない。目的があるときに最も生産性が良い。


(成果のあがらない理由)
同時にいくつかのことをする。
そのため手がけている仕事のどれ一つにもまとまった時間を割けない。
いずれか一つが問題にぶつかるとすべてがストップする。


成果をあげるのは才能ではなく、習慣だ。


アクションプランなくしては、すべてが成り行き任せとなる。
途中でアクションプランをチェックすることなくしては、
成り行きの中で意味のあるものとないものとを見分けることすらできなくなる。


(時間管理について)自らがコントロールし、
自らが取り除くことのできる時間浪費の原因を排除することである。
人は、他人の時間まで浪費していることがある。


知識労働者の生産性の重要度については強調しすぎることがない。
知識労働者の特性は、働き手が労働力ではなく資本だというところにある。
資本の働きを決めるものは費用の多寡ではない。量でもない。


よくマネジメントされた組織は、日常はむしろ退屈な組織である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:05:15.96:E+qYQDDh

従来のプランニングは何が最も起こりそうかを考えた。
これに対し不確実性の時代のプランニングは、未来を変えるものとして何が既に起こったかを考える。


優秀な知識労働者であればあるほど、
自分の専門分野で働き続けることを強く希望しているものなのです。


イノベーションとは未知なるものへの跳躍である。
人間の力を主張することではなく、人間の責任を受け入れることである。


グローバル経済はすでに現実である。にもかかわらず必要な仕組みはまだできていない。
グローバルな法が緊急に必要とされている。


経営の本質は、知識を役に立つものにすることです。


人に教えることほど、勉強になることはない。
人の成長の助けとなろうとすることほど自らの成長になることはない。


日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期なのです。


アメリカがヨーロッパと違っていたのは、上方への移動が容易だったことではなく、
それが社会において促進され、大事にされ、祝福されていたことにあった。


決定の基礎となった仮定を現実に照らして継続的に検証していくために、
決定そのものの中にフィードバックを講じておかなければならない。


データ化できないものを考えなければならない。
データ化できないものについての配慮を忘れたデータ化は、組織を間違った方向へ導く。


(時間管理について)他の人間でもやれることは何かを考える。


成果をあげるための第一歩は、時間の使い方を記録することである。


人に信頼され、協力を得るには、自らが最高の成果をあげていくしかない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:05:42.72:E+qYQDDh

意思決定において、問題の明確化ほど誰も気にしないが重要なことはない。
正しい問題提起への間違った答えは修正がきく。
しかし、間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものはない。
問題がどこにあるかもわからない。


高齢の役員は、ラインの長ではなく、
独立して行える仕事、専門家として大きな貢献ができる仕事、
助言、教育、基準の設定、紛争の解決などの仕事に移るべきである。
マネジメントの仕事を行わせるべきではない。


100日先のことを考えないようでは、100年先はない。
今日の健全性と長期の目標の双方を考えなければならない。


未来を築くには、今決定を行わなければならない。リスクを負い、行動しなければならない。
資源を割り当てなければならない。とくに人材を割り当てなければならない。仕事をしなければならない。


資本主義に対しては重大な疑念を抱いている。経済を最終目的として偶像化しているからだ。


民営化は政府を弱体化しない。
その目的は、病におかされ無能となった政府に力を取り戻させることにある。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:06:07.16:E+qYQDDh

成果をあげる人は、能力、関心、知識、気性、性格、仕事の方法において多様である。
あらゆることにおいて千差万別である。共通点は、行うべきことを行っているだけである。


汝自身を知れとの昔からの知恵ある処方は、
儚い身の人間にとっては不可能なほどに困難である。
しかし、その気がある限り、汝の時間を知れとの処方には誰でも従うことができる。
その結果、誰でも貢献と成果への道を歩むことができる。


事業機会の発見とその実現には、心理的な困難がともなう。
確立された習慣の破壊を意味するがゆえに、内部の抵抗を受ける。
それはしばしば、最も誇りにしてきた能力の放棄を意味する。


平凡で退屈な組織にさえ、優れたイノベーションの種は消化しきれないほどある。
問題は、せっかく仕上げた製品やサービスの死亡率があまりに高いことである。


強みと同じように、仕事のやり方も、得意とするものも人それぞれである。
ある者は読んで学び、ある者は聞いて学ぶ。


間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。
そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことしか手をつけない。
人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを行うからである。


圧倒的に多くの人たちが、下に向けて焦点を合わせる。
成果ではなく努力に焦点を合わせる。
組織や上司がやるべきことや、自らがもつべき権限を気にする。
その結果、成果を挙げられないでいる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:06:32.17:E+qYQDDh

これからは、明日自分がなにをしているかを想像できない時代になる。
個室か、大部屋か、自宅か、それとも外で働いているのかさえわからない。
したがって、自らを知ることに責任を持たなければならない。


経験をつんだ後のほうが勉強できる科目は蔽いとの私の考えに、
最初に敏感に反応してくれたのが日本企業だった。
真の生産性は、働く人たちにそのような敬意を持つときにもたらされる。


決定とは、「将来に対する現時点での問題ではなく機会」「横並びではなく独自性」
「無難で容易なものではなく変革」さらには「内部ではなく外部」であり、
これらを選択することは勇気がいる。


真の知識とは、情報の量や質ではなく、価値という成果を意識し、
特殊な言語を誰にでもわかる言葉に翻訳できる能力を伴うのです。


知識とは専門化である


成功した事業を見れば、誰かが勇気ある決断を下したことが分かる。


成果を生み出すために、既存の知識をいかに有効に
適用するかを知るための知識がマネジメントである。


どのようにして学べばよいのかを学ばなければならない。
知識は知識そのものをあっという間に陳腐化させるからです。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:07:09.00:E+qYQDDh

顧客からスタートし、顧客は誰か、どこにいるか何を買うかを常に問う。


一世紀前のマネジメントの先駆者たちは正しかった。たしかに組織には構造が必要である。
しかし彼らが、組織の正しい構造は一つであるとしたことは間違いだった。


経済的な能力をわきまえずに、負担しきれない社会的責任を
果たそうとするならば、直ちに問題が発生する。


今社会は精神的な価値への回帰を必要としている。
物質的な世界を補うためではなく、物質的な世界に意味を与えるために必要としている。


これからは、世界各地への進出が投資や買収以外の方法で行われるようになる。
提携や合弁事業など、進出先の企業とのパートナーシップによって行われる。
すなわち、海外事業は法的政治的な枠組みではなく、純粋に経済的な枠組みのもとに行われる。


スタッフに関しても、スタッフ部門の仕事についてと同様の原則がある。
いくつかの現業の仕事、できれば二つ以上の部門で実績をあげた者でなければ
スタッフに任命してはならない。


財務分析ではなく事業戦略にもとづく買収が成功する。
買収のターゲットは事業戦略によって選ばなければならない。


事業の目的は顧客を変えることではないという、マーケティングの基本を受け入れなければならない。
事業の目的は顧客を満足させることである。


常々言っていることだが、マネジメントは神学ではない。実学である。


知識が技能をなくすことはない。逆に知識は技能の基盤となりつつある。


ポスト資本主義社会は、知識社会であると共に組織社会である。
この二つの社会は、相互依存関係にありながら、コンセプト、世界観、価値観において異質である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:10:05.56:E+qYQDDh

知識労働者は、雇い主である組織より長生きする。


学んだり教えたりするうえでは、道具に焦点を合わせなければならない。
しかし仕事をするうえでは、成果、課題、仕事に焦点をあわせなければならない。


知識労働者は、働く組織があるからこそ働くことができる。彼らは従属的な地位にある。
しかし同時に、生産手段としての知識を有する。


企業が生み出すものは、満足した顧客である。
病院が生み出すものは、治癒した患者である。
学校が生み出すものは、学習したことを10年後に使う卒業生である。


産業が衰退する最初の兆候は、
能力と意欲のあるものに訴える力を持たなくなることである。


トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければ分からない。
トップへの準備は、ほとんど行いようがない。


人の強みよりも弱みに目がいく者をマネジメントの地位につけてはならない。
人のできることに目の向かない者は組織の精神を損なう。


組織の精神とは、訓戒、説教、善意ではない。。


重要なのはカリスマ性ではない。リーダーシップとは人を惹きつけることではない。


知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。
ボランティアは報酬を手にしない。それゆえに仕事そのものから満足を得なければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:10:48.55:E+qYQDDh

かくして働くものの一人ひとりが、自らの配置に責任を持たなければならなくなる。
このことは、自らの強みを把握し、自らをマーケティングしなければならなくなったことを意味する。


バブル時に、物ごとをよく見せるのは簡単である。
そのため、怪しげなものまでトップにのぼる。


本当の貢献を必要とするのであれば、
それあらの貢献を行った人たちに報いなければならない。


利益とは、それがなければいかなる責任も果たせず、
よき雇用者にも、よき市民にも、よき隣人にもなれないというものである。


価格設定の唯一健全な方法は、市場が支払ってくれる価格からスタートし、
その価格に合わせて製品を設計することである。


新事業のための予算は他の予算とは別扱いにすることである。これを機会予算と呼ぶ。


ヘンリーフォード曰く、T型車を安く売れたのは利益をあげたからだ。


予期せぬことがイノベーションの源泉となるのは、それがわれわれの先入観を突き崩すからである。


産業と市場の構造は、予定されたもの、自然の法則、永遠のものと思わせるほどに堅固に見える。
だからこそ、その変化はイノベーションの機会となる。


ベンチャーのマネジメントは外へ出て行かなければならない。
市場に出かけ、顧客やセールスマンと時間を過ごし、見たり、聞いたりしなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:11:14.92:E+qYQDDh

製品やサービスの意味を決めるのは、
顧客であって生産者ではないことを常に思い起こす仕組みをつくらなければならない。


技術が産業を超えたために、もはやいかなる、成功ではなく卓越性に焦点を合わせる。


コスト削減に成功している企業では、必要に迫られるまでコスト削減を待つことはない。
そうした企業は、コスト削減を日常の仕事に折り込んでいる。
体系的な廃棄を日常の仕事にしている。


コスト管理において重要なことは、コスト削減ではない。
コスト管理が組織構造の問題であるとの認識である。
コスト管理とはコスト削減ではなく、コスト予防でなければならない。


イノベーションのためには、七種類の機会を調べなければならない。


自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追及である。


短期の業績と長期の繁栄は両立する。
この二つを意識してバランスさせなければならない。


自己啓発に最大の責任を持つのは、本人であって上司ではない。


情報型組織が成立する条件は、全員が情報に責任をもつことである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:12:05.83:E+qYQDDh

組織をして、社会、経済、コミュニティ、一人ひとりの人間のために
成果をあげさせることが、マネジメントの役割である。


チェンジリーダーとなるためには、機会に人材を割り当てることが必要である。


二一世紀において、われわれが必要とするものは、
新たな人間環境としての都市社会にコミュニティもたらすべきNPOの、
同じように爆発的な成長である。


私は、ベルディが八〇歳で歌劇『ファルスタッフ』を作曲したときの
「私は完全を求めてきた。だからこそ挑戦する責任があった」
という言葉を忘れたことはない。


職場コミュニティとは、働く者本人達に、仕事の設計、組織、シフト、休暇、
残業、安全、福利厚生など現場の問題について責任をもたせるという考えだった。


リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである。


未来に何かを起こすには、勇気を必要とする。努力を必要とする。信念を必要とする。


金銭などという近視眼的な基準が、
人生と生活の全局面を支配するなどということは許されざることである。


組織はすべて学習と教育の機関である。


本人の努力を俟(ま)たずして人を伸ばしてやろうとする企業があったら、
それはとんでもない温情主義か、さもなければ間抜けな考え方である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:12:26.10:E+qYQDDh

戦争は、外交の失敗以外の何物でもない。


絶望した人間に笑いを蘇らせることは、その人間を生き返らせることに他ならない。


現存する仕事はすべて正しい仕事であり、
何がしかの貢献をしているはずであるとの先入観は危険である。
現存する仕事はすべて間違った仕事であり、組み立て直すか、
少なくとも方向づけを変えなければならないと考えるべきである。


成果をあげ続け、成長と自己変革を続けるには、
自らの啓発と配属に自らが責任をもつことである。


間違いをしたことのない者は凡庸である。
そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。


泥棒は自らの性癖のゆえに逮捕されたことを認めない。
逮捕の原因となった性癖を直さず、言いわけを探す。
自らの性癖によって市場を失った企業も、それを認めない。ほかの原因を言いわけにする。


定年後のマネープランは必要である。
しかし心理的な準備のほうはなかなかうまくいかない。
うまくいっているならば、淋しく職場を去りゆっくりと死に向けて
消えていく人たちがあのように大勢いるわけがない。


経営政策を含め、人間社会にかかわる事柄において重要なことは、
正しいか間違いかではない。うまくいくかいかないかである。


経営管理者は現実的でなければならない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:12:54.05:E+qYQDDh

冷笑家ほど現実的でない者はいない。


問題の発生を見通すことのできた組織には、不人気なことを行うべき責任がある。


「我々は何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。


日本にとっての問題は、いかにして高等教育を受けた人たちを生産的な存在にするかである。


喜びは成果の中になければならない。石臼に向かいながらも丘の上を見なければならない。


全体は部分の集積ではない。


国民性による説明は、歴史上の因果を逆にとらえており、
そのことだけでもすべての論理を無効にする。


完璧な青写真なるものは、二重に人を欺く。
それは、問題を解決できないだけでなく、問題を隠すことによって、本当の解決を難しくする。


判断の代わりに公式を使うことはつねに間違いである。


今日、再び起業家精神を強調すべき時代に入った。
ただし、それは一世紀前のような一人の人間が起業し、
マネジメントし、支配する起業家精神とは異なる。
それは新事業のために組織を使い、方向づける能力である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:13:17.93:E+qYQDDh

いかに優れた決定に見えようとも、必要条件の理解に不備があれば、成果をあげられない。


社会的理想像ほど、急速に、かつ予期せぬ形で変化するものはない。


強みを基準に据(す)える。組織とは人間の弱みを中和し、
同時に人間の強みを成果に結びつけるための、特殊な道具である。


昇進を重ねる有能な上司ほどありがたい存在はない。


必要条件を簡潔かつ明確にするほど、決定による成果はあがり、
達成しようとするものを達成する可能性が高まる。


未来予測とは、希望的観測のもっともらしい別名にすぎない。


今や社会そのもの、さらには社会活動、社会問題のすべてがあまりに複雑である。
唯一の「正しい答え」があらゆる問題に通用するはずがない。
答えは複数ある。そのうちかなり正しいといえるものさえない。


時間は希少な資源である。時間が管理できなければ、他の何事も管理できない。


優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。


通常とは昨日の現実にすぎない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:13:37.50:E+qYQDDh

本物の変化か、一時の変化か、見分け方は簡単である。
本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化は人が言うことである。
話にばかり出てくるものは一時のものである。


以前にも成功をおさめたからといって、今度も以前と同様の仕事のやり方を
し続ける経営者というものは、必然的に失敗する運命にある。


正しい学び方とは、うまくいっているものを探し、成果をあげる人を探すことだ。


何が受け入れられやすいか、また何が反対を招くから言うべきではないかを
心配することは、無益であって、時間の無駄である。


イノベーションとは未知なるものへの跳躍である。


(人生における仕事という)問題の解決には三つの方法が助けとなる。
1.第二の人生を持つこと。
2.パラレル・キャリア(第二の仕事)をもつこと。
3.ソーシャル・アントレプレナー(社会的起業家)になること。


経済的発展において最大の資源となるものは人間である。
経済を発展させるものは人間であって、資本や原料ではない。


あなたの仕事は、上司がそれぞれの仕事のやり方によって
成果をあげられるようにすることである。
(上司の)強みを発揮させ、弱みを意味なくさせることによって、
彼らが縦横に働けるようにすることである。


自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。
責任を持つがゆえに、自由となる。


イノベーションとは、人間の力を主張することではなく、人間の責任を受け入れることである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:14:06.44:E+qYQDDh

部分は全体との関係において存在しうるにすぎない。


勇を鼓して自ら思考し、既成概念にあえてそむく人なくして、
その企業の成長と繁栄は到底望めない。


知識労働者は、彼らが彼ら自身に課する要求の程度に応じて成長するものである。


企業家とは、資源に富を生む力を与える人たちのことだ。それだけだ。


外部の世界について、情報を組織化することが肝要である。
意思決定の責任を持つ者が、それらの情報を持つことが必要である。


マネジメントの値打ちは、医療と同じように、
科学性によってではなく、患者の回復によって判断しなければならない。


人は問題を起こす。費用であり、脅威である。しかし、人こそ最大の資産である。


否定の強調は、明らかに前向きな信条の欠如を補おうとするものである。


道楽息子に家業を継がせるな。


人間は、自分でなければ出来ない、と錯覚していることが多すぎる。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:14:25.37:E+qYQDDh

企業ないしは産業の脅威になると思われる新事態の中にこそ、隠された機会がある。


イノベーションに成功するには、最初からトップの座を狙わなければならない。
トップの座を狙わないかぎり、イノベーションとはなりえず、自立した事業ともなりえない。


一つは、人は何によって人に知られたいかを自問しなければならない。
二つめは、その問いに対する答えは、歳をとるにつれて
変わっていかなければならないということである。
成長に伴って、変わっていかなければならない。
三つめは、本当に知られるに値することは人を素晴らしい人に変えることであるということである。


成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。
いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。


マネジメントとは、ニーズと機会の変化に応じて、
組織とそこに働く者を成長させるべきものである。
組織はすべて学習と教育の機関である。


経営管理者にとって決定的に重要なものは、教育や技能ではない。
それは真摯さである。


革新は一種の冒険である。それは将来の、
しかもきわめて不確実な成果を得るために、現在の資源を投入することである。


仕事上の関係においては、成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。
貧しい関係のとりつくろいにすぎない。
逆に、関係者全員に成果をもたらす関係であれば、失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはない。


我々が利用できる資源のうちで、
たえず成長と発展を期待できる唯一のものは、人間の能力のみである。


今日最強の企業といえども、未来に対する働きかけを行なっていなければ苦境に陥る。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:14:52.00:E+qYQDDh

人の手によるものはすべて陳腐化する。


マネジメントたる者は、共に働く者から自らの仕事を教わらなければならない。


予期せぬものは、通念や自信を打ち砕いてくれるからこそイノベーションの宝庫となる。


オーナー起業家に天才的なひらめきがあるというのは神話にすぎない。


上司のマネジメントにはコツがある。
一年に一度は、役に立っていることは何か、邪魔になっていることは何かを聞く。


人間として生き、人間として遇されるということの意味は、
資本主義の金銭的な計算では表せない。


現代の全体主義は、かつての独裁とは異なり、
政府だけでなく、社会そのものを支配しようとする。


経営陣が大金を懐に入れつつレイオフを行うことは、社会的にも道義的にも許されない。
そのような行為が組織にもたらす憤りとしらけは、必ず高いつけとなって返ってくる。


たしかに経済的な窮乏は悪である。
しかしそのような窮乏でさえ、自由の喪失ほどの悪ではない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:15:13.37:E+qYQDDh

一流の教師は皆、子供と大人の区別をしていません。
進み方の早さに違いがあるだけです。中身は大人のレベルです。
入門クラスであってもレベルは大人のものなのです。


自らをマネジメントするということは、一つの革命である。
思考と行動において、これまでのものとは180度違うものを要求する。


私は、未来を予測する人たちの勇気がうらやましい。彼らと競う気はない。
量的な予測は重要でさえない。重要なことは今日とは異なる側面とその意味である。


心配したことは決して起こらず、
予想しなかった困難や苦情が突然、ほとんど対処しがたい障害となって現れる。


今日世界は、近代的であると同時に、際立って非西洋的な文化を必要としている。
世界は、ニューヨークまがいやロサンゼルスまがい、
あるいはフランクフルトまがいの日本ではなく、日本的な日本を必要としている。


ばらまき国家は自由社会の基盤を侵食する。
国民の代表たるものが、票を買うために特定の利益集団を豊かにし、国民を丸裸にする。
これは市民のコンセプトの否定である。事実、急速にそのように理解されるようになっている。


歴史上いかなる国においても、
企業とくに大企業は株主のためにのみマネジメントすべきであるという主張はもちろん、
主として株主のためにマネジメントすべきであるという主張さえ、主流になったことはない。


優れた組織の文化は、昨日の優れた仕事を今日の当然の仕事に、
昨日の卓越した仕事を今日の並の仕事に変える。


重要な科目ほど経験を積んだ後のほうが学びやすい。


今日我々は、賢人の石を発見したと称する錬金術師たちが、たんなる詐欺師であって、
騙された貴族や哲学者、学者が、たんに馬鹿だったにすぎないことを知っている。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:15:39.34:E+qYQDDh

必要は発明の母ではないが助産婦ではある。


不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。
自らの強みに集中すべきである。
無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、
はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。


21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。
それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。


寝床につくときに、翌朝起きることを楽しみにしている人間は、幸福である。


マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。
つまり、製品がおのずから売れるようにすることである。


私が13才のとき、宗教の先生が生徒一人ひとりに、
「何によって人に憧れられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。
先生は笑いながらこう言った。
「いま答えられると思わない。でも50才になって答えられないと問題だよ。
人生を無駄に過ごしたことになるからね」


最初はダメでも何度でもやり直せという態度は誤りである。


自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。
責任をもつがゆえに、自由となる。


あらゆる活動について
「もし今日これを行っていなかったとして、改めて行うか」を問わなければならない。
答えが否であるなら、「それでは、いかにして一日も早くやめるか」を問わなければならない。


いまさら、自分を変えようとしてはならない。うまくいくわけがない。
自分の得意とする仕事のやり方を向上させることに、力を入れるべきである。
人の卓越性は、ひとつの分野、あるいはわずかの分野において、実現されるのみである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:16:12.86:E+qYQDDh

教養ある人間とは、勉強し続けなければならないことを自覚している人間のことである。


重要なことは、明日何をするかではなく、今日、何をしたかである。


事業とは何かを問われると、たいていの企業人は利益を得るための組織と答える。
たいていの経済学者も同じように答える。この答えは間違いなだけではなく、的外れである。


社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる。
企業は社会や経済の許しがあって存在しているのであり、
有用かつ生産的な仕事をしていると見なされるかぎりにおいて、存続を許されているに過ぎない。


複雑なものというのは、大抵うまくいかない。


成功する企業というのは、「問題」ではなく、「チャンス」に目を向けている。


すべての偉大な成功は、地味で面倒な事の積み重ねの上に成り立っている。


生産性を上げる一番簡単な方法は、今、成果が一番出ている仕事に集中し
成果が出ていない仕事からは、撤退してしまうことである。


どんな人でも努力すれば、“それなりの能力”は身につけることが出来る。
そして、この世で成功するためには、“それなりの能力”があれば十分なのである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:16:38.73:E+qYQDDh

組織のマネジメントとは、凄い人材を入れることや
改新的なサービスを導入する事のように思われているが
一番重要なのは、今ある人材と資産で何ができるかを考えることである。


成功する人間に必要な、生まれつきの能力などありはしない。
ただ、あなたが成し遂げたいことに、必要な能力だけを身につければいいのだ。


20世紀におけるマネジメントの偉業は、肉体労働の生産性を50倍に上げたことである。
そして、21世紀に期待される偉業は、知的労働の生産性を同じように大幅に上げることである。


知識労働者にとって重要なことは、
1.どこへ行こうとしているかを知ることである。
2.責任を与えられ、かつ自己実現することである。もっとも適したところに配置されることである。
3.継続学習の機会をもつことである。そして、何よりも敬意を払われることである。


あらゆるプロセスにおいて成果の限界を規定するものは、もっとも欠乏した資源である。


ほとんどの場合、最も重要なことは一つです。
その一つに集中することにすべてを懸けてください。


知識とは、個人や組織が何らかの成果をもたらすような行動を可能にし、
何かあるいは誰かを変えるものである。
知識とは何かを変えるものであることを認識するだけでも、何かが変わっていく。


知識労働は専門的である。
あまりに専門的であるがゆえに、ほとんどの組織において細分化されざるをえない。


(成果のあがらない理由)急ごうとする。そのために遅れる。
成果をあげる者は時間と競争しない。ゆっくり進む。


知識労働者が生産するのは物ではなく、アイデア、情報、コンセプトである。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:17:17.37:E+qYQDDh

イノベーションをマネジメントの枠外に位置づけることは許されない。
イノベーションこそマネジメントの中核に位置付けなければならない。


偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。
優れたメンバーが最高の演奏をするものが最高のオーケストラである。


マーケティングとは、顧客を理解し、
製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすること。


おそらく今日、高等教育を受けた人の割合が世界でもっとも多い国が日本である。
日本にとっての問題は、いかにして彼ら高等教育を受けた人たちを生産的な存在にするかである。


1、より速くすること。2、よりよくすること。3、今やるべきことをすること。


上司を過大評価することはあってもいいが、決して過小評価するな。


日本人の強みは、組織の構成員として、一種の「家族意識」を有することにある。


非合理的な顧客なるものは存在しない。


生産性の本質を測る真の基準は、「量」ではなく、「質」である。


成功する人に共通しているのは、ひたすらひとつの事に集中しているという点である。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:18:48.06:E+qYQDDh

優れた者ほど、間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。


理論というものは、現実に従って変化していく。


正しい構造が成果を約束してくれるわけではない。
しかし、間違った構造は成果を生まず、最高の努力を無駄にしてしまう。


成功する人に共通しているのは、ひたすらひとつの事に集中しているという点である。
彼らは自分にとって一番重要なことだけに力を集中し、それが終わるまで他の事には一切手を出さない。


今の若い人はやる気がないとこぼす前に、彼らが持っているものに目を向けなければなりません。


マネジメントは科学ではない。臨床的な体系である。


理論は現実に従う。


馬鹿な客の悪口を言ってはならない。
「別のやり方があるかもしれない」と言わなければならない。


すでに社会は、「どれだけの教育ある者を扶養できるか」から、
「どれだけの教育のない者を扶養できるか」へと問題の焦点を移している。


問題に対しては常に行動をとらなければならないという考えそのものが、迷信にすぎない。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:23:17.71:E+qYQDDh

我々は、この時代を偉大な発展の時代にすることができる。


卓越した者の強みや能力が他の者にとっての脅威となり、
その仕事ぶりが他の者にとっての問題や不安や障害となることほど、
組織にとって深刻な問題はない。


社会の不完全さに対するしたり顔の諦めほど軽蔑すべきものはない。


事象そのものは、事実ではない。


未来において何かを起こすには、特に創造性は必要ない。
必要なものは、天才の業(わざ)ではなく仕事である。


事業には、それ以上成功することは自らにとって有害であるという分岐点がありうる。


私は資本主義に対しては重大な疑念を抱いている。
資本主義は経済を最終目的として偶像化している。あまりに一元的である。


あらゆる関係者が起こりえないと知っていることこそ、徹底的に検討しなければならない。
起こりえないことこそ、自社にとって、何かを起こすための大きな機会となりうる。


あらゆる知識が、やがては間違った知識となる。


ある発明の必要性について、あとになって答えることは容易である。
だが事前に答えることはできるだろうか。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:23:53.50:E+qYQDDh

凝りすぎたイノベーションはほとんど確実に失敗する。


経験を積んだ後のほうが勉強できる科目は多い。マネジメントがその一つである。


技術の変化を知るための第一のしかも最も容易な方法が、経済的な機会の存在を知ることである。


生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義である。


成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、
我々を全体主義から守る唯一の手だてである。


素晴らしくマネジメントされた組織というものは、日常はむしろ退屈な組織である。


基本と原則に則っていないものは、かならず破綻する。


仕事のやり方を変えるのではなく、仕事の意味を考えなさい。


まず、やりたいを決め、次に何に集中すべきかを決めなさい。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:24:14.57:E+qYQDDh

何かを成し遂げるためには、そのことをしか考えられないという“狂い”が必要となる。


全力を注がなければ、あなたに未来は無い。


人間は、自らが望む未来の大きさに合わせて、成長する。


数千のアイデアを育てて、やっと一つの成果を得ることが出来る。


間違いや失敗を犯したことのない者というのは、
単に無難なこと、安全なこと、つまらないことしか、やってこなかっただけである。
逆に優れている者ほど、数えきれない間違いを犯すものであり、
これは常に新しいことに挑戦している証拠である。


「出来ないこと」ではなく、「出来ること」に集中しなさい。


社会とは人間環境の「生態」である。


結果は問題を解決することではなく、別の機会を探すことで得ることができる。


非合理的な顧客なるものは存在しない。
顧客は、顧客にとっての現実にもとづいて合理的に行動している。


何も行動しないということは、いかなる行動にも劣らない立派な意思決定である。


成果をあげる人の共通点は、行わなければいけない事を、しっかり行っているというだけである。


判断の代わりに公式を使うことは、つねに間違いである。


経営者がかならず身につけておかなければいけない、大事な要素がひとつだけある。
それは”品性”である。


成功への道は、自らの手で未来をつくることによってのみ開ける。


成し遂げたいことに必要な条件を、明確に把握すればするほど、達成される確率は高まっていく。

ピーター・ドラッカー
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:26:40.94:E+qYQDDh

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな 
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる 失語症 なめらかでないしぐさ 
子供の悪態にさえ傷ついてしまう 頼りない生牡蠣のような感受性 
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな。


ことば ことば おんなのことば 
しなやかで 匂いに満ち あやしく動くいきものなのだ ああ。


満員電車のなかで したたか足を踏まれたら 大いに叫ぼう 
あんぽんたん!いったいぜんたい人の足をなんだと思ってるの。


はじめての町に入ってゆくとき わたしの心はかすかにときめく 
そば屋があって 寿司屋があって デニムのズボンがぶらさがり 
砂ぼこりがあって 自転車がのりすてられてあって 
変わりばえしない町 それでもわたしは十分ときめく。

茨木のり子(詩人・童話作家)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:27:17.41:E+qYQDDh

道でばったり奥様に出会い 買い物籠をうしろ手に 夫の噂 子供の安否 
お天気のこと 税金のこと 新聞記事のきれっぱし 
蜜をからめた他人の悪口 喋っても 喋っても さびしくなるばかり 
二人の言葉のダムはなんという貧しさだろう 
やがて二人はいつのまにか 二匹の鯉になってしまう 
口ばかりぱくぱくあけて 意味ないことを喋り散らす 大きな緋鯉に!
そのうち二匹は眠くなる 喋りながら 喋りながら だんだん気が遠くなってゆくなんて 
これは まひるの惨劇でなくてなんだろう 
私の鰭は痺れながら ゆっくり動いて 呼子を鳴らす しぐさになる。


いとしい人には 沢山の仇名をつけてあげよう 
小動物やギリシャの神々 猛獣なんかになぞらえて 
愛しあう夜には やさしい言葉を そっと呼びにゆこう 闇にまぎれて。


わたしが一番きれいだったとき わたしはとてもふしあわせ 
わたしはとてもとんちんかん わたしはめっぽうさびしかった 
だから決めた できれば長生きすることに 
年とってから凄く美しい絵を描いた フランスのルオー爺さんのように ね。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:27:44.95:E+qYQDDh

一人でいるのは賑やかだ 誓って負け惜しみなんかじゃない 
一人でいるとき淋しいやつが 二人寄ったら なお淋しい 
おおぜい寄ったなら だ だ だ だ だっと 堕落だな 。


ひとりの人間の真摯な仕事はおもいもかけない遠いところで小さな小さな渦巻きをつくる。


大人になるというのは すれっからしになることだと 思い込んでいた少女の頃 
立居振舞の美しい 発音の正確な 素敵な女のひとと会いました 
そのひとは私の背のびを見すかしたように なにげない話に言いました 
初々しさが大切なの 人に対しても世の中に対しても 
人を人とも思わなくなったとき 堕落が始るのね 
堕ちてゆくのを 隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました 
私はどきんとし そして深く悟りました。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:28:35.83:E+qYQDDh

人間は誰でも心の底に しいんと静かな湖を持つべきなのだ。


おばあちゃまは怒る 梅干ばあちゃま 
魚をきれいに食べない子は追い出されます 
お嫁に行っても三日ともたず返されます 
頭と尻尾だけ残し あとはきれいに食べなさい 
お嫁になんか行かないから 魚の骸骨みたくない。


言葉が多すぎる 
というより 言葉らしきものが多すぎる 
というより 言葉と言えるほどのものが無い この不毛 この荒野 賑々しきなかの亡国のきざし 
さびしいなあ うるさいなあ 顔ひんまがる。


だいたいお母さんてものはさ しいんとしたとこがなくちゃいけないんだ。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:31:55.84:E+qYQDDh

まきこまれ ふりまわされ くたびれはててある日 卒然と悟らされる 
もしかしたら たぶんそう 沢山のやさしい手が添えられたのだ 
一人で処理してきたと思っている わたくしの幾つかの結節点にも 今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで。


落ちこぼれの実 いっぱい包容できるのが豊かな大地 
それならお前が落ちこぼれろ はい 女としてとっくに落ちこぼれ 
落ちこぼれずに旨げに成って むざむざ食われてなるものか 
落ちこぼれ 結果ではなく 落ちこぼれ 華々しい意思であれ。


なぜ国歌など ものものしくうたう必要がありましょう 
おおかたは侵略の血でよごれ 腹黒の過去を隠しもちながら 
口を拭って起立して 直立不動でうたわなければならないか 聞かなければならないか 
私は立たない 坐っています。


子供たちには ありったけの物語を話してきかせよう 
やがでどんな運命でも ドッジボールのように受けとめられるように。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:32:13.46:E+qYQDDh

年老いても咲きたての薔薇 柔らかく 外にむかってひらかれるのこそ難しい。


はじめての町に入ってゆくとき わたしはポケットに手を入れて 風来坊のように歩く 
たとえ用事でやってきてもさ お天気の日なら 町の空には きれいないろの淡い風船が漂う 
その町の人たちは気づかないけれど はじめてやってきたわたしにはよく見える 
なぜって あれは その町に生まれ その町に育ち けれど 遠くで死ななければならなかった者たちの 魂なのだ 
そそくさと流れていったのは 遠くに嫁いだ女のひとりが ふるさとをなつかしむあまり 遊びにやってきたのだ 
魂だけで うかうかと。


戦争責任を問われて その人は言った 
そういう言葉のアヤについて 文学方面はあまり研究していないので お答えできかねます 
思わず笑いが込みあげて、どす黒い笑い吐血のように 噴きあげては 止り また噴きあげる。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:32:44.13:E+qYQDDh

生きてゆくぎりぎりの線を侵されたら 言葉を発射させるのだ 
ラッセル姐御の二丁拳銃のように 百発百中の小気味よさで。


落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ 
落ちこぼれ 今は自嘲や出来そこないの謂 
落ちこぼれないための ばかばかしくも切ない修業 
落ちこぼれこそ 魅力も風合いも薫るのに。


もはや できあいの思想には倚りかかりたくない 
もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない 
もはや できあいの学問には倚りかかりたくない 
もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない 
ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:36:52.59:E+qYQDDh

あなたはエジプトの王妃のように たくましく 洞窟の奥に座っている 
あなたへの奉仕のために 私の足は休むことをしらない 
あなたへの媚(こび)のために くさぐさの虚飾に満ちた供物を盗んだ 
けれど私は一度も見ない 暗く蒼いあなたの瞳が 湖のようにほほえむのを 睡蓮のように花ひらくのを。


なぜだろう 萎縮することが生活なのだと おもいこんでしまった村と町 
家々のひさしは上目づかいのまぶた 
おーい 小さな時計屋さん 
猫背をのばし あなたは叫んでいいのだ 今年もついに土用の鰻と会わなかったと。


「こんな時代を生きる若者を軽々しくののしるな」と大人に言いたい。
しかし、当の若者たちには冷徹にこの言葉を渡したい。
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな 
わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:37:15.98:E+qYQDDh

わたしが一番きれいだったとき 街々はがらがら崩れていって 
とんでもないところから 青空なんかが見えたりした 
わたしが一番きれいだったとき まわりの人達がたくさん死んだ 
工場で 海で 名もない島で わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった。


軌道を逸れることもなくいまだ死の星にもならず 
いのちの豊饒を抱えながら どこかさびしげな水の星 
極小の一分子でもある人間がゆえなくさびしいのもあたりまえで 
あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう。


あらゆる仕事 すべてのいい仕事の核には震える弱いアンテナが隠されている 
きっと...わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり今もときどきその意味をひっそり汲むことがあるのです。


死こそ常態 生はいとしき蜃気楼。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:37:33.19:E+qYQDDh

一人でいるのは 賑やかだ 
賑やかな賑やかな森だよ 夢がぱちぱち はぜてくる 
よからぬ思いも 湧いてくる 
エーデルワイスも 毒の茸も 一人でいるのは 賑やかだ 
賑やかな賑やかな海だよ 
水平線もかたむいて 荒れに荒れっちまう夜もある 
なぎの日生まれる馬鹿貝もある。


わたしが一番きれいだったとき 誰もやさしい贈り物を捧げてはくれなかった 
男たちは挙手の礼しか知らなくて きれいな眼差だけを残し皆(みな)発っていった。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 15:40:21.66:E+qYQDDh

私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。
この家も当分の間、無人となりますゆえ、
弔慰の品はお花を含め、一切お送り下さいませんように。
返送の無礼を重ねるだけと存じますので。
“あの人も逝ったか”と一瞬、たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。


わたしが一番きれいだったとき わたしはとてもふしあわせ 
わたしはとてもとんちんかん わたしはめっぽうさびしかった。


もっと強く願っていいのだ 
わたしたちは明石の鯛が食べたいと もっと強く願っていいのだ 
わたしたちは幾種類ものジャムがいつも食卓にあるようにと もっと強く願っていいのだ 
わたしたちは朝日の射す明るい台所がほしいと。

茨木のり子
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/06/18(火) 23:43:55.14:ioDb/yZP
ttp://https://line.me/S/sticker/7190964
こんなスタンプもっとかなあかんな。。地震のたびおもう
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/15(木) 08:17:21.22:QGZmzwOj
ずっと前、まとめサイトで見たっきりの言葉なんだけど、
「自分の成長を望む者は、自分を他人にさらけ出せ。そうすれば、他人はあなたを貪るだろう」っての。
細かい言い回しは忘れたが、最後の貪るだろうって皮肉めいた所の部分はハッキリと覚えてる。

これ、誰のどこで言われた言葉か判る?
まさか2ちゃん発祥??
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:12:06.25:X3YcRxuj

このスレの1だけど、その格言は記憶にない。
興味深い諧謔だから、見かけていたらたぶん保存・転載していただろうけど、実際はしてない。
力になれなくてすまんね。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:12:59.59:X3YcRxuj

ある仕事に三度失敗し、それでもあきらめないなら、
あなたはその道での指導者になれる可能性があると思って良いだろう。
10回以上失敗して、なお努力を続けられれば、
あなたの心には天才が芽生えはじめている。


目標も計画もなしに成功はありえない。


富にあこがれる人は多い。
しかし明確なプランと富への燃えるような願望のみが、
富を得るために唯一、信頼の置ける手段であることを
知っている人はほんのわずかなのである。


既存のアイディアを組み合わせることで、それまでになかったものが生まれる。


願望を実現するための明確なプランを立て、
準備ができていようとできていなかろうと、ただちにプランの実行にとりかかる。


成功をひきつけるのは、心の力である。
あなたを成功させるエネルギーは、あなたの心の中にあるのだ。
望みどおりに生きる鍵は、ここにある。


過去の成功を思い出そう。
大小を問わず、過去の成功はすべて、あなたがもっと成功できることの証である。
ひとつひとつの成功を味わいなおそう。
自信を失いかけたとき、それらの成功を思い出そう。


自分の目的地を承知し、それを言葉と行動で表現できる人に、世の中は席を空けてくれる。


われわれは恐怖以外には何も恐れるものはない。


チャンスは、あなたに素晴らしい成功を授ける少し前に、逆境であなたの勇気を試すのです。

ナポレオン・ヒル(アメリカ合衆国の著作家。成功哲学の祖とも言われる)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:13:25.86:X3YcRxuj

成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、
自ら価値ありと認めた目標を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。


大事をなせないなら、小事を大事をなすようになせ。
大きなチャンスを待ち望むな。毎日の小さなチャンスをつかまえて大きくせよ。


自分の目標を前向きに考える習慣を身につければ、
不可能と思われたことも実現することができる。


人間が想像できるものは、必ず実現できると言われている。


本気で成功したいと願うなら、手を抜くことはやめることだ。


すべての成功すべての巨富はアイディアから生まれる。


何かを成し遂げるために面倒なことなど何もない。


自分自身が思いついて、信じることのすべては、手に入れることができる。


信念は巨富を築くために不可欠な引き金である。


愛の記憶は永遠に消えるものではない。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:13:49.87:X3YcRxuj

物事の基礎を学ぶうえで、他人の真似をすることは、むしろ好ましいことである。
問題は単なる真似なのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかである。
単なる物真似は、進歩の放棄でしかない。


やりたいことは、まず行動によって示せ。


ポリシーや計画性のない人間は、
いかなる場合にも安易な道を選び、同じ過ちを何度でも繰り返す。


大きな成功というものは、人々が敗北感に屈してしばらく経ったときにやってくるものである。


信念とは、体系的な願望実現のルールに沿って進んでいくうち心の中に芽生える、一つの確信である。


信念なくして成功はない。信念は深層自己説得によって強化することができる。


待っていては駄目だ。「完璧なタイミング」など永遠に来ない。
今あなたが立っている場所から、今持っている馴染みの道具を使って始めなさい。
より良い道具は、あなたが進むにつれて現れるだろう。


失敗は皮肉で狡猾な手品師のようだ。
あと少しで成功というときに失敗でつまずかせることに、大いなる喜びを覚えるのだ。


失敗や逆境の中には、全てそれ相応かそれ以上の、大きな利益の種子が含まれている。


どんなことであれ、鮮明に想像し、心から信じたことは必ず達成される。
自分を信じて、明るい将来を希望すれば、必ず現実のものになる。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:14:24.25:X3YcRxuj

もし貴方が忍耐力に欠けていると思うなら、その原因はあなたの望みにある。
もっとあなたの望みの炎を燃え上がらせて、大きなものとすることにより、
忍耐力もそれに比例して強くなるものだ。


強い人が勝つとは限らない。すばしこい人が勝つとも限らない。
「私はできる」と考えている人が結局は勝つのだ。


自分の幸福を他人に分け与えるという、すばらしい手段を身につけていない人は、
幸福を長続きさせる本当の道を、まだ知らない人である。


逆境には必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されているものだ。


あなたのビジョンや夢を大切にしなさい。
それは、あなたの魂の子どもであり、最終的な目標の青写真なのです。


あなたの能力に限界を加えるものは、他ならぬあなた自身の思い込みなのです。


自分で選んだ目標を目指し、
そこに到達するために自分の心を支配できるのは、人間だけである。
これこそ、人間の知識で最高のものだ。


「君にそんなことができるはずはないよ」と、あなたに言ったのは誰ですか?
その人は、あなたの限界を定める資格を持つほど、
大きな成功を収めたというのでしょうか?


もし偉大なことができないのならば、小さなことを偉大なやり方でやりなさい。


すべての逆境には、それと同等かそれ以上に大きな恩恵の種が含まれている。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:15:31.82:X3YcRxuj

人間に挫折や失敗はつきものである。
問題は、そこから教訓と成功の糧を引き出せるか否かである。


心の中に、限界を設けない限り、人生に限界なんか存在しない。


あなたが失敗する理由は、一日延ばしの習慣にある。


最初の計画が失敗したら、次の計画で勝負したらいい。


大きなチャンスが、まさに今あなたのいる場所にころがっているのかもしれません。


目標を立てることほど、ダイナミックで建設的な生き方はない。


成功者はすべて決断を早急につける習慣を身につけており、
もし、その決断を変えねばならぬときは非常に遅くやる。


財産を築く人は、素早い決断力を持ち、
一度下した決定を変更するときは、じっくり時間をかける。
反対に、富を築くのに失敗する人は、決断を下すのが遅く、
変更するのがやたらに速い。しかもやたらに変更を行う。


ヘンリー・フォードの最もすばらしい才能の一つは、
非常に早く正確な決心をする習慣を身につけており、
それをめったに変えなかったということである。


成功を阻害する7つの消極的感情──恐怖、嫉妬、憎悪、復讐、貪欲、迷信、激怒。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:16:01.83:X3YcRxuj

この次に災難に出会ったら、そこからうまく利益を引き出すことだ。
重圧に逆らって悲鳴をあげたり、恐怖に身を震わせたりする必要はない。
顔を上げて周囲を見渡すのだ。どんな災難や不幸にも必ず伴っている、
それに見合った恩恵の種子、それを探し出すことである。


成功を促進する7つの積極的感情──欲望、信念、愛、性、情熱、ロマン、希望。


人生の歩みは、自分自身の心から始まり、自分自身の心で終わるのです。


大多数の人間が失敗するのは、
失敗した計画に勝る新しい計画を立てるだけの、粘り強さに欠けるからである。


不幸や不運などには実体がない。それは人の心の中のみに存在する。


心配からどうしても逃れられない人がいます。
そういう人は、自分の心の波長が心配の波長に同調しているのです。
心は、考え続けていることを引き寄せてしまうのです。


何ごとも心構えこそすべてである。心の姿勢が、その人のすべての習慣を形づくっている。


あなた自身が信じていないことは、口で言っても、書いても、
また、どのような行動をしてみても、他人を動かすことはできない。


敵意と羨望で心がいっぱいの人は、心の平安が保てないのは明らかである。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:16:43.83:X3YcRxuj

目標とは、締切期限付きの夢である。


富を求める意識のない人は、貧乏を求める意識に占領されている。


願望を富に転換するには、深層自己説得の力を利用せよ。


富はある日突然、まったく予期しない形で現れる。


あなた自身の人生と、成功者たちの人生を注意深く観察してみると、
最高のチャンスは、逆境の時に訪れることに気づくはずです。


信念は深層自己説得で育てることができる。


もしもあなたが自分は不運な目にばかり遭っている、
自分は不幸だと思っているのなら、
その出来事は、そう思うあなた自信が引き寄せていることに一刻も早く気づいてください。


人間は自分が考えているような人間になる。


潜在意識は、良い考えも悪い考えも同じように受け入れる。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:18:19.32:X3YcRxuj

どんなことにも報いがやってくる。人生は『代償の法則』で動いている。


人生には悩むほど価値のあるものなど何もない。


『そんなことは、できるわけがない』と言う人は、
コツコツとそれに励む人に脱帽することになるのである。


あなたの現在の地位や状態は、あなたの思考習慣がつくりだしたものだ。


待っていてはだめだ。完璧な好機など永遠に来ない。


自分から先に協力してあげれば、その人も自分に協力してくれるようになる。


人が熱意を持って考え、できると明確に信じたものはすべて実現できる。


もし、あなたがいい加減にやるならあなたは失敗する。
われわれがこの世界から見出すのは成功は人間の意志によってはじまる。
すべては人間の精神状態によって決まるということだ。


明確な目標や願望を持たない人に、成功はあり得ない。
失敗の最大の原因は、「明確な人生目標の欠如」にある。


頭を使って豊かになれ(思考は現実化する)。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:18:34.07:X3YcRxuj

戦いは最後の5分間にある。


偉大な勝利は、完全に諦めた、次の瞬間に来る。


他人に同調し仲良くやっていくのは簡単ですが、
他人の行動に関係なく、「誠実さ」という最高の規準を守り行動できるなら、
あなたは自然に一流の人間に成長していきます。


自分のビジョンと夢を大切に育みなさい。
それらはあなたの魂の子であり、最終的な達成の設計図なのだから。


人の心が思い描き信じられることは、すべて実現可能である。


潜在的脳力には成功に役立つのもあれば、失敗を招くのもあります。
いずれも、生来より備わっている私たちの資質の一部です。


人の脳は電源のようなもので、消耗したり切れたりすると、
落胆したり、気落ちしたり、元気がなくなる。
人の脳は再充電が必要だが、
そのためには活力ある心(人・音楽・本等)と接触するのがよい。


悲しみは、魂を高める災いではない、幸いである。


もし自分の思考や感情をコントロールすることができないならば、
行動をコントロールすることも不可能だ。


今から私は、旅の途中で出会う敵の名を挙げよう。
それは必ず倒さなければならない敵だ。その最たるものは『恐怖』である。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:19:10.26:X3YcRxuj

我々の富に限界があるのは、我々の願望に限界があるからである。


強い人が勝つとは限らない。すばらしい人が勝つとも限らない。
私はできると考えている人が結局は勝つのだ。


幸福な人生というものは、人々が敗北して
カブトを脱いだ時点を、「ほんの少しだけ過ぎた時」にやってくる。


支払われた分の仕事しかしないでいれば、収入は支払われた分だけである。


大きなステーキを要求する人には、必ず見返りとしてそれなりの努力を要求してくる。


何もしないで何かを得ようとするのはムシがよすぎるというものだ。
本気で成功したいと思うなら、ズルはしないことだ。根気よく努力するしかないのだ。


人類は空想に支配される。


最も優れた人は、万人の召使いにもなれる人である

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:23:03.80:X3YcRxuj

意欲的な目標を立てれば、明日は今日よりもはるかに前進する。


もし、あなたが勝ちたいと思う心の片隅でムリだと「考えるなら」、あなたは絶対に勝てない。
もし、あなたが失敗すると「考えるなら」、あなたは失敗する。


もし、あなたが勝てると「考えるなら」、あなたは勝てる。
向上したい、自信を持ちたいと、もしあなたがそう願うなら、あなたはその通りの人になる。
さあ、再出発だ。


しゃべりすぎる人間には無能な人が多いものである。
もしあなたが、聞くことより多くしゃべるタイプの人であるならば、
あなたは情報を集めるどころか、
人にあなたのアイディアを盗まれてしまうことになってしまうだろう。


富を分かち与えると、よりいっそうの多くの富を得るようになる。


いわゆる失敗とは、多くの場合、一時的な敗北に過ぎない。


チャンスは姿を隠してやってくる。


チャンスは、不運や一時的な敗北という姿に化けてやってくることがある。


どんなに相手が立派で高潔な人物であれ、あなたの正当な希望をあきらめさせたり、
あなたが自由に生きる権利を侵害することはできない。


怠惰な人間はいない。
怠惰に見える人間は、自分に合った仕事を見つけられないでいる不幸な人たちなのだ。


多くの人が、他人の批判を恐れ、人生を台無しにする。


才能とは想像力のこと。


あらゆる成功へのスタート地点は『願望』だ。このことを常に心に留めておきなさい。

ナポレオン・ヒル
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/08/22(木) 11:25:46.94:X3YcRxuj

女を口説く知力筋力権力腕力この四つを除けて他に求むべき道は御座らねど努力腕力は拙い極度、
或るが早い金力と申す候


いにしえの学者は不透明体なり、今のは透明体なり。
さらにその説くところによって判ずれば、
いちしえのは個体、今のは気体なり。


遊びというものの味が真正にわかったなら、
遊びは面白いことではなくて怖いことである。
怖いことを知って遊ぶ者に過ちはないけれども、
それまでに一度面白いことを経ねばならぬので、
過ちはそのときにおいて多く発生する。


鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。声あるものは幸いなり。


夫婦は恋にあらざること云うまでもなし。
夫婦は恋の失敗者と失敗者とを結び合せるものなること、また云うまでもなし。


人は常に機会を待てども機会は遂に人を待たず。


「寒い晩だな」「寒い晩です」 妻の慰めとは、まさにかくの如きなり。


馬鹿が馬鹿を馬鹿だといえば、馬鹿が馬鹿を馬鹿だという。
馬鹿で持ったる我が世なりけり。


貧を誇るは、富を誇るよりもさらに卑し。


懺悔は一種ののろけなり。快楽を二重にするものなり。
懺悔あり、ゆえにあらたむるものなし。懺悔の味は人生の味なり。


流行にろくなものなし、ついて見るにうなずかるるふし絶えてあらず。


犯さんがために法律があり、破らんがために道徳あり。
犯す者、破る者なくんば、何の日か、法律・道徳の効果を表顕(ひょうけん)し得ん。


誉れもなく耻(はじ)もなきを、世は人といわず。
耻と誉れと相半したる間に於(おい)て、人の品位は保たるるなり。

斎藤緑雨
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:49:11.46:M1qb1VPJ

アイルランド語のことわざ。


An te a bhionn thuas oltar deoch air, an te a bhionn thios buailtear cic air.
成功者は乾杯され、落伍者は追出される。


Is deas an rud an beagan ach e a dheanamh go maith.
小さいことをきちんとするのがよい。


Ni feasta go rosta.
ロースト肉なければ宴にならず。


Ni he an te is fearr a thuileann is mo a fhaigheann.
最も立派な人が最も報われるとは限らぬ。


Tri ni nach mothaitear ag teacht: cios, aois agus feasog.
知らぬ間にやってくるもの三つ――家賃、加齢、髭。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:49:29.77:M1qb1VPJ

アゼルバイジャン語のことわざ。


Nahardan sonar bir qeder elles, samdan sonrasa bir qeder eyles.
正餐後はしばらく休み、軽い夕食後はすぐ歩く。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:49:46.59:M1qb1VPJ

アルバニア語のことわざ。


Ustau catine e vet e le te pikoje. 靴屋には裸足で行く。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:49:59.51:M1qb1VPJ

アルメニア語のことわざ。


太陽は雲の後ろに隠れない。


リンゴは木から遠くに落ちない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:50:16.58:M1qb1VPJ

イタリアのことわざ


贈り物の馬の口を見るな。
"A caval donato non si guarda in bocca."見ぬもの清し。


まず自分を助けろ、そうすれば神が助けてくれる。
"Aiutati che Dio ti aiuta."


贈り物をしない友人、手を差し伸べない親戚、そういう連中を避けろ、疫病を避けるように。
"Amicu ca non ti duna, parendi ca non ti mpresta, fuili comu la pesta."


鉄は熱いうちに打て。
"Batti il ferro quando e caldo."


鍋がやかんを黒いという。
"Il bue che dice cornuto all'asino.
"和訳:五十歩百歩。どんぐりの背くらべ。目くそ鼻くそ


眠っているものは魚を捕らえない。
"Chi dorme non piglia pesci.
"和訳:早起きは三文の徳。


我慢するものが(最後に)勝つ。
"Chi la dura la vince."


一人きりで食事するものは一人きりで死ぬ。
"Chi mangia solo crepa solo."


面と向かって話すものは裏切らない。
"Chi parla in faccia non e traditore."


笑いは良い血をつくる。
"Il riso fa buon sangue."
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:50:35.48:M1qb1VPJ

時はすべてを消し去る。
"Il tempo tutto cancella."


美しいものが美しいのではない、好きなものが美しいのである。
"Non e' bello cio' che e' bello,ma e' bello cio' che piace."
和訳:蓼食う虫も好き好き


もし(それが)薔薇ならば咲くだろう。
"Se son rose, fioriranno."
和訳:果報は寝て待て。


いうこととすることの間には、海が横たわっている。
"Tra dire al fare, c'e in mezzo il mare."和訳:言うは易し、行うは難し。


翻訳者は裏切り者。
"Traduttore, traditore."


導き手、ご主君、お師匠様。
"Tu duca, tu signore e tu maestro."
ダンテ・アリギエーリ『神曲』地獄篇第2歌、140行。ダンテからウェルギリウスへの言葉。


すべての道はローマへ通ず。
"Tutte le strade portano a Roma."


よい母親は百人の師に匹敵する。 "
Una buona mamma vale cento maestre."


広場へ行け、相談しろ。家へ帰れ、好きなようにやれ。
"Vai in piazza e chiedere consiglio-vai a casa e fai come ti pare."
意味:助言は広く求めろ、だが決めるのは結局自分。


ナポリを見て死ね。
"Vedi Napoli, e poi muori!"
直訳:ナポリを見ろ、それから死ね。
意味:それだけナポリが美しい街だということ。


狼は狼を食わない。


神は我らに肉を贈られた。しかし悪魔は我らに料理人を送った。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:51:14.50:M1qb1VPJ

インドネシアのことわざ。


砂糖があれば蟻がいる。 "Ada gula ada semut."


石の下に小海老が隠れる。 "Ada udang di balik batu."


ミルクに毒で返す。 "Air susu dibalas dengan air tuba."
諺:恩を仇で返す


雛鳥が親鳥から逸れること。 "Bagai anak ayam kehilangan induknya."


犬が猫と一緒にいるような。 "Bagai anjing dan kucing."


椰子の実の柄の中にいる蛙のような "Bagai katak dalam tempurung."


落ちたドリアンが得るような "Bagai mendapat durian runtuh."


檳榔子を二つに割ったような "Bagai pinang dibelah dua."


瘤が月を憧れるような "Bagai punuk merindukan bulan."


角の先にある卵のような "Bagai telur di ujung tanduk."


一緒だと強くなるが、ばらばらだと弱くなる、
"Bersatu kita teguh, bercerai kita runtuh."


柱より土台が大きい。 "Besar pasak daripada tiang."


犬が吠えても、隊商は進む "Biar anjing menggonggong, kafilah tetap berlalu."


血が水より濃い "Darah lebih kental dari air."


近くに見るけれど心は遠くにある "Dekat di mata jauh di hati."


甘味がなくなったら捨ててしまう "Habis manis sepah dibuang."
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:51:51.55:M1qb1VPJ

虎は死んで縞を残し、象は死んで牙を残す。
"Harimau mati meninggalkan belang, gajah mati meninggalkan gading."


山を抱きたいが手が届かぬ。 "Maksud hati memeluk gunung apa daya tangan tak sampai."


道の聞くのを恥ずかしがると道に迷う。 "Malu bertanya sesat di jalan."


御飯は御粥になってしまった。 "Nasi sudah menjadi bubur."
和訳:覆水盆に返らず


一滴のインディゴ染料を一鍋のミルクに落とせば飲めなくなってしまう
"Nila setitik rusak susu sebelanga."


軽ければ一緒に手に提げ、重ければ一緒に肩に担ぐ
"Ringan sama dijinjing, berat sama dipikul."


お隣の芝生は自分の芝生より緑 "Rumput tetangga lebih hijau."


水に潜りながら水を飲む。 "Sambil menyelam minum air."


一打で蠅二匹を殺す。 "Satu tepuk dua lalat."
和訳:一石二鳥


雨が降る前に傘を用意すれば良い "Sedia payung sebelum hujan."


一漕ぎで二、三の島を通る "Sekali dayung dua tiga pulau terlampaui."
和訳:一石二鳥


栗鼠がどんなに跳ぶのが上手くてもいつか必ず落ちる。
"Sepandai-pandainya tupai melompat pasti jatuh juga."
和訳:猿も木から落ちる


ロープ一本に三個のお金がある "Setali tiga uang."
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:52:34.46:M1qb1VPJ

落ちた後に梯子でも頭を打つ "Sudah jatuh tertimpa tangga."
和訳:泣き面に蜂


火のない所に煙は立たない。 "Tak ada api, masakan ada asap."
和訳:火の無い所に煙は立たぬ


根が無いのならロタンが換わる。 "Tak ada akar rotan pun jadi."


罅のない象牙はない。 "Tak ada gading yang tak retak."


空のドラム缶は良い音を出す。 "Tong kosong nyaring bunyinya."
和訳:巧言令色仁少なし
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:53:14.82:M1qb1VPJ

ウェールズ語のことわざ。


Cenedl heb iaith, cenedl heb galon.
言語のない国は心のない国。


Drink water like an ox and wine like a king.
水は牛のように飲め、ワインは王のように飲め。


Rhaid cropian cyn cerdded.
歩ける前に這わなくてはいけない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:55:31.35:M1qb1VPJ

ウクライナ語のことわざ。


Яблуко в?д яблуньки не далеко.
リンゴはリンゴの木から遠くに落ちない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:55:45.45:M1qb1VPJ

英語のことわざ


"A bad workman always blames his tools."
直訳:悪い職人はいつも道具をけなす。
和訳:弘法筆を選ばず


"A bird in the hand is worth two in the bush."
直訳:手の中の一羽の鳥は、藪の中の二羽と同じ価値がある。


"A broken bone is the stronger when it is well set."
直訳:骨折した骨は治ったら丈夫になる。


"Absence makes the heart grow fonder."
直訳:不在は心に好意を育てる。


"A cat may look at a king."
直訳:猫でも王様を見に行ける。
意訳:賎しい人でも相応の権利はある。マザーグースより。
和訳:一寸の虫にも五分の魂。


"A chain is no stronger than its weakest link."
直訳:鎖は一番弱い輪より、強くはならない。
the weakest link とも。


"A creaking gate hangs long."
直訳:きしる門は長く保つ。
意訳:少しくらい病気があったほうが、長生きする。


"Actions speak louder than words."
直訳:行動は言葉より雄弁に語る。


"A fool and his money are easily parted."
直訳:阿呆は金とすぐに分かれる。
意訳:分別のない人はすぐに金を使い果たす。


"A fox smells its own lair first."
直訳:狐はねぐらを最初にかぎ当てる。


"A friend in need is a friend indeed."
直訳:苦難にあるときの友人は真実の友人。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:55:58.88:M1qb1VPJ

"After a storm comes a calm."
直訳:嵐の後には凪が来る。和訳:雨降って地固まる


"After dinner sit a while, after supper walk a mile."
直訳:正餐の後は少し座れ、夕食の後は1マイル歩け。


"After rain comes fair weather."
直訳:雨の後には晴れが来る。


"A good beginning makes a good ending."
直訳:初めがよければ、終わりもよい。


"A good man in an evil society seems the greatest villain of all."
直訳:悪人に囲まれた善人は、最も悪人に見えるものだ。


"A good surgeon has an eagle's eye, a lion's heart, and a lady's hand."
直訳:よい外科医は鷹の目、ライオンの心、淑女の手を持っている。


"A guilty conscience needs no accuser."
直訳:罪の意識は告発者を必要としない。


"A jack of all trades is master of none."
直訳:なんでも出来る人には、すぐれた芸はない。
和訳:多芸は無芸/器用貧乏


"A lie has no legs."
直訳:嘘には脚がない。


"A lie can be halfway around the world before the truth gets its boots on."
直訳:真実が靴を履いている間に、嘘は世界を半分回ってくる。
和訳:悪事千里を走る。


"A little learning is a dangerous thing."
直訳:少ししか学んでいないということは危険なことだ。
和訳:生兵法は怪我の元。


"A pessimist is simply an informed optimist"
直訳:悲観的な人はたんによく知っている楽観的な人だ。


"All cats love fish but hate to get their paws wet."
直訳:猫は魚を愛する、しかし脚が濡れるのを厭う。


"All flowers are not in one garland."
直訳:すべての花がひとつの花輪に納まるわけではない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:57:42.66:M1qb1VPJ

"All good things come to an end."
直訳:すべてのよいことはいつか終わる。


"All roads lead to Rome."
直訳:すべての道はローマへ通じる。ラテン語のことわざ"Omnes viae Romam ducunt"の英訳


"All is fair in love and war."
直訳:愛と戦争ではすべてのことが正当化される。


"All's well that ends well."
直訳:終わりよければすべてよし。


"All that glitters is not gold."
直訳:光るものすべて金ならず。


"All things come to him who waits."
直訳:待つものの所にすべては来る。
和訳:果報は寝て待て。


"All work and no play makes Jack a dull boy."
直訳:仕事ばかりで遊びがないと、ジャック(日本で言う太郎、花子など)は愚か者になる。
「よく学び、よく遊べ」"A merry heart makes a long life." 直訳:陽気な心は長生きをもたらす。


"A miss is as good as a mile."
直訳:すこし逸れたのと一マイル逸れたのは同じ。和訳:五十歩百歩。
危機一髪でも回避は回避ということ。


"An apple a day keeps the doctor away."
直訳:一日一個のリンゴは医者を遠ざける。


"An empty bag will not stand upright."
直訳:中身のない袋はまっすぐに立たない
和訳:ない袖は振れぬ


"An eye for an eye and a tooth for a tooth." 目には目を。歯には歯を。
原典はハンムラビ法典より。旧約聖書出エジプト記21章23節、レビ記24章19節-20節、
申命記19章21節、新約聖書マタイによる福音書5章38節-39節から。


"Another day, another dollar."
直訳:別の日、別のドル。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:58:17.83:M1qb1VPJ

"An ounce of prevention is worth a pound of cure."
直訳:1オンス分の予防は、1ポンド分の治療の価値がある。


"A penny saved is a penny earned."
直訳:節約した1ペニーは稼いだ1ペニーの価値がある。


"A person is known by the company he keeps."
直訳:誰と付き合うかでその人がどんな人かは分かる。


"A Pot of milk is ruined by a drop of poison."
直訳:ポット一杯のミルクは1滴の毒で台無しになる。和訳:九仞の功を一簣に虧く。


"April showers bring May flowers."
直訳:四月の雨は五月に花を咲かせる。和訳:塞翁が馬。


"A rolling stone gathers no moss."
直訳:転がる石に苔はつかない。
「落ち着きなく職や住所を変える人は大成しない」
「常に活動していれば古くならない」という相反する2つの意味がある。


"As they all say."
直訳:彼らはすべての言うように。


"Ask and you shall receive."
直訳:求めなさい、そうすれば得られる。
新約聖書から。


"Ask me no questions, I'll tell you no lies."
直訳:私に質問するな。私はあなたに嘘はつかない。


"Ask no questions and hear no lies."
直訳:質問するな、そうすれば嘘をきくこともない。


"A sound mind in a sound body." 健全な心は健全な肉体に宿る。
ユウェナリス10番目の詩の"Mens sana in corpore sano"が出典。
出典元は、心と体が健康であれかしという意。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:58:31.64:M1qb1VPJ

"A stitch in time saves nine."
直訳:時に応じた一針は九針を節約する。和訳:今日の一針、明日の十針


"As you make your bed, so you must lie in it."
直訳:ベッドを仕度するなら、そこで寝ることになるだろう。
和訳:自業自得。仏:「人間は自分の設えたベッドどおりに寝るべき」。


"As you sow, so shall you reap."
"As they sow, so let them reap."
意味:人は播いたものを刈り取る。
新約聖書ガラテヤ書6章7節から。


"A woman's work is never done."
直訳:女の仕事は決して終わらない。


"A woman needs a man like a fish needs a bicycle."
魚が自転車を必要としないように、女は男を必要としない。


"A word to the wise is enough" (or "sufficient.")
直訳:賢者への言葉は一言で足りる。


"A word spoken is past recalling."
直訳:話された言葉は取り返せない。和訳:綸言汗の如し。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:58:45.50:M1qb1VPJ

Barking dogs seldom bite.
直訳:咆える犬はめったに噛まぬ。和訳:弱い犬ほどよく咆える。


Beggars can't be choosers.
直訳:乞食は選べない。和訳:背に腹は変えられぬ。


Better late than never.
直訳:まったくないより、遅れてくるほうがいい。


Better the devil you know than the devil you don't.
直訳:悪魔を知らないより、知っているほうがよい。
危険を知らないより、事前に知っているほうがよいということ。


Birds of a feather flock together.
直訳:同じ羽の鳥は集まる。和訳:類は友を呼ぶ。


Blood is the life.
直訳:血液は生命である。


Boys and girls must be equal.
直訳:男の子と女の子は等しくなければなりません。


Boys will be boys.
直訳:男の子はいつまでも男の子。
すでにラテン語のことわざに
「男の子はいつまでも男の子、子供っぽい遊びを好む」という同種のものがある。


Brevity is the soul of wit. 直
訳:短さはウィットの魂だ。
冗談は短いものほどよいということ。


Brother will turn on brother. 兄弟は兄弟に敵対する。
人間の敵は人間である。新約聖書から。
類似に"Homo homini lupus"『ろば物語』ローマの喜劇作家プラウトゥス作がある。


Butter is gold in the morning, silver at noon, lead at night.
直訳:朝のバターは金、昼は銀、夜は鉛。
脂っこいものを遅くに食べるのは健康によくない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:59:11.58:M1qb1VPJ

"Chance favors the prepared mind."
直訳:幸運は備えをした心を好む。


"Charity begins at home."
直訳:慈善は家庭から。
自分の頭の上のハエを追えということ。


"Cider on beer, never fear; beer upon cider, makes a bad rider."
直訳:リンゴ酒をビールに、これは恐れを知らなくさせる。ビールをリンゴ酒に、これは馬乗りをしくじらせる。
似たようなものでも、うまくいくものとそうでないものがあるということ。


"Close but no cigar." 直訳:近い、しかし葉巻はなしだ。
おしい、もうちょっとだの意。アメリカのカーニバルの力比べで、
賞品に葉巻が出たことに由来する。


"Clothes don't make the man."
直訳:衣裳は人を作らない。
「馬子にも衣装」の逆。


"Common sense ain't common."
直訳:常識はみんなのものではない。


"Cowards die many times, but a brave man only dies once."
直訳:臆病者は何度も死ぬが、勇敢な者は一度限り死ぬ。
臆病者は何度も死について考えるということ。


"Cross the stream where it is the shallowest."
直訳:最も浅いところで川を渡れ。
無理は禁物ということ。


"Curiosity killed the cat."
直訳:好奇心は猫を殺す。


"Cut your coat according to your cloth."
直訳:もっている布にあわせて外套を裁て。
身の程を知れということ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:59:25.98:M1qb1VPJ

"Cut your losses."
直訳:あなたの損失を切れ。


"Do not go too close."
直訳:近すぎて行ってはいけない。


"Does not start."
直訳:起動しません。


"Do you kiss your mama with that mouth?"
直訳:あなたはその口であなたのママにキスをしますか?
下品な発言をした人に対して言う。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 18:59:38.07:M1qb1VPJ

"Early bird gets the worm." 直訳:早起きの鳥は虫を捕まえる。
和訳:早起きは三文の得。


"Early to bed and early to rise makes a man healthy, wealthy and wise."
直訳:早く寝て、早く起きる人は、健康で、金持ちで、賢くなります。


"Eat to live, don't live to eat."
直訳:生きるために食べろ、食べるために生きるな。


"Eat when you're hungry, and drink when you're dry."
直訳:空腹のときに食べろ、のどが渇いたときに飲め。


"East or West, home is best."
直訳:東でも西でも、家が一番。


"Even a worm will turn."
「一寸の虫にも五分の魂」


"Everybody's business is nobody's business."
直訳:みんなの仕事は誰の仕事でもない
「共同責任は無責任」


"Everyone lies. And it's the truth."
直訳:誰もが嘘をつく。それが真実です。


"Every cloud has a silver lining."
直訳:どんな雲にも銀に輝く面がある。
どんな逆境にもよい側面があるとの意。「苦は楽の種」


"Every rule has its exception."
どんなルールにも例外がある。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:04:47.08:M1qb1VPJ

"Failure is the wrong order."
直訳:失敗は間違った順番です。


"Follow me." 直訳:私に従え。


"Fool me once, shame on you. Fool me twice, shame on me."
直訳:一度騙されたら相手が悪い。二回目に騙されたら、自分が悪い。


"Go, now."
直訳:行け、今だ。


"Home sweet home."
直訳:楽しき我が家。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:04:57.89:M1qb1VPJ

" In the end, everyone will be hypocrites."
直訳:最後に、誰もが偽善者になります。


" It is no use crying over spilt milk."
直訳:こぼしたミルクを嘆いても仕方がない。
「覆水盆に返らず」


"Just forget it."
直訳: ただそれを忘れている。


"Karma will hit you."
直訳:カルマはあなたをヒットします。


"Let a thief catch a thief" 直訳:泥棒に泥棒を捕まえさせよ。
「毒をもって毒を制す」「蛇の道は蛇」


"Look before you leap."
直訳:跳ぶ前に見よ。


"Love is blind."
恋は盲目。


"Love never dies."
直訳:愛は決して死なない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:05:08.93:M1qb1VPJ

"Mind your own business."
直訳:あなた自身のビジネスを気にせよ。「余計なおせっかいはするな」


"Monkey see, monkey do"
見たモノをすぐにまねることのたとえ。


"Not Invented Here"
ここではまだ発明されていない。なんでも自分で開発しないときがすまないこと。


"No pain, no gain"
(直訳)痛みなくして得る物なし和訳:虎穴に入らずんば虎子を得ず


"Nothing succeeds like success"
(直訳)成功程、成功するものはなし。成功が次の成功を生む


"Once a brat, always a brat."
一度がきになればずっとがき。


"Once a whore, always a whore."
一度娼婦になればずっと娼婦。


"Once you lose grip of reality, it's difficult to come back."
直訳:あなたは現実の握りを失うたら、それが戻ってくるのは難しいです。


"Orders are orders." 命令は命令だ。
命令には従わなければならない。


"Playtime is Over!" 直訳:遊びの時間は終わりだ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:05:23.29:M1qb1VPJ

"Please do not act like a baby."
直訳:赤ん坊のように行動しないでください。


"Please do not do it."
直訳:それをしないでください。


"Quiet, please."
直訳:静かにお願いします。


"Rats desert a sinking ship."
ネズミは沈む船を見捨てる。


"Red sky at night: shepherd's delight. Red sky in the morning: shepherd's warning."
直訳:夕暮れは羊飼いの喜び、朝焼けは羊飼いへの警告。
別の言い回し: "Red sky at night: sailor's delight. Red sky in the morning: sailor take warning."
直訳:夕暮れは船乗りの喜び、朝焼けは船乗りへの警告。
夕焼けは天候がよくなるしるし、朝焼けは天候が崩れるしるし。


"Rome wasn't built in a day." ローマは一日にしてならず。
ラテン語"Non uno die Roma aedificata est"の英訳


"Rules are made to be broken."
ルールは破るために作られる。


"reinventing the wheel"
車輪の再発明広く知られた発見発明を知らずに、それを再発見発明してしまうこと。


"reinventing the square wheel"
「車輪の再発明」をしようとしてさらに役に立たないものを作ってしまうこと。
"reinventing the square wheel"
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:05:32.55:M1qb1VPJ

"Scorning is catching."
直訳:軽蔑は感染する。和訳:人を呪わば穴二つ


"Seeing is believing."
和訳:「百聞は一見にしかず」


"See Naples and then die."
ナポリを見てから死ね。
和訳:「日光を見ずして“結構”と言う勿れ」


"Someone wants a kiss."
直訳:誰かがキスを望んでいる。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:05:51.15:M1qb1VPJ

"That is preposterous."
直訳:それです非常識。


"That was easy."
直訳:それだった簡単。


"That's it." 直訳:それだけ。


"The best defence is a good offence."
直訳:最良の防御は最良の攻撃です。


"The die is cast."
ガイウス・ユリウス・カエサルに帰される"Alea iacta est."賽は投げられた。の英訳


"The door swings both ways."
直訳:扉は両方の方法を振る。


"The end is near."
直訳:終わりは近いです。


"The falling-out of lovers is a renewing of love."
直訳:恋人同士の喧嘩は恋を新たにする。「雨降って地固まる」


"The pen is mightier than the sword."
直訳:ペンは剣よりも強し


"The proof of the pudding is in the eating."
直訳:プディングの味は食べればわかる。


"There is a price to pay."
直訳:支払うべき価格がある。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:06:02.98:M1qb1VPJ

"There is always another to learn."
直訳:学ぶためにもう一つが常にあります。


"There is no place like home."
直訳:自宅のような場所はありません。


"There is no royal road to learning."
「学問に王道なし」


"This is man's work."
直訳:これは男の仕事です。


"Time flies(like an arrow)."
「光陰矢のごとし」


"Tomorrow is another day."
明日は明日の風が吹く。


"Two heads are better than one." 直訳:一人より二人がよい。
和訳:「三人寄れば文殊の知恵」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:10:55.14:M1qb1VPJ

"Ultimate power."
意訳:最高権力。


"Unfortunately, no."
意訳:残念ながら、いいえ。


"Variety is the spice of life."
直訳:多様性は人生の香辛料。
意訳:いろいろなことがあったほうが人生面白い。


"We are in need of evidence."
直訳:我々は証拠を必要としています。


"When in Rome, do as the Romans do."
ローマにいるときは、ローマ人のするようにせよ。
ラテン語"Cum fueris Romae, Romano vivito more, cum fueris alibi, vivito sicut ibi"
の前半の英訳和訳:郷に入りては郷に従え


"When the cat is away, the mice will play."
直訳:猫がいないとき、ねずみが遊ぶ。
和訳:「鬼のいぬ間に洗濯」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:11:07.88:M1qb1VPJ

"You've been drinking the Kool-Aid."
直訳:あなたはクールエイドを飲んでいました。


"You can't judge a book by its cover.
"直訳:表紙から本はわからぬ。
"You can't tell a book by its cover."とも。


You can't make an omelette without breaking eggs.
直訳:卵を割らずにオムレツは作れぬ。
和訳:「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「まかぬ種は生えぬ」


"You can not change the past. But however, you can change the future for the better."
直訳:過去は変えることができません。しかし未来をより良いものに変えることができます。


"You can't teach an old dog new tricks."
直訳:年取った犬に新しい芸はしこめぬ。


"You can not win them all."
直訳:それらすべてを勝つことはできません。


"You do not choose your family."
直訳:あなたはあなたの家族を選びません。


"Zoom away." 直訳:離れてズーム。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:11:19.55:M1qb1VPJ

エストニア語のことわざ。


Kevadine paev, sugisene nadal.
春の一日、秋の一週間。


Sugisesel ool on uheksa poega.
秋の夜には九人の息子。


Suvel tee saani, talvel valmista vankrit.
夏にはそりを作り、冬には荷車を用意せよ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:11:37.30:M1qb1VPJ

オランダのことわざと慣用句


猫が家から出ると、鼠はテーブルの上で踊る。
Als de kat van huis is, dansen de muizen op tafel.  
和訳:鬼の居ぬ間に洗濯


猫を暗闇で挟む。
De kat in het donker kunijpen.


猫にベーコン。
De kat op het spek binden.


衣装が人を作る。
De kleren maken de man.


早朝は口に金
De morgenstond heeft goud in de mond.
和訳:早起きは三文の得


鞄の中の猫を買う。
Een kat in de zak kopen.


正直が一番長持ちする。
Eerlijk duurt het langst.


好みに論争の余地はない。
Er valt over smaak niet te twisten.


安いは高い。
Goedkoop is duurkoop.
和訳:安物買いの銭失い


良い例に従え。 Goed voorbeeld doet goed volgen.
和訳:人のふり見てわがふり直せ


急ぐと滅多にいい事がない。
Haastige spoed is zelden goed.
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:11:49.92:M1qb1VPJ

奇妙な倉庫にいる猫のような気分だ。
Hij voelt zich als een kat in een vreemd pakhuis.


高い木は風を沢山受ける。
Hoge bomen vangen veel wind.


恋は盲目。
Liefde is blind.
和訳:恋路の闇。


苦境は お祈りを教える。
Nood leert Bidden.


経験は最良の師。
Ondervinding is de beste leermeester.
和訳:論より証拠


雑草は滅びない。 Onkruid vergaat niet.
和訳:憎まれっ子世にはばかる


古い愛情はさびない。
Oude liefde roest niet.


東、西、自分の家が一番。
Oost west thuis best.


動きが無い水の底は深い。
Stille wateren hebben diepe gronden.


時は金なり。
Tijd is geld.


沢山の小さなものが一つの大きなものを作る。
Veel kleintjes maken een grote.


猫のバイオリンのために。
Voor de kat zijn viool.


起こった事は起こったものだ。
Wat gebeurd is, is gebeurd.
和訳:覆水盆に返らず。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:12:03.59:M1qb1VPJ

沖縄のことわざ・警句・格言・他を収集。


蟻こーぬ 持っちん 減なゆん(あいこーぬ むっちん ふぃなゆん)
蟻んこが持ち去っても減ってしまう。
物の少ない事の例え。


吠ゆる犬や 喰ーらん(あびーるいのー、くーらん)
吠える犬は咬まない。
騒ぎ立てる者は大したことがないということ。


慌てる中 よーんなぁ(あわてぃーるなーか、よーんなー)
急いでいる中にもゆっくりと。
「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」


意地ぬ出じれー 手ー引ち 手ーぬ出じれー 意地引ち
(いじぬ んじれー てぃーふぃち てぃーぬ んじれー いじふぃち)
腹が立ったら手を治めよ、手が出そうになったら怒りを治めよ。
糸満・白銀堂の由来で有名な言葉。


顔貌や 皮どぅやる(かーぎぇー かーどぅやる)
美貌も一枚の皮に過ぎないという事。


喰まん喰まんの 七椀(かまんかまんぬ、ななまかい)
「食べない、食べない」と言いつつ食べてしまうこと。


慶良間や見えゆしが 睫毛や見えらぬ(きらまーみーゆしが、まちげーみーらん)
海の向こうの慶良間諸島は見えるが目の上のまつ毛は見えない。
「灯台下暗し」


子とや笑われゆしが 銭とや笑わらぬ(くゎとーわらーりーしが、じんとーわらーらん)
子供とは笑って暮らしてゆけるが、金銭と笑うわけにはいかない。
「子は宝」「銀も黄金も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも(山上憶良)」


買ーい 病んめー(こーい やんめー)
買って出た病。
頼まれもしないのに余計な事をした結果、怪我をしたり病気になったりした時に使われる。


触れぇ三貫、取れぇ十縄(さーれーさんぐゎん、とぅれーとぅなー)
触っただけで三貫、取れば十縄も請求される。
「触らぬ神に祟り無し」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:12:15.30:M1qb1VPJ

首里人や揃い揃い、那覇人や汝走い走い、久米村人やくん転ばせ
(しゅいんちょーしゅりーじゅりー、なーふぁんちょーなーはいばい、くにんだんちょーくんくるばーしぇー)
首里人は互いに揃って、那覇人はそれぞれ銘々で、久米村人は転ばしあって。
協調主義の首里人、個人主義の那覇人、競争主義の久米村人という、それぞれの気質をあらわした言葉。


銭せぞ 銭や儲けらる(じんしどぅ、じのーもうきらる)
銭を儲けるためには元手になる銭が必要だということ。


人先行じ、人後あびり(ちゅさち んじ、ちゅあとぅ あびり)
人の先に行き、人の後に言え。
(会議・集会などは)人より早く出向き、人よりあとに発言するのが得策だと言う事。


唐や差し傘、大和や馬ぬ蹄、あんせ沖縄や針ぬ先
(とーやさしかさ、やまとーんまぬちまぐ、あんしぇーうちなーやはーいぬさち)
唐は差し傘(ほどの広さとすれば)、大和は馬の蹄ほど、じゃあ沖縄は針の先だ。
それぞれの国の広大さを例えたもの。


寝んとうしぇー 起くさりーしが、寝んたふーなぁや 起くさらん
寝ている者は起こせるが、寝た振りは起こせない。
「狸寝入り」


火吹きの目から 天道拝む(ひーふちぬみーから、てぃんとううがむん)
火吹き竹の小さな目から広大な天空を仰ぐ。
「針の穴から天井を見る」


やーさ悪心 難儀根性(やーさあくじむ、なんじくんじょう)
空腹は悪心の元、苦労は怒りの元。


家習いぞ 外習い(やーなれーどぅ、ふかなれー)
家での習慣が外でも出てしまうということ。
「お里が知れる」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:12:27.96:M1qb1VPJ

カタルーニャ語のことわざ。


Al juny la falc al puny.
六月には鎌を手に持て。


Al maig cada dia un raig.
五月は毎日一滴。


Any gelat, any de blat.
凍る年は麦の年。


Carn fa carn i vi fa sang.
肉は肉となりワインは血となる。


En boca tancada la mosca no hi fara entrada.
閉じてる口には蝿は入らず。


Es millor estar sol que mal acompanyat.
悪い連れより一人の方が楽。


Hi ha tres besties de mal menar: la dona, la cabra i el capella.
扱いにくい生き物:女、山羊、神父。


Mengem i beguem que a la mort ja hi arribarem.
食べろ、飲め、死は誰にでも来るもの。


No diguis blat que no sigui al sac i ben lligat.
麦袋を閉じるまで麦と言うな。


On hi he pel hi ha alegria.
毛がある部分には幸福がある。


Per Pasqua i per Nadal cada ovella al seu corral.
パスクア祭日とクリスマス祭日には各羊は自分の柵へ。


Plou sobre mullat.
濡れている所へ雨が降る。


Qui no plora no mama.
泣かない子は乳を貰えず。


Qui vulgui peix que es mulli el cul.
魚を欲しい人はお尻を濡らせ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:12:40.68:M1qb1VPJ

ガリシア語のことわざ。


Vos dona, yo dona, quen botara a porca foro?
あなたや私のような淑女が、雌豚を追い出せるの。
「船頭多くして船山に登る」に相当
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:12:49.20:M1qb1VPJ

ギリシアのことわざ。


Δ?σε τ?ττο στην οργ?.
怒りを奥に押しとどめろ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:12:57.74:M1qb1VPJ

グルジア語のことわざ。


新しいほうきできれいに掃除をする。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:13:15.26:M1qb1VPJ

スペインのことわざと慣用句


贈られた馬の歯を見るな。 A caballo regalado, no le mires el diente.  


機会は禿げ頭である。 A la ocasion la pintan calva.


やったことは胸で受け止めろ。 A lo hecho, pecho.
和訳:覆水盆に返らず。


寝れば寝るほど、人生が減る。 A mas dormir, menos vivir.


早起きする者を神は助ける。 A quien madruga Dios le ayuda.
和訳:早起きは三文の徳。


愛着、理由なし。 Aficion, ciega razon.
和訳:恋は盲目。


悪い時にはいい顔を。 Al mal tiempo, buena cara.
和訳:笑う門には福来る。


痩せ犬には蚤がたかっている。 Al perro flaco no le faltan pulgas.
和訳:泣きっ面に蜂。


あちこちで学び、何も身についていない。 Aprendiz de mucho, maestro de nada.
和訳:器用貧乏。


聖人は断食をすればいい、胃がないのだから。 Ayunen los santos, que no tiene tripa.


腹いっぱいなら、神を讃える。 Barriga llena, a Dios alaba.
和訳:衣食足りて礼節を知る。


嫌なやつは死なないものだ。 Bicho malo nunca muere.
和訳:憎まれっ子世にはばかる。


上手く終わったものは上手く出来たということ。 Bien esta lo que bien acaba.
和訳:終わり良ければ全て良し


善意と美しさは長続きしない。 Bondad y hermosura, poco dura.
和訳:諸行無常。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:13:30.61:M1qb1VPJ

動こうが動かまいが大きい驢馬がいい。 Burro grande, ande o no ande.
和訳:質より量。


一つの物に見えても、実際は二つか三つだ。 Cada cosa que ves son dos cosas o tres.


人はそれぞれの場所で。 Cada cual, en su corral.
和訳:十人十色。


パンとワインで進んでゆける。 Con pan y vino se anda el camino.


老人から助言。 Del viejo, el consejo.
和訳:亀の甲より年の功。


鍛冶屋の家に木のナイフ。 En casa de herrero, cuchillo de palo.
和訳:医者の不養生


禁断の実が一番食欲をそそる。 Fruta prohibida, mas apetecida.


兎に猫。 Gato por liebre.


火傷した猫は冷たい水から逃げる。 Gato escaldado del agua fria huye.


子供はいないが名前は付けてる。 Hijo no tenemos y nombre le ponemos.
和訳:捕らぬ狸の皮算用。


一番の薬は、食事だ。 La mejor medicina, la cocina.
和訳:医食同源。


壁には耳と目がある。 Las paredes, orejas y ojos tienen.
和訳:壁に耳あり障子に目あり。


大騒ぎしてちょっとの胡桃。 Mucho ruido y pocas nueces.
和訳:大山鳴動し鼠一匹。


三のない二はない。 No hay dos sin tres.
和訳:二度あることは三度ある。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:14:21.23:M1qb1VPJ

悪い方向に考えれば、正解する。 Piensa mal y acertaras.
和訳:転ばぬ先の杖。


飛沫が去るまで神に祈る。 Rogar al santo hasta pasar el charco.
和訳:困った時の神頼み。


苦しんで、黙って、好機を待つ。 Sufrir y callar y mejor tiempo esperar.
和訳:人間万事塞翁が馬。


入れ替わり立ち替わりして、掃除もしていない。 Unos por otros y la casa por barrer.
和訳:船頭多くして船山に上る。


悪事を働くのだから、盛大にやろう。 Ya que se lleve el diablo, que sea en coche.
和訳:毒食わば皿まで。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:14:42.41:M1qb1VPJ

スウェーデン語のことわざ。


Att alska, glomma och forlata ar livets tre provninger.
愛すること、忘れること、そして許すことは人生の三つの試練


Oga for oga, tand for tand.
目には目を、歯には歯を。


Alska mig mest, nar jag fortjanar det minst, da behover jag det bast.
私が最も愛に値しないときに、愛してください。
それが最も愛を必要としているときだから。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:14:52.71:M1qb1VPJ

スコットランドのことわざ


Better rue sit than rue flit.
今まで通りに耐えることは、他で耐えるよりも最善である。


Mony a mickle maks a muckle.
塵も積もれば山となる。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:15:16.04:M1qb1VPJ

タイのことわざ


業の輪は牛車の車輪
意味:悪いことをすれば(牛車の車輪がゆっくり回るように)
遅かれ早かれ、自分に返ってくる。


井の中のカエル
日本:井の中の蛙(大河を知らず)
意味:外の世界を知らずに、自分が一番優れていると思い込んでいる人を揶揄する言葉。


主人を選ぶカエル
意味:自分の都合のいいようにだけ行動する様。


火にかけた鷹爪花
意味:結婚経験のある女性。
未婚女性よりも結婚生活のある女性の方が
男を扱うすべを知っているという意味合いを含める。


驚喜するウサギ
意味:喜びに目がくらんで周りが目に入らなくなった人を揶揄する言葉。


月に騒ぐウサギ
意味:見分不相応な考えを持つ人を揶揄する言葉。
ウサギが月を好むとタイでは考えられていることから。


豆に火が通る前にゴマが焦げる
意味:一得一失。一利一害。


唐辛子をかぶったカラス
意味:色黒の人は赤い衣装を好む。


誰でも顔の黒いカラスさえ覚えていられる。
相手を忘れてはいないことを冗談じみて示唆する言葉。
久しぶりに会った友人等に対して使う。


屁よりも糞をつかむ方がよい。
意味:ないよりはある方がよい。


壁に耳あり 門に隙間あり
日本:壁に耳あり 障子に目あり
直訳・意味:治癒よりも予防
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:15:37.56:M1qb1VPJ

金の枝に翡翠の葉
意味:良縁であること。カップルの相性の良さを誉める場合に使う。


キノボリトカゲが金を得る(そして、誇示する)
意味:行いの悪い人ほど、自分の力を誇示したがる。
大型のトカゲがタイでは悪運の象徴であり、悪運はすなわち行いが悪い証拠だとされる。


家で食し 屋根で糞する
日本:恩を仇で返す。
意味:恩知らずなこと。


足を揺らして トゲを求むる
日本:藪をつついて蛇を出す
意味:不用意に自ら災いを求めること。


鶏の美は羽根のせい 女の美は化粧のせい
意味:美しくともそうでなくとも、女性は化粧をするに越したことはない。


宝石を得た鶏
日本:ネコに小判、豚に真珠
意味:高価なものを所持しその価値のわからない人を揶揄する言葉。


蛇の足を知る鶏 鶏の胸を知る蛇
意味:互いに弱みを握りあっていること。


ラムプーン人は高徳の人、チエンマイは美人、ラムパーンは時の人
意味:ラムパーンはバンコクから鉄道で行くとチエンマイより先につくので
他のタイ北部の人よりもバンコクの流行に敏感なはずである、
という意味のラムパーン地方のことわざ[1]。


ゾウにまたがり、バッタを捕る。
日本:二階から目薬
意味:利益に見合わない過大な投資をすること、効果がないこと、
また、適切な方法・用具を用いずに何かをすること。


水牛を屠ったら、唐辛子を惜しむな
意味:大きなことをしたら、小さなことでケチってはいけない。


両手に魚
日:二兎追う者は、一兎をも得ず。
意味:欲深く二つ同時に追いかけると、両方見失う。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:15:50.44:M1qb1VPJ

男は籾米 女は白米
意味:男はどこへ行っても籾のように芽を出すことができる(子供を自由に作れる)が、
女は白米のように流通して食べられる(家にいて男に子供を作らされる)だけである。
男は自由で女は不自由である。


モン人は戒律、タイ人は説法、ビルマ人はアビダルマ
モン族は戒律に厳しくて、タイ人は説法が上手で、
ビルマ人はアビダルマを論じるのがうまいという仏教のことわざ[2]。


踊り下手を、笛のせいにし、太鼓のせいにする。
英語:A bad workman always blames his tools.
意味:すべて他のせいにする人を揶揄する言葉。


仙人の猿飼い
意味:非常にやっかいであることのたとえ。
仙人が猿のような知恵の回らないものに
禁欲的で哲学的な内容の学問を教えることになぞらえて。


綺麗なのは姿だけ、キスすりゃ臭う。
英語:Beauty without grace is a violet without smell.
意味:美しくとも美しさが見えないような女性は魅力的でない。


次の池に(必ずあると考えて)水を求める
日本:捕らぬ狸の皮算用
意味:まだ手に入れていないものに対して思いをはせること。


水に(必ずあると考えて)魚を求める
日本:捕らぬ狸の皮算用
意味:まだ手に入れていないものに対して思いをはせること。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:16:05.18:M1qb1VPJ

中国のことわざ、慣用句。


万の言葉では飢えを満たすことはできないが、一すくいの水は渇きを癒すことができる。
萬句言語吃不飽、一捧流水能解渇。


百回聞くことは一回見ることに及ばない、百回見ることは一回することに及ばない。
百聞不如一見、百見不如一干。


老樹根多く、老人識る多し
樹老根多 人老識多老木には多くの根があり、老人には多くの知識がある。


理があれば勝ち、理が無ければ負ける。
有理贏 無理輸


縄が木を断ち、水滴が石を穿つ。
繩鋸木斷 水滴石穿


いいことを学ぶのに千日あっても足りないが、悪いことを学ぶのにちょっとの時間で事足りる
學好千日不足 學壞一時有余


靜にみれば物皆自得す -- 松尾芭蕉の訳 萬物靜觀皆自得


蛇や蠍の毒の如し。
毒如蛇蠍


猪八戒が人参果を食べる。
豬八戒吃人參果ものの価値がわからない者にものを与えること。


徳有る者、必ず言有り。
有徳者 必有言人徳のあるものは必ず優れた言葉を言う。


李下に冠を正さず。
李下不正冠人に疑われるようなことをするな。


鹿を逐う(おう)者、山を見ず。
逐鹿者 不見山利益に夢中になると道理を見失う。


人事を尽くして天命を待つ。
盡人事待天命手を尽くした後で、成功するかどうかを天に任せる。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:16:19.19:M1qb1VPJ

錐の嚢中に処るがごどし。
若錐之處嚢中才知あるものは隠れていてもそれが知られるものだ。


他山の石、以って玉を攻む(さん)べし
他山之石 可以攻玉他人の悪いことや失敗も、自分を修養するのに役に立つ。


心頭を滅却すれば火も自づ(おのず)から涼し。
滅却心頭火自涼精神の持ち方次第で苦痛を感じない。


人の悪を称するものを悪む(にくむ)。
悪稱人之悪者人の汚点を挙げつらう者を憎む。


善の小なるを以って為さざること勿かれ(なかれ)。
勿以善小而不為小さい善だからといって、しないことはいけない。


我(が)に似せる者は生き、我(が)を象る(かたどる)者は死す。
似我者生、象我者死師の教えを守りながらも創造し手を加える者は成長するがただ真似するだけの者は消えていく。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:16:54.86:M1qb1VPJ
漢籍に由来する日本語の成語[編集]

好事門を出ず、悪事千里を行く
好事不出門 惡事行千里 -- 『北夢瑣言』孫光憲


豹は死んで皮を留め 人は死んで名を留める
豹死留皮 人死留名 -- 『新五代史』王彦章伝


角を矯(た)めて牛を殺す
矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) -- 『玄中記』


何者も言うは易く行なうのは難し
言者不必有コ 何者 言之易而行之難 -- 『鹽鐵論』利議


燕雀は天地の高きを知らず
大夫曰 宇宙之内 燕雀不知天地之高也 -- 『鹽鐵論』復古


燕雀いづくんぞ鴻鵠之志を知らん
燕雀安知鴻鵠之志 -- 陳渉 世家、司馬遷『史記』
燕や雀のような小鳥(小人物)には大鳥(大人物)の大志はわからない。


牝鶏歌えば家滅ぶ
牝鶏之晨 惟家之索 -- 周の武王、古人引用、
司馬遷『史記』「周本紀」、『書経』「牧誓」にも。


桃李言わざれども下自ずから蹊を成す。
桃李不言下自成蹊 -- 李広 伝賛、司馬遷『史記』


断じて敢行すれば鬼神もこれを避く
斷而敢行 鬼神避之 -- 李斯 伝、司馬遷『史記』


薪に臥し、肝を嘗める
臥薪嘗胆 -- 司馬遷『史記』「呉越春秋」復讐あるいは成功のために苦労を耐え忍ぶ。


むしろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ
寧爲?口無爲牛後 -- 司馬遷『史記』蘇秦伝、韓策『戦国策』昭侯後とは肛門のこと。


禍によりて福となす、成敗の転ずること、譬れば糾える縄のごとし。
(災害) 因禍爲福 成敗之轉 譬若糾? -- 司馬遷『史記』113巻 南越伝
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:17:08.85:M1qb1VPJ

それ禍と福、何ぞ糾える縄に異ならん。
(災害) 夫禍之與福 何異糾? -- 『漢書』 賈誼伝


朱に交われば赤くなる
近墨必緇 近朱必赤 -- 『太子少傳箴』


画龍点睛を欠く
畫龍點睛 -- 『水衡記』


虎穴に入らずんば虎子を得ず
不入虎穴 焉得虎子 -- 班超伝『後漢書』


虎の威を借る狐
狐假虎威 -- 『戰國策』楚策から


光陰箭(や)の如し
光陰如箭 -- 李益『遊子吟』


窮鼠も貍(ねこ)を噛む 
窮鼠噛貍 -- 詔聖『塩鐵論』、貍は猫のこと


来る者は拒まず、去る者は追わず
來者勿拒 去者勿追 -- 斉の公羊高の口述『春秋 公羊傳註疏』隠公巻第二


蛇足
蛇固無足。子安能為之足。 --: 劉向『戦国策 斉策』


青は藍より出でて藍より青し
青取之於藍 而青於藍 -- 荀況『荀子 勧学編』


知音
伯牙善鼓琴 鐘子期善聴 -- 利澣『蒙求 伯牙絶絃』


蛍雪の功
夏月則練嚢盛數十螢火 以照書 -- 李瀚『蒙求 孫康映雪、車胤聚螢』


朝三暮四
朝三而暮四 -- 列禦寇『列子 黄帝編』
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:17:33.44:M1qb1VPJ

石に漱ぎ流れに枕す
孫子荊、年少時欲隱、語王武子、當枕石漱流、誤曰、漱石枕流。
王曰、流可枕、石可漱乎。孫曰、所以枕流、欲洗其耳。所以漱石、欲礪其齒。
-- 劉義慶『世説新語』「排調第二十五」
「枕石漱流(石に枕し流れに漱ぐ)」とは田舎に引退する意味。
それを孫楚(孫子荊)が誤って「漱石枕流」と言ったが、
誤りを指摘されると「耳を洗い、歯を磨くため」と強弁した。
このことから「漱石枕流」は、負け惜しみが強いことをさす。
日本の小説家・夏目漱石の号は、これに由来する。


杞憂
杞國有人憂天地崩墜身亡所寄 癈寢食者 -- 列禦寇『列子 天瑞編』


白眼視
籍又能為青白眼 見禮俗之士 以白眼對之 -- 房玄齢『晋書 阮籍伝』


青天の霹靂
青天飛霹靂 陸游 九月四日鶏未鳴起作


人間万事塞翁が馬 
元の僧、熙晦機が『淮南子』人間訓の逸話を
基にした漢詩、「人間萬事塞翁馬 推枕軒中聽雨眠・・」の冒頭。


馬脚をあらわす
露出馬脚 -- 元の雑劇『元曲陳州糶米、第三折』より。


一犬吠形百犬吠聲(一犬(いっけん)虚(きょ)に吠ゆれば、万犬(ばんけん)実(じつ)を伝う)
諺曰 一犬吠形百犬吠聲 世之疾、此固久矣哉-王符『潜夫論』賢難


おもんぱからずんばなんぞえん、為さずんばなんぞ成らん。
弗慮胡獲 弗爲胡成-『書経』


羮に懲りて膾を吹く
懲於羹而吹韲兮、何不変此志也 -- 屈原『楚辞』惜誦


一を聞いて十を知る
子謂子貢曰 汝與回也孰愈 對曰 賜也何敢望回 回也聞一以知十
賜也聞一以知二 子曰 弗如也 吾與汝弗如也 -- 『論語』三巻 公冶長第五


百聞は一見に如かず
百聞不如一見 -- 『漢書』趙充国伝
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:17:42.35:M1qb1VPJ

酒は百薬の長
夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好。鐵田 農之本、名山大澤、饒衍之臧。
--『漢書』食貨志下王莽の勅とされる。


酒は天の美禄
酒者天之美禄 --『漢書』食貨志下


小人閑居して不善をなす
小人間居為不善 -- 『大学』
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:17:52.40:M1qb1VPJ

チェコのことわざ


A? sousedovi chcipne koza.
隣の山羊も死ねばいいのに。


Trp?livost r??e p?ina?i.
忍耐はバラをもたらす(ドイツ語からの重訳)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:18:10.23:M1qb1VPJ

朝鮮語のことわざ。


行く言葉が柔らかくてこそ、来る言葉も柔らかい。ことば遣いには気をつけよ。


書堂の犬三年で風月を詠む門前の小僧習わぬ経を読む


めんどりが鳴けば家が亡びる。


天の星取り不可能なこと。


虎の話をすると虎が来る噂をすれば影
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:18:19.14:M1qb1VPJ

デンマークのことわざ


Af born og fulde folk skal man hore sandheden.
真実を知りたければ子供と酔っ払いに聞け。


Arbejde er det bedste tidsfordriv.
仕事は一番良い暇つぶし。


Ga ikke over aen efter vand.
水を得るのに、川の反対側まで行く必要はない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:18:34.78:M1qb1VPJ

ドイツのことわざ


Adam schiebt die Schuld auf Eva, und Eva auf die Schlange.
アダムはエバに責任をおしつけ、エバは蛇に責任をなすりつける。


Aller Anfang ist schwer.
直訳:すべての始まりは難しい。意味:何事も始めは難しい。


Alles hat ein Ende, nur die Wurst hat zwei.
直訳:全てに終りは一つだがソーセージには終りが二つある。


Alter schutzt vor Torheit nicht.
直訳:年齢は愚かさから守られない。
意味:年を取った馬鹿より馬鹿なものはない。


Andere Lander, andere Sitten.
直訳:他の国々、他の慣習。
意味:郷に入れば郷に従え。


Auf jeden Regen folgt auch Sonnenschein.
直訳:すべての雨の後には、日差しもまた続く。
意味:塞翁が馬。


Besser spat als nie
直訳:まったくないよりは遅れてくるほうがまし。

Besser ein Spatz in der Hand, als eine Taube auf dem Dach.
直訳:手の中の雀は、屋根の鳩よりもよい。
意味:遠くにあるよいものより、近くにある劣ったもののほうがよい。


Da kommt man vom Regen in die Traufe.
直訳:雨の中から出て、雨どいの中にくる。
意味:一難去って、また一難。(小難から逃れて大難に遭う)


Das Eisen schmieden, solange es heis ist.
意味:鉄は熱いうちに打て。


Der Apfel fallt nicht weit vom Stamm.
直訳:リンゴは木から遠くへは落ちない。
意味:蛙の子は蛙。


Der Appetit kommt beim Essen
直訳:食べていると食欲が沸く。
意味:手に入れると、もっと欲しくなる。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:18:47.19:M1qb1VPJ

Der beste Prediger ist die Zeit.
直訳:時間は最良の説教者である。


Deutsche Sprache, schwere Sprache.
直訳:ドイツ語、難しい言語。
意味 1. ドイツ語を習うのは難しい。
意味 2. (ドイツ語を話している人に向かって)いま文法で間違いましたよ。


Die dummsten Bauern ernten die dicksten Kartoffeln.
直訳:もっとも馬鹿な農夫たちが一番肥えたジャガイモを収穫する。


Die Lebensspanne ist dieselbe, ob man sie lachend oder weinend verbringt.
直訳:笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生。


Die Tat wirkt machtiger als das Wort.
直訳:行動は言葉より強力に働く。
比較:言うは易し、行うは難し。


Die Zeit ist der beste Arzt.
直訳:時間は最良の医者である。


Die Zeit heilt alle Wunden
直訳:時間はあらゆる傷を治す。


Ein Spatz in der Hand ist besser als die Taube auf dem Dach.
意味:手にいる一匹の雀は、屋根にいる十匹の鳩より良い。


Es ist nicht alles Geld(Gold), was glanzt.
直訳:光るものすべてが、金とは限らぬ。
意味:見かけだけでは判断はできない。


Erst kommt das Fressen, dann kommt die Moral.
直訳:飲み食いが最初、それから道徳が来る。
意味:衣食足りて礼節を知る。


Einmal ist keinmal.
直訳:一度はゼロ度。意訳:一回目はゼロ回目。
意味:一度(の過ち)は数に入らない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:19:00.06:M1qb1VPJ

Eine Schwalbe macht noch keinen Sommer!
直訳:一羽の燕が夏をもたらすのではない。
意味:何かを本当だと証明するには、多くの証拠が必要だ。


Ende gut, alles gut.
意味:終わりよければ、すべてよし。


Ein Ungluck kommt selten allein.
直訳:災難はめったにひとつでは来ない。
意味:泣き面に蜂。


Eile mit Weile. 意味:急がば回れ。


Gebranntes Kind scheut das Feuer.
直訳:やけどした子供は火を避ける。
意味:痛い目にあった者は慎重になるということ。


Gleich und gleich gesellt sich gern.
直訳:等しいものと等しいものは共にいることを好む。
意味:類は友を呼ぶ。


Heute ist die beste Zeit.
直訳:今日は最良の時だ。
和訳:思い立ったが吉日。


Hochmut kommt vor dem Fall.
直訳:傲慢は転落の前に来る。
意味:傲慢なものは転落しやすい。
和訳:おごる平家は久しからず


Iss, was gar ist, trink, was klar ist, und sprich, was wahr ist.
直訳:よく料理されたものを食べろ、澄んだものを飲め、本当の事を話せ。
意味:よく料理されたものを食べ、澄んだものを飲むように、本当の事を話せ。


In der Not frisst der Teufel Fliegen
直訳:苦難の時には、悪魔は蝿を食べる。
意味:貧すれば鈍す。


Jacke wie Hose.
直訳:ズボンのような上着
意味:五十歩百歩


"Kummere dich nicht um ungelegte Eier."
直訳:まだ産まれていない卵を気にかけるな。
意味:取らぬ狸の皮算用。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:19:13.37:M1qb1VPJ

Kommt Zeit, kommt Rat.
直訳:時がくれば、助言が来る。
意味:時間がたつと分かる事がある。


Lust und Liebe zu einem Ding macht alle Muhe und Arbeit gering.
直訳:ある物への欲望と愛は、すべての骨折りと仕事を少ないものにする。


Ohne Fleis kein Preis.
直訳:勤勉なしに、賞はない。
意味:努力なしに成功はない。


Papier ist geduldig.
直訳:紙は辛抱強い。
意味:紙は何を書かれても辛抱する
→ 印刷されたり、書かれたからといって本当だとは限らない。


Reden ist Silber, Schweigen ist Gold
意味:雄弁は銀、沈黙は金。


Rom ist auch nicht an einem Tag erbaut worden.
意味:ローマは一日にしてならず。


"Taten statt Worte!" / "Taten sagen mehr als Worte"
直訳:言葉より行動を。/ 行動は言葉より多くを語る。
意味:不言実行


"Traume sind Schaume."
直訳:夢は泡。


"Tue Gutes und rede davon!" / "Tue Gutes und rede daruber!"
直訳:よいことを行え、それについて語れ。


Unter Blinden ist der Einaugige Konig.
直訳:盲人の間では、一つ目の男が王になる。
意味:鳥なき里の蝙蝠。


Vertrauen ist gut, aber Kontrolle ist besser
直訳:信頼はよし、検査はなおよし。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:19:27.51:M1qb1VPJ

Viele Koche verderben den Brei.
直訳:コックが多いとかゆを駄目にする。
意味:船頭多くして船山に上る。


Viel Feind, viel Ehr'.
直訳:敵が多ければ、誉れも多い。
ドイツの傭兵隊長、ゲオルク・フォン・フルーンズベルク (1473-1528) の言葉とされる。


Vier Augen sehen mehr als zwei.
直訳:四つの眼は二つの眼より多くを見る。
意味:三人よれば文殊の知恵。


Was nicht ist, kann noch werden.
直訳:ないものも、あるようにできる。
意味:いまないということは、出来ないということではない。


Was man sich eingebrockt hat, das muss man auch ausloffeln.
直訳:自分で招いた不始末は、また自分でぬぐいさらねばならない。


Was Hanschen nicht lernt, lernt Hans nimmermehr.
直訳:小さなハンスが覚えなかった事を、大人のハンスは決して覚えない。
和訳:鉄は熱いうちに打て。


Warte nie bis du Zeit hast!
直訳:時間ができるまで待ってはいけない。
和訳:思い立ったが吉日。


Wenn der Reiter nichts taugt, ist das Pferd schuld.
直訳:騎手が役に立たなければ、馬の責任。
意味:責任転嫁。


Wer A sagt, muss auch B sagen. (低地ドイツ語版: "De A seggt, mut ok B seggen")
直訳:「A」と言う者は、「B」ともいわなければいけない。
意味:はじめた事は最後までやれなければならない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:22:01.49:M1qb1VPJ

Wer zuletzt lacht, lacht am besten.
直訳:最後に笑うものが、もっともよく笑う。


Wer nicht wagt, der nicht gewinnt.
直訳:賭けをしないものは、何も手に入れない。


Wer anderen eine Grube grabt, fallt selbst hinein.
直訳:他人の墓を掘るものは、自らそこに陥る。
和訳:人を呪わば穴二つ。


Wer zuerst kommt, mahlt zuerst.
意味:早い者勝ち。


Wes' Brot ich ess, des' Lied ich sing.
直訳:その人のパンを私は食べ、その人の歌を私は歌う。
意味:世話になった人のことは、ほめるものだ。


Wer die Wahl hat, hat die Qual.
直訳:選択を行うものは、苦痛を味わう。
意味:選択の自由には、苦労がついてまわる。


Wein auf Bier, das rat' ich dir. Bier auf Wein, lass es sein.
直訳:ビールの後にワイン、これはお勧めだ。ワインのあとにビール、これはやめとけ。
意味:同じようなものでも、うまくいくものとそうでないものがある。


Wenn zwei sich streiten, freut sich der Dritte
直訳:二人が争えば第三者が喜ぶ。
意味:漁夫の利


Zeit ist Geld. 直訳:時は金なり。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:22:10.30:M1qb1VPJ

トルコのことわざ


Allah bir kapiyi kaparsa bin kapiyi acar.
神は一つのドアを閉めても千のドアを開けている。


Ko?eye s?k??an s?can kedi ta?a?? yalar.
窮地に追いつめられた鼠は猫の睾丸を舐める。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:22:30.79:M1qb1VPJ

ネパール語のことわざ。


正しいことをするなら、心配する必要はない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:22:38.82:M1qb1VPJ

ノルウェーのことわざ


Tiden gar ikke, den kommer.
時は過ぎ行くのでなく、やって来るものである


Verden er vid, og veiene mange.
世界は広く、道数多。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:22:46.88:M1qb1VPJ

ハイチのことわざ


Lafimen pa janm leve san dife.
火の無い所に煙は立たぬ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:22:55.29:M1qb1VPJ

バスク地方のことわざ


Mendiak mendia behar ez du, baina gizonak gizona bai.
山は山を求めないが、人は人を求める。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:23:08.67:M1qb1VPJ

ハワイのことわざ


Aia a pa`i `ia ka maka, ha`i `ia kupuna nana `oe.
あなたの先祖が誰であるのか話してもいいのは、
あなたの頬が叩かれた時だけです。


E noho iho i ke opu weuweu, mai ho ` oki`eki`e.
草むらの陰で身を潜めなさい、自分を目立たせてはいけない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:23:18.64:M1qb1VPJ

ハンガリーのことわざ


A feher liliomnak is lehet fekete az arnyeka.
白いユリにも黒い影ができる。


Bolond utkozik ketszer egy k?be.
馬鹿は同じ石で2回つまずく。


Szegyen a futas, de hasznos.
逃げるのは恥だが役に立つ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:23:34.22:M1qb1VPJ

フランスのことわざ


よいワインに宣伝はいらない。
A bon vin point d'enseigne.
中国のことわざ:桃李言わざれども下自ずから蹊を成す(桃李不言下自成蹊)


自分自身を助けなさい。そうしたら天が君を助けるだろう。
Aide-toi et le ciel t'aidera.
天は自らを助けるものを助く。


我々の後に大洪水あれ。
Apres nous le deluge
後は野となれ山となれ。
なおle deluge(大洪水)とはノアの洪水のことをさす。
我の後に大洪水あれ Apres moi le delugeともいい、
これは、1757年フランスがハプスブルクと組んでプロイセンのフリードリヒ大王と戦い敗れたとき、
ルイ15世またはルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人が相手に言ったとされる。


ローマにおいてはローマ人のようになせ。
A Rome, fais comme les Romains
和訳:郷に入っては郷に従え。


雨の後は良い日が来る。
Apres la pluie, le beau temps.
和訳:雨降って地固まる。


よい夕食は必ず空腹によって始まる。
Bon repas doit commencer par la faim.
空腹は最上の調味料。


鍋を見下すのはフライパン。
C'est la poele qui se moque du chaudron.
和訳:五十歩百歩。


たとえは何も証明したことにならない。
Comparaison n'est pas raison.


鍛冶屋になるのは,鉄を鍛えながらだ。
C'est en forgeant qu'on devient forgeron.
習うより慣れろ,ということ。いわゆる"ジェロンディフ"の例文としても有名。


明日はお天気。
Demain il fera jour.
和訳:明日は明日の風が吹く。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:23:48.62:M1qb1VPJ

ゆっくりと急げ。
Hatez-vous lentement.
和訳:急がば回れ。
ラテン語のことわざ"Festina lente"を訳したものであり、フランスのことわざとはいえない。


博打で幸運、恋愛で不運。
Heureux au jeu, malheureux en amour.
博打で幸運を使うと、恋愛の運を使い果たすとの意。
あるいは博打と恋愛の運は両方は手に入らぬの意。


死んだ人間は戦争をしない。
Homme mort ne fait guerre.
和訳:死人に口なし。


これを悪しく考える者らは恥じよ。
Honni soit qui mal y pense.
イングランドのガーター勲章のモットー。
フランス語による慣用句だがフランスのことわざとはいえない。


鉄は熱いうちに打たねばならぬ。
Il faut battre le fer pendant qu'il est chaud .


アーモンドを食べるためには、殻を割らねばならぬ。
Il faut casser le noyau pour avoir l'amande.


世界を作るにはすべてが必要だ。
Il faut de tout pour faire un monde.


汚れた洗濯物は家族で洗わねばならぬ。
Il faut laver son linge sale en famille.
身内のごたごたは人にみせるなという意。


生きるためには食べねばならぬ。食べるために生きるのではない。
Il faut manger pour vivre, et non vivre pour manger.


山羊とキャベツの両方に気を配らねばならぬ。
Il faut menager la chevre et le chou.
仲裁は両方を満足させなければならないという意味。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:24:06.76:M1qb1VPJ

牡牛を捕まえるには角をつかめ。
Il faut prendre le taureau par les cornes.
和訳:虎穴にいらずんば虎子を得ず。


青春は必ず過ぎる。
Il faut que jeunesse se passe.


扉は開けてあるか閉まっているかのどちらかだ。
Il faut qu'une porte soit ouverte ou fermee.
中途半端は許されないという意味。


命令するより前に服従することを学ばねばならぬ。
Il faut savoir obeir avant que de commander.


口が喋る前に七度舌を回らなければならぬ。
Il faut tourner sa langue sept fois dans sa bouche avant de parler.
話す前によく考えろの意。


「泉よ、おまえの水は飲まない」といってはならない。
Il ne faut jamais dire ≪ Fontaine je ne boirai pas de ton eau ≫.
なにごとにつけても、けっして……しないとは断言するなとの意。


不可能という語はフランス語にはない。/フランス人はなにかが不可能だとは考えない。
Impossible n'est pas francais.


蛙の唾は白鳩には届かぬ。
La bave du crapaud n'atteint pas la blanche colombe.
悪口雑言をいわれたことで、いわれた人の価値が下がるわけではない。


ニシン樽はいつでもニシン臭い。
La caque sent toujours le hareng.
内面にあるものが外面に表れるの意。


好奇心は邪悪な欠点。
La curiosite est un vilain defaut.
比較:好奇心は猫をも殺す。(英語のことわざ)


飢えは狼を森から追い出す。
La faim chasse le loup hors du bois.
「背に腹はかえられぬ」。


祭りは終わった、さよなら聖人様。
La fete passee, adieu le saint.
「困ったときの神頼み」。


目的は手段を正当化する。
La fin justifie les moyens.
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:24:19.90:M1qb1VPJ

夜は助言を運ぶ。
La nuit porte conseil.
「一晩寝て、よく考えなさい」または「それは放っておきなさい」という場面でいう。


食べるほど食欲がでる。
L'appetit vient en mangeant.
欲望はきりがない,ということ。


便りがないのは,よい便り。
Pas de nouvelles, bonnes nouvelles.


最後に笑う者が,最もよく笑う。
Rira bien qui rira le dernier.
本当の勝者は最後の勝者だということ。


この親にしてこの子,この主人にしてこの従者
Tel pere, tel fils.Tel maitre, tel valet.和訳:カエルの子はカエル


一羽の燕が春をもたらすのではない。
Une hirondelle ne fait pas le printemps.
意味:何かを本当だと証明するには、多くの証拠が必要だ。


一スーは一スー。
Un sou est un sou.
日: 一銭を笑うものは一銭に泣く。
意味:どんな小銭でも金には違いない。一スーは旧体制下でのもっとも小額の貨幣。


行ける所まで行き、然るべき場所で死ね。
Va ou tu peux, meurs ou tu dois.
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:24:37.32:M1qb1VPJ

フィリピンのことわざ


Aanhin pa ang damo, kung patay na ang kabayo.
死んでしまった馬に、草は必要ない。


Ang di lumingon sa pinanggalingan, di makararating sa paroroonan.
出発点を顧みない者は、目的地には行けない。


Ang karukhaan ay hindi hadlang sa pagtatagumpay.
貧しさは、成功への障害にはならない。


Ang karunungan ay kayamanang walang taong makapagnanakaw.
教養は誰も盗む事の出来ない宝


Ang pagkakataon sa buhay ay madalang dumating. Kapag narito na, ating samantalahin.
人生に機会は滅多に来ない。その時が来たら、目いっぱいそれを利用しなさい


Ang taong nagigipit, kahit sa patalim ay kumakapit.
困難に陥った人は、刃物さえ掴む。
和訳:溺れる者は藁をも掴む


Bahala na.
まあ、なるようになるさ。


Daig ng maagap ang masipag.
働き者は、素早き者に敗れる。


Kahit saang gubat, ay mayroong ahas.
どこの森にも蛇はいる。


Kapag binato ka ng bato, batuhin mo ng tinapay.
石を投げられたら、パンを投げ返せ。


Kapag may isinuksok, may madudukot.
隠すものがあれば、取り出す事ができる。
和訳:備えあれば憂いなし


Kapag tumakbo ka ng matulin, masugatan ka'y malalim.
急いで走ると、怪我が深い。
和訳:急がば回れ
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:24:54.25:M1qb1VPJ

Kung ano ang puno, siya ang bunga.
その木には、その実がなる。
和訳:蛙の子は蛙


Kung ano ang itinanim, siya rin ang aanihin.
何かを植えれば、必ず収穫できる。


Kung hindi ukol, hindi bubukol.
幸運がなければ 膨らまない。


Kung sino ang tahimik, siya ang mapanganib.
静かなるものは危険である。


Magbiro ka na sa lasing, huwag sa bagong gising.
酔っ払いに冗談は通じるが、寝起きの人に冗談を言ってはいけない。


Magsisi ka man at huli wala nang mangyayari.
例え後悔しても遅い、その時は何もできる事はない。


May tenga ang lupa, may pakpak ang balita.
土地には耳があり、噂話には羽がある。
和訳:壁に耳あり障子に目あり


Nasa Diyos ang awa, nasa tao ang gawa.
慈悲は神にあり、行動は人にある。
和訳:人事を尽くして天命を待つ


Nasa huli ang pagsisisi.
後悔はいつも後にある。
和訳:後悔先に立たず


Pagkahaba−haba man ng prosisyon, sa Simbahan din ang tuloy.
どんなに長い列であっても、最後には必ず、教会に入れる。


Pag makitid ang kumot, magtiis kang mamaluktot.
毛布が小さければ、身体を丸めよ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:25:06.51:M1qb1VPJ

フィンランドのことわざ


Ahkeruus kovan onnen voittaa.
勤勉は不運を負かす。


Ei elama irvistellen somene.
人生はしかめ面をしてよくなることもない。


Mikaan ei kuivu kyynelta nopeammin.
涙ほど乾くのが早いものはない。


Tyvesta puuhun noustaan.
木は根元から登るもの。


Viisas tyhma on viisaampi kuin tyhma viisas.
賢い馬鹿は馬鹿な賢者より賢い。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:25:17.01:M1qb1VPJ

ブルガリアのことわざ


Няма дим без огън.
火なしでたばこを吸えない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:25:33.84:M1qb1VPJ

ベトナムのことわざ。


子の肩を持って考えもなく他人を叱りつける。
"Benh con lon xon m?ng ng??i."


米糠を吊るされた豚だ。
"Cam treo ma heo nh?n ?oi."


熱い御粥は周りから少しずつ啜り、借金は徐々に返済する。
"Chao nong hup quanh, cong n? tr? d?n."


長い時間人を笑ってはいけない。昨日人を笑えば明日は人に笑われる。
"C??i ng??i hom tr??c, hom sau ng??i c??i."


馬に乗って花を見る。
"C??i ng?a xem hoa."


インクに近づけば黒くなり、電灯に近づけば明るくなる。
"G?n m?c thi ?en, g?n ?en thi r?ng."


敵の手に落ちた虎。
"Hum thieng khi ?a sa c? c?ng hen."


勝者が歴史を作る。
"K? th?ng vi?t nen l?ch s?."


豚が一年食べなくても、蚕が一食抜いた時の空腹には叶わない。
"L?n ?oi c? n?m khong b?ng t?m ?oi m?t b?a."
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:25:47.63:M1qb1VPJ

豚は一食食わねえと、人が半年食わないくらい腹を減らしちまうのさ。
"L?n ?oi m?t b?a b?ng ng??i ?oi n?a n?m."


良い豚に手を加えておかしな豚になる。
"L?n lanh ch?a thanh l?n que."


溜池の水を浴びる龍も、敵の手中に落ちた虎も、能力が劣ったものになる。 "
R?ng vang t?m n??c ao tu, Hum thieng khi ?a sa c? c?ng hen."
和訳:木から落ちた猿、陸に上がった河童


勝てば王、負ければ賊。
"Th?ng lam vua, thua lam gi?c."和訳:勝てば官軍、負ければ賊軍。


家主の留守に、鶏が海老を食べる。
"V?ng chua nha, ga v?c nieu tom."和訳:鬼の居ぬ間に洗濯


顔が遠ければ、心も遠い
"Xa m?t, cach long."


愛する子には鞭を打て
"Yeu con cho v?t vao l?ng."


可愛い子には棒と鞭を、憎い子には甘く美味しいものを
"Yeu cho roi cho v?t, ghet cho ng?t cho bui."
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:25:57.11:M1qb1VPJ

ベラルーシのことわざ


?агляне сонца ? ? наша ваконца.
太陽は我々の窓として見えるだろう。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:26:27.09:M1qb1VPJ

法諺
(法諺(ほうげん)とは、ことわざの形で法律についての
知識や考え方をまとめたものである。法格言ともいう)


社会あるところに法あり。


物権は債権を破る。


権利の上に眠るものは保護されない。
権利を行使しないと消滅時効にかかるが、その根拠となる考え方である。


疑わしきは被告人の利益に。
推定無罪の原則。「疑わしきは罰せず」とも。


法律なくして刑罰なし。


買い主は警戒せよ。


特別法は一般法を破る。


新法は旧法を破る。


不当利得は民法のごみ箱。


後法は前法を廃止する。


法は些事にこだわらず。


悪法も法である。
Gestetz ist Gesetz.-法実証主義


目には目を、歯には歯を。
ハンムラビ法典訴えがなければ裁判はない。
処分権主義(民事訴訟法246条)法の不知はこれを許さず。
故意(刑法38条3項)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:26:40.65:M1qb1VPJ

ポルトガルのことわざ


貰った馬の歯は見られないものだ。
"A cavalo dado nao se olham os dentes."
意味:ただで貰ったのだったら、細かいことには気にしない。


隣人の鶏はいつも肥えている。
"A galinha do vizinho e sempre mais gorada."
和訳:隣の芝生は青い


明日は明日の風が吹く
"Amanha e outro dia."


やらぬより、遅れてもやった方が良い
"Antes tarde do que nunca."


実践あるのみ
"A pratica leva a perfeicao."


急ぐことは完全の敵
"A pressa e inimiga da perfeicao."
和訳:急がば回れ


一人の知恵は二人の知恵に劣る。
"Duas cabecas pensam melhor do que uma."
和訳:三人よれば文殊の知恵


予防は治療に勝る
"E melhor prevenir do que remediar."
和訳:転ばぬ先の杖


言うが易し
"Falar e facil."


良いことのための悪さがある。
"Ha males que vem para o bem."
意味:悪いことの後には、良いことがある
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:26:49.36:M1qb1VPJ

目から離れると、心に近づく
"Longe dos olhos, perto de coracao."


こぼれたミルクを悔やんでも意味がない
"Nao adianta chorar o leite derramado."
和訳:覆水盆に帰らず


食べた料理を吐き出すな
"Nao cuspa no prato em que comeu."
和訳:恩を仇で返す


今日できることを、明日にまわすな
"Nao deixe para amanha o que voce pode fazer hoje."
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:27:11.07:M1qb1VPJ

ポーランドのことわざ


Bez miary lekarstwo stanie za trucizn?.
直訳:薬も量をこえれば毒になる。


Bez pieni?dzy umrze? nawet trudno.
直訳:金がなければ死ぬことさえ難しい。


Bez pracy nie ma ko?aczy.
直訳:働かなければコワチュ(パンの一種)もない。
和訳:虎穴に入らずんば虎児を得ず
意味:苦労することなしに成果を得ることはできない。


Bieda bied? rodzi.
直訳:貧困が貧困を産む。


Bogu i mamonie s?u?y? razem nie mo?na.
直訳:神と金に同時に仕えることはできない。


Chleb cudzym no?em krajany-niesmaczny.
直訳:他人のナイフで切ったパンは美味しくない。


Co kraj, to obyczaj.
直訳:それぞれの国には、それぞれの習慣がある。


Co pocz?tek ma, koniec mie? musi.
直訳:始まりのあるものには、必ず終わりがある。


Cudza praca nie op?aca.
直訳:他人の仕事は割に合わない。


Czas p?ynie jak woda.
直訳:時間は水のように流れる。和訳:光陰矢のごとし


Czas to pieni?dz.
直訳:時間は金。和訳:時は金なり


Czyste wino w g?ow? nie idzie.
直訳:良いワインは頭に回らない。


Dla chc?cego nic trudnego.
直訳:望む者には難しいことなど何もない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:27:23.72:M1qb1VPJ

Dlatego dwie uszy, jeden j?zyk dano, i?by mniej mowiono, a wi?cej s?uchano.
直訳:耳が2つ、舌が1つ与えられているのは、少なくしゃべり、多く聞くためである。


Do Rzymu przez Krym.
直訳:クリミアを通ってローマへ行く。


Gdy cztery chcesz otrzyma?, pro? o dziesi??.
直訳:4個欲しいときは、10個頼め。


Gdy si? cz?owiek spieszy, to si? diabe? cieszy.
直訳:人が急ぐと、悪魔が喜ぶ。日本:急がば回れ


Gdy kota nie ma, myszy harcuj?. 
もしくは
Gdy kota myszy nie czuj?, bezpiecznie si? czuj?
直訳:猫がいなければ鼠は遊ぶ。(猫が鼠に気付かなければ、鼠は安心して遊べる。)
和訳:鬼の居ぬ間に洗濯


Gdzie dwoch Polakow, tam trzy partie.
直訳:ポーランド人が2人いれば、グループが3つできる。


Gdzie jest miod, b?d? pszczo?y, gdzie jest pi?kna dziewczyna, tam b?d? i ch?opcy.
直訳:蜂蜜があるところには蜂がいるし、美しい娘がいるところには男達がいる。


Gdzie kucharek sze??, tam nie ma co je??.
直訳:コックが6人いれば、料理はできない。
日本:船頭多くして舟山に上る


G?os ludu g?osem Boga.
直訳:民の声は神の声。


G?od jest najlepszym kucharzem.
直訳:空腹は最高のコックである。


G?upi ma zawsze szcz??cie.
直訳:バカはいつでも幸せ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:27:35.77:M1qb1VPJ

Go?? i ryba trzeciego dnia cuchnie.
直訳:客と魚は3日経てば臭くなる。


Go?? w domu-Bog w domu.
直訳:客が家に来たら、神も来る。


Go?? w domu, baba w ci??y.
直訳:客が家に来たら、女房が妊娠する。


Grosz oszcz?dzony przerabia si? w miliony.
直訳:グロシュ(ポーランドの通貨ズウォティの補助単位。
100分の1ズウォティ)も貯めれば100万になる。
和訳:ちりも積もれば山となる


Grzeczno??, m?stwo, uroda, rzadko wespo? chodzi.
直訳:礼節、勇気、容姿。これらを同時に備えていることはまずない。


Im bli?ej ?rod?a, tym woda ja?niejsza.
直訳:水源に近ければ近いほど、水は澄んでいる。


Kobiety te s? najlepsze, o ktorych najmniej mowi?.
直訳:一番おしゃべりしない女が一番良い。


Kochanie-p?akanie, a ?lub-grob.
直訳:愛することとは泣くことであり、結婚とは墓場である。


Kto mieczem wojuje, ten od miecza ginie.
直訳:剣を持って戦う者は、剣で死ぬ。


Kto rano wstaje, temu Pan Bog daje.
直訳:朝早く起きる人には、神が施しを与える。
日本:早起きは三文の徳


Lepiej, ?e na g?owie ni? w g?owie ?yso.
直訳:頭の中が薄いよりは、頭の上が薄い(はげている)方がいい。


?atwiej mowi? ni? dzia?a?.
直訳:行動するよりも、言う方が簡単である。
日本:言うは易し


?zy-bro? kobieca.
直訳:涙は女の武器。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:27:49.16:M1qb1VPJ

Ma??e?stwo bez mi?o?ci to kawa czarna bez cukru.
直訳:愛のない夫婦とは、砂糖の入ってないコーヒーである。


M?dry Polak po szkodzie.
直訳:損したあとの賢いポーランド人。


Mowa jest srebrem, a milczenie z?otem.
直訳:言葉は銀、沈黙は金


Najlepszemu piekarzowi chleb czasem si? nie uda.
直訳:最高のパン焼き職人でも、たまにはパンがうまく焼けないこともある。
和訳:弘法も筆の誤り


Nie ka?da g?owa siwa m?dra bywa.
直訳:髪が白ければ必ず賢いとは限らない。


Nie kupuj kota w worku.
直訳:袋に入った猫を買うな。


Nie ma dymu bez ognia.
直訳:火なくして煙なし。
和訳:火のないところに煙は立たぬ


Nie wszystko z?oto, co si? ?wieci.
直訳:光り輝くものすべてが金であるとは限らない。


Pies, ktory g?o?no szczeka, nie ugryzie.
直訳:やかましく吠える犬は噛まない。


Prawdziwego przyjaciela poznaje si? w biedzie.
直訳:真の友人は貧しいときに見つかる。


Stare buty najwygodniejsze.
直訳:古い靴が一番はき心地が良い。


Szewc bez butow chodzi.
直訳:靴屋がはだしで歩く。


?ciany maj? uszy.
直訳:壁には耳がある。


Wsz?dzie dobrze, ale w domu najlepiej.
直訳:どの場所も良いが、家にいるのが一番いい。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:27:57.48:M1qb1VPJ

マケドニアのことわざ


Каде има сила, нема правдина.
規則を押し付けると、公平ではなくなる。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:28:39.47:M1qb1VPJ

モンゴルのことわざ


Овоо босгоой бол шаазгай хаанаас суух вэ.
もしケルンを建てなかったなら、カササギは止まれなかっただろう。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:28:52.43:M1qb1VPJ

ラテン語のことわざ


すべての道はローマへ通じる。
Omnes viae Romam ducunt


心と体が健康であれかし。
Mens sana in corpore sano -- ユウェナリス10番目の詩


人間の敵は人間
Homo homini lupus -- 『ロバ物語』プラウトゥス(ローマの喜劇作家)


ローマは一日にしてならず。
Non uno die Roma aedificata est


賽は投げられた。
Alea jacta est. -- ガイウス・ユリウス・カエサルに帰される


ローマにいるときは、ローマ人のするようにせよ。
Cum fueris Romae, Romano vivito more, cum fueris alibi, vivito sicut ibi


ゆっくりと急げ。
Festina lente -- アウグストゥス(スエトニウス「アウグストゥス伝」25)


信用せよ。でも人をよく見極めた上で
Fide sed qui vide
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:29:03.12:M1qb1VPJ

リトアニアのことわざ


Dievas dav? dantis, Dievas duos ir duonos.
神は歯をくださり、神はまたパンもくださるだろう


Pirkti kat? mai?e. 俵の中に猫を買う。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:29:12.91:M1qb1VPJ

ルーマニアのことわざ


Cine se scoal? de diminea??, departe ajunge.
朝早く起きる人は、遠くまで行ける。(日)早起きは三文の徳


Cine sap? groapa altuia, cade singur in ea.
人に罠を掛ける人は、自分の罠にひっかかる。


Cand pisica nu-i acas?, joac? ?oarecii pe mas?.
猫が家にいないときに鼠が机の上で踊ってる。


Corb la corb nu-?i scoate ochii.
カラスはカラスの目をつっつかない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:29:29.37:M1qb1VPJ

ロシアのことわざ


3コペイカ盗んだ奴は縛り首、50コペイカだと尊敬の的。
Алтынного вора вешают, а полтинного чествуют.


食欲は食事の時に湧く。
Аппетит приходит во время еды.
欲望はとどまることを知らない。
ひとつの欲望が満たされると更なる欲望が出てくることの譬え。


貧者が結婚すると夜が短くなる。
Бедному жениться и ночь коротка.
幸せな結婚にはお金が不可欠。


貧困は恥ずべきことならず。
Бедность-не порок.


猫がいなければネズミの好き放題。
Без кота мышам раздолье.
監督者がいないと好き勝手なことができる。日:鬼の居ぬ間の洗濯。


私がいないところで私が結婚していた。
Без меня меня женили.
当事者であるはずの自分が知らないうちにいつの間にか決められていた。


苦労しなくては池から魚を釣りあげられない。
Без труда не выловишь и рыбку из пруда.
楽して得られるものはない。


神は注意深い者を大切にする。
Береженого Бог бережет.
天は自ら助くる者を助く。
「ベレジョーナヴァ・ボーフ・ベレジョート」と発音する。頭韻がある。


肘は近くにあるのに噛めない。
Близок локоть, да не укусишь.
できもしないことの譬え。一見すると簡単そうだが実は不可能だ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:29:42.90:M1qb1VPJ

病人にはハチミツすらおいしくないが、健康なら石だって食べられる。
Больному и мед не вкусен, а здоровый и камень ест.
病気になるのは辛いことだ。


悪口は襟首にぶら下がらない。
Брань на вороту не виснет.
悪口は無視してしまえば痛くも痒くもない。
他人の悪口なんてどうせ言葉だけなんだから気にするな。


紙は何にでも耐えられる。
Бумага все терпит.
書物や新聞記事を鵜呑みにするな。
紙にはどんなことだって書けるのだから、
活字になっているからといって内容が正しいとは限らない。


首吊り自殺した人の家ではロープの話をするな。
В доме повешенного не говорят о веревке.
相手が触れてほしくないことをわざわざ話題にするな。
セルバンテスの小説『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』内の一節より。
発音:「ヴ・ドーミェ・パヴェーシェンナヴァ・ニェ・ガヴァリャート・ア・ヴェリョーフケ」


どの家にもそれぞれのガラガラがある。
В каждой избушке свои погремушки.
それぞれの家にはその家のルールがある。人によって習慣は異なる。
ガラガラ(погремуша)は、赤ん坊をあやすための玩具。


足中に真なし。
В ногах правды нет.
立っていないで座ったらどうですか。
人に座ることをすすめるさいのおどけた言い回し。
ラテン語のことわざ「酒中に真あり(In vino veritas.)」を踏まえたもの。


同じ羽根の鳥は生まれない。
В одно перо и птица не родится.
人はそれぞれ違う性質を持っている。


自分の巣穴ではネズミもライオン気取り。
В своей норе и мышь себя львом чувствует.
自分より優れたものがいない環境ではケチな人間が威張る。
日:鳥なき里のこうもり。


生きている限り学べ。
Век живи, век учись.


隼は飛び方を見ればわかる。
Видно сокола по полету.
どういう人かは、その人物の行動でわかる。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:29:54.70:M1qb1VPJ

脚が狼を養う。
Волка ноги кормят.
狼は自分の脚で歩いて餌を探さなければならない。
自分から動かなければ、良いものは得られない。


髪は長く、知恵は短い。
Волос долог, да ум короток.
女性を侮辱するときの表現。


カラスはカラスの目を突っつかない。
Ворон ворону глаз не выклюет.
同じ利益を共有するものは互いを裏切らない。


おばあさん、ユーリの日だよ。
Вот тебе, бабушка, и Юрьев день.
なんてこったい。期待してたのにがっかりだ。
ユーリの日は11月26日で、この日の前後だけは農奴の自由な移動が許されていた。
それがいきなり禁止されたときの農奴の叫びより。


全ての者は神の下で歩き回っている。
Все под богом ходим.
どんなことでも起こりうる。誰に何があっても不思議ではない。


どの野菜にも旬はある。
Всякому овощу свое время.
なにごともしかるべき時というものがある。


自分の頭より高くは跳べない。
Выше головы не прыгнешь.
誰にでも限界はある。


おでこより高いところに耳は生えてこない。
Выше лба уши не растут.
誰にでも限界はある。


空腹は優れた料理人。
Голод-лучший повар.
腹が減ってりゃ何でも美味い。


飢えは叔母さんではないからピロシキをくれたりしない。
Голод не тетка, пирожка не поднесет.
困ったときは自分で何とかしろ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:30:08.61:M1qb1VPJ

悲しみは海ではないから、すっかり飲み干してしまえる。
Горе не море, выпьешь до дна.
「ゴーリェ」(悲しみ)と「モーリェ」(海)で韻を踏んでいる。


キノコ雨
грибной дождь
天気雨。狐の嫁入り。
日が差して温かいうえに雨が降って湿り気が多いとキノコがよく育ちそうだから。


目から遠くなると、心に近くなる。
Дальше с глаз-ближе к сердцу.
別れてしまった相手はいっそう慕わしく感じる。


贈られた馬の歯は調べないものだ。
Даровому коню в зубы не смотрят.
人からの贈り物にケチをつけるな。


2×2=4
Дважды два ? четыре.
至極当然。誰もが知っている当たり前のこと。
日:犬が西向きゃ尾は東。


二頭の熊は同じ巣穴では暮らせない。
Два медведя в одной берлоге не уживутся.
実力のあるものが二者いるとき、争いは避けられない。


二度の死はありえないが、一度は避けられぬ。
Двум смертям не бывать, а одной не миновать.
危険を恐れず思い切って行動に移せ。


いい言葉を聞けば猫だってご機嫌になる。
Доброе слово и кошке приятно.
人はお世辞に弱いものだ。豚もおだてりゃ木に登る。


家では壁まで助けてくれる。
Дома и стены помогают.
我が家ほど良い場所はない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:30:23.23:M1qb1VPJ

お昼ごはんには匙が大切。
Дорога ложка к обеду.
どんなことにも、それにふさわしい時というものがある。


娘は他人の宝物。
Дочь ? чужое сокровище.


友は逆境にて知らる。 Друг познается в беде.
貧の友は真の友。
自分が本当につらい時にこそ、他人が自分をどう思っているかが明らかになる。


バカにものを教えるのは、死んだ人間を治療するようなものだ。
Дурака учить-что мертвого лечить.
日:バカにつける薬はない。バカは死ななきゃ治らない。


バカは規則無用。
Дуракам закон не писан.
バカには何を言っても無駄。直訳すると「バカのために法律は書かれていない」。
Дуракам закон не писан ? дураками он написан.
(「バカのために法律は書かれていない。バカによって書かれたのだ」)とも言う。
これはおかしな法律や不条理なルールを批判するときにも用いられる。


種をまいたわけでも刈り取ったわけでもないのに、バカは湧いて出る。
Дураков не сеют, не жнут, сами родятся.


サモワールを持ってトゥーラへ行く。
Ездить в Тулу со своим самоваром.
余計なこと。無駄なこと。
トゥーラはサモワール(ロシアの伝統的な湯沸かし器)製造で有名な都市。
そこに自前のサモワールを持っていっても仕方ない。


おばあちゃんにイチモツがついていたらおじいちゃんだったのになあ。
Если бы у бабушки был (хуй), то она была бы дедушкой.
考えても仕方がない、無意味な仮定。死んだ子の年を数える。
かなり直截的な表現が含まれているので引用する際には
「イチモツ」の部分(原文中の括弧を付した単語)を伏字にする方がよいが、そもそも使うべきでない。


自分の顔が歪んでいるなら鏡に腹を立てるな。
Если у тебя кривое лицо, не сердись на зеркало.
本当のことを指摘されたとき、指摘した相手に腹を立てるのは見当違いだ。


キノコのピローグを食べても舌は歯の後ろにしまっておけ。
Ешь пирог с грибами, держи язык за зубами.
親切にしてもらったからといって、いらないことを口に出すな。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:30:36.63:M1qb1VPJ

人生を生き抜くということは、平地を横切るのとわけが違う。
Жизнь прожить-не поле перейти.


尋ねたくらいで鼻はぶたれない。
За спрос не бьют в нос.
困ったら人に頼れ。分からないことは聞け。
「スプロース」(問いかけ)と「ノース」(鼻)の押韻。


バカに祈祷をやらせると、自分で頭に怪我をする。
Заставь дурака Богу молиться, так он себе и лоб расшибет.
本質がわかっていない人間に形式だけ守らせてもろくなことはない。
バカに無理やりお祈りをさせても、祈るというのは頭を上下させることだとしか理解できず、
自分で勝手に頭をぶつける。


猫は自分が誰の肉を食べたのか知っている。
Знает кошка, чье мясо съела.
悪い行いをしたものは、誰に対して悪をなしたのかちゃんとわきまえている。


火から炎へ
из огня да в полымя
一難去ってまた一難。


金曜日の下から土曜日がはみ出てる
из-под пятницы суббота
下着が上着の裾からはみ出している様子をからかう言い回し。


七面鳥も考えていたが結局はスープに入った。
Индюк тоже думал, да в суп попал.
「考えたんだが〜」という出だしで愚にもつかないことを言い始めた者をからかう表現。
下手の考え休むに似たり。


狼はどんなに飼い馴らしても森ばかり見る。
Как волка ни корми, он все в лес смотрит.
性格や本性というものはそう簡単に変わらない。


猫にはオモチャ、ネズミには涙。
Кошке игрушки, а мышке слезки.
強者だけが楽しんでいても、弱者たちにとっては苦痛でしかない。
発音:「コーシケ・イグルーシキ・ア・ムゥィシケ・スリョースキ」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:30:49.36:M1qb1VPJ

金を出した者が音楽をリクエストできる。
Кто платит, тот и заказывает музыку.
力のある者がその場の状況を支配できる。


森を開けば木っ端が飛び散る。
Лес рубят ? щепки летят.
何かを成し遂げるのに犠牲はつきもの。


甘い嘘より苦い真実のほうが良い。
Лучше горькая правда, чем сладкая ложь.


遅くなっても、しないよりまし。
Лучше поздно, чем никогда.


「神様お願いします」より「神様のおかげです」がいい。
Лучше ≪слава богу≫, нежели ≪дай бог≫.
不確実なものより確実なものをよしとせよ。先の雁より今の雀。


橇で遊ぶのが好きなら、橇を運ぶことも好きになれ。
Любишь кататься ? люби и саночки возить.


詮索好きなワルワーラは市場で鼻をもぎ取られた。
Любопытной Варваре на базаре нос оторвали.
他人のことをあれこれ知ろうとするな。


チビよりチビなおチビちゃん
мал мала меньше
小さな子どもがたくさんいる様子をおどけて表現する言い回し。


熊の親切
медвежья услуга
余計なお世話。
熊がハエを払おうとして老人を殴り殺してしまったというクルイロフの寓話より。


エメリヤ、好きなだけ喋れ。お前の週だ。
Мели, Емеля ? твоя неделя.
勝手に言ってろ、俺には関係ない。
発音:「ミェーリ・エミェーリャ・トヴァヤー・ニェジェーリャ」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:31:02.55:M1qb1VPJ

鐘の音はたくさんだが、撞いた数は少ない。
Много звону, да мало толку.
大騒ぎのわりに原因は大したことがなかった。日:大山鳴動鼠一匹。


仲良しが口げんか、ただ楽しんでるだけ。
Милые бранятся-только тешатся.
仲がいいものどうしはけんかも楽しみのうち。けんかするほど仲がいい。


羊と向き合う勇者様、勇者と向き合うお前も羊。
Молодец против овец, а против молодца и сам овца.
弱い羊を相手にしているときは勇敢な人物の気でいられるが、
実際に優れた人と対峙すると自分の側が羊のようなものだ。
自分より弱いものしかいないところでは実力のないものが威張り散らす。
鳥なき里のこうもり。お山の大将。


モスクワは涙を信じない。
Москва слезам не верит.
泣いても現実は変わらない。泣き言で同情を買おうとしても無駄だ。
かつてモスクワ大公国が税の軽減の嘆願をしりぞけたばかりか、
見せしめとして嘆願者を処分さえしたという故事から。


哀れなマカールに松ぼっくりがみんな落ちてくる。
На бедного Макара все шишки валятся.
ひどい事が重なるさま。痛い上の針。


泥棒の頭で帽子が燃える。
На воре шапка горит.
悪事を働いたことがおのずから露見する。尻尾を出す。


他人のパンに向かって口を開けるな。早起きして自分で何とかしろ。
На чужой каравай рот не разевай,
а пораньше вставай да свой затевай.
他人の富や成功をうらやむのではなく、自分で努力して成し遂げろ。
命令法の動詞の語尾"вай"(発音は「ヴァーイ」)を中心として、
"чужой"(「チュジョーイ」)"свой"(「スヴォーイ」)などと韻を踏んでいる。
全体の発音は「ナ・チュジョーイ・カラヴァーイ・ロート・ニ・ラジェヴァーイ、
ア・パラーニシェ・フスタヴァーイ・ダ・スヴォーイ・ザティヴァーイ」
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:31:16.36:M1qb1VPJ

異国では隼もカラスと呼ぶ。
На чужой стороне и сокола зовут вороною.
日::所変われば品変わる。


舌の上には蜂蜜、舌の裏には氷。
На языке мед, а под языком лед.
口先では相手に好意的なことを言っているが、腹の底では相手を軽んじている。
うわべは丁寧だが本心は残酷。面従腹背。
「蜂蜜」мед (ミョート)「氷」лед(リョート)の脚韻。


キノコだと名乗った以上は編み籠に入れ。
Назвался груздем, полезай в кузов.
やりかけたことは最後まで責任を持ってちゃんとやれ。


暇になったおかみさんが子豚を買ってきた。
Не было у бабы хлопот, так купила порося
わざわざ自分から面倒を背負いこんだ。


ネコはいつもマースレニッツァ(バター祭り)なわけではない。
Не все коту масленица.
人生、楽なことばかりではない。
このあとに", бывает и великий пост."
(四旬大斎だってある)と続くこともある。


光れば金とは限らない。
Не все то золото, что блестит.


家を買わずに隣人を買え。
Не купи дом, а купи соседа.
近所付き合いの大切さを言い表したことわざ。
日::遠くの親戚より近くの他人。


だまさないと商売はできない。
Не обманешь ? не продашь.


井戸につばを吐くな。いつかは飲む時が来る。
Не плюй в колодец. Пригодится воды напиться.
わざわざ敵を増やすようなことはするな。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:31:30.02:M1qb1VPJ

顔で水飲むわけじゃなし。
Не с лица воду пить.
容貌の美醜には何の意味もない。大切なのは心。
顔を食器として使ってそこから水を飲むわけではないのだから、
外見的な美しさに重きを置いて人を選ぶな。


戦いに行くときに自慢をするな。
Не хвались, идучи на рать.
何かを誇るならその結果が出てからにしろ。


招いていないのに来る客はタタール人よりひどい。
Незваный гость хуже татарина.
タタールの軛(くびき)を踏まえたことわざ。
いきなり来る客ほど迷惑なものはない。


カワカマスに泳ぎを教えるな。カワカマスには自分の流儀が分かっている。
Не учи плавать щуку, щука знает свою науку.
その道のベテランに何かを教えようとしても意味がない。
日:釈迦に説法。


新しい箒はきれいに掃く。
Новая метла чисто метет.
新たに着任した上官はこまごまとうるさい。


夜はどの猫も灰色に見える。
Ночью все кошки серы.
周囲と見分けがつかないものの譬え。


必要は法など知らぬ。
Нужда закона не знает.
どうしてもしなくてはならないことがあると、法律など省みられなくなる。


好みは議論無用。
О вкусах не спорят.
好みや趣味に関しての議論は不毛だ。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌いなのだから話し合っても仕方ない。


一人はみんなのために、みんなは一人のために。
Один за всех, все за одного.


葉っぱ一枚は春ならず。
Одна ласточка весны не делает.
ほんの少しの兆候だけで結論を急ぐな。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:31:46.42:M1qb1VPJ

一方の足はこっち、もう一方はあっち。
Одна нога здесь, другая там.
迅速に移動したり行動したりする様子。指示を受けてすばやく実行するさま。


目には目を、歯には歯を。
Око за око, зуб за зуб.


鷲は蝿を捕らえず。
Орел мух не ловит.
大人物はケチな目的を追い求めたりしない。
エラスムスの格言"Aquila non captat muscam."の翻訳。


1コペイカのろうそくでモスクワは焼け落ちた。
От копеечной свечи Москва загорелась.
ほんの小さな原因が重大な結果につながった。
日:蟻の穴から堤も崩れる。


好奇心のせいで猫がくたばった。
От любопытства кошка сдохла.
好奇心は猫をも殺す。他人のことをあれこれ詮索するな。


頭陀袋と牢屋は無縁と請け合うな。
От сумы да тюрьмы не зарекайся.
人生、何が起こるかわからない。一寸先は闇。
「頭陀袋」と訳した単語(сума)は鞄を意味する古い言葉で、乞食が持ち歩く袋のこと。
自分の身には決して起こらないことだと思い込んでいても、
いつ財産を失い、いつ牢屋に放り込まれるかわからない。


初めて焼いたブリンは塊になる。
Первый блин комом.
ブリンはロシアの薄焼きパンケーキ。どんなことでも最初の一回は失敗する。


鞭で斧は砕けない。
Плетью обуха не перешибешь.
権力や強者には逆らえない。
日:泣く子と地頭には勝たれぬ。


へたな踊り手は金玉まで邪魔をする。
Плохому танцору и яйца мешают.
弘法筆を選ばず。
上手な人は道具や周囲の環境に文句を言わないものだ。
下手なくせに言い訳ばかりするのは、踊りが下手な人物が自分の睾丸を理由にするようにこっけいだ。


穀粒も積もれば山となり、滴もたまれば海になる。
По зернышку ворох, по капельку море.
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:32:18.68:M1qb1VPJ

服装で迎え入れられ、知恵で追い出される。
По одежке встречают, по уму провожают.
人は外見よりも能力や人間性が大事。
いくら見た目がよくて受け入れられても、
何もできなかったりダメ人間だったりしたらそのうち相手にされなくなってしまう。


動かぬ石の下に水は流れない。
Под лежачий камень вода не течет.
自分から行動しないと何も得られるものはない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:32:31.61:M1qb1VPJ

馬を憐れんだ狼が、尻尾とたてがみだけ食べ残してやった。
Пожалел волк кобылу, оставил хвост да гриву.
同情しているふりだけしておいて、行動は残酷。うわべだけの同情。


月曜日は重たい日。
Понедельник ? день тяжелый.
また月曜日か。
休みが終わって一週間が始まるときの、あの何ともいやな気分を言い表したもの。


ふるいの中にモスクワを見せる
показать Москву в решето
人をだます。からかう。


試みは拷問ではない。
Попытка-не пытка.
臆さず試すように勧める時の言い回し。
発音は「パプゥィトカ・ニェ・プゥィトカ」で、
「パプゥィトカ」は試みること、「プゥィトカ」は拷問を意味する。


けんかの後でゲンコツを振るうな。
После драки кулаками не машут.
ことが起きてしまってから状況を変えようとしても無駄だ。


急ぐ者は笑い者になる。
Поспешит, да людей насмешит.
日:急いては事を仕損じる。急がば回れ。


真実は目に痛い。
Правда глаза колет.
現実を直視するのはつらいことだ。


無為はあらゆる不道徳の母。
Праздность-мать всех пороков.
人は暇になるとろくなことをしない。小人閑居して不善をなす。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:32:44.80:M1qb1VPJ

人の失敗は許してやれ、だが自分には容赦するな。
Прощай ошибки чужим, но себе никогда.
日:人の振り見て我が振り直せ。


愛は過ぎ去り、トマトもしなびた。
Прошла любовь, завяли помидоры.
百年の恋も冷めた。相手に対する愛情がなくなった。


驚いたカラスは茂みを恐れる。
Пуганая ворона и куста боится.
かつてひどい目にあった者は必要以上に用心深くなる。
日:羹に懲りて膾を吹く。


酔っ払いには海も膝まで。
Пьяному море по колено.
酔った人間は気が大きくなり、自分の能力を過大評価しがち。


仕事は狼ではないから森に逃げたりしない。
Работа не волк, в лес не убежит.
焦ることなく機が熟するのを待て。急いては事を仕損じる。


手が手を洗う。
Рука руку моет.
世の中、持ちつ持たれつ。
英語など多くの言語では相互協力を是とする意味合いだが、
ロシア語のことわざでは主に、ともに悪事を働いた者同士が互いを庇いあうという文脈で用いる。
あまりいい意味ではない。もとはセネカの格言。


魚は頭から腐る。
Рыба с головы гниет.
組織は上層部からだめになっていく。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:32:53.33:M1qb1VPJ

オオカミと暮らすならオオカミのように吠えろ。
С волками жить --- по-волчьи выть.
その土地の習慣にしたがって暮らせ。郷に入りては郷にしたがえ。


ミールごとに糸を持ち寄れば、裸の人にシャツを作ってあげられる。
С миру по нитке ? голому рубаха.
少しずつでも一人一人が助けあえば困った人を救える。
ミールは帝政ロシア時代の農村共同体。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:33:05.89:M1qb1VPJ

自分の荷物は重くない。
Своя ноша не тянет.
好きでやっていることや自分のためになることは苦にならない。


自分のシャツが身体に一番近い。
Своя рубашка ближе к телу.
自分が一番かわいい。人はまず自分のことを第一に考えるものだ。


七人は一人を待たず。
Семеро одного не ждут.
少数の都合のために多数の動きを規制されてはたまらない。
一人の都合で全体を振り回すな。


七つの苦悩に一つの答え。
Семь бед, один ответ.
七つの辛酸を舐めても、結局は死ぬという一つの答えに行き着く。ならばとことんやってやれ。
日:毒食わば皿まで。


七たび測って一度に裁て。
Семь раз отмерь, один раз отрежь.
日:念には念を入れよ。


心が心に知らせを伝える。
Сердце сердцу весть подает.
親しい者は心が通じ合うものだ。以心伝心。


どんなに頑張ったところでアヒルは白鳥になれない。
Сколько утка ни бодрись, лебедем не быть.
氏素性は変えられない。


言葉はスズメではないから、飛び立ったら捕まえられない。
Слово ? не воробей, вылетит ? не поймаешь.
一度でも口にしたことは取り消せないから言葉に気を付けろ。


頭を取ったら髪の毛を惜しんで泣くな。
Снявши голову, по волосам не плачут.
首から上が取れたらもはや髪の毛も失われるが、それを嘆いても仕方ない。
起きてしまったことは取り返しがつかない。覆水盆に返らず。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:36:07.48:M1qb1VPJ

犬が吠え、風が伝える。だがキャラバンは進む。
Собака лает ? ветер носит, а караван идет.
他人の言うことを気にするな。中傷や噂なんて無視して結構。


兵士は眠り、兵役は続く。
Солдат спит ? служба идет.
自分のするべきことをせずだらだらしているうちに仕事の時間が終わる。
勤務時間中(あるいは勉強時間中)なのにろくなことをしないで時間だけ浪費する。
締め切りまで何もせずに遊んでばかりいる。
どんな生活をしていようが、一定の期間さえやり過ごせば兵役はいつか終わるということから。
「サルダート・スピート スルージバ・イジョート」と発音する。


犬は犬死にするものだ。
Собаке собачья смерть.
ざまあみろ。お前にはそのような悪い結果がふさわしい。自業自得。


屑が埃を笑う。
Сор над пылью смеется.
日:目糞鼻糞を笑う。


ありがとうで腹は膨れない。
Спасибом сыт не будешь.
お礼の言葉だけでなく見返りもよこせ。


泣くまで議論しろ、だが賭けはするな。
Спорь до слез, а об заклад не бейся.


老齢は喜びならず。
Старость не радость.
歳はとりたくないもの。
発音:「スターラスチ・ニェ・ラーダスチ」


一人の旧い友は二人の新しい友よりよい。
Старый друг лучше новых двух.
発音:「スタールゥイ・ドゥルーク・ルーチシェ・ノーヴィフ・ドゥヴーフ」


老いたる馬は溝に躓かず。
Старый конь борозды не испортит.
経験豊富な者は失敗しない。老いたる馬は道を忘れず。老馬の智。


恐怖は何度もあるが、死は一度だけだ。
Страхов много, а смерть одна.
毒食わば皿まで。ままよ。
非常に危険なことに思い切って手を出すとき、覚悟を決めてこう言う。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:36:19.99:M1qb1VPJ

乾いている匙は口に不快。
Сухая ложка рот дерет.
喜ばれるものをプレゼントしないと相手には良く思われない。


われわれのいないあの場所はすばらしい。
Там хорошо, где нас нет.
他人のものは良く見える。日:隣の花は赤い。


より静かに進めば、より遠くまで行ける。
Тише едешь, дальше будешь.
急ぐ必要があるときこそ落ち着いて行動しろ。急がば回れ。


まさかり仕事
топорная работа
やっつけ仕事。仕上がりが雑な仕事。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:36:31.98:M1qb1VPJ

痛いところがある人は、そのことを口に出すものだ。
У кого что болит, тот о том и говорит.
気にしていることは口をついて出てしまう。
発音:「ウ・カヴォー・シトー・バリート トート・ア・トーム・イ・ガヴァリート」


乳母が7人いると子供に目が行かなくなる。
У семи нянек дитя без глазу.
責任者が多いと互いが互いを頼って却って無責任になる。
日:船頭多くして船山にのぼる。


恐怖には大きな目。
У страха глаза велики.
怖がっている人にとっては、周囲のものがみな恐ろしく感じる。


フィーリャの家で酒を飲み、そのうえフィーリャをぶん殴る。
У Фили пили, да Филю ж и побили.
世話になった人間に対してひどい仕打ちをする。
日:恩を仇で返す。


ウリータは行く、そのうちに着く。
Улита едет, когда-то будет.
いつか結果がでるだろう。期待せずに気長に待つときに用いることわざ。
ウリータは女性の人名だが、その指小形であるウリートカ(ウリータちゃん、の謂)は
デンデンムシを意味する。発音:「ウリータ・ィエージェット カグタータ・ブージェット」


賢い嘘は愚かな真実に勝る。
Умная ложь лучше глупой правды.
日:嘘も方便。


おせっかいなバカは敵より危険。
Услужливый дурак опаснее врага.
なにも考えずにいいことをしようとしても却って迷惑になる。


溺れる者は藁をもつかむ。
Утопающий и за соломинку хватается.


朝は夕方より賢い。
Утро вечера мудренее.
寝る前にあれこれ考えるな。


知恵は素晴らしいが二つだとなおよい。
Ум хорошо, а два лучше.
難しいことを一人で考えるな。三人寄れば文殊の知恵。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:36:43.89:M1qb1VPJ

フェドートだけど本人じゃない。
Федот, да не тот.
他の人と勘違いしていることをからかう言い回し。
発音:「フェドート・ダ・ニ・トート」


パンと塩を食べても真実を言え。
Хлеб-соль ешь, а правду режь.
世話になった人や恩のある人に対してでも、言うべきことは言え。
東欧におけるパンと塩は客人に対するもてなしの象徴。


すてきなマーシャ、でも他人。
Хороша Маша, да не наша.
他の人と勘違いしている。それは本物じゃない。
「ハラシャー・マーシャ・ダ・ニ・ナーシャ」の発音から分かるように、「シャ」の脚韻がある。
「ナーシャ」は「私たちの」の意味(英語のourに該当)。


善き争いより悪しき平和。
Худой мир лучше доброй ссоры.


ヒヨコは秋に数えるものだ。 Цыплят по осени считают.
利益を得ていないうちからその先のことを考えるな。
日:穴の貉を値段する。捕らぬ狸の皮算用。


一時間の忍耐で百年の命。
Час терпеть, век жить.
日:苦は楽の種。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:36:57.67:M1qb1VPJ

人間は誤るもの。
Человеку свойственно ошибаться.


起こることは避けられないこと。
Чему быть, того не миновать.
起こるべきことは起こる。必然的にそうなるようなことは、どうやっても回避不可能。


過去のことは過ぎたこと、一面に草ぼうぼう。
Что было, то прошло и быльем поросло.
それはもう大昔のことだ。今となっては昔のことになってしまった。


ペンによって書かれたものは、まさかりをもってしても打ち砕けない。
Что написано пером, того не вырубишь топором.
一度でも世に発表してしまったことは取り消せない。


持っているものは大切にせず、失ったものを嘆く。
Что имеем ? не храним, потерявши ? плачем.
何かを失って初めて、それがどれだけ大切なものだったか分かる。


母親が頭に詰め込んだものは、父親にも叩き出せない。
Что мать в голову вобьет, того и отец не выбьет.
子供の教育において母親の役割は大きい。


蒔いた分は自分で刈り取れ。
Что посеешь, то и пожнешь.
自分が原因となったのなら自分で責任を取れ。自業自得。


ロシア人には良くてもドイツ人には死。
Что русскому хорошо, то немцу ? смерть.
人それぞれ。文化によって価値観や考え方は違うものだ。蓼食う虫も好き好き。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:37:08.14:M1qb1VPJ

荷馬車から落ちたものは、失われてしまったもの。
Что с возу упало, то пропало.
してしまったことは取りかえしがつかない。


しらふの頭の中にあるものは、酔っぱらいの舌の上にある。
Что у трезвого на уме, то у пьяного на языке.
酔うと余計なことまでしゃべってしまう。


錐は袋に隠せない。
Шила в мешке не утаишь.
隠し事はいつか表沙汰になる。日本語の「嚢中の錐」とは意味が異なる。
発音:「シーラ・ヴ・メシケー・ニェ・ウタイーシ」


錐で海を温めようとするな。
Шилом моря не нагреешь.
方法がトンチンカンだと成果はゼロ。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:37:23.55:M1qb1VPJ

シチーとカーシャはわれらの糧。
Щи да каша ? пища наша.
シチーはロシアのスープ料理で、シチューとは別物。カーシャは粥。
どちらもロシアの標準的な家庭料理で、日本における「ごはんと味噌汁」に該当する。
ロシアの食文化においてシチーとカーシャがいかに重要であるかを表すことわざ。
「シチーとカーシャはわれらの母」
Щи да каша ? мать наша. とも。


もう昔の話だし、でたらめだ。
Это было давно, и неправда.
都合の悪い過去を指摘されたときにおどけて使う表現。


Я(ヤー)はアルファベットの最後の文字。
≪Я≫ ? последняя буква в алфавите.
あまり自分をうるさく主張するな。
ロシア語を表記するキリル文字は全部で33文字から成り立っている。
このキリル文字をアルファベット順に並べると最後に来る文字がЯ(ヤー)だが、
これは一人称単数主格を表わす代名詞でもある(英語のIに該当)。
無理やり日本語にすると「『私』のワは、あいうえおの最後の文字」


リンゴの実はリンゴの木の近くに落ちる。
Яблоко от яблони недалеко падает.
親より優れた子供は生まれない。あの親にしてあの子あり。
瓜の蔓にはナスビはならぬ。蛙の子は蛙。
親子ともに同じ欠点がある場合のことわざで、相手の親子を褒める意味では使えない。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:37:38.06:M1qb1VPJ

舌に骨なし。
Язык без костей.
ぺらぺらとおしゃべりばかりしている人をからかっていう言葉。
口から先に生まれる。


舌がキエフに連れて行く。
Язык до Киева доведет.
分からないことは人に聞け。


私の舌は私の敵。
Язык мой ? враг мой.
日:口は禍の門。発音すると「イズゥィーク・モイ ヴラーク・モイ」と韻を踏む。


舌を使っておしゃべりしても、腕に意志を与えるな。
Языком болтай, а рукам волю не давай.
話し合って平和な解決策を探せ。暴力に訴えるな。


卵には鶏を教えられない。
Яйца курицу не учат.
自分より優れた人間に説教をするな。若輩者は年長者に意見できない。
日:釈迦に説法。
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:38:23.22:M1qb1VPJ

量子力学にはとても尊敬の念を抱いています。
しかし内なる声が私に、その理論はまだ完璧ではないと言っています。
量子力学はとても有益なものではありますが、古きものの秘密にはほとんど迫っていません。
少なくとも私には、古きものは賽を投げないという確信があるのです。(直訳)
-- マックス・ボルン宛の1926年12月4日付の手紙
Die Quantenmechanik ist sehr achtunggebietend.
Aber eine innere Stimme sagt mir, das das noch nicht der wahre Jakob ist.
Die Theorie liefert viel, aber dem Geheimnis des Alten bringt sie uns kaum naher.
Jedenfalls bin ich uberzeugt, das der Alte nicht wurfelt.


想像力は知識よりも重要である。
知識に限界があるが為に、想像力が世界をとりまき、発展を刺激しつづけ、
進歩に息を吹き込みつづけているのだから。
Imagination is more important than knowledge.
For knowledge is limited, whereas imagination embraces the entire world,
stimulating progress, giving birth to evolution.


世界の法則ある調和のうちに己を顕わすスピノザの神を私は信じる。
人類の運命と行為にかかずっている神ではなく。
I believe in Spinoza's God, Who reveals Himself in the lawful harmony of the world,
not in a God Who concerns Himself with the fate and the doings of mankind.


私は将来について悩まない。すぐにやって来るから。
I never think of the future, it comes soon enough.


私は天才ではありません。ただ、人より長くひとつのことと付き合ってきただけです。
It's not that I'm so smart,it's just that I stay with problems longer.


第3次世界大戦では分らないが、第4次世界大戦では、人間は多分石を持って投げ合うだろう。
I do not know with what weapons World War III will be fought,
but World War IV will be fought with sticks and stones.
第3次世界大戦でどんな武器が使われるか聞かれた時の返答。


人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない。
Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving.
息子エドゥアルド宛書簡、1930年2月5日。

アインシュタイン
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:38:34.50:M1qb1VPJ

神の前において我々は平等に賢く、平等に愚かである。
Before God we are all equally wise? and equally foolish.


国家主義は、小児病気である。それは、人類のはしかである。
Nationalism is an infantile disease. It is the measles of mankind.


常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。
Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.


2%の人間が兵役拒否すれば、政府は戦争を継続できない。
なぜなら、政府は兵役対象者の2%の人数を収容する刑務所を保有していないからだ。


知性とは、方法や手段に対して鋭い鑑識眼を持っているが、目的や価値に対して盲目である。


何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上に良い方法はない。


悪に感化される人がいる事よりも、悪を看過する人がいる事の方が危ないのです。
Conversations avec Pablo Casals : souvenirs et opinions d'un musicien (1955)
パブロ・カザルス(1953年没)への弔辞。


学校で学んだことを、すべてを忘却してもなお残っているもの。それが、教育である。


我々の進もうとする道が正しいかどうか、神は前もって教えてはくれない。


私は、理詰めで考えて新しいことを発見したことはない。


調べられるものを、いちいち覚えておく必要などない。

アインシュタイン
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:38:47.67:M1qb1VPJ

普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。
いたらぜひ、お目にかかりたいものだ。


いつだって、偉大な先人達は凡人達の熾烈な抵抗に遭ってきた。


間違いを犯したことのない人とは、何も新しいことをしていない人だ。


我々という言葉に疑問を感じる。誰も隣の人間と同じではない。


無限なものは2つ存在する。それは宇宙と、人間の愚かさだ。
しかし、前者については断言できない。


物事は全て、出来る限り単純にすべきだ。


人間の邪悪な心を変えるよりはプルトニウムの性質を変えるほうが易しい。


人間性について絶望してはならない。なぜなら我々は人間なのだから。

アインシュタイン
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:39:02.86:M1qb1VPJ

人生は地獄よりも地獄的である。


人生は一箱のマッチに似ている。
重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。


あらゆる神の属性中、最も神のために同情するのは神には自殺の出来ないことである。


自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない。


他人を弁護するよりも自己を弁護するのは困難である。疑うものは弁護士を見よ。


阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。(『河童』から)


人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である。


わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。


眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい。


天才の一面は明らかに醜聞を起し得る才能である。 『侏儒の言葉』より


武器それ自身は恐れるに足りない。恐れるのは武人の技倆である。
正義それ自身も恐れるに足りない。恐れるのは扇動家の雄弁である。
『侏儒の言葉』より


輿論は常に私刑であり、私刑は又、常に娯楽である。
たとひピストルを用ふる代りに新聞の記事を用ひたとしても。
『侏儒の言葉』より


人生は一行のボオドレエルにも若かない。 『或阿呆の一生』より


恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。

芥川龍之介(1892年3月1日-1927年7月24日)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:39:19.13:M1qb1VPJ

仮のものにとらわれておるのが我です。うわつらを張っておるんです。
頑張っておるんです。強がっておるんです。
『地獄は一定すみかぞかし』と、すなおに自分の目星の分った人は、
鬼はわしが作っておるんだ、この邪見驕慢の心から地獄がうまれておるんだ。
これによって自ら苦しんでおるんじゃ、とほんとうに自分のあさましさが自覚出来るのです。
そこには、もはや悩みはないのです。


さあ俺が行くのだぞ。
今まではあの仏が見えないで、わしは駄目だと思うておったが、
その駄目だと思うておったわしの方がほんとうに行けるのだ。
善だの悪だのと拘っておったが、もう善だの悪だのというておれぬ。
わしの方が仏の正客なのだ。
善だの悪だのを見ずに、仏さんの心に向こうて行かなければならぬ。
そこに念仏の信が生まれて来る。悪人正機というのがそこです。
悪人正機ということが念仏往生というものの生まれて来る根本の味わいになるのであります。


私は二十歳の頃から三十五歳の頃迄、歎異鈔の導きをうけました。
三十五歳から五十歳迄、無量寿経の導きをうけました。
五十歳から六十二三歳の頃迄聖徳太子を通して日本書紀と古事記の導きをうけました。
六十三歳の頃戦争が始まり、戦争が終って本年七十五歳になる迄、ひたすら念仏の一道に育てられてきました

暁烏敏 (1877-1954年。浄土真宗の説教師)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:39:48.44:M1qb1VPJ

陽気な気質は無邪気さと結びつくときには魅力的な美人を、
知識と結びつくときには喜ばしい美人を、
そしてウィットと結びつくときには良い性質の美人を作り出す。


優しいさまざまなもののなかにいて、私は我を忘れた。


書物とは、偉大な天才が人類に残す遺産である。
書物は世代から世代へと受け継がれ、現在からまだ生まれぬ未来のものたちへと伝わる。


贈り物と施しは慈悲の表現である、慈悲の核心ではない。


健康と陽気さは互いを生む。


正義はともがら、友人、親族をかえりみない、
従ってつねに盲目のものとして表される。


知識は、まことに、美徳の次に来る。
まったくもって人は別の人間の上にのぼっていくものだ。


人は笑うことが出来ることで、他のすべての被造物と区別される。


謙虚さは美徳の飾りであるだけない。それは美徳の守りでもある。


双方について、たくさんのことがいわれただろう。

ジョゼフ・アディソン
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:39:59.61:M1qb1VPJ

宗教音楽への熱狂は人を啓発する。魂を目覚めさせ、高くもちあげる。
そして崇高な望みとともに魂を羽ばたかせ、神性へと語りかける際に魂によりそう。


このキリスト教徒がどのような安らぎのうちに死んでいくことができるかを見てください。
(臨終の言葉)


ユーモアのセンスというのは洗練された繊細な性質のものである。
それゆえユーモアのセンスは本性から高貴な心性のうちにか、
あるいはよい範例か優れた教育によって陶冶されてきた心性のうちにのみ見いだされる。


我々はどんどんまじめになってきている、
それで、言ってほしいのだが、これは馬鹿になる一歩手前というものじゃないだろうか。


彫刻と大理石の塊の間の関係と同じものが、教育と魂の間にはある。


ローマにいるときには、ローマ人のように生活しなさい。


偉人の墓を見る時, あらゆる嫉妬の感情は私の中で消える。
美しい碑文を読む時, あらゆる不相応な欲望はなくなる。
墓石の上の両親の悲しみに会う時, 私の心は同情と共に開かれる。
その両親自身の墓を見る時, 私達がすぐに後を追わなければならない人々を悲しむ虚しさを思う。
彼らを引き下ろした人によって横たわる王に会う時,並んで葬られた宿敵同士の才人達や,
論争論議と共に世界を二分した聖人達を思う時,人類の些細な争い,
党争, 討議のことを後悔と驚きとともに思案する。
昨日死んだ人, 600年前の人, 墓のいくつかの日付を読む時,
我々の全員が同時代であり、出現を共にした偉大な日を思う。

ジョゼフ・アディソン(1672-1719年。イギリスの文筆家)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:40:07.76:M1qb1VPJ

私は静かさが人生のいかなる局面でも望ましいわけではない、と考えるようになりました。
行動と大騒ぎのためにも人間は作られている、と信じます。

アビゲイル・アダムス(アメリカ合衆国2代目大統領ジョン・アダムスの妻)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:40:18.35:M1qb1VPJ

他人の悪能く見るものは己の悪これを見ず。
(他人の欠点をよく見る者に限って自分の欠点を見ていない)
足利尊氏
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:40:32.99:M1qb1VPJ

修辞学とは、自分の意見を公の場で人々に印象深く心に残すためには
どのように発表すれば良いかを研究する学問をいう。


存在しそうな不可能はいつも、信じられがたいが、
本当は存在する可能性よりも好まれる


全体は、始めと中間と終わりからなる。『詩学』


悪は人々を一致させる。


一般にさらに良いことものを望む人たちは、祖先が得た以上のものを望む。


欲望は満たされないことが自然であり、多くの者はそれを満たすためのみで生きる。


法は社会の秩序であり、良い法は良い秩序である。


最もよく統治される者が統治するべきだ。


プラトンは私の友である。しかし、彼よりも真実を私は友とする。


良い人であることがいつも良い市民であることと同じとは限らない。


私たちは平和の中に暮らすために戦争をする。


不幸は本当の友人でない者を明らかにする。


人は物事を繰り返す存在である。
従って、優秀さとは行動によって得られる物ではない。
習慣になっていなければならないのだ。


教育は高齢への最適の備えだ。


希望とは、目覚めていて抱く夢をいう。


自然は真空を厭う。

アリストテレス(紀元前384-紀元前322年。マケドニア出身の古代ギリシアの哲学者)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:40:43.20:M1qb1VPJ

愛の表現は惜しみなく与えるだろう。
しかし、愛の本体は惜しみなく奪うものだ。

有島武郎(1878年3月4日-1923年6月9日)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:40:55.09:M1qb1VPJ

いま籠城している者たちは来世まで友になる
『四郎法度書』

天草四郎
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:41:12.49:M1qb1VPJ

王は[不快な知らせをもたらす]使者を殺さない。
偽カリステネス『アレクサンドロス大王の歴史』1.37.13
ペルシア王の使者にいったとされる。

アレクサンドロス3世
(紀元前356-紀元前323年)通称アレクサンドロス大王。マケドニアの王)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 19:41:30.55:M1qb1VPJ

わかった!(エウレカ!)


足場を与えてくれ、そうすれば地球すら動かして見せよう。


どれほど多くの幾何学の定理が、はじめは役にたたないものに見えながら、
時期を得たとき見事に働いたことだろうか。


私の円を壊さないでくれ!
シュラクサイがローマに占領されたとき、砂上に図形を描いて思案していたアルキメデスが、
連行しようとしたローマ兵に向かって言ったとされる。
ローマ兵はアルキメデスを殺さないよう命令されていたにもかかわらず、彼を殺害した、
とする俗説があったとプルタルコスが記している。
この句は古代の典拠にはラテン語でのみ記録されている。


アルキメデスは純粋なる思索にすべての愛情と大望を注ぎ、
俗な実用的応用を論及したことは皆無だと言い切れる。
--プルタルコス『対比列伝』「アルキメデスの生涯」

アルキメデス
(紀元前287年?- 紀元前212年。古代ギリシア、シュラクサイの数学者、物理学者)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:13:38.35:M1qb1VPJ

私は所得に応じて、所得の少い人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、
経済の原則に副つたほうへ持つて行きたいというのが、私の念願であります。
(1950年12月7日 参議院予算委員会での国会答弁。
「貧乏人は麦を食え」はこの発言を報じた新聞の見出し)




ここではつきり申し上げますが、インフレ経済から安定経済に向いますときに、
この過渡期におきまして、思惑その他の、普通の原則に反した商売をやられた人が、
五人や十人破産せられることはやむを得ない――お気の毒ではありまするが、
やむを得ないということを、はつきり申しておきます。

私の心境は、インフレ経済から安定経済に参りますとき、
やみその他の、正常な経済原則によらぬことをやつている方がおられた場合において、
それが倒産をし、しこうしてまた、倒産から思い余つて自殺するようなことがあつて
お気の毒でございますが、やむを得ないということははつきり申し上げます。
(共に 1952年11月27日 衆議院本会議。
 この発言の後、議会から不信任案が提出され池田は通商産業大臣を辞職することになる)

池田勇人(1899年-1965年。第58,59,60代内閣総理大臣)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:25:40.00:M1qb1VPJ

二人あるいは三人が私の名によって集まるところには、私もいる。- マタイ18:19

イエス・キリスト
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:26:15.72:M1qb1VPJ

人はしばしば、しるしをつけたあとで、
それが「どのように」真であるのかを見い出す。


論理はそれ自体を参照する。
つまり、私たちがしなければならないことの全ては、それ(論理)を観察して、
それがどのように振る舞うかを見ることである。


部分的な問題にとらわれるな。
しかし、あの総体的な「一つの」偉大な問題に
対する自由な視界がある場所に、いつも飛翔していなさい。
たとえ、その視界が未だにぼやけたものだとしても。


私の困難はただひとつ、表現することの非常な困難である。


私は、自然状態の命題からは、独立した論理的な操作を得ることが「できない」!


哲学者にとっての主要な諸能力のひとつは、
自分自身と関係ない問題に占領されないことである。

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:26:28.56:M1qb1VPJ

言語は、私たちの器官の一部分であり、それよりも複雑なものはない。


次のように言うことは確実に妥当である。
すなわち、善悪を識別する精神は神の声である。


神と、人生の目的とについて、私は何を知りうるか?
私は、この世界が存在することを知っている。
[……]
人生の目的、さらに言えば、世界の意味を、私たちは神と呼ぶことができる。
[……]
祈ることは、生の意味について考えることである。


何らかの神を信じることが意味するのは、
生の意味についての問いを理解することである。
何らかの神を信じることが意味するのは、
世界の諸事実は物の終わりではないということを見ることである。
神を信じることが意味するのは、生には意味があるということを見ることである。


時間の中に生きる人ではなく、現在を生きる人だけが、幸福である。


世界というものと、生とは、一つである。
[……]
生と、世界というものとは、一つである。
[……]
倫理学と、美学とは、一つである。


次に記すのは真である。すなわち、人は小宇宙である。
すなわち、私は、私の世界である。


想像され得ない物事は、それについて話されることさえ不可能である。


自明なのは、気軽な関係というものは、
何らかの関係では絶対にない、ということである。

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
(1889-1951年。哲学者。オーストリア人でイギリス在住)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:26:42.40:M1qb1VPJ

必要が無いなら多くのものを定立してはならない。


少数の論理でよい場合は多数の論理をたててはいけない。

オッカムのウィリアム
(1285-1349年。イングランド・オッカム出身のキリスト教神学者)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:27:02.73:M1qb1VPJ

運は天にあり 鎧は胸にあり 手柄は足にあり
何時も敵を掌にして合戦すべし
疵つくことなし
死なんと戦えば生き 生きんと戦えば必ず死するものなり
家を出ずるより帰らじと思えばまた帰る 帰ると思えば ぜひ帰らぬものなり
不定とのみ思うにえ
依怙(えこ)によっては弓矢はとらぬ 
ただ筋目をもって何方(いずかた)へも合力す
手紙より


我れ公と争ふところは弓箭ゆみやにあり米櫃かてにはあらず。
(湯浅常山『常山紀談』(1739年、1700年)武田信玄宛書簡。
 北条から塩攻めされた武田に謙信は通常の価格で塩を売った。
 警句「敵に塩を送る」はこれを元とする)


極楽も地獄も先きは有明の月ぞ心に掛かる雲なし
岡谷繁実 『名将言行録』では辞世の句とされる[2]。

上杉謙信
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:27:39.18:M1qb1VPJ

国家は、先祖より子孫へ伝え候国家にして、我私すべきものにはこれなく候


人民は国家に属したる人民にして、我私すべきものにはこれなく候


国家人民の為に立たる君にて、君の為に立たる国家人民にはこれなく候


為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり - 読み下し
次期藩主、家臣に示した和歌。作者は不詳。


生せは生る成さねは生らぬ 何事も生らぬは人の 生さぬ生けり
-『上杉家文書』国宝の抜粋 上杉鷹山書状
一説には細井平洲から送られた言葉ともいわれる。
出典は、弗爲胡成 為さずんばなんぞ成らん-『書経』とされる。



上杉鷹山(米沢藩の第9代藩主。1751-1822)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:28:20.30:M1qb1VPJ

偉大な人の好意は神々の恩恵である。
L'amitie d'un grand homme est un bienfait des dieux.


ヴェネツィアの統領には彼の悲しみがあり、ゴンドラ乗りには彼らの悲しみがある。
Le doge a ses chagrins, les gondoliers ont les leurs.


すべてが善く、すべてが善きものとなる、すべてが可能な限り最も善きものとなる。
Tout est bien, tout va bien, tout va le mieux qu'il soit possible.
ライプニッツへの批判。皮肉である。


労働はわれわれを三つの大きな悪から逃れしめる。つまり、退屈、悪徳、欲求から。
Le travail eloigne de nous trois grands maux : l'ennui, le vice et le besoin.


神は男たちに助言させるため、女たちを創り給うたのではない。
Dieu n'a cree les femmes que pour apprivoiser les hommes.


ほら、こうやってまさに歴史は書かれる。
Et voila justement comme on ecrit l'histoire.
『シャルロットあるいはジヴリー伯爵夫人』


もし神が存在しないなら、神を発明しなければならない。
Si Dieu n'existait pas, il faudrait l'inventer.
「三人の詐欺師の本の著者への書簡」。1770年11月10日。


生は恥辱であり、死は義務である。
La vie est un opprobe, et la mort un devoir.


国にとって有用な男は先祖を持ち出す必要がない。
Qui sert bien son pays n'a pas besoin d'aieux.


無実の男を有罪にするより、罪ある男を救う危険を犯すほうがよい。
Il vaut mieux hasarder de sauver un coupable que de condamner un innocent.


私がいるところ、それが楽園だ。
Le paradis terrestre est ou je suis.

ヴォルテール
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:28:32.36:M1qb1VPJ

下賤の輩が理屈を言い出すと、なにもかもが終わりです。
Quand la populace se mele de raisonner, tout est perdu.


神ですか。神と私はお互いに挨拶はしますが、話はしないのです。--ピロン宛書簡。
Dieu? Nous nous saluons, mais nous ne nous parlons pas


私はあなたの書いたものは嫌いだが、私の命を与えてもあなたが書き続けられるようにしたい。
Monsieur l'abbe, I detest what you write,
but I would give my life to make it possible for you to continue to write.
1770年2月6日、M. le Richeあての書簡 
この内容がいつしか変化し、言論の自由、表現の自由を端的に表す言葉
「私は君の意見には反対だ、だが君がそれを述べる権利には賛成だ」となった。


真実を愛せ、しかし誤りを許せ。
Aime la verite mais pardonne a l'erreur.


文章は短く、友情は長く。
Courtes lettres et longues amities.


破廉恥をやっつけろ!
Ecrasons l'infame !
「破廉恥」l'infame とは迷信、不寛容のことを指す。ヴォルテールの標語。


私は幸福であろうと決意した。なぜなら健康によいからだ。
J'ai decide d'etre heureux parce que c'est bon pour la sante.


引用の技術とは、己自身では熟考できぬ人々の技術である。
L'art de la citation est l'art de ceux qui ne savent pas reflechir par eux-meme.


美人は目を楽しませ、いたわりは魂を魅了する。
La beaute plait aux yeux, la douceur charme l'ame.


読書は魂を広やかにする。
La lecture agrandit l'ame.


己の時代の精神をもたぬものには、その時代はまったくの不幸となる。


幸福な瞬間は歴史上の千年に匹敵する。
Un instant de bonheur vaut mille ans dans l’histoire.

ヴォルテール
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:28:44.24:M1qb1VPJ

常識はそれほど一般的ではない。 英語よりの重訳。


たくさんの書物はわれわれを無知にする。 ドイツ語よりの重訳。


すべての芸術はよいものだ。退屈なものを除いてだが。 ドイツ語よりの重訳。


自然は正と不正を区別できない。 ドイツ語よりの重訳。


神聖でもなければ、ローマでもなく、帝国でもない。 神聖ローマ帝国について。


私はあなたが言う事には賛成しないが、私はあなたがそれを言う権利を死んでも護るだろう。

ヴォルテール(1694-1778年。フランスの哲学者・作家)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:28:57.44:M1qb1VPJ

各部隊は各地における生存者中の上級者これを指揮し、最後まで敢闘し、悠久の大儀に生くべし
沖縄戦末期の1945年6月25日に発した最後の命令。


矢弾盡き天地染めて散るとても魂がへり魂がへりつゝ皇國護らむ -辞世の句


秋待たで枯れゆく島の青草は皇國の春によみがへらなむ -辞世の句

牛島満(1887-1945年。第二次世界大戦の沖縄戦にて第32軍司令官を務めた)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:29:29.18:M1qb1VPJ

ペインは我々のもっとも偉大な政治思想家であると私は考える。
我々は、独立宣言と合衆国憲法を越えては前進していないし、
おそらくはこれからも超えることはないだろう。
だからペインはその諸原理をさらに推し進めるような後継者を誰ももっていないのだ。
--『ペインの哲学』(1925年6月7日)
I consider Paine our greatest political thinker.
As we have not advanced, and perhaps never shall advance, beyond the Declaration and Constitution,
so Paine has had no successors who extended his principles.
--The Philosophy of Paine (June 7, 1925)『コモン・センス』の著者トマス・ペインについて。


天才を短い一文で定義する事が可能ならば、それは"1%のひらめき"と"99%の汗(努力)"である。
"His Genius he was quite content in one brief sentence to define : of one per cent inspiration,
of ninety-nine per cent perspiration." -- Harper's Monthly (1932年)
別ヴァージョン
天才は1%のひらめきと99%の汗(努力)からなる。
従って、天才とはしばしばたんに、己に課された課題をすべてなした才能ある人のことにすぎない。
Genius is one per cent inspiration and ninety-nine per cent perspiration.
Accordingly, a 'genius' is often merely a talented person who has done all of his or her homework.


なにごとにも時がある。
There is time for everything.


私は失敗したことがない。たんに、うまくいかないだろう1万の方法を見つけただけだ。
I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't work.


何かが君の考えたとおりには運ばなかった、ということは、
それが役に立たないということを意味しない。
Just because something doesn't do what you planned it to do doesn't mean it's useless.


人生の失敗者の多くは、
自分が成功にどれだけ近づいているか気がつかずにあきらめた人たちだ。
Many of life's failures are people who did not
realize how close they were to success when they gave up.


権威ある本といっても、すべては人の書いたものだ。
All Bibles are man-made.


発明のためには、優れた想像力とがらくたの山が必要だ。
To invent, you need a good imagination and a pile of junk.

トーマス・エジソン (1847-1931年。アメリカの発明家・起業家)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:29:41.61:M1qb1VPJ

私は国家と結婚している。

エリザベス1世
(1533-1603年。イングランドテューダー朝4代目の王。大英帝国繁栄の基礎を築いた)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:30:08.08:M1qb1VPJ

沖縄県民斯ク戦エリ。県民ニ対シ後世特別ノ御配慮賜ランコトヲ
- 『海軍次官宛電報』 第二次世界大戦の沖縄戦において現地の状況を報告した電文。

帰せられるもの[編集]

大君の御はたのもとにして死してこそ人と生まれし甲斐ぞありけり
辞世の句。1945年(昭和20年)6月13日、沖縄戦の司令官として戦死した。


軍人には財産も土地もいらん。なまじそんなものがあると、死に際が汚くなる。

大田実(1919-1945年6月13日。沖縄地上戦の海軍部最高指揮官)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:30:51.03:M1qb1VPJ

彼等は、玉座を以て胸壁と為し、詔勅を以て弾丸に代へて政敵を倒さんとするものではないか。
詔勅を使い組閣した桂太郎に対する弾劾演説。これを聞き桂は顔面蒼白になり、後に辞職。


近頃、民主主義をはきちがえて、自分の、または少数団体の欲望を満たすために、
他の多数の迷惑を顧みず、わがまま勝手を振る舞う心得違いのものがだいぶ増えたようだ。
こうゆう不心得ものに、正邪善悪の物差しを教え込むことが、民主主義教育の一大使命である。
『民主政治読本』(1947年)、pp.155-156

尾崎行雄
(1858年-1954年。日本の政治家。号は咢堂。憲政の神様、議会政治の父といわれる)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:31:12.66:M1qb1VPJ

すべてのことは「する」という動詞を無限に活用させることである。


歴史、それはうわさの上澄みに過ぎない。


成すべき事を見つけたものは幸いである。
その人に他の幸福を求めさせてはならない。


世界の歴史とはまさに偉人伝である。


人は何かを信じることにより生きる。
たくさんのことを論争したり議論したりすることによってではない。


人が何かをするには二つの理由がある。人聞きのよい理由と本当の理由である。


経験は最良の教師である。ただし授業料が高すぎる。

トマス・カーライル(1795年- 1881年。英国の評論家・歴史家)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:31:39.77:M1qb1VPJ

余は神にはスペイン語で、ご婦人にはイタリア語で、男にはフランス語で、馬にはドイツ語で話しかける。
"I speak Spanish to God, Italian to women, French to men, and German to my horse."


4つの言葉を使う人間は、4人分の価値がある。
"A man who knows four languages is worth four men."

カール5世 (1500-1558年。神聖ローマ帝国皇帝・スペイン王)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:31:56.41:M1qb1VPJ

来た、見た、勝った。
Veni, vidi, vici. 紀元前47年、ファルナケスをゼラの戦いで破った後の元老院への報告。
スエトニウス『ローマ皇帝伝』「神君カエサル」およびプルタルコス『カエサルの生涯』に記録される。


全ガリアは三つの部分に分かれる。
Gallia est omnis divisa in partes tres. 『ガリア戦記』第1章冒頭。


そのすべてのうちでベルガエ族は最も強壮である。
De omnis Belgae fortissimi sunt. 『ガリア戦記』第1章。
ベルガエ族は現在のベルギーに住んでいたガリア人の一派。
この行はベルガエが現在のフランスに住む同族に比べて、文明から遠ざかっていることを意味する。
このことをカエサルは次の行で説明を加えている。


人は好んで己が欲するものを信じる。
et quod fere libenter homines id quod volunt credunt.(Libenter homines id, quod volunt, credunt.)
『ガリア戦記』第3巻18節 というのも、たいてい人間は(自分が)欲することを喜んで信ずるからである。


賽は投げられた。
Alea jacta est. スエトニウス『ローマ皇帝伝』「神君カエサル」33。
ガリアとローマの国境である小さな小川のルビコン川を渡った際にいったとされる言葉。
元老院の許しなく軍隊を連れ、国境を越えてローマに入ることは、
ローマへの侵略ならびに反乱とみなされる行為であった。


ガリアは征服された。
Galia est pacata.
紀元前52年、ウェルキンゲトリクスに勝利した後の元老院への書簡。


明日読もう。
Cras legam.
暗殺される当日の朝、暗殺計画を警告する文を渡されての言葉。


フィリピで再会しよう。
Philippis iterum me videbis.
文字通りには「フィリピで君は僕に会うだろう」。
暗殺者であるマルクス・ユニウス・ブルートゥスにいったとされる。
フィリピはマケドニアの古代都市。


おまえもか、ブルートゥスよ、私の息子よ。
Tu quoque, Brute, fili mi.
ウィリアム・シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』では
"Et tu, Brute?"(ブルートゥス、おまえもか)。カエサルの最後の言葉とされる。
しかし実際にそれが何であったかは不明。
スエトニウスによればギリシャ語で"κα? σ? τ?κνον;"(おまえもか、こどもよ)
(『ローマ皇帝伝』「神君ユリウス」82)といったという。

ガイウス・ユリウス・カエサル
(紀元前100年-紀元前44年。古代ローマの軍人・政治家・独裁官。
養子オクタウィアヌスは後にローマの初代皇帝となった)
名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2019/12/10(火) 20:36:53.82:M1qb1VPJ
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他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 18
ttps://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1575976602/
名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2020/01/28(火) 12:35:17.60:137SK4oC
お金でうごく人間の言葉をきいては
ならない(笑)

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